2019年09月03日

いやーん、ムシって語呂合わせしますよね


今日はかなり蒸し暑い名古屋です
寝苦しい…

フランスでは8月末から収穫が始まっています
ブルゴーニュは昨日から。
各地、中々良い出来だそうで期待できるヴィンテージになりそうです。

例年「9」の年はずーっと評価がいいですね、こういうのって不思議ですが、何かありますね

ボジョレーやマコンのヌーボーも、収穫が早いと醸造に時間が割けるので解禁日までには落ち着いたワインが届きそうです
今年はどんなスタイルでしょうか。

色んな生産者のSNSで綺麗なブドウの写真が見られます
白ブドウも黒ブドウもホント美しい。



で、そんな中、ぎょえーって言う写真を見つけちゃいしました
これ、何か分かりますか???

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ワインジャーナリストの山本昭彦さんのSNSで取り上げられていました、写真をお借りします。

オーストラリアのヤラバレー(ヴィクトリア州)で害虫の被害が深刻だというニュースです。
https://vinehealth.com.au/2019/08/phylloxera-yarra-financial-impact/

そーです

これがフィロキセラです

「ブドウネアアブラムシ」の名の通り、ブドウの根っこに寄生してこぶを作り水や養分の通りを阻害して、結果、木を枯らしてしまう恐怖の虫です
アラブラムシと言うよりは、ダニです。
体長1ミリくらいらしい。

こんなに密生して卵らしき物まであるのを見たのは初めてです
うっぷ💦

オーストリアのランゲンロイス(カンプタール)に2メートルくらいのフィロキセラのオブジェがあって、げげって思ったことあります
あんまりしげしげと見るもんじゃないね…


この虫、元はアメリカにいたんですが、
何故かアメリカのブドウ品種には害がないという不思議な生態なんです

何故かイマイチよく分かっていません。
誰か知ってたらおせーて。

その虫が大西洋を越えてヨーロッパに来ちゃったもんだから、欧州のブドウ産地はもぉ大変
最初はフランスのラングドックで発見され、フィロキセラはヨーロッパ品種のブドウをどんどん枯らして、被害を拡大させながらフランス各地のワイン産地味地獄を見せて回りました。
当時は人の移動も今ほど早くありませんので、この虫の伝播も比較的ゆっくり。

1862年にフランスで発見されたと言われるフィロキセラは、第一次世界大戦中のシャンパーニュでもまだ根絶されず確認されています
二硫化炭素や水攻め、こどもの○○など、色んな対策が取られましたが一向に効果なし

因みにソムリエ試験では、フィロキセラ発見の年を1964年としてて、
「嫌な虫」とか、語呂合わせして覚えるという。
受験生はみんな知ってるはず‼️

結局、元いたアメリカの樹には被害がないという事で、アメリカ品種のブドウに接ぎ木をする事で解決します
よかったね〜

しかし、ここで横道へ逸れますけど、

ブドウの味って根っこは関係ないの??って思いませんか

カベルネもシャルドネも頭(と言うか膝上)はそうだろうけど、水分や微量元素を吸収する根はアメリカ人くんなんでしょ
DNA的には品種として、果物として、どーなんだって言う意見もあるにはある。

ポマトっていうジョイント・ベジタブルもあるし(見かけませんね)、あんな感じかなぁ(きっと違う)
以上、余談終わり

と、もう100年くらい前に済んでいたと思われるフィロキセラの害ですが、未だに自根の畑には大打撃です

アルゼンチンのカテナでも標高が高く乾燥しているせいか、フィロキセラはいないのでブドウは自根ですし、
シャンパーニュの一部でも少しだけですが自根の畑があります。
ヴェスヴィオ火山の火山灰が積もるタウラージの畑でも自根の畑がありますね。

そんな海の向こうの害虫がオーストラリアにも来ちゃったらしい
接ぎ木にするのには当然お金もかかりますし、今の樹を植え替えなくてはいけないので下手すると数年の収穫が無くなってしまうという重大事態です。

温暖化、害虫、病気、と次から次へと問題が起こって、農業は全然楽じゃありませんね
生産者の皆様どうか頑張って。

てんちょは美味しくお酒を飲むだけで本当に恵まれております








posted by cave MITSUKURA at 19:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする