2019年07月05日

アンリオセミナー大変良かった


アメリカの独立、フランス革命と歴史的な記念日が続く7月ですね。
ウィンブルドンも始まっていますし、ロジャーの優勝がどうしても見たい

梅雨明けまであと2週間ほどらしいですね
幸い名古屋は大雨にはなっていませんが、こう雨が続くと何かと大変。

で、
昨日の夜はシャンパーニュ・アンリオのセミナーでした
ご参加の皆様ありがとうございました。

輸入元のファインズさんの全面協賛で、アンリオグループ初の日本人、アジア輸出部長の西山さんがご来店くださいました

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てんちょ、西山さんにお会いするのは一昨年のブシャール(ブルゴーニュ)訪問以来の二度目でした
優しくて丁寧なお話、上品なお人柄でファンが一層増えたと思います

19時開始でしたが皆様ほぼきっちり集まってくださったのを見て、
西山さん「フランスではありえないねぇ」って。

そーですね、フランスだと15分遅れでも余裕で「オン・タイム」な感じです
(お仕事の都合などあるかと思いますので、遅れた方を非難するつもりは全くありません)


そして、やはり熱波に苦しんでいる今のフランス、「景観を乱す」との理由で室外機が設置できない(禁止されてる)が故にエアコンのないお宅が多くて、皆さん本当に大変だそうです

35℃や40℃超えの地域もあるようで、ブドウよりも人命が心配です…



そして、アンリオですが、ここ10〜20年でかなりイメージチェンジしていますね

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豪華試飲ラインナップ

全体が、シャルドネ比率の高さを前面に出した、陽気で前向きなシャンパーニュ、はつらつスタイルへと変貌しています

以前はどちらかと言うと熟成感が支配的で、時には枯れたニュアンスも見せる、静かーなシャンパーニュでした。
それはそれで全然悪くないんですが、アンリオでは温暖化に合わせて重いシャンパーニュからキレのある洗練された酸が特徴的なシャンパーニュへとスタイルを変えています。

トップキュヴェのアンシャンテルールの生産を2000年を最後に終了し、キュヴェ・エメラとして2005年から新しくリリースしているのが一番の変貌です

西山さんの説明では、
昔はシャンパーニュ地方と言えばブドウ栽培の北限で大変寒い土地でしたので、完熟したブドウを収穫し、コクのある太いお酒を造ることは非常に困難でした
だから、トップのメゾンは完熟・コクあり、深い余韻のフルボディシャンパーニュを作ろうと努力していたそうで、アンシャンテルールはその象徴的なキュヴェだったのです。

しかし、気候が変わり、ランスでも猛暑の夏が必ず訪れるようになると、ブドウの完熟はそれほど難しい事ではなくなり、逆にアルコール度数の高い強すぎるお酒が容易に作られるようになりました。

そういう現状では、「濃く太く強いお酒」よりは「軽やかでシャープなミネラルや酸味」が好まれるようになった、という訳です

以前のアンシャンテルールはともすれば熟成が向こう側に行ってるような物もありました
エメラは過熟感は全くなく、溌溂としています。
それでいて、一定の香ばしさや熟成感があるのは流石です。

このトップキュヴェのスタイルを変更するにあたっての話が一番面白かったですね

7代目の当主、ジョセフ・アンリオ氏(故人)が新しい特徴のトップキュヴェにしたい、と醸造かに要請を出します。

しかし、要望の内容は、
「全て同じで、違ったシャンパーニュにして欲しい」というもの。

同じで違った物、って… なぞなぞでしょうか??? 禅問答とも言う

同じ産地の同じ割合のブドウを使い、発酵や醸造も変えない、熟成期間も同じ。
で、シャンパーニュの味わいを変えるには、

ブドウの収穫時期を変えるしかないのです。

より早めに収穫することによって、酸味を温存し清涼感のあるシャンパーニュにしたいと言う事です

種が茶色になる直前くらいかなぁ
見事に成功しています


昨日はさらに貴重な、キューヴ38の試飲もありました

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「世界で唯一のブラン・ド・ブラン」をコンセプトに、4つのグランクリュを20〜30%ずつ継ぎ足していくという「永遠のリザーヴワイン」です

マグナムのみ、まだ5回しか作られていません、昨日は4番目を飲みました。
5thは9月の発売予定です。

箱が豪華で指紋が付くのです…
箱の外箱もさらに豪華で。

余談ですけど、このピカピカの蓋が鏡になってて、最後に女性たちが写真を撮ってました ↓

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てんちょも撮ってもらいました、写ってるの分かりますか?


同じく、今年の9月に発売予定のロゼ2012も好評でした

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いつもは淡い色合いのアンリオのロゼ、この12年は綺麗なピンク色をしていましたね〜
見た目も味も良くて、しかもまだ発売前と言う事で、みんな喜んで飲んでました

ロゼの秘密も非常に興味深いお話でした

ロゼはご存知の通り、白ワインと赤ワインを混ぜて二次発酵させるのですが(セニエもありますけど)、
色を基本にして混ぜることはない、そうです

色ありき、ではなく、味が重要なので、黒いグラスやブレンダーを使って、ブラインドで理想となる味わいを探り、決定したブレンドによって初めて色が決まってくるんだそうで、だから12年のように非常に鮮やかな赤色が特徴的になる年もあり得るのです。
面白い〜


どのシャンパーニュでも思うのですが、
3年以上も発酵後に瓶内で熟成させる事を想定して、製品となった後にバラつきが出ないように毎回アッサンブラージュする人達ってどれだけ官能が優れているんでしょうねー
物凄く難しいことです。

ホント、魔法使いだよ
(余談中の余談ですけど、まじゅつし、って言いにくいよね)

本当にいい経験になりました
また是非ご来店いただきたいです










posted by cave MITSUKURA at 17:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする