2019年03月04日

法王献上ワインの雄


春雨〜、まだちょっと肌寒いですけど


皆様、「魔女の一撃」ってお分かりですか??
うちの若きエースが喰らってしまいまして…
地獄からの生還を待つ



さて、今日は備忘録的ワインの記事を書かせてください
何度も登場してるあの生産者ですが。

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ペラン 左から、
タヴェル2017
クードレ・ド・ボーカステル白2016
クードレ・ド・ボーカステル赤2015
クードレ・ド・ボーカステル赤2009
シャトー・ド・ボーカステル白2016
シャトー・ド・ボーカステル赤2012
シャトー・ド・ボーカステル赤2008
シャトー・ド・ボーカステル赤2007
シャトー・ド・ボーカステル赤1995


じゃじゃーん、9本、いっぺんに飲んじゃいます

ボーカステルの名前は結構有名なので聞いた事ある方は多いかと思います

ここは、コート・デュ・ローヌ南部=メリディオナルにある名門のシャト―です。
アビニョンに教皇庁があった14世紀にまで遡る古い歴史のある蔵で、ローマ法王に献上するワインを作っていました。
1500年代の請求書が教皇庁博物館に現存しています。
17世紀にはフランス王室へもワインを納品するほどの名声を築いたボーカステルですが、その後1909年に現在のオーナーであるペラン一族の物となりました。

ボーカステルとペランの名前がごっちゃになっている方がいるかもしれませんが、
ペラン家が持つ一つのブランドにボーカステルがある、という事です

ペランは現在、南仏に300ha以上の畑を持ち、主要アぺラシオンのほとんどを生産する大会社です
60年代にはビオロジックを早も採用、80年代にはビオディナミへ移行した良心的な作り手です。

ボーカステル以外にも、
ミラヴァル(ブラッド・ピットのワイナリーですが、栽培と醸造はペランが行っています)
ラ・ヴィエイユ・フェルム
ファミーユ・ペラン
と多くのブランドを持ち、沢山のワインを作っています。

昨年11月に4代目のフランソワ氏が来名した折のランチ会に行った時に、彼はこう言っていました。

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ペランには二つのワインがある。
一つは、Vin de Plesir = 楽しむためのワイン、ミラヴァルなど気軽なワイン

もう一つが、Vin de Terroir = 熟成能力のあるルーツとなるワイン

どれもが大事なワインであり、それぞれに楽しみ方がある、と。

掲載の9本はほとんどがルーツのワインです。

写真の最初は、ファミーユ・ペランの中の1本で、ロゼのみに与えられたAOCであるタヴェルです

40%以上の主要品種としてグルナッシュを使用する事が義務付けられています。

ペランでは他にムールヴェードル、サンソーをブレンド、ステンレスタンクでゆっくり発酵させた重厚な辛口ロゼになっています。
今ではフランス国内でもロゼと言えばプロヴァンスが主流ですが、タヴェルはガストロノミックな食事会に最もふさわしいロゼとして昔から認められています。

次のクードレ・ド・ボーカステルですが、これは赤に関しては、シャトー・ド・ボーカステルに続く畑のブドウを使用したワインです

シャトー・ド・ボーカステルは全てがAOCシャトー・ヌフ・デュ・パプなのですが、このクードレは同じ土壌に同じブドウ、同じ栽培であるにも関わらず、区画が高速道路A7によって分断されているために、パプのAOC認可が得られず、やむを得ずセカンド的扱いのワインとして販売されています
ただのコート・デュ・ローヌになってますが、そういう意味ではクードレ赤は大変お値打ちなので狙い眼です。

詳しい地図があります ↓
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1Kbipqhv24p6mklyUkBIrDKUH6gk&ll=44.10542025719887%2C4.861316941162045&z=15

赤の畑の真ん中に四角く抜けている部分が、シャトーのある場所です。

ただし、白に関しては、クードレはマルサンヌ、ヴィオニエ、ブールブラン、クレレット(年により多少異なる)のブレンドで、マルサンヌが主要なのですが、シャトー・ド・ボーカステル白ではルーサンヌを主要品種に使用している違いがあります

白も充分狙い目✨

南仏にあって主要アぺラシオンのほどんが赤であるために、ペランでも白の生産は全体の10%程度しかなく、特にシャトー・ド・ボーカステルの白を飲んだ事がある方は少ないと思います

赤のシャトー・ド・ボーカステルに関して最も言及される事が、
AOC認可品種の13種全てを栽培してる、という事でしょう

覚えの為に書いときます

グルナッシュ
シラー
ムールヴェードル
ピクプール
テレ・ノワール
クーノワーズ
ミュスカルダン
ヴァカレーズ
ピカルダン
サンソー
クレレット
ルーサンヌ
ブールブラン


黒ブドウと白ブドウ、区別できますか?

そして、シャトー・ド・ボーカステルには全ての品種がブレンドされています
伝統を守る意味でも栽培を絶やさないように努力しているペラン一族です。

赤の主体はムールヴェードルで、
いつも、
ムールヴェードルとグルナッシュで30%ほど
クーノワーズとシラーで10%ほどをブレンドし、この4つの品種が主要な軸になっています
白ブドウも必ずブレンドし、ワインにフレッシュさをエレガンスをもたらしてくれるそうです。

別々に発酵させた物をブレンドして瓶詰めしていますが、それぞれの品種に応じて発酵も違う方法で行う念の入れようです

例えば、
還元的品種であるムールヴェードルは、解放木樽の発酵槽でピジャージュを行い、
酸化的品種であるグルナッシュは、コンクリート発酵槽でㇽモンタージュをする、という具合です。

いやー、実際1個くらい入ってなくても味には大差ないんじゃないの
なんてね。

そして、今日の写真にはありませんが、3代目の当主ジャックさんに敬意を表して、良年だけの生産で、オマージュ・オー・ジャック・ペランというキュヴェがあります。
(オマージュ=尊敬、です)

蔵出しの古酒は最近、エノテークの名前が記載されていますが数年前の出荷のボトルには書かれていません。
それでも中身は一緒です。

95は準備が必要な難しいワインですよ〜

さて、飲んでみなくちゃ分からない
クードレは赤も白も店頭にありますから是非お試しください。







posted by cave MITSUKURA at 16:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする