2019年12月18日

良心とプライドの現れ


ほんと暖かくて、コート着て歩いてると暑いですね
今年は静電気がない気がします、気温が高いからでしょう


北半球のブドウ畑ではとっくに収穫が終わっていますが、剪定や土寄せなど寒い中でも作業があります。
本当に農業って大変、そして一年に一回しか収穫がないのも大変リスキーな話。

アメリカがEUワインの関税を100%に上げようとしてるようですが…
しかも宇宙開発費の捻出のため?
この何年かのアメリカは極端な政策で時代に逆行してるようなのに、国内の景気がいいって非常に気味が悪い、
近い内にしわ寄せがどっかーんとくるんだろうなぁ
大統領選挙の行方も心配



さて、今日は今年最後の試飲会です
一つワインを紹介します

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マイイ ロゼ・ド・マイイ グランクリュNV

マイイは有名ですがロゼを飲んでる方は少ないでしょう
マイイは生産者名(協同組合=CMです)でもありますが、グランクリュのぬらの名前でもあります。

シャンパーニュの特級17の内で最も北西にあります
シャンパーニュ・グランクリュマラソンをやるなら出発点はここだ。
(ま、南のメニル・シュル・オジェから北上するっていう手もありますけど)

1級のリュド村と特級ヴェルズネイのちょうど真ん中にあって、なーんにもない所ですが、
マイイの事務所はとってもかっこいいです。

こんなのどかで綺麗な風景の中で ↓

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HPより、以下同様

こういう建造物が突如登場するのです ↓

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インテリアショップかと思うくらい

マイイではランスの大聖堂が建てられる前の13世紀からブドウ栽培が行われ、評価の高いワインが聖職者や貴族に人気だったという記録が残っています
当時はもちろん赤ワインですけど。

時は下って1929年、第一次世界大戦の後の荒廃に追い打ちをかけるように世界恐慌が起き、シャンパーニュはほとんどの顧客を失ってしまい、どこのメゾンも農家も破産寸前、もしくは本当に破産してしまうという暗黒時代に突入します

ベルエポックの時代にあんなに売れたシャンパーニュ、もう不景気なんて二度と来ないと浮かれてた人達には大打撃でした
戦争で若者はいなくなるわ、農業の担い手はいなくなるわ、商品も売れないという。

そうした中で小規模のブドウ栽培かが生き残るために集まってできたのが協同組合です
実際、マイイ以外にもこの時期に設立されてる組合は多いです。

組合の所有畑は70ha、約80人の組合員によって構成され、ピノノワール75%、シャルドネ25%
全ての畑がグランクリュにあります
年産50万本、この生産量が高品質を維持するのにふさわしい量だという事です。

地下カーヴは1キロもあります ↓

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フィッシュボーン構造ですね、マムと同じ


が、肝心のロゼの情報がありませんので、白の情報を載せておきます ↓

アルコール発酵はステンレスタンクですがMLFには一部バリックを使用、10の異なるヴィンテージをブレンド、各ヴィンテージのベースワインは600もの区画から造られています
リザーヴワインは30〜40%
ドサージュは7グラム/リットル

上級品のロゼ(ラントンポレール・ロゼ)は樹齢の古いピノノワールから作られた赤ワインをブレンドしています。
きっと今日のロゼも同様でしょう、何種類も赤ワインを作らないでしょうから。

辛口で味わい深いロゼ、香りは華やかですがその印象程にはフローラルな味はしなくて、もっと熟成感があります

爽やかさや軽やかさと重厚さや複雑性、フレッシュな果実ときのこやトーストの様な熟成感、
二つの相反する物が一緒に存在する非常に不思議なお酒がシャンパーニュです
色んな香りや味わいがあるのに決して重くない、これも不思議の一つ。

シャンパーニュって二律背反な魅力があります

今日の試飲会に参加してくださる方は、実際に飲んで確かめてみてください
店頭で販売もしてます〜









posted by cave MITSUKURA at 13:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする