2018年09月06日

マルベック再認識


ようやく気温が下がってきました、まだ蒸し暑いですけど

昨日のラポストール&カテナセミナーは大変有意義でした
ご参加の皆様、ありがとうございました。

ものすごく良かったです

チリとアルゼンチンの有名生産者のお話、2時間弱で聞くのはとても時間が足りませんでしたが、それでも十分な収穫があったと思います

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バンジャマンさんも、マルセロさんも「時間がないなら短めに早く」と釘を刺されていたようで、
お昼間にあった時の3倍くらいの早口だった

お二人とも、優雅な紳士なので普段はあんなじゃないですよ💦
念のため。

資料も写真が多く、畑の情報も細かく載っていて大変勉強になります

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お店のロゴまで入れていただきまして、輸入元には感謝でございます。



すべてを書くことは難しいのでかいつまんで、カテナのお話から

カテナはアルゼンチン最大のワイン産地であるメンドーサにある国内最高の家族経営のワイナリーです

現在4代目に当たるお嬢さんのラウラさんがワイナリーを取り仕切っていますが、彼女の父親ニコラス・カテナさんがまさにアルゼンチンワインの名を高めた功労者です。
ラウラさんは生物学者で小児科医でもあり、お父さんは経済学者でカリフォルニアのUCデーヴィスで教鞭をとっていたこともある英才一家です。

カテナの功績には色々なものがありますが、フィロキセラ以前のマルベックを再発見したことが一番印象的でした

マルベックはもともとフランスのボルドーの品種で、中世のボルドーワインには半分程度はマルベックがブレンドされていました
これを知っている方は意外と少ない。
1855年の格付けでも4大シャトーの全てで40〜60%のマルベックが使われていました。

マルベックの名声は12世紀、アキテーヌの統治者であったエレオノールがイギリス王ヘンリー2世と再婚したことにより、宮廷でボルドーワインがふるまわれることになり、広くヨーロッパ中にマルベックワインの美味しさが伝わりました。
色が濃く、凝縮した果実が得られるマルベックは技術がなかった時代にはとても重要なブドウだったのです

飲みごたえのあるボルドーワインは当時「黒ワイン」として大変人気になったそうです

その後1860年代になるとフランスではフィロキセラ禍によりマルベックはメルローへと植え替えられ、ボルドーからは消滅してしまいました

晩熟で春の雨に弱いマルベックよりも早熟で湿度に強いメルローの方が栽培が楽だったんです。
今では誰もボルドーワインと聞いてマルベックを連想しませんよね。

しかし、それよりも前に1852年にゼンチンのメンドーサにはボルドーのマルベックが移民によって持ち込まれていたんです
雨が冬にしか降らない乾燥したアルゼンチンはマルベックに最適な環境だった訳です。

チリと同様にフィロキセラの害がないアルゼンチンでは自根のマルベックが栽培されていましたが、ラウラさんはそのクローンを研究し、135ものクローンから色、酸、果実味などの優れた品種を「カッティング」呼ばれる手法で選別しました。

因みにアルゼンチンにはフィロキセラはいるにはいるのですが、なぜかブドウ樹には害をなさないらしく…
不思議だ〜

このあたりはまだ研究中だそうで理由が解明されたら、もしかしてヨーロッパでも接ぎ木をしなくてもよくなる日が来るかもしれませんね
(フィロキセラとはブドウ根アブラムシともいわれるダニみたいな虫で、地中にいてブドウの根に巣くって樹を枯らしてしまう厄介な存在です。今のところ対処法がなく、耐性のあるアメリカ種の台木に接ぎ木する方法が取られています)

アルゼンチンの固有品種ともいうべきマルベック
貴重で長い歴史がありました

この辺のいきさつが分かりやすい映像になっています、ラウラさん作成で日本語字幕もありますので ↓
https://www.youtube.com/watch?v=jnWFQZx0_sw

いいお話でした。
参加の皆様にも良かったと言っていただけて嬉しいです
皆様のおかげです。

てんちょ、お土産もいただきました



昨日は試飲ワインもすごかったです

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フルボディのワインばっかりだったので食事なしで飲むのは結構しんどかったと思いますが


てんちょ、初めて単一畑のリヴァーストーン飲みました

マルベック100%、フルボディですがとても洗練されています。
綺麗な酸味を温存すべく標高の高い冷涼な畑に植えたマルベック、美味しいです

標高が高いと寒暖差も大きく、夜の冷気でブドウの酸味が損なわれずに完熟しますが、高地なので日照量は平地よりもかなり多く、その為にブドウの果皮が厚くなりフェノール類が豊かになるそうです

収穫される実はフランスのカオールなどのマルベックと比べると小さく歩留まりは良くないですが、その分ずっと凝縮したワインになります。
南仏のマルベックとは全く別物です。

高地のマルベックはスミレの花のようなフローラルな香りがする、という説明通り華やかでした

かなり長熟であろうリヴァーストーン、まだまだ全然若いです
あと20年くらいは余裕だわ。
15000円もしますけどね💦

試飲ワインは最低価格でも3500円越えという高額ワインがずらーっと。

6種類も飲めてお土産ワインも1本ついて、3500円の会費はちょー安いでしょ

来週はイタリアだわ。


南米に行ったことのある方は少ないですよね〜
てんちょも行ってみたいものの、そう簡単じゃないし…

バンジャマンさんがチリのサンチアゴに来て、それからメンドーサまで行けばいいよって軽く言ってましたけど、
アンデス山脈って場所によっては7000メートルもあるんだし(因みにバスで7時間だそう)、飛行機も小さそうだしなぁ〜
いつか行ってみたい






posted by cave MITSUKURA at 21:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする