2019年04月30日

カウントダウンするの?


今日はワインの話はありません。


平成最後の営業日、連休でしかも雨なので静かなもんですが
いーの、いーの、ここでリセットのんびりだ。


平成は31年間もありましたので、誰にでもたくさんの出来事があったでしょうし、思い出も沢山ありますよね
とても一つや二つには絞れないです。


平成になる時… 
てんちょ、高校一年生でしたよ

昭和天皇崩御で飲食店も営業をやめ、
テレビも全局で暗ーい昭和史みたいなのしかやらず、
レンタルビデオ屋さんが大繁盛したという
もちろんyoutubeなんてないし、携帯を持ってる人なんて周りにいない時代。

学校でも秋の文化祭が中止になりました。
お店なんて、飲食店なんて営業してたらただじゃすまない感じ、マジですよ💦

その一方でそうした対応には、左からの批判もあって。
若い方には想像できないだろうなぁ〜


特に感慨はない、わたくし
明日も仕事。

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2019年04月28日

ピノノワールの真のエレガンス


昨日の寒さと強風には驚きました、天気は良かったのに
今日もひんやりしてますけど、快晴で風はなし

平成も今日を入れてあと3日ですね
10連休は長すぎるよ

個人的にも周りでも「令和になる前に飲もう」って話がちらほら…
↑ いつでも同じだろう
てんちょ、こんな時期なのに風邪引いちゃって(いたって軽症)、ほどほどに飲もう
平成最後の飲み会


先程、最新のブルゴーニュ、ピエール・ダモワの2015クロ・タミゾ23300円(税抜)って見てびっくり、がっかり
(ジュヴレイ・シャンベルタンです)
た、高すぎる
いやいや、07年なんてうちで7800円税込で売ってましたがな。


この数年で益々ブルゴーニュは品薄・高騰に拍車がかかっています
ちょっと前の感覚では全く通用しないのです

と言う事で、初リリース当時と同じ価格で再入荷したブルゴーニュを紹介します

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アンリ・ボワイヨ ヴォルネイ2012

誰もが認める一流の蔵です
てんちょも大好き。

前にも書きましたが、わたくしどちらかと言うとヴォルネイよりもポマー贔屓だったので、あんまりヴォルネイを飲んだ事がありませんでした。
昔は重厚どっしりのポマーが好きだったので、多少シャープなヴォルネイの酸味が少々気になって…

しかしながら、やはり一流生産者のものは流石のエレガンスです
出汁の邪魔をせず和食に合わせられるワインも多い。

特にボワイヨは素晴らしい

飲んだ事なくてガタガタ言ってる人、無駄な抵抗はやめてさっさと飲んだ方がいい


前にも書いてますけど、ボワイヨ家はヴォルネイでも最も古い名門の家系の一つで、ドメーヌは1885年創業という正真正銘の老舗。
記録は17世紀の後半から残っています。

現当主アンリさんは5代目、息子さんも6代目として仕事しています

上品なアンリさん、紳士を絵にかいたような方です ↓

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2017年東京で

しかし、一方では完璧主義のチャレンジャーでもある

豊作で誰もが成功したヴィンテージよりも、悪天候で困難なヴィンテージこそ「ギリギリの限界で見せる本当のピノノワールの魅力」が発揮される、という信条の持ち主

収穫はかなり少ない、ピノノワールの平均でha当たり3500リットル
村名やレジョナルも含めてこれは非常に少ないです。
減収の年には1500まで減っちゃう事もあるそうで…

楽して安穏としたワインよりも、限界を見極め研ぎ澄まされたワインを好む、というある意味物好きな御仁

てんちょはこういう上品な半ば変人が好き。
かっこいいですな

そして、少ない生産でもまだ手が出る価格です
素晴らしい〜

今日の2012年いい飲み頃であるし価格は昔のままだし
いい事だらけ

ただの村名ワインですが、そのエレガントさはすぐに理解されるでしょう
赤く、色の薄いピノノワールの品の良さ。

あーこれ持って、ちょっといい個室の和食に行きたい
9本しか買えませんでしたので、お早めにどうぞ〜











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2019年04月26日

5年前何してた?


明日から世間は10連休ですが、既にお休みモードな感じがします
もう連休明けまで発注できませんので、10日間店頭にあるもので勝負するしかない。


私事ですが、てんちょ、昨日ちょっと焦った事がありました
6月の渡仏に向けて国際免許の申請に行ったのですが…

平針の運転免許試験場まで行けば即日交付なんですが、天白区って遠いので中村警察署に行くことにしました
名駅からすぐなので。
ただし、中村警察だと後日交付になるのでまた取りに行かなくてはなりません。

そして、交付は申請から平日を数えて16日後です。

で、ここで問題です
4月25日から数えて平日の16日目っていつでしょうか??

って、きゃー最短交付日が5月27日だって

そっか、週に5日しかないから通常3週間なんだけど、10連休あるし、単純に25日後にはなるって訳で

あ、危なかった…

何とか間に合って一安心です。
(まぁ平針行けばいいんですけど)

しっかし、国際免許(正しくは国外運転免許)って3年くらい有効にならないのかなー
1年は短い
それに、フランスのレンタカー屋さんでは国際免許出しても見向きもされません
「original one please」とか言われてお終い、価値あるんかなー



さて、のんびりモードなお店。
ワインの紹介します

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シャトー・メルシャン 日本のあわ メソッド・トラディショナル トリロジー2014

日本のスパークリングです
メルシャンが作る、瓶内二次発酵の本格的なスパークリングですよ。

これまでメルシャンは、「日本のあわ」シリーズとして、シャルマー方式の山梨や福島の甲州の白、マスカット・ベリーAのロゼを作る傍ら、瓶内二次発酵のメソッド・トラディショナルも限定販売していました。
所謂シャンパーニュ方式と言われるこの製法は場所も時間も必要なのでワインが高額になってしまいますが、やはり味わいは一番良くなります。
限定品なので潤沢にある訳ではないのも残念でした…

で、
これをリニューアルしまして、昨年末に新たに発売されたのが今日のトリロジーです
金色の文字が示す通り、アイコンシリーズと言ってシャトー・メルシャンで最も高級な、世界のワインと肩を並べるように品質のワイン達の一つです

トリロジーとはラテン語の数字のです
(他のアイコンシリーズの名称も、オムニス、オルトゥスなどラテン語に因んでいます)

3年熟成
3つの産地
3つの品種


を象徴して名づけられました

産地と品種は、以下の通り

山梨県笛吹市御坂地区産「甲州」
長野県上田市「椀子ヴィンヤード」産の「シャルドネ」と「ピノ・ノワール」
長野県北信地区産「ピノ・ノワール」

ヴィンテージ入りですが、もしかしたら今後はアッサンブラージュもあり得るかも
時間と手間をかけた高級品です
日本のワインもかなり成長しています。

さて、肝心の香りと味ですが未だ飲んでおりません。すみません。

前のメソッド・トラディショナルは思ったより辛口でキリッとしていました
泡の細やかさや上品さは流石ですね、美味しかったです。
てんちょ、ピノノワールのシャンパーニュが好きなのでもう少しコクが欲しいですが


和紙のラベルも素敵ですね

トリロジー、来たばかりですが、いつまでもある訳じゃないので早めに試してみたいですね
あなたも飲んでみませんか??











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2019年04月24日

変遷を思う two decade


雨でも暖かい名古屋です


ブルゴーニュでは早くもブドウの花芽が出てきてるとか
まだ4月なのに、ちょっと早すぎです…

地域により差はありますが、開花の平均は6月中旬くらい
でも毎年早くなってます。

温暖化のせいか、開花だけでなく、毎年ブドウ畑の活動は早まっています
萌芽も早いので、霜害対策でストーブを炊く必要があるんですが、昔と比べてほぼ全ての有名産地で行われるようになっています。

モンラッシェでは明け方こうなっていました ↓

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4月15日のブルーノ・コランさんのSNSより

ピュリニーもシャサーニュも明かりがびっしり
ブドウ樹の畝がどうなっているかはっきり分かるくらいですね。

こんなにストーブだらけになるんですねー

ちょっとした火災現場だよ
野焼きだ




では、新入荷ワインを紹介します

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コンヒュロン・コトティド ヴォーヌ・ロマネ2016

品薄、値上がり激しい2016年のブルゴーニュですが、このワインは大変優秀なお値段です
諭吉さんで余裕でおつりが来ます

親戚にジャン・ジャック・コンヒュロンっていう別の蔵もあるのでご注意
こちらは奥様がシャルル・ノエラの家系、プレモーにあります。

ややこしやー

コンヒュロン・コトティドの方は先代ののジャック氏の時代に名声を高めています
現在は二人の息子さんが活躍しています、彼らで5代目、17世紀から続くブドウ栽培家です。

兄弟はそれぞれ他のドメーヌやネゴシアンのコンサルタントもしています。
コトティドは母方の名前でしょうか?
ここはHPがない

この蔵はヴォーヌ・ロマネの老舗であるにも関わらず(だからこそ?)、大昔のイメージがどうも邪魔するんですよね…
ジャン・グリヴォも同じ。

シェはヴォーヌ・ロマネのど真ん中、ルロワとモンジャール・ミュニュレの間にあるし、コンヒュロンの名を持つ他ドメーヌもこの村には何軒かあるのです。
それなのに何でイマイチなイメージがあるかと言うとですね…

80年代後半から90年初めまで、ブルゴーニュの多くのドメーヌがレバノン人のコンサルタントに師事していたのです
あの人ね。
亜硫酸を多用、培養酵母で迅速な発酵を促す一方で低温浸漬で抽出の濃いワインを作る手法にみんなが傾いたんです。
そういうのが流行ったんですね…
「人が完全にコントロールするワイン」

コトティドだけじゃないです、グリヴォも何かよく分からないスタイル?だったし。
モンジャールだって代が代わったばかりの時に真っ黒なピノを発売しててドン引きした記憶あるし

そういう過去があったので、長らくコトティドのワインには手を出さなかった、てんちょです

でもねー、この前2012年の村名ヴォーヌ・ロマネ飲んでみて、めちゃピュアで美味しかったので安心したのですよ
もう過去は一切忘れていい。

確かにジャン・グリヴォも今ではとても美味しいですしね

ぎりぎりまで待つ遅い収穫、全房で低温マセラシオン

それ自体は悪くないです。
今もそれは続けていますね〜

全房だからこそ茎も十分熟するまで待たないと青いエグさがワインに出てしまいます
それ故の遅摘み。
低温でゆっくり抽出することで色の濃いワインになり、すぐに楽しめない反面、寿命の長いワインになります。

vin de gardeっていうのですな

ただし、12年は発売当時にそこまで強かったとは思えませんでしたよ
収穫から7年でエレガントで綺麗な色をしていましたし。

と言う事で2016年も買ってみました

もうそんなに濃くはないでしょう(期待)









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2019年04月23日

シチリア再発見


急に夏になりましたね
暑い…

来週はもう新元号になるのですね
全然実感がないけど。

世間は10連休ですがカーヴミツクラは毎日営業しています

わぉ、仕事大好き



今日は有名だと思いますが、美味しさを再認識したワインを紹介します

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パッソピシャーロ パッソロッソ2014✨

イタリア好きな方なら大抵ご存知ではないかと思います
色んな意味で新しいワインです。

このワインは、シチリア産、品種はネレッロ・マスカレーゼ100%

シチリア島と言えば、どんなイメージでしょうか?

ドン・コルレオーネですかね。
またはタンクレディ伯爵かな、映画でも沢山有名になりましたが、島の中心にエトナ山と言う火山があり、多くの土地が多孔質の火山岩や火山灰の堆積した土壌になっています。

そういう土壌で長らく土着ブドウのネレッロ・マスカレーゼは安価なテーブルワイン用のブドウとして多くの畑で栽培されていましたが、戦後働き手の不足やブドウ畑の所有者の意欲低下などにより耕作放棄された畑がたくさんありました

シチリアを旅行した際に、そうした畑を見てネレッロ・マスカレーゼの可能性に大いにインスピレーションを得たのが、今日のパッソピシャーロを作る、アンドレア・フランケッティ氏です

こんな方 ↓

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輸入元HPより、以下同様

フランケッティさんは当時トスカーナの新進ワイナリー、テヌータ・デ・トリノーロのオーナーとして世界的な注目を集めていた人物です

このワインです、 知ってますか? ↓

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名門お金持ち一族の一人ですけど、鬼才と言われる彼はいろいろ複雑な背景を持っているようです…

ニューヨーク生まれのローマ育ちの彼、金権主義の都会の生活が嫌でトスカーナに来て一人でワイン作りを始めちゃったのです
その際、家族の理解が得られず別々の生活を選択したという。

しかも、「別にトスカーナじゃなくてもよかった」らしい…

90年代前半のトスカーナはスーパータスカンがドイツやアメリカで注目を集め、アンティノリやオルネライヤ、サシカイヤなど貴族のフルボディワインが人気になっていました

フランケッティさんは、サンジョベーゼ「なんか」に興味はなく、シュヴァルブランの様なワインが作りたいとカベルネフランやカベルネソーヴィニョン、プティヴェルドなどのボルドー品種を植えました。
さらにワイン作りは独学だそう。

最初に数年は苦労したようですが、彼のワインはサンテミリオンのジャン・リュック・テュヌヴァン氏やオーゾンヌのオーナーのボーティエ氏に認められ、あっという間に大人気になったのです

モダンの極致、緻密で濃厚、最初から最後まで全く隙のない張り詰めたフルボディです

アメリカ人が大好きなスタイルだわ。
(てんちょ、20年くらい前に何度か続けて飲みました、めちゃ濃い。
 今ではきっと2杯目いらないだろうなぁ

値段も高いぞ
現在28000円税抜き、昔でも18000円くらいしてた💦


で、そのような濃い濃いワインを作ってる人がシチリアに来て、新たにワイナリーを立ち上げた訳です
それが2000年

てんちょ、当時そのニュースを聞いて「こりゃまたすんごい黒いワイン、こってりしっかりぎゅうぎゅう詰めのを作るんだろうな」と思ったものです

ですが、違った
全然違いました

彼の作るネレッロ・マスカレーゼの赤ワインはまるでブルゴーニュのピノノワールです

本当にエレガントで華麗、凝縮感なしでも非常に上品で美味しいのです
驚いたよー

ネレッロ・マスカレーゼ、こんなブドウです ↓

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ブルームがたくさんついていますね

畑は標高1000メートルを超える高地にあり、耕作放棄されていたおかげで樹齢の古い手つかずのブドウ樹が残されていたこともあり、収穫されるブドウはとても複雑な香りと味わいになっています
綺麗で控えめな酸味がエレガントさを一層引き立てています。

標高の高さは昼夜の寒暖差を生み、ゆっくりブドウが熟すので収穫も11月になることもあるという遅さ。
ネッレ・マスカレーゼは元々酸味が豊かな品種でピノに似ていると言われていますが、DNAは全く別物です。

低地の畑では日当たりが良すぎてこうした綺麗な酸は早くに失われてしまい、こんなに優雅なワインにはならないでしょう
色は濃いけど平凡なワインになってしまうのです。

初ヴィンテージは2001年
最初はIGTワインでしたが、2014年にはDOCエトナ・ロッソに認められています
ワイン名もパッソピシャーロからパッソロッソと改名しました。

こうした新星の人気ワインはどれも入手困難で恐ろしい値段がするものですが、今日のワインは値段の面でも大変優秀です

一葉さんでおつりが来ます
素晴らしい

2014年はフランスでは冷涼な気候のヴィンテージとして記憶されていますが、シチリアでは暑く早い収穫の年となり、これまでで最高の品質だと言われています

現行ヴィンテージは既に2016年が発売されていますが、14年も大変美味しく飲めますよ〜
いやー、感動しました

てんちょがイタリアワインをこんなに褒めてるのは珍しいのです
でへっ

あなたも是非飲んでみるべきですよ。
店頭にはあと3本かな。








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2019年04月20日

やっぱりブルゴーニュは誰もが好き


明日はイースター
だからどうした的なわたくし。
だって曹洞宗だもん

パリでは一層感慨深い復活祭になるでしょうが。


表は春の気温と日差しになってますねー
花粉は相変わらずヒドイですが…


昨日のブシャール会は大変楽しく、美味しいワインを体験出来ました

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固いワインが一つもなくて、どれも本当に美味しかった
ヴォーヌ・ロマネやニュイサンジョルジュが何だかボーヌっぽい口当たりで、流石ボーヌの作り手(なんてね)

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お客様の写真を拝借✨

ヴォルネイ・カイユレ キュヴェ・カルノが柔らかくていい感じでした
アンファンジェズはもう少しかな

白3つの方が開いていました

ムルソージュヌヴリエール
ピュリニーモンラッシェ
モンラッシェ

香りのボリュームはどれも十分でした
バターや蜂蜜、カラメルの香り。
余韻の面だけ、特級モンラッシェはまだまだだったかなぁ

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流石の長いコルク、ディアム

「みんなでフランス行きたいね〜」、なんて話にもなりましたが、本当にいつか実現するといいですね



さて、実は今日も別の飲み会



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2019年04月19日

飲み会そして飲み会


今日は暖かいですねー



水曜の試飲会は定員一杯のお客様にご参加いただきましてありがとうございました

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↑ 毎度のお客様からの写真、サンキュー

やっぱりブルゴーニュはなくなるの早かったですね
良いなと思ったワインが色々ありました

おまけのイチゴスパークリングも結構好評でした

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ドイツ産


で、
今日は、またブルゴーニュ、ブシャールP&Fの会です

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グラス117脚‼️

告知するまでもなく満席になってしまいまして…ご案内できずすみません。
特級モンラッシェが飲めるし、早かったー

グロフィエ会も満席になっております
ご検討中の方申し訳ございません。


まだ、違う会のネタがありますので順番にご案内しますね〜
なんか今日は既に疲れ気味







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2019年04月17日

パース行った事ありますか


出勤途中でに降られてしまいました
傘を持っておらず…
こんなに早くから本格的に降るとは思ってなかった


パリのノートルダム大聖堂の火災には唯々びっくりですね
まさか、あんな最重要なランドマークが燃えるなんて。
宗教的にも大きな打撃でしょうし。

人災っていうのが本当に残念です…
色んな憶測が錯綜してますが、原因を早く明らかにして復興に向けて始動するように期待しています。
既に寄付も沢山集まってるようですね。

個人的にはあのフライング・バットレスが景観的には良いと思えないです。
でも無くさない(無くせない)だろーし

ランスの大聖堂もノートルダムですが、確か屋根裏はコンクリートだったような…(戦後の再建だから)
木も使われてますけど。
写真探してみよ

写真なかったのでネットから拝借 ↓

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4travel rikucocoさんの写真をお借りしています

ストラスブールの大聖堂にも登りたい
高い所が好き ← 煙じゃない方ね


さて、今日は月例の試飲会です
テーマは「ブルゴーニュ」
ほぼ満席、定員まであとお一人。



それでは、今日のワインを紹介します
弊店に最も足りない地域のワインです。

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ヴァス・フェリックス フィリウス・シャルドネ2016

ここのワインにはファンが多いでしょう
ご存知の方は情報通ですな。

ワインは西オーストラリアマーガレットリバー産です

今でこそマーガレットリバーは有名産地ですが、この地で最初にワイナリーが作られたのが1967年と非常に最近です

このヴァス・フェリックスがマーガレットリバーで最初のワイナリーなのです

ここです ↓

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なんちゅー縮尺💦
でもきっと地理感ない方にはこれくらいから必要かと。

カーヴ設立の前年、カリフォルニア大学デーヴィス校のハロルド・オルモス教授と西オーストラリア大学のジョン・グラッドストン教授による、西オーストラリアのワイン産地としての可能性がレポートとして出版されました。

ボルドーに似た気候条件を備えたこの州には高貴なワインを生産するポテンシャルが高いという分析を受けて、トーマス・カリティ博士がマーガレットリバーに、カベルネ、シラーズ、マルベック、リースリングなどを植えたのがこの年です

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HPより、以下同様

それから52年、マーガレットリバーは冷涼な気候で洗練されたワインを生む産地として世界的に認知されています
地図を見てもよく分かる通り、海に近く海洋の影響を受ける場所です。

ルーウィンエステート
ケープメンテル
ザナドゥ


など代表的な銘柄がありますが、ワイナリーは現在150を超えるほどあるそうです。
5つワイナリーが言えたらめちゃ通ですな

もちろん、パイオニアのヴァス・フェリックスも高い評価を堅持し続けています
近代的なワイナリーを備え、畑も拡大しています。

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レストランやギャラリーまである(もちろんワインショップもあります)

今日のフィリウス・シリーズが最も廉価なエントリークラスのワインです
他にカベルネとカベルネ・メルローブレンドがあります。
(filius=息子です)

収穫は2月下旬から3月上旬(南半球だから)、少し早めですね〜
フレンチオークで8ヶ月熟成、新樽は15%
約2年で出荷。

樽を使っていますが、シャルドネのフレッシュさやフルーティさがよく感じられてこってり感はあまりないですよ
南半球らしい果実の詰まった感じですが、過剰でなく綺麗な酸味がバランスを取っています。
アルコール度数が12%しかないっていうのも嬉しいです

これで14%とかあると、きっと疲れますね

価格もとてもお手頃です

こういうのでオージーワインを経験すると、黒いシラーズばっかりじゃないっていうオージーワインの良さを分かってもらえると思います
黒いの好きな方はそれももちろんいいんですけど。

ここのソーヴィニヨンブランも美味しいのですよ
個人的には白が好きなのです、てんちょ。

シャルドネ・ブラインドでもかなり健闘するはず








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2019年04月16日

西班牙 伝統的葡萄酒


ようやく春っぽい陽気になってきましたね

いつもブログを見ていただいてる皆様、ありがとうございます
わたくしも自己満足でやっていますので、のんびりお付き合いください


これの一つ前のブログ(13日)に、
ロベール・グロフィエ レザムルーズ会の詳細を書き足しました

興味ある方は是非ご参加ください〜




では、ワインの紹介します

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ファウスティーノ クリアンサ2015


ファウスティーノはスペインリオハの名門ワイナリーです

クリアンサは赤ワインの熟成に関する規定用語で、醸造後24ヶ月の熟成が義務付けられています。
更にその24ヶ月の内、最低6ヶ月は330リットル以下の樽で熟成させなければいけません。

が、リオハの場合はちょっと違う

リオハはスペイン最高の赤ワインの産地なので、他の産地よりも規定を厳しく設定しています
品質保持とプライドの為でしょうけど、勉強する方にはややこしくてめんどくさい…

リオハも24ヶ月の熟成でクリアンサと名乗るところまでは同じ
しかし、樽の熟成期間がその内半分、12ヶ月以上でないといけません。
さらに、樽の容量は225リットルと決められています ← フランスのオーク樽のサイズです

ややこしやー

このリオハだけ特別な熟成の規定は、最低熟成のクリアンサ(これ以下の熟成だとシン・クリアンサまたはホベンと名乗ります)以上のレゼルバ、グランレゼルバでも同様です。

ややこしやー


ファウスティーノは1861年創業、2011年に150周年を迎えた4代目の蔵です。
世界96か国に輸出している大手であり、リオハでグランレゼルバを最も多く出荷しているワイナリーでもあります
初輸出は1960年、南米向けでした。

今では、傘下にたくさんのブランドを持つファウスティーノグループとなっています
うーん、大企業7.

日本へも昔から輸出がありますが、一時見かけなくなりましたのでどーしたのかと思っていました
オーナーが変わったのかと思いきや、変わっていないのですね。

所有する畑は650ha、馬鹿でかいです

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白い表土です。

石灰粘土質土壌のリオハ・アラベサの畑にはテンプラニーリョをはじめ、グラシアーノ、マズエロ、ビウラを植えています

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恐ろしいバリックの数

今日のクリアンサは、テンプラニーリョ100%

あれ?
でもね、HPにはアメリカンオークのバリックで5ヶ月熟成って書いてあるけど、規定外じゃないの???
流石スペイン人、規定は気にしないのか


さて、ファウスティーノ、この20年でラベルが何度か変わっていますね
昔の方が好きだなぁ

ファウスティーノのワインは変更される前からですが、ラベルに人物が描かれています
今は1種類しかないのですが、昔はワインごとに違っていました。
音楽家のグルックだったり。

ラベルの男性は、ニコラス・ヴァン・バンベック
アムステルダムの豪商だとか。
どなた??

で、描いたのはなんと、レンブラントです
本物の絵はブリュッセルのベルギー王立美術館にあります。
1642年に「夜警」を書く、一年前の作品です。

でも、何故この絵をラベルに採用してるのかは一切説明がありませんね…

↑ それが大事なんじゃないのか


まぁね、久しぶりに入荷してきましたので、飲んでみたいですね

スペインワインは独特の香りがあります、酸のスタイルもフランスともイタリアとも大きく違います。
伝統的なリオハのファウスティーノも同様に、スペインワインらしさがあります

国際市場で受ける「濃い」「甘い」ワインを目指している訳じゃないのがいいですね
こういう一見地味なワインの方がスペイン料理との相性はいいのですよ。

ワイヤーのかかったグランレゼルバもあります ↓

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来月、5月の試飲会はスペインにしようかな

きっと人気はマカンヌマンシアなのでしょうけど、てんちょはファウスティーノ贔屓なのです

来年はスペイン行きたいなぁ













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2019年04月13日

レザムルーズという誘惑


唐突ですが、昨夜の飲み会で、

男の財布と携帯には女が喜ぶ情報は一つも入っていない

という張り紙が、とある居酒屋のトイレに貼ってあったという話題になりました
言い得て妙(一体どんな飲み会なの)
「冷酒と親父の小言は後から効く」っていうのもあったかな

先人は正しい



ところで、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
わたくし=てんちょ、一つの生産者やワインを集めて一度に飲むのが大好きです
経験値が一気に上がる(気がする)ので
一方ではしたたかに酔いますけど

「よく集めたねぇ」と言ってもらえると大変嬉しいです、うっしっし


次はこれを目論んでおります ↓

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ロベール・グロフィエ 
レザムルーズ(その他)バーチカルテイスティング会


シャンボル・ミュジニーで最も人気のある1級畑、レザムルーズの最大所有者であるグロフィエ
蔵はモレサンドニにあります。
ジュヴレイやシャンボルにも多くの畑を持っています。

そのレザムルーズを4つ取っておきました
やっぱり15、16年がびっくり値上がりしてます
(でもね、14年うっかり売っちゃってすみませんで、代わりにボンヌマール)

どーも、1個欠けちゃうんだな。間抜けなことに

通常だと28万円超えで一人3万円ですが、そこは破格で頑張ります
興味ある方、ご参加ください〜

詳細は以下の通りです。

5月31日(金)19時から
カーヴミツクラにて
10名
18000円 現金のみ
キャンセル待ちは5月24日21時とさせていただきます。
これ以降のキャンセルは会費をご負担ください。


ワイン一覧 ↓

ロベール・グロフィエ
ブルゴーニュ・ピノノワール2016
ジュヴレイ・シャンベルタン スヴレ2015
シャンボール・ミュジニー1erサンティエ2012
シャンボール・ミュジニー1erレザムルーズ2012
シャンボール・ミュジニー1erレザムルーズ2013
シャンボール・ミュジニー1erレザムルーズ2015
シャンボール・ミュジニー1erレザムルーズ2016
ボンヌマール2014


お店までお申し込みください


それはそーと、トロタノワ飲まにゃいかん








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2019年04月12日

ヤシの木風味のフルボディか


えー

「港湾のストライキが決行された場合ワインの出荷ができません」

今時、目を疑うような通知が来ました
来週ね、各社大事を取って出荷停止にしていますね

日本でストライキって遭遇した事ないです、てんちょ
昔は航空会社のスト決行寸前で回避、くらいは記憶あるかなー
ピケ隊とか死語だよね

もちろん争議権は労働者の正当な権利なので、そこは大事



では、今日のワインを紹介します

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ダックホーン メルロー スリーパームス2016

カリフォルニアの赤ワインです

ダックホーンは有名ですね、ナパのセントヘレナにある蔵ですが、昔はブレンド用としか考えられていなかったメルローを単独で瓶詰めして脚光を浴びた作り手です
1976年創業、創業者のご夫妻がダックホーンさんです。

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HPより、以下同様

タンクが屋外にある

ダックホーン.jpg

↑ ファーストヴィンテージのメルロー

今では傘下にデコイカレラも収めた巨大企業になっています
沢山のブランドがありますよ。

今日のワイン、スリーパームスは畑の名前です
名前の通り、3本のヤシの木が生えてる畑なんです、単一畑ですよ

こんな ↓

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ブドウ畑にヤシの木って、カリフォルニアらしいですね

畑は有名なカリストガの南にあります。
セパージュはメルロー91%、カベルネ・プティヴェルド・フランで9%
フレンチオークの新樽8割程度で18ヶ月熟成。

ご存知だと思いますが、各国で%の違いはありますが、一定割合以上入っていれば単一の品種をラベルに記載してもいい事になっています。
カリフォルニアでは州、カウンティ、AVAで割合が違います。
ちょっとややこしいですが、100%とは限らないって事です

そしてワインは、ムンムンのフルボディですが、ここのメルローは本当に美味しいです
右岸のどっしり感とナパの果実味が上手く融合しています。
濃いですけどね。

今日のワインは、イギリスのデカンター誌で2017年、Six world-famous Merlot wines=世界が認めるメルロー6本のうちの1本に選出されています

他は、
ペトリュス
マセット
モンドット
アマ
アミューズ・ブーシェ


すごい価格のワインばっかり

でもダックホーンはそんなあほみたいな高値ではありませんので、ご安心ください

しかしながら、人気の銘柄なので限定数しか入荷していません
きっとすぐなくなっちゃいます
諭吉さん一人とちょっとなので、飲んでみたい方はお早めにご来店ください。

てんちょ、フルボディのワインはあんまり得意じゃありませんがこれはいいと思います

もちろん、ヤシの木の香りも味もしませんよ。
冗談なの












posted by cave MITSUKURA at 13:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月11日

ハンガリーまで歩いて行けます


今年の春はなんでこう毎日毎日、風が強いんでしょうか

新元号の令和ですが、略すとRですよね。
令和18年生まれの人は「R18」になっちゃう、と昨日聞いてなるほど…と
考えてもみなかったです。


5月14日のオーストリアワイン テイスティングセミナーは残席少なくなってきました
ご検討中の方はお早めにお申し込みください。

皆様、オーストリアワインって普段飲みますか?
夏にグリューナ・フェルトリーナを飲んだりする方は結構いらっしゃるかもしれませんね

今日はテイスティングセミナーにも出る5つ星生産者のワインを紹介します

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ゲゼルマン ツヴァイゲルト2013&ブラウフレンキッシュ・フォン・レーム2015

どちらも赤ワインです

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輸出向けの高級ワインはキャップが国旗と同じシマシマになってます。

オーストリアは圧倒的に白ワインの国で、しかも新酒を待ちわびて1年でワインをさっさと消費するという伝統があります
なので、熟成した赤ワインの文化は皆無、ようやくここ15年くらいで熟成や古酒への取り組みがされるようになってきました。

そして、白ワインの産地の最高峰がワッハウです
ニーダーエステイラヒ北部のドナウ川沿いにある急斜面の産地で優れたリースリングや多くのグリューナ・フェルトリーナが栽培されています。

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オーストリアワインマーケティングより

黄色い部分の一部がワッハウです

今日のゲゼルマンはもっと南、ウィーンよりも南のブルゲンラント州にある生産者です
地図の赤色の部分です。

ハンガリーと国境を接するこの地域は、日照時間に恵まれた温暖な地区でオーストリアワインの3割を生産しています

今日の品種のブラウフレンキッシュという土着品種の栽培が盛んです。
こんなの ↓

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この品種は中央オーストリアの代表品種で18世紀の文献にも名が載っています
深いルビー色をしていて個性的な酸があり、成熟が遅いために暖かい地域に向いています。

今日のもう一つの品種であるツヴァイゲルトは、サンローランとブラウフレンキッシュの交配によって作られました。
交配した農業博士のツヴァイゲルト博士の名前を取って名付けられました。
こんなブドウ ↓

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現在、オーストリアの黒ブドウで最も多く栽培されています

…うーん、あんまし区別付かないかも💦

1767年創業の古い歴史があるゲゼルマンはこの地のトップ生産者であり、オーストリア赤ワインの作り手としても常に最高のポジションを保っています
ブリュンデルマイヤーやクノールと並んで5つ星です。

現在のオーナーのアルベルト・ゼゲルマン氏の父親が国際品種の栽培をはじめ注目を集めました。
生産量を抑えたリッチな赤ワインはすぐに人気になり、今日まで続いています。

こんな方です ↓

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綺麗な畑 ↓

ゲゼルマン.jpg

どちらのワインもステンレスタンクで発酵後、伝統的な大樽で14,5か月熟成です
色の濃いワインですが、飲み口はミディアムボディくらいです。
フレッシュな酸味があり、チャーミングなワインですよ〜

洗練されています、食事と一緒がいいですね


ここは貴腐の甘口白ワインやアイスワインも作っています
ショイレーベ100%のトロッケンべーレンアウスレーゼもテイスティングセミナーで飲めますよ




posted by cave MITSUKURA at 18:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月09日

右岸ばんざい


本日二つ目のブログ書きます

昨日食べた天ぷらが美味しかった
タケノコやホタルイカ、タラの芽、穴子
春ですね〜


さて、大変懐かしいワインが入荷してきたのでご紹介します
最近では本当に見かけないのです。

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シャトー・ラグランジュ・ア・ポムロル2010

ボルドー右岸、ポムロルの赤ワインです

ラグランジュと言えば、左岸のサンジュリアンにある3級シャトーが真っ先に思い浮かびます。
サントリーが83年から所有している素晴らしいワイナリーです。

が、今日のワインは右岸の別シャトーです
全然無関係なのです。

このシャトーの現在の所有者は、ジャン・ピエール・ムエックス社
そーです、シャトー・ペトリュスのオーナーです。
1950年代に事業を拡大すべく、トロタノワ、マグドレーヌ、ラフルール・ペトリュスなど多くの著名シャトーを傘下に収めます。

最大の功績はやっぱりシャトー・ペトリュスを買収した事です。
その当時、50年後の現在の状況を予想できたとはとても思えません。
先見の明があったんですね〜

現在は息子のクリスチャンが(兄のジャン・フランソワと)蔵のマネージメントにあたっています。
こんな方 ↓

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HPより、以下同様

ボルドーのワインプロフェッサー、ムエックスさんはとても有名です。
ドメーヌでもあり、ネゴシアンも兼ね、カリフォルニアに進出してナパでドミナスなど4つもワイン作ってますし、それは忙しそう

さて、今日のワインですが、1953年にシャトー・トロタノワを買収した時に同じオーナーから一緒に購入したシャトーなんです
数多くの有名シャトーを持つムエックス社ですが、やはり名だたるシャトーはお値段もすごい

その点、今日のラグランジュ・ア・ポムロルはリーズナブルですよ

ムエックスの得意なメルローの重厚感がよく出ています
凝縮したフルボディですが、濃くても洗練されているから飲み辛さは全くないですね〜
これが不思議だわ。

セパージュはカベルネフランが一桁%で入ってると書かれていますけど、作付けは現在メルロー100%になっています
こんな畑 ↓

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こんな石碑があるんですね

畑の正確な位置がイマイチよく分からない
ポムロル狭いんですが、畑が一塊になっていなくて点在してる事が多いので厄介なんです…

09年が大成功と持て囃されたヴィンテージですが、2010年も同じく良い年となりました
しかしながら、09年とは大きく異なる性格の年で、重厚で骨太な09年に比べると繊細でよりエレガントなワインが多いでしょうか。

てんちょ、2010年の方が好きですね
ブレのないある意味金太郎飴みたいな年(どこを取ってもいい感じに濃い)の09年よりは、細やかで時に印象が違ったりする2010年の方がワインの持つ複雑な側面が身近に感じられる気がするので

さー、素晴らしいメルロー、貴重なポムロルワインは1ケースしかありません(12本)
飲んだ方がいいですよ〜


因みに、セラーには同じくムエックスの

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シャトー・オザンナ2011

もありますが、価格を考えたらラグランジュ・ア・ポムロルはなんて素敵






posted by cave MITSUKURA at 18:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドナウのワイン伝道師来る


昨日も今日もやたら強風ですね…
暖かくなってはいますけど

イベントページに、
5月14日(火)オーストリアワイン テイスティングセミナーの案内を載せました

来店してくれるのは、輸出代理店の社長さんの
Franz・Hofstätterフランツ・ホフシテーターさん
お話好きで気さくなお人柄らしい。

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26種類、ワッハウのリースリング・スマラクトから、ブルゲンラントのブラウフレンキッシュまで、美味しいピノノワールや爽やかなグリューナ・フェルトリーナ、トロッケンベーレンアウスレーゼなど本当に色々楽しめます
5つ星評価の生産者、ゲゼルマンも飲めますよ〜

お土産ワインが1本付いています

カンガルーやコアラのオーストラリアじゃありません
ウィーンの方です、お間違えになりませんように。

お申し込みお待ちしております




posted by cave MITSUKURA at 17:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月07日

三畳って畳3枚じゃないの


今日も暖かい名古屋、花粉は非常に多いけど

名古屋は本日、市議選と県議選ですが、あんまり議員さん達知らないのですよねぇ…
選挙は出勤前にさっさと行ってきました


今日はまた字だけの個人的な勉強について書かせてください

皆様、ワインの勉強をするなり、資料を読むなりする時に、テロワールやら土壌やらと言った単語が必ず書いてありますよね。
私もここで書きますけど、ワインは人の手が必要以上に加わらなければブドウが採れる場所=土地の環境に応じた香りや味になるって言う事が非常に重視されているからなんです

必要以上の人の手、と言うのはお砂糖や粉末の酸を沢山入れちゃったり、機械で減らしたり、樹のチップや香料を入れてと味や香りをコントロールする事です。
もちろん現在ではヨーロッパのワインではこうした行為は厳しく規制されていますので、まず、ないない

特にヨーロッパのワイン法はあれはやっちゃダメ、これもやっちゃダメの規制が多いので、
ブドウが持つ味=土地から反映された味となっています
ワインは日本酒と違って加水しませんので、一層ブドウの中身だけで香りと味が決まります。

と言う事で、多くの生産者が自分の畑についてよく調べたり研究したりしている訳です。
石灰岩だの、花崗岩だの、礫岩だの、よく聞きますよね?

こうした土壌の成分って、実際に畑を掘っている人は本当に少ないでしょうから、いまいちピンと来なくても当然です
それでも、これくらいの単語は英語でも説明されますので、現地訪問には知識としては必要かと思います


てんちょ、実家の庭や畑を掘ってもそれが何なのか分からないですよ
黒い土なんで野菜にはよさげ、岩盤なんて出て来ませんよ ←能天気
(我が実家近辺の土壌は表土(A層)が厚いので野菜や米に向いてます)


そして土壌の成分以上に???なのが、地質年代ではありませんか

なんだ、あの悪魔な一覧は
特に40億年とか10億年とか言われても全然実感が湧かない ← そりゃそうだ

地球が誕生してから今までを1日とした場合、人類が登場するのが夜中の11時59分何十秒だかですよね
我々がエジプトのファラオがー、とか、中国4千年の味、とか言ってるのも地球さんから見たらほんの一瞬に過ぎません

その恐ろしく長い時間を、化石や掘った土壌から区分したのが地質年代です
全ての年代と分類が唯一無二の物ではなく、論争や見解の相違もあるので、そこはまだ発展途上。

地質年代は大きく、
累代という区分で4つに分けられ、
更にそれが、代、紀、世と区分されています

私達にまだお馴染みがあるのが、中生代のジュラ紀や白亜紀でしょうか
ブルゴーニュやシャンパーニュでも良く聞く名前です。

しっかし、この一覧、ややこしいというか… 区分が多すぎて大変なんです
ワインを勉強したい人が、「AOCが多過ぎる―」ってなるのと同じですな…

また、そのジュラ紀や白亜紀もそれぞれ中身が細かく分かれておる

しかし、業界人としては避けては通れないくだりではあります
ので、日々お勉強しています

やっぱり掘ってみないとなー
畑の表面だけ見てても全然分からんぞ 

今日の話は、結局、アルザスの地勢や土壌を現地で説明されたとして、そもそもどのくらい自分が理解できているか振り返ってみたら、脱線してあらぬ方へ行ってしまうという、毎度のパターンでした


余談。
アルザスには二つの断層がありますが、断層という英単語はfault、です。
「欠点・失敗」と同じ単語で何だかなー、でへ













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2019年04月06日

安藤さんのリースリング


目がかゆい…
黄砂の程は実感がありませんけど、花粉は確実に多い


数日たってしまいましたが、アルザスワインの話をもう一度
ワインの紹介します。

アルザスワインを理解するためには品種ありきではなく、まず畑ありきでなければいけません

と言う事でこちら。
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マルク・クレイデンヴァイス アンドロー・リースリング2017

ラベルよく見ると面白い✨

ずいぶん前に一度軽く紹介したと思いますが、改めて紹介します。

アルザスには著名な生産者がいくつかありますが、買いブドウをしている蔵であっても家族経営を続けている所がほとんどです。
大規模な企業がないので、自然と自社畑のある周辺のテロワールを反映したワインが、その蔵のスタイルとなるのです

アルザスのドメーヌが10社言えたら結構なアルザス通じゃないでしょうか??
意外と10社、出て来ないものです。


クレイデンヴァイスはブドウ生産者としては300年以上の歴史がある名門です、オー・ラン県に評価の高いドメーヌが集まっているのですが、
この蔵はバ・ラン県で最も優れた作り手と言っていいでしょう

クレイデンヴァイスでは13代目のマルクさんが自分の名前をドメーヌ名に入れました。
1971年に23歳で蔵を継いだマルクさんは89年からアルザスで初めてビオディナミを採用しています。

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HPより、以下全て同様

この地にあったアンドロ―修道院の畑を受け継ぎ、更に日照条件の良い急斜面を開墾して現在のグランクリュにも認定されている実直な農民の蔵なのです

因みに、オーとは上、バとは下の意味で、ライン川の上流・下流を差してその様な名前になっています。
(オー・メドック、バ・メドックと同じです)

ヴォージュ山脈の麓にあるアルザスのブドウ畑は、オー・ランの方が標高が高めで固く強いワインができると言われるのですが、事はそんなに単純じゃありません
メドックの下流にあるサンテステフが粘土質の重厚な土壌故にコスがああいうフルボディになるのはとても理解しやすいのですけど、アルザスの地形は大変複雑で地下(土壌)の話じゃなくても、地上の地勢もややこしい

クレイデンヴァイスは、アンドロ―にあります。
ここです ↓

クレイデンヴァイス.png
小さな村です
(アンド―とも書きます、安藤さん親近感湧きませんか)

ちょうどストラスブールコルマールの中間くらいに位置しています。
アンドロ―は山の谷あいにある村で、段々畑状のブドウ畑が南向きでグランクリュとなっています

森に接するグランクリュはカステルベルグ
この畑がクレイデンヴァイスの一番の場所です
他のグランクリュも含め、畑の8割が斜面にあります。

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作業は大変そうですが。
オーストリアのランゲンロイスに似ていますね
黒い土壌が違いますけど、表土だけを見るとここならピノノワールを植えてもよさそうです
ですが、土中は青いシストです。
なのでリースリングを植えています。

今日のリースリングは酸化土壌でピンク色をした砂岩の区画に植えられたリースリングです
カステルベルグのすぐ近くで、同じ斜面なのに全く違う土壌です。
ピンクの砂岩は4つあるグランクリュのうちの一つ、ヴィーベルベルグの土壌でもあります。

ミネラルや酸味のバランスがいいですね、石油香はほとんどありません。
若い辛口リースリングのお手本の様なワインです
フルーティさよりは鉱物感が顕著。

しっかりち密さもあるので、てんちょは結構冷やして飲む方が好きですが、お温度が高めの方がやはり複雑さは理解しやすいと思います

そして、クレイデンヴァイスでは毎年ラベルのデザインを変えてワインを販売しています

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可愛いですね
アーティストラベル

(ですが、アーティストの方はさっぱり分からない

ここはオー・ド・ヴィーも作っています。
6月に現地に行ったら買って来たいです


野望は広がる
こちらに寄って、コルマールへ行く間にリボーヴィレに立ち寄ってクロ・サン・チューヌの畑も見たい
(特級ロサッカーです)
シストが見たいので畑を掘らせてほしいけど、ダメだろうなぁ


他のクレイデンヴァイスも店頭に置いておきたいですね〜
飲んだことない方は是非一度経験してみてください







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2019年04月05日

微笑む天使の泡


今日は暖かいですねー
でも花粉と黄砂がたくさん…

フランスではブドウの芽が出てきてます✨

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生産者SNSより

霜が降りそうな時にはストーブ焚いて予防します ↓

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シャロネーズSNSより
これも二酸化炭素排出の批判があります



さて、皆様、10連休はどこかへお出かけでしょうか?

カーヴミツクラは休みなし、毎日営業しています


では、アルザスの復習もしている一方で、新しいワインを紹介します

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アンリ・アベレ スーリール・ド・ランス2008

このシャンパーニュを知っている方は通ですね
今では正規代理店がないのでしょうか…
滅多に見かけなくなりました

アンリ・アベレはランスにあるシャンパーニュ・メゾンで、創業1757年と5番目に古いメーカーです
創業当時は違う名前でしたが、のちに改名してアンリ・アベレとなりました。

1985年にはスペインの巨大カヴァメーカーであるフレシネの傘下に入っています

今日のワイン、スーリール・ド・ランスは、アンリ・アベレが作るシャンパーニュでも特別なヴィンテージ・シャンパーニュです
ロゼもありますが、当然良い年だけの限定生産です。

直訳すると「ランスの微笑」ですが、これは微笑みの天使と呼ばれる天使の彫像で、ランス大聖堂の側廊を飾るモニュメントの一つです
これ ↓

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HPより

因みに、頭を持ったサンドニの彫像も並んであります。

歴代のフランス王が戴冠式を行ってきたランスの大聖堂は歴史上でも宗教上でも大変重要な建造物です
パリと同じくノートルダムという名前です。

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シャガールのステンドグラスが有名

その大聖堂があるが故に街が栄え、ランスで開催されるにはヨーロッパ全土から多くの人が商いにやってきました。
ブルゴーニュでも有名な大手メゾン、ブシャールも元はランスのマーケットに参加するためにスイスからブルゴーニュを経由して旅をしていた事がワイン商となるきっかけになっています

2011年には大聖堂建立800周年を祝う式典が執り行われました
800年かー

しかしながら、この大聖堂は火災に見舞われることも多く、現在の姿はまだ100年程の新しいものです。

最大の悲劇が第一次世界大戦です
夏に始まった戦争はクリスマスには終わるだろうという大方の予想を裏切り、西部戦線がほとんど膠着したまま4年も続き、ランスの市街地はドイツ軍が陣取る東シャンパーニュから毎日砲撃に晒される事になります

当然ながら大聖堂は格好の標的となり、砲撃と火災で完全に消失してしまいます
焼け野原のランス、今では信じられませんけど。

戦後、アメリカの大富豪、ロックフェラーが資金を提供し大聖堂は再建されますが、ロックフェラーの出した条件があり、それはフランス人の手で大聖堂を元通りにする、というものでした
そこで大聖堂復興基金が作られ、アンリ・アベレも資金を提供しました。

大聖堂の鐘楼ツアーで屋根裏が見学できますけど、結構な見ごたえがあって壮観ですよ
因みに、鐘は大きすぎて電子機器などに影響を及ぼしてしまうので、現在は取り外されていて鳴らされることはありません。

大聖堂が再建されるとアンリ・アベレは自社のヴィンテージシャンパーニュにその名前を採用し、天使のエンブレムをアイコンにしました

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昔は金色のエンブレムが付いていたのに、今は付いていません💦
あれ、かっこよかったのになー

セパージュは、シャルドネ60%、ピノノワール40%
(瓶熟期間が明記されていませんね)

クリーミーという言葉が正にピッタリな細やかな泡立ちです
08年は他社と同じく良いヴィンテージです、期待できますね

久しぶりに見たスーリール・ド・ランス、飲んでみたいですね〜








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2019年04月03日

飴色甘露


お天気は快晴ですが今日も風が冷たい…
桜はこの寒さで長持ちしそうですね

さて、アルザスの復習は一旦置いといて、新しいワインを紹介します

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シャトー・クリマン2010

この白ワイン、ご存知でしょうか?
てんちょ、大好きな銘柄です
(実はイケムよりも好きだわ)

ラベルにBARSACの文字が読めるかと思います

このワインはボルドー、ソーテル地区の1級格付け貴腐ワインです
極甘口です。

この地区はソーテルヌ、バルサックという二つのAOCがありますが、この二つのAOCは貴腐ぶどうから作られる甘口の白ワインに「だけ」与えられた名称です
辛口ではもちろんダメ、遅摘みの甘口でもダメなんです。

従いまして、天候により貴腐が付かなかった年には生産ができないという貴重なワインなんです

これが貴腐です、ここからもっと干しブドウ状になっていきます ↓

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HPより、以下同様

貴腐ってカビです、初めてこのブドウでワイン作った人ってよっぽど切羽詰まっていたんだろうなぁ
だって、カビてるブドウを口に入れる気になれませんよね

しかし、このカビの作用で水分が抜け、糖度の高い素晴らしいブドウが得られる、という発見はノーベル賞ものですな
この状態をPourriture Noble プリチュールノーブルと言います。
(英語だとNoblerotノーブルロット)

通常、貴腐菌がぶどうにつくと病気になってブドウはダメになちゃいます
貴腐ぶどうとして収穫できる畑は条件に恵まれた僅かな場所だけなのです。

乾燥しすぎるとカビが発生しないし、湿度が高すぎるとカビが蔓延して良くない病気に発展してしまいます。
うーん、難しい。

ソーテルヌではガロンヌ川の支流が流れ、暖かい秋に夜に霧を発生させることがちょうどよい湿度を保つことに大変な貢献をしています
「奇跡の錬金術」って言われるのも納得。


法規制の話に戻って、
バルサックのワインはソーテルヌと名乗ることも許されています。
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズみたいですね

逆はダメです、ソーテルヌがバルサックと名乗ってはいけません💦

これは、この地の貴腐ワインが作られるソーテルヌ村が特に名高く、周りもまとめてソーテルヌと名乗っていた慣習に由来しています
昔々は隣村だからって、誰もそんな細かいことは気にしなかったんです。
ムルソーの赤がヴォルネイ・サントノと名乗っていたのと同じ。

しかし、これは良心的な「あの辺」という意識のなせる業で、決して隣の名声に乗っかって安酒を高く売ろうという悪意が牽引した事態ではありません
(まぁ、そういう人もいたでしょうけど
その証に格付けでは近隣のバルサック村をはじめ、ファルグ、ボンム、プレニャック村を含めてAOCソーテルヌと規定されています。

ソーテルヌの頂点はその立地も同様に丘の頂点にあるシャトー・ディケムなんですが、今日のクリマンも素晴らしい香りと味で決して負けていないと思います

甘いワインは沢山飲めないし、甘口ワインが売れない世界市場にあって、昨今ではソーテルヌの各シャトーでは辛口白ワインを生産するようになってきていますが、クリマンの貴腐は1杯飲んでも、それからまた「もう1杯飲もうかな」と思わせてくれますよ
それぐらい高貴な香りと味わいです

いや、本当にオススメです

シャトーは500年以上の歴史を持ち、所有者がほとんど変わっていないというボルドーの格付けシャトーでは珍しい存在です
現在はボルドーの地主一族、リュルトン家が所有していますが、彼らも含めて歴代の所有者が貴腐ワインを非常に大事に、シャトーの持つ畑と共に今まで温存してきたというのは賞賛に値する行為ですね。

大抵のシャトーが、長い歴史の中では低迷しちゃう時期があるもんですが、クリマンに至ってはほとんど悪口を聞いたことがない
その分、華々しく表舞台でもてはやされていたのでもなく、いぶし銀な本当の愛好家向けワインだったのだろうと思われます。
ほめ過ぎ??

HPにも自信をもって、
クリマンはエレガンスさで有名ですが、優れた卓越性でも知られています。
もし最良でないヴィンテージでも、造られたワインはまるで魔法のようです。


シャトー・クリマンの哲学:金銀細工師のように確かな仕事

と書かれています(日本語あります)

2010年は多くのボルドーがよいヴィンテージとなったのと同様に、クリマンでもフレッシュで若々しいワインができました
いきなり濃い甘口ではなく、何年か熟成させた方がより複雑で酸や糖分が融合した重厚なワインに変化すると思われます。
最初からアンバー色な年もありますが、2010年は黄金色の入口くらいです。
9年目、もういいかなぁ

そして、セパージュはセミヨン100%です

平均収量は1ha当たり1300リットル、流石貴腐、超すっくないー
(ポイヤックの格付け良心的シャトーでも5000とか6000は取っています)

という大変貴重なワインなんですが、甘口が流行らないせいか、そこまでのお値段はしません
イケムが突出して高いだけで、あとは諭吉さん二人もいれば何とかなる。

うーん、早く飲んでみたい〜
あなたもどうですか







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2019年04月02日

シュークルートの産地


新元号、意外でした
その内慣れるんでしょうけど。

各地で「令和割引」などあるようですが、ミツクラにはありません
考えてもおりませんでした…

しかし、4月になったのに寒いですよね


さて、今日は特定のワインじゃなくて地域の話を書きます
取り上げるのはアルザスです

皆様、フランスワインの主要産地を8つか9つ挙げることはできますか?

たいていの方が6つくらいは言えるんじゃないでしょうか。
その中にはきっとアルザスも出てくると思います

ワインを日常的に嗜む方で、アルザスワインを飲んだことがないという方はかなり稀有な存在ではないでしょうか??
きっと皆さま、アルザスのリースリングゲヴェルツトラミネールは、一度くらいは口にしたことがあるはず

それなのに、ですよ
アルザスワインの中身って意外と知らないままではありませんか??

これって、実は我々の様な本職でも例外ではないのです…

アルザスはライン川を国境にしてドイツに接する地域です。
歴史上では近世以降何度も西と東の国の所有を行ったり来たりしてる複雑な場所です。
フランス領でありながらもドイツの影響を強く受け、独自のアルザス語や文化を持つ特有の地方になっています

古城も多いので観光もできますが、ほとんどのお城が廃墟のままま💦 ↓

エギスハイム.jpg
エギスハイム城

北の主要都市はストラスブール、南はミュールーズ
ですが、ワイン産地の中心はコルマールです

南北に長細く、オー・ラン県バ・ラン県の二つの県にまたがる地域でブドウ畑だけでも南北に170キロにも及ぶ広大な産地です

alsace-vineyard.png
alsace wine routeより、写真もすべてこちらから

コルマールが真ん中にあります(黄色の表示)

ここから見られます ↓
https://www.alsace-wine-route.com/en/alsace-wine-route-and-cycle-route-map/

北のマーレンハイムから南のタン(ランゲン)まで、沢山の町や村がありますねー

この地域が今一つワイン通に知られていないのは、もちろんワインがダメだからではありません
優れた畑、良心的な生産者、素晴らしいワインがあるにも関わらず、何故か中身がよく分からないまま。

それはきっと、アルザスにはAOCが極端に少ないからではないでしょうか

グランクリュが51か所もあって、前述の通り多くの村を抱えるアルザスなんですが、アルザス・グランクリュとクレマン・ダルザスを除くと、
たった一つの名称、「アルザス」しかありません

村の名前を併記出来たりもするんですけど、
基本的に「アルザス」っていう名称しかないんですよ〜

ボルドーなら、河の左岸にメドックがあって、さらに中にもポイヤックやマルゴーなど細かい産地呼称があって、上流のグラーヴや右岸のサンテミリオンなどなど、たくさんの産地が法的に規制されています
ブルゴーニュも細かく村ごとの名称がありますし、ローヌもロワールもしかり。

その細かい中身を一生懸命覚えるからこそ、多少でも位置関係が分かったり、赤の産地化白の産地か考えもするんですよね〜
その点がアルザスにはない

1個の呼称しかないというのはシャンパーニュにも言える事ですが、シャンパーニュは言わば「人為的な」側面も大きいので(2次発酵させて、ドサージュする)ちょっと脇に置いといて。

アルザスのこうした背景には、土壌や地勢が複雑なためにランク付けではなく、地理的にアルザス全体を分類するのが難しいという点があります

ライン川ヴォージュ山脈に挟まれたこの地域は、単純に山間の谷間として共通の土壌を持っておらず、二つの地溝が斜めに走る上の谷や丘で集落とブドウ畑が作られていますので、「石灰岩の土地」「粘土質の土地」と簡単に分類することができません
そうした事もあり、認定のグランクリュを背景にするくらいしか、テロワールについて考える材料がない。
(因みにAOCの制定はフランス国内でも遅い方)

アルザス.jpg
いい眺め

そして、アルザスワインで多く出回っているのが、
リースリング、ゲヴェルツトラミネールなど品種名を書いただけのワインであることも大きな要因です。
中々皆さん、ドメーヌの所在地を調べたりしませんよね…

しかし、今後、アルザスワインの価値はもっと高まっていくと思われます

白が9割を占める圧倒的な白ワインの産地ですが、その冷涼で乾燥した気候故に、優れたピノノワールに早くも注目が集まっています
ブルゴーニュが異常な値段になっている昨今、お値打ちで狙い目なのがアルザスという訳です。

何となく「ただのアルザス」として飲んでいるワインですが、これからは「アルザスのどこだろう」って思って飲んでみてください
上級者向けですが。

もう少し突っ込んで特級畑の紹介がしたいので、明日に続く。

そして、何故急にこんなの書き始めたかというとですね…
てんちょ6月にアルザス行くんですが、自分でも細かい地理が分かってないことに愕然としたという訳で
な、情けない

個人的復習にお付き合いください

























posted by cave MITSUKURA at 20:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする