2018年05月05日

ウニコとは唯一無二の事


連休も終盤、気持ちいいお天気の名古屋です
日差しは強いですけど。

皆様、遠方にお出かけになったりしてるんでしょうか??
今日くらいから帰宅ラッシュなんでしょうね。


さて、休日まったりの店頭、新しいワインを紹介します

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ベンジャミン ド ロートシルト & ベガ シシリア マカン・クラシコ2014

このワイン知っているという方、情報通ですね
てんちょ、まだ飲んでません。

シリアルナンバー付き、エッチングボトルで高級感ありますねー✨

名前を見てお分かりの通り、このワインは二つのワイナリーの合同生産です
ジョイントベンチャー、コラボレーションです。

ワインはスペインの赤ワインで、産地はリオハDOCaです。

スペインワイン法に於けるワイン産地を熟知してる方は少ないでしょう。

寄り道してスペインワインの格付けの整理をしてみましょうか
(暇だから💦)

スペインのワイン格付けは1970年代にはじまり、2009年に大幅に改正がされました。
ランクが増えたことでちょっとややこしくなったように感じますが、仕組みは単純です。

格付けのランクは大きく3つに分かれています
これは前から同じ。

下のランクから、

Vino ヴィノ

そのまんま「ワイン」っていうクラスです💦
ワインなら何でもアリ、産地も品種も問いません。
ワインとして(原料がブドウである、アルコール度数の規定など)認められる物は全部これです。

スペインでVino de Mesa ヴィノ・デ・メサ、テーブルワインと言われるクラスです

Vino de la Tierra ヴィノ・デ・ラ・ティエラ

なんでもアリのヴィノから1段階上がって、産地名が大まかについてるワインです。
上のランクに指定されていない産地やより大きな産地名を表記します。
生産には品種や熟成法など多少の規制があります。

Tierraとは「大地、土地」の意味です(因みに地球もtierra)

2017年現在で41産地の表記が認められていますが、
一番メジャーなのはおそらくCastilla カスティージャ、スペイン北西の大きな地域です。

DOP:Denominación de Origen Protegida

さーこっから、めんどくさい

もうDOPはディーオーピーって英語読みしてくれて構いません。
フランスのAOCです。

09年からこの産地呼称の中身が5つにわかれたんですね、そこから一気に面倒になったような…

なので、結論を先に言いますとスペインのワインランクは現在7つあるわけです
昔3つ(DOCはあっても一部だし)だったのが一気に7つになっちゃって、増やしすぎでしょ

では、DOPの中の5ランクを見ていきましょう。

@VC(Vino de Calidad con Indication Geografica)

長い… もうカタカナいらんと思う。

これが、いわゆるAOCの下に新しくできた地域名高級ワインです。
ジオグラフィカの文字通り、のヴィノ・デ・ラ・ティエラの上級品として認定されますが、将来的にはヴィノ・デ・ラ・ティエラはここへ昇格する見込みです。

Calidadとはスペイン語で「品質」を意味します、地理的(geografic)に表示された(indication)高品質ワイン、って事ですね。

ここがヴィノ・デ・ラ・ティエラを全部吸収したら、のカテゴリーを廃止してすっきりさせればいいのになー
ダメですかね??

ADO(Denominación de Origen)

これこれ
これが最初からある元々の「産地呼称」ってやつです。

リオハが最初の認定でしたが、リオハは上級格付けに上がっちゃったので現在はこのクラスではない。
17年現在で67もある〜

知らない産地も結構あるなぁ

エンポルダ(地中海側でフランスと国境を接する地区)
アリベス(カスティージャ・イ・レオンでポルトガルに接する地区)
ウクレス(ラマンチャの北の地区)

なんじゃそりゃー、1本も現物見たことないです

このDOには例外が二つ、カヴァシェリー
でも今日はここは素通り、これを書くにはあと2日分は必要だ。

BDOca(Denominación de Origen Calificada)

これはAの進化系です
基本、Aなんですが、その中でもより厳しい規定をクリアしてるのがこのクラスです。

制度の始まりは88年なんですが、現在認定されているのはリオハとプリオラートの二つだけ
なので覚えるの楽ちん。

最後のaをつけない表記もあります、イタリアのDOCと混同しませんように

CVP(Vino de Pago)

さー、もう面倒くささ、100%になってきた

これがスペインワインの中で特徴的なカテゴリーかな。
これは単一畑に与えられる格付けで、現在16??… 13しか確認できない

カスティーリャ・ラマンチャのDominio de Valdepusa ドミニオ・デ・ヴァルデプーサが03年に一番最初に認定されました。
トレド近郊の49haの畑で、グリニョン伯爵家が所有してた由緒あるブドウ畑なのです。

ラマンチャにはVP多いね。

さー、ようやく最後ですよ ↓

DVPC(Vino de Pago Calificada)

さっきのAとBの関係と同じです。
CのVPの中でDOCaに重複する場合に名乗れる名称なんですが、今のところ該当がないので認定0

ないもんのカテゴリ、先に作るなー、勉強する身になってくれぇ、という受験生の叫びが聞こえそう

図解ではこうなる ↓

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Wines from Spain Japanより

3ランクに分けないで、いきなり細かく分けてますね。
そしてDがないです(該当ワインがないので省略してるんでしょう)

そして、こういう図式では勘違いされやすいのですが、

単一畑のヴィノ・デ・パゴはDOやDOCよりも上と言う訳ではありません

数が少ないので上位に書いてるだけで、格付けの根拠は別物となります。


では、ようやくワインに戻ってきた

先にご紹介したマカンですが、先述の通り、これはスペインワインの頂点ベガシシリアとボルドーのエース、ラフィットグループが一緒に作ってるワインです

2004年に提携、テンプラニーリョ100%でリオハ最高のワインを目指しています。
ボルドーワインの伝統手法を守って作られています


ラフィットも世界中に進出してますよね
アルゼンチンではカテナと一緒にカロをやってるし、
チリではロス・ヴァスコスがあるし、
南仏のオーシェールもあるし。


因みにこのラフィットグループの5本の矢のロゴマークは、ロスチャイルド家の5人の息子を象徴しています。

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ワイン業界では、ラフィットのバロン エドモン ド ロートシルトとムートンのバロン・フィリップ・ロートシルトが圧倒的に有名ですね。

ロスチャイルドの始まりは18世紀後半のドイツ、フランクフルトで古銭商を始めたマイヤーが名乗り始めた苗字です。
ナポレオンの時代に金融業で大成功してヨーロッパ全域に息子たちが進出します。

彼には5人の息子があり、ロンドンの3男ネイサンとパリの5男ジェームスが今のボルドーワインのオーナーの元です
ロンドンのネイサンの3男ナサニエルはパリで働き、1853年にムートンを買収しています、彼は2003年の150周年記念のラベルに描かれていますね

一方、パリのジェームスは亡くなる直前の1868年にラフィットを買収。
彼の娘は甥でムートンオーナーになったナサニエルと結婚しています。

矢になったのは男性だけ
そーゆー時代です。


おっと、またワインから話が逸れてしまった

ベガシシリアは素晴らしいワイナリーです
スペインの最高峰であることに誰も異論はないでしょう。
詳しい情報が少ないですが、HPは日本語でありますよ ↓
http://www.vega-sicilia.com/jp/presentation/wineries/3/vega-sicilia

入植の歴史の始まりはなんと
平安時代…
ベガシシリアの名前が登場するのは16世紀半ばですが、それでも十分古いですね。
本格的なワイン生産が始まるのは1864年。

マカン・クラシコと一緒に、弟的な(ただの)マカンと言うワインも作られています。
これらは畑から醸造まで区別されることなく、同一の工程で生産されますが、熟成期間中の試飲によってクラシコとそうでないものをより分けています

でも、今のところ、日本へはクラシコだけの輸入のようですね。

アルコール発酵後、ステンレスタンク、オーク樽でマロラクティック発酵。
フレンチオークの新樽と1年使用樽で12から14ヶ月熟成。さらに最低18ヶ月瓶熟されています。

そりゃー、エレガントなフルボディでしょう

アリオンが1万円以上もする今日、こういうワインが貴重ですね
ウニコなんてどっひゃーな値段だし、しかもあっという間に完売してるし…


リオハ大好き、てんちょです
ちょっとだけ高級品ですが、あなたも飲んでみませんか??


うーん、今日はワインよりも外側の話がメインになってしまった
























posted by cave MITSUKURA at 14:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする