2020年07月26日

アルバリーニョ追記とガリシアワイン


連休中ですが皆様お出かけしてましたか??
控えてる方も多そうですね

カーヴミツクラは連休もお盆も関係なくずーっと営業しています


今日は結構な雨です、名古屋

コロナの感染者が急増してて困ったなぁ…という感じ。
ミツクラの店頭もできるだけシュシュしています

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店頭にある消毒液もご自由に使ってくださいね





先日アルバリーニョ飲み比べをやってしまったばかりですが、デカンター誌にアルバリーニョに関する面白い記事が載っています
興味ある方読んでみてください ↓
https://www.decanter.com/learn/albarino-origins-ask-decanter-440391/

アルバリーニョの起源は?
という内容です。

それによりますと、19世紀以前には文書によるアルバリーニョの記録は見つかっていません。
1843年に書かれた文書にはおそらく現在のアルバリーニョの先祖ともいうべき古代品種について言及されているのではないか、と考えられています。
(記事にはありませんが、アルバリーニョは確かな由来は不明でドイツのライン渓谷から来た、とも言われれています、名前のリーニョはラインの、という意味らしいです)

しかし、ラングドックのサンシニアンの生産者に拠れば、アルバリーニョの起源がクリュニュー修道士によるものだという主張があるそうです。
一体どれが本当なんでしょう??

クリュニュー修道院はマコネ―に今でも残っていますが、遺伝子的にはブルゴーニュの品種とアルバリーニョには関連がない事が分かっていま遺伝子的には、実際はむしろジュラのサヴァニャンに関連性があるようです。

確かに、ブルゴーニュの白ブドウ=シャルドネが乳酸を持った方が良いのに対して、アルバリーニョはリンゴ酸が多くMLFを必要とせずに成功していると言えます
しかもアルバリーニョは湿度の高い地域に順応した品種であり、ブルゴーニュの環境とは違います。

それなのに、なぜクリュニュー修道士の名前が出て来るのでしょうか?

もしかしたら、モンラッシェ(に代表される優れたブルゴーニュワイン)の名声にあやかろうとしたのかもしれません。

イベリア半島の北東部では他の土着品種も沢山ありますが、現在のアルバリーニョが単独で栽培・醸造されるようになって、まだわずかに150年程度です。
かつて中世の時代には巡礼が集うこの地で修道士の交流があったでしょうから、クリュニュー修道士がブドウの交配や樹の仕立て、醸造に関する知恵を伝授したのかもしれません。

そこからアルバリーニョがクリュニュー修道院由来だというもう一つの伝説を生んだ可能性もありますね
リベイロの修道士がこの地の品種を改良していたのは事実です)

といった内容です。

なるほどね、興味深い良い記事ですね
(遺伝的には関連が無くても)技術を伝授した、とか、偉い人の名声を借りた、とかいう話は歴史上、色んな事柄に当てはまるでしょう


ガリシア行きたいぃぃぃ



と、いつもならここで終わるんですが、ついでなのでガリシア地方のワイン法を勉強してみましょう
マイナーですが。


イベリア半島の北西の角っこに位置するガリシア州は穏やかな気候に恵まれ、漁業や海産物関連の産業が盛んな地域です
州都のサンチアゴ・デ・コンポステーラはキリスト教の3大巡礼地でもあり、中世には巡礼が盛んに訪れました。
(最近も巡礼者がまた増えてるみたいですね、宗教の事なので現在の出来事としては立ち入りませんけど)

しかし、近世以降は近代化の発展から取り残された田舎として、忘れられた様な地域になってしまいました
南イタリアのアドリア海側と同じ。

かつてはブドウ栽培をはじめとする農業も漁業でも、家族単位の小規模な生産者が多かったのですが、近年では企業の進出もあります。
今後、自然と共存した発展が出来る可能性の大いにある地域です

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スペイン大使館ワインサイトより

ガリシアは大西洋地方と書かれている地域です。

細かい地図がイマイチ分かりづらいのですが、ガリシアを拡大するとこうなります ↓

スペインワインmap04.png

勉強したい方はアクセスしてみてください ↓
http://www.jp.foodswinesfromspain.com/wine/sw-map.php


で、そんなガリシアにはワイン法に規定されたDO5つあります

DOはデノミナシオン・オリヘンの略でフランスで言うAOCです、産地呼称ですよ
場所の名前をワインの名前にしてます(基本だよ)

1.リアス・バイシャス

これがアルバリーニョの代表産地です。
リアスとは入江の事でリアス式海岸の語源になってます、スペイン語だったんですよ
サブリージョンが5つ。言えますか?

ここは白が圧倒的に多いんですが、赤の生産もあります。意外でしょ?
栽培の90%以上がアルバリーニョですからね、てんちょもリアス・バイシャスの赤って見た事ないと思う

赤の品種は、カイーニョ、ソーソンなど、未知過ぎる…
見た事ないはずだ

2.ヴァルデオラス

急に馴染みが無くなって来ましたね
実はあんまり見かけませんので知らなくても当然かと。
ここは隣の州のワイン産地であるビエルソに続いていますので特徴や品種が似ています、ビエルソを知ってる方の方が多いと思います。

土着品種で赤と白が認められています、それ以外にここではリベイロと共にヴァン・ド・ナチュレルに相当する伝統的な甘口ワイントスタードの生産もありますが生産はごく僅かです。
うーん、それも知らないですねぇ

3.リベイラ・サクラ

これも馴染みなし
キリスト教由来の名称ですね。
赤と白。

4.モンテレイ

だめだ、知らないワインばっかりだ
赤と白。
ゴデーリョくらい扱った事あるかもしれませんが、記憶に残ってない。

5.リベイロ

ここは歴史では大変重要な場所です
ワイン産地としてもリアス・バイシャスに次いで知名度があるでしょう
赤と白と先述の甘口・トスタード。


以上なんですけどね、知らないワイン多いなぁ…
情けない

単独のDOでなく、もっと広域のワイン名を名乗る場合もあるので余計に馴染みがないかも、です
スペインのワイン法は細かくなり過ぎたので、もう一度改定前に立ち戻って直した方が良いと思います

VCはティエラがあるから要らない、またはどちらかにする
VPとVPCは特例扱いにしてDOまたはDOcに属することにしてヒエラルキーとしては分類しない


↑ これは結構皆様、賛成してくれないかしら??
VPは実質そうかもしれませんが、それなら余計にヒエラルキーに入れないで欲しい

ところで、
ガリシアは伝統を重んじる保守的な地域なので、よそ者の進出はあんまり歓迎されません
発展から取り残された田舎、って辺りで日本でも同じですよね。
その為、ワインの輸出にもあまり関心のない作り手が多いので、多くは地産地消されています。

相続も均等に子供に分けられますので、小規模農家が多くなるもの無理はないかと。
同族・同人を尊重しますので、お金に物を言わせて云々は中々通用しない地域です

ガリシアワイン、もっと飲んでみたいですね
字だけで書いてもちっともピンと来ないわ


私はスペインが好きです
その内また行けるといいな






















posted by cave MITSUKURA at 18:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする