2020年05月21日

懐かしいワイン


街中の人出も結構増えてるように見えます
第2波には用心しつつ、外出もしたい。


先月から必要なワインしか買っていませんので、新しいワインの紹介がほとんどできませんが、
今日は久しぶりに見たワインを買ってみましたので紹介します

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シャトー・ド・ヴィラール・フォンテーヌ

ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ・ブラン1999


今時珍しい99年

この生産者、20年振りくらいに見ました。
こちらのワインは、ブルゴーニュでもオート・コートと言って、ジュヴレイやヴォーヌロマネの斜面の西側、丘を越えた場所にある畑から作られています。
向こう側ってやつ。

生産者名のヴィラール・フォンテーヌという村にシャトーがあり、醸造所の周り、ごく近くにブドウ畑があります。

ここ ↓

ヴィラールフォンテーヌ.png
航空写真だと一層分かりやすいかも

オーナーのベルナール・ユドロ氏が1970年に起こした蔵です。
(ユドロ姓のドメーヌは他にもいくつかあります、この土地のお名前ですので)
彼は残念ながら19年に鬼籍に入りましたが、蔵は若き後継者のピークールさんに受け継がれています。

ユドロ氏はこんな方 ↓

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HPより、以下同様

貫禄あるなぁ〜

ユドロ氏はこのヴィラール・フォンテーヌ村の生まれで、学校を卒業後に兵役を経て高校の数学教師を務めていましたが、
69年に兄と共に故郷の村へ帰り、荒廃したブドウ畑の再建を始めます

同時に大学へも通い、科学と栽培の博士号を取得。
農薬を多用する「近代的な」農業が主流だったブルゴーニュで、農薬に頼らない伝統的な手法でブドウ樹を栽培、ワインを醸造する事に努めた人です。

80年代までは除草剤を撒いたり、病気の予防に農薬を使うのがごく普通のやり方で、オーガニックなんて言葉はまるで知られていなかった時代に、彼は農薬の使用をできるだけ減らした栽培を志した奇特な存在です。
ニコラジョリーやダイスがが変人扱いされた時代です。

ブドウ樹の畝を3メートル以上離して、背を高くすることで風通しが良くなり、カビや細菌の病気を減らすことに成功しました。
オート・コートという広域アペラシオンしか名乗れないにも関わらず、収穫をずっと減らし、3500キロ/haというグランクリュ並みの低収量を守りました。

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間空いてますね

彼は、ブルゴーニュの隆起土壌ではニュイのグランクリュの丘を挟んだ反対側、つまりヴィラール・フォンテーヌでも同じ土壌が露出しているはずだと考え、ロマネコンティをはじめとする銘醸畑の反対にある自分の畑でも同様にポテンシャルの高いワインができるはずという理念のもとにワイン作りをしていました

山のあっち側とこっち側は同じ、っていう考え

その一方でディジョン大学で20年以上も電子工学を教え続けたという、多才天才なすごい


今日のシャトー・ヴィラール・フォンテーヌ以外にもドメーヌ・モンマンという素晴らしいワインがあったのですが、確か今は作ってないはず。HPには名前の記載はあるけど。

そしてこんな素晴らしい蔵があまり知られていないのは、ベルナール・ユドロ氏の時代にはメーリングリストの顧客にのみ販売を行っていて、輸出や大手の業者への卸がほとんどなかったからなんです
今では少しの輸出やネット販売が始められて、こうして店頭にやって来たという訳ですが。

そして、この蔵では十分に熟成したワインを出荷したいという考えで、今でも貴重な90年代や2000年代の前半のワインが買えます
シャトー・ド・ヴィラール・フォンテーヌではブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイだけを販売しています。

てんちょが買ったのは99年の白、シャルドネ100%です(赤も輸入されています)
新樽3分の1を用いて18ヶ月熟成。
ルアールってどこの区画の事か分かりませんが

99年ですが液面や外観には全く問題ありません
そして一葉さんでおつりが来ます、良心的な価格で嬉しい

輸入元には僅かしか残っていません、飲んでみたい方はお早目に〜










posted by cave MITSUKURA at 18:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする