久しぶりに雨ですね、さっきパラパラしてましたけど本格的に降るのは夜半のようです

今日って金曜日なんですね、曜日の感覚ないなぁ・・・
いつの間にか4月が始まってるし。
では、今日はメドック格付けシャトーを紹介します

皆様、フランス、ボルドーのメドック地区にある1級から5級までの格付けシャトーはご存知でしょうか?
1級は僅かに5シャトーのみ、5大シャトーと言われるアレです

格付けシャトーは全部で61(オーブリオンを数えなければ60)、試験を受ける方は全部覚えて当然ですので頑張ってください。
更にコミューンやシャトーの規模や場所など、一緒に覚えた方がいいです

因みに、サンテミリオンやグラーヴの格付けはそれぞれ別個の物ですので、横並びに比較する事はできませんのでご注意

この61シャトーの内、最も忘れられてるのは何だろう??
てんちょはトゥール・カルネだと思う

ペデスクロー?
サンピエール?
見かける事が少ないシャトーは馴染みがありませんよね

プージェもあまり見ませんが、ミツクラにはあります

今日のワインは、ちょっと前までそういう「忘れられがち」な存在だったのに、今や大きく注目されているこれ ↓

シャトー・ポンテ・カネ2007

ご存知ですか?
飲んだ事ある方、結構いらっしゃるかな。
重量ボトルに入ったフルボディの赤、これぞボルドー、メドックってワインです

いつからこのボトルになったんだろう。
シャトーはポイヤック、ジロンド河から少し離れた丘の上にあります。
隣がダルマイヤックです

こじんまりしてはいますが、非常に美しいシャトーです

HPの写真もとても綺麗 ↓
http://www.pontet-canet.com/fr/page/accueil
てんちょ、ポイヤック行ったけどここは通らなかったなぁ

ミーハーで、ラフィットにばっかり目が行ってました。
シャトーの名前の由来は、メドック総督の貴族、ジャン・フランソワ・ド・ポンテと、地名カネによっています

畑は81ha、カベルネソーヴィニョンが62%、メルローが32%、カベルネフラン4%、プティヴェルド2%の作付けです。
丸い石がゴロゴロしてる畑です

メドックは大抵そう。
ここは現在、コニャック出身のテセロン家が所有しています

彼らがここを買ったのは1975年。
1855年に5級格付けに入ったとは言え、当時、100年以上を経てシャトーの評価は平凡、
注目すべきワインとしては扱われていませんでした

だからその頃は値段も安い安い。
ブルジョワのオーマルビュゼやシャススプリーンの方がずっと人気があって高かったのが、今となっては意外なほどです

テセロン親子はすぐに改革を始めます

畑をビオディナミに移行させ、メドックの格付けシャトーとしては初めてビオの認証を受けます。
耕作には馬も使っています。
更に今では多くのシャトーが採用している重力システムによる醸造所を作りました。
こうした努力が実り、ワインは今や3級に匹敵するとも言われ非常に人気が高まっています

でもね

一番注目されたのは、2009年2010年と連続でパーカーが100点を付けたからです

これを機に一気に注目が集まって、結果、めっちゃくちゃ値上がりしたんです




なんか、嬉しいような悲しいような…


点数とマンガに翻弄される業界って

なので、今では偽物防止の為にボトルにエッチングでシャトー名が入っています

「貧乏人のムートン」と言われた日々はもう遠い昔の話

この例え、知ってます?
(そういえばシャンパーニュのアルフレッド・グラシアンも「貧乏人のクリュッグ」と言われてたなぁ、今では立派な値段になってますので全然貧乏人向けじゃない💦)
カベルネの青さを抑えた果実味豊かなフルボディです

シルキーでたおやか、重厚ですが洗練されていますね。
前述の通り、値段は高いですが飲んでみて損はありません

お試しあれ。