2019年08月31日

ラングドック大まか復習


8月最終日、明日は日曜だからあと1日夏休みがあるって感じでしょうか

小学生の頃の夏休みって果てしなく長かったような気がしますね。
今、そんなに休んだからもう仕事できません


さて、気を取り直してラングドックセミナーの復習を書きますか

ファインズさんの資料が非常に親切です、これをじっくり読むだけでもかなりの知識が得られますよ

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おそらく、大半の方が資料を見返す事無く捨てているかと思います。
まぁ、そんなもんでしょう。
しかーし、ちゃんと反芻する事で確固たる知識の蓄積が可能ですよ、セミナーの内容を思い返して読み直してみるべし

そして前にも書きましたが、地図は非常に便利(これは昼間だけの特典です)↓

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ラングドックは、フランス最大のワイン産地です
輸出されるワインの44%がラングドック産です。
ほとんどが赤、そしてロゼと続きます。

23万5千ヘクタールもの広大なブドウ畑を有するこの土地、個別のAOCは何となく聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、具体的にはどうもはっきりしないイメージだったりしませんか??
一つにはその広さ故に個別の産地の特徴が異なるので、詳しい紹介でもない限り「何となく南国」みたいにしか思えないっていうのもあるでしょう

認定AOCの数は38くらいだったかな、そんなに多くはないんですよ。
これからラングドックワインを飲む機会があったら是非個別のAOCを確認してみてくださいね

ラングドックワインの理解には品種の理解が不可欠です

逆に言えば、品種を理解できればラングドックワインも理解できる、という事です。

ここでちょっと歴史的な背景を説明しておきます
ラングドックは元々ブドウ栽培も行われてはいましたが、もっとのんびりした地中海式農業の土地でした。

フランスのテーブルワインの産地は地中海を挟んだアルジェリアだったのです
ここで作られた安価で大量のワインがフランスへ運ばれ(植民地だから当然関税なんてない)、フランス人の日々の食卓に上っていたのです。

が、植民地支配を脱してアルジェリアが独立すると、そうした安価ワインの供給地が無くなってしまい、フランス人は困っちゃうわけです
そこで、政府が目を付けたのが、かのラングドックだったのです

政府はラングドックの農民にブドウ栽培を奨励してワイン作りを進めます。
こうしてできたワインが新たにフランスのテーブルワインとして流通していく事になったのです

ですから、戦後のラングドックワインは「質よりも量」が大事で、沢山安く、って言うのがモットーだったのです
その当時の印象を引きずって、ラングドックは「安物ワインの産地」というイメージが長い事付きまとっていました。
これは今も一部あるかも。

しかし、世界を含めた市場が「量より質」へと転換すると、ラングドックワインの生産者も自分達の土地の優れた面を生かし、より高品質なワインを作るようになって来ました
そうした変化から新しいカテゴリーが認定され、
クリュグランヴァンという上位のAOCが出来たのです。

まだこの上位クラスのワインは市場に定着したとは言えませんが、品質の向上には良い役割を果たしていると思います。
ちょっと馴染みがないかなぁ〜

そして、ラングドックにはビオを採用している生産者も多いのですが、それには気候的な利点があるからなんです

日照に恵まれているのは誰もが容易に想像できますよね。
地中海に向かったこの土地は、北の山側からは冷たく乾燥した風、トラモンタンが吹きます。
ミストラル、と同じですね。

ミネルヴォワでワインを作っている、アンヌ・グロさんも「一年の内360日は風が強い」と大真面目におっしゃてました
そよ風じゃありません、ビュービューです。

この乾燥した風がカビや病気の蔓延からブドウを守ってくれるんです
だから、この土地ではビオがやり易いんですね。
元々病気が少ないのです。
(まぁ、認定の話には政治的な思惑もあり、また他地域ではビオ認証を敢えて取らない理由ってのもあるんですが、割愛します)


そして海からは湿った暖かい風が吹き、ブドウの成熟を助けてくれるという組み合わせ
上手くできますね〜
この二つの風が吹くことで昼夜の寒暖差が出来、ブドウに大事な酸も温存してくれます。
ただ暑いだけでは、もったりダラダラしたワインになっちゃいますからね

これだけ温暖化が顕著になってくると、いかにを温存するかが非常に大事になってきます
酸はワインの質を左右する重要なファクターです。
質の良い酸味を得るために、より標高の高い畑へ移行するのも納得です。

そうは言ってもやはり温暖なラングドックでは、ほとんど白ブドウが栽培されていません。
一部の北斜面が標高の高い場所にあるだけです。

黒ブドウと違って白ブドウは、酸と登熟のバランスが取れている期間が非常に短く、収穫のタイミングを逃しやすいのが理由です
一日早くても、一日遅くても全然違ったワインになってしまう白ブドウは作り手泣かせ。
だからみんな白よりも、黒ブドウでロゼを作ってるんです


そこで、肝心な品種ですが、ラングドックの主要な黒ブドウ品種は、
シラー
グルナッシュ
ムールヴェードル
カリニャン
が挙げられます

スイス由来のシラーとスペイン由来の3つの品種が、大抵の地区でブレンドされています
単体は珍しいですね。
元々この土地では混植でブドウが植えられていたので、ブレンドが当たり前だったのです。

今回のセミナーで、個人的にはカリニャンのお話が一番しみじみ理解できた気がします

テーブルワイン用の品種として病害に強く収量の多いカリニャンは政府が積極的に推奨した品種です
しかし、その一方で、このカリニャンは収量を抑えて作ると、タンニンの強いとても凝縮したワインになります。

てんちょが6月にクレイデンヴァイスで飲ませてもらったカリニャン100%が正にそんな感じでした、全然進まなかったなぁ
シラーみたいに閉じた感じはしないのに、とにかく濃くて渋いという…

情野さん曰く「カリニャンが入ってるかどうでタンニンの存在が全く違う、カリニャンが含まれていなければ比較的柔らかになる」と言う通り、なるほど〜と試飲ワインを飲んで思いました。
ブレンドを推測するいい手掛かりですね

てんちょは好気的なグルナッシュが好きです

試飲で出た、ラ・クラプという聞きなれないAOCのフルボディの赤がありましたが、あれにはグルナッシュが30%くらいブレンドされていましたね
アロマが華やかでした。
(てんちょにはちょっと濃いかも)

最初のカベルネフランのロゼも非常に美味しかったです
5000円以上すれば美味しくて当然かもですが💦


広いので簡単には全部を見て回れないというラングドック、いつか行ってみたいですね
流行る前に、というか将来を見据えて今の内に回ってみたい。










posted by cave MITSUKURA at 19:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする