2019年09月09日

シラーは何の香りか


真夏の蒸し暑さが戻ってしまって… 名古屋の夏って本当に大変です
関東と違って、名古屋は台風の影響は全くなかったのですが。

東から来るはずのワインが届きません、明日届く予定の物は明後日になりそう
仕方ないですね。



昨日、11周年パーティのワインを簡単に紹介しましたが、一昨年の9周年の時のお店の様子も載せておきます

マカロニクラブ納屋橋店さんは堀川沿いで、眺めもいいし天井の高い広々した空間です

おつまみもお料理も沢山あって、とても美味しかったです

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スイス製のチーズフォンデュ台、もちろん中身も最高

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広いお店でゆったり座れました

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ただ飲んで食べるだけですので、お気軽にご参加ください
でっかいボトルは味もいいので。



今日は知名度的に微妙な立場?のワインを紹介します
皆様、どのくらい知っていらっしゃるでしょうか。

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ギガル サン・ジョセフ ルージュ2016

生産者、産地、品種、分かりますか??

こちらはフランス、コート・デュ・ローヌの赤ワインです
シラー100%

ギガルは北ローヌの最大生産者ですので、名前を知ってる方は多いと思います
このラベルで違う名前のワインも沢山作っています。

ローヌワインはボルドーに劣らず多くのアぺラシオンがあるので、勉強する人泣かせかもしれませんが、結構見かけるワインが多いのでそれほど未知の世界ではないはずです。

全体はこんな感じ ↓

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コート・デュ・ローヌワイン委員会公式サイトより
http://www.rhone-wines.com/en/appellation

リヨンから南へ高速道路を走って15分くらいでしょうか、「焼ける丘」の名前を持つコート・ロティが始まります
ここはシラーだけ、しかも急斜面に張り付くような畑なので面積はそんなに多くないのです。

すぐ南に、今度は白ワインの産地、コンドリューが続きます
こちらはヴィオニエだけ、コート・ロティよりは少し広がりますが、やはり面積はそこまで大きくない産地です。

川沿いを南下してしばらくすると見えてくるのが、今日のサン・ジョセフです

ここまで、3つの産地(シャト・グリエも入れて4つ)は全てローヌ川の右岸にあります
対岸にはクローズ・エルミタージュがありますね。

このサン・ジョセフは赤も白も作っていい名称です
でもね、ロゼはダメなんですよ。
赤の場合はシラーのみ、白の場合はマルサンヌまたはルサンヌのみ、という規定です。

という事で、サン・ジョセフの赤は絶対シラーなんです
覚えるの、楽チンでしょ。

コート・ロティのシラーは凝縮していて、シラーが「正にこうあるべき」と言う姿を表現してるかもしれませんが、いかんせん値段が高いので試験勉強には向きません
それに高額ワインは試験には出ませんので、もっと安価なワインで勉強した方がいいです

という事で、今日のこのサン・ジョセフは「シラーって、どんな香りでどんな味だっけ」という方には大変おすすめの1本です
価格もそんなにしませんし。

南部ローヌのシラー100%のだと、ちょっと優しいというか、果実味豊かな甘さがあって、シラーらしさがあんまり感じられない物が多いので、北の産地のシラーはいい判断材料になってくれそうです

サンジョセフからもう少し南へ行ったコルナスもいいシラーがありますね
コルナスは赤だけ、シラーだけ、の覚えやすい産地ですよ〜

しかし、コルナスはサン・ジョセフと比べるとやや高い

店頭にも美味しいコルナスがありますが、しょっちゅう売れたりはしませんね ↓

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因みに、パカレはローヌでシラーを作ってみたくて、満を持してコルナスを作ったそうです

ちょっと脱線して。

シラーの香りは、黒コショウの香り、とよく言われますね
もちろんそれ以外にも香ります。

黒コショウ、潰した方が分かり易いです。
山椒みたいな、ちょっと清涼感がありますね。

今はどこでも買えますので、分からない方は買ってみてもいいのでは。
後はお肉にかけるとか、ジャーマンポテトにかけるとか、使い道は色々あります

この話はこの前の情野ソムリエのラングドックセミナーでも出ましたね、参加した方は覚えていますか??

この胡椒の香りはロタンドンと言う物質だという事が、2008年にオーストラリアの研究者によって解明されたのですが、この香りはモノテルペン系に属していて、これがまたチョー分らない

認識の閾値が広いらしく、全然感じない人と少しでも良く感じる人の差が激しいようです。
そして、このロタンドンは、シラーだけに特有の香りじゃなくて、白ブドウのグリューナ・フェルトリナーにも多く含まれるというから驚き

しかも、大概のアロマティック品種の香りに含まれるモノテルペン系ですが、リースリングのリナロール、ミュスカのゲラニオール、などが同じ分類です。糖分と結合してると安定して遊離しないので、果物そのもので香らず、発酵して糖分と離れるとその部分だけが揮発して香りを発する、で、正しいでしょうか

ソーヴィニヨンブランのチオールはメルカプタン類ですが同様の前駆体と呼ばれる状態で、発酵して初めて現れる香りです。

分かるような、分からんような…
化学そのものの話ではなく、人が感じる、とか、目の前のワインで、という話だとまだ不明瞭な事が多過ぎて、香りや味の根拠ははっきりしない物が多いのです

馴染みのない学名って変な響きですよね〜
ろたんどん、って何だろう。ロコンドーは靴屋さんだ。ジョコンドはイタリア。

こういうのはお客様は知らなくても大丈夫
受験生も知らなくもいいですよ。


旨み成分で果物に特有のプロリンと言うアミノ酸がありますが、良質とされるワインにも多く含まれています。

このアミノ酸は単体では苦いだけで、塩水に溶かしたところで美味しくもなんともないという摩訶不思議な性質を持っています
まぁ、アルギニン酸やグルタミン酸も同じでしょうけど。
なので、うまみ成分を増やそうとしてワインにアミノ酸を入れたところで味が良くなりはしない、という難しいモンなんです。

酒はロマンなので、成分や製法や名称が分からなくても人生の糧になってる人は多いし、カッコ良く飲んでるいい人も沢山いますので、
てんちょは基本的に美味しく飲めれば何でもいいと思っています
(逃げじゃなくて真面目な持論だ)

よー分からん内容になってしまいましたが、シラーの勉強にはうちのギガルのサンジョセフはどうかしらってお話でした〜












posted by cave MITSUKURA at 19:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする