2021年02月26日

花模様のボトル・ロゼ


もう2月も終わりですね
来月からは明るいニュースが増えるといいな。


月末ですが、予約していたワインが入荷してきたので紹介します

542F923D-BF1E-40C5-8A92-6E5ECB489355.jpg

ポール・マス ル・ロゼ2020

可愛いデザインのボトルでしょー
花花花〜

エッチングボトルです
ぐるっと花の模様ですよ〜

8A62D4D9-D8ED-41DC-8519-2076E59E7884.jpg

輸入元では予約で既に完売してますので、早く紹介したくて飲んでないのに載せちゃいました

こちらは南フランスの辛口ロゼ、ヴァン・ド・ペイ・ドックです
IGPっていう法規制です。

ポール・マスはリーズナブルで美味しいコスパの高いワインを色々作っていますので、日本でも人気のドメーヌです

ポール・マスは南仏、カルカソンヌ近郊でブドウ栽培を行っている家系で1892年に遡ることが出来ます。
現在の当主は4代目のジャン・クロード・マス氏、彼の代になって元詰めのドメーヌを設立しました。
ブドウ畑を広げ、ランナップを増やすなど新しい取り組みをはじめ、世界中にワインを輸出するまでに成長しました
(ドメーヌ名のポール・マスはお父さんの名前です)

こんな方 ↓

jean-claude-mas-caveau.jpg
HPより、以下同様

今ではラングドックに13ものワインブランドを持つ大生産者になっています
ワインは数々の賞を受賞し、ジャン・クロード氏も醸造家としても経営者としても色んな賞に輝いています ↓

ポール・マスfocus-medaille.jpg

ワイナリーはカルカソンヌから東へ120キロくらいのモンタニャックにあります。
ベジエの近郊です。

あー、この辺り是非一回行ってみたいです

今日のこの若いロゼ(2020年ですしね)、昨年収穫したブドウで作った、出来立てほやほや

セパージュは、
グルナッシュ・グリ 35%、グルナッシュ 30%、ピノ・グリ 15%、カラドック 10%、サンソー 10%

グリのグルナッシュって見てみたいですね
(グリとは灰色の事で黒でも白でもない中間の、デラウェアみたいな外皮のブドウを差します)

カラドックも聞きなれない名前ですね〜
これはグルナッシュとマルベックの交配品種で、この辺りラングドックで栽培されています。
しなやかなタンニンでフルボディの赤にもなりますが、ロゼにもよく用いられています。


醸造はシンプル。
ステンレスタンク発酵でそのままタンクで40日熟成させた若々しい辛口です。
フルーティで軽やか、まさに白の代わりに飲むロゼ。
仕込みは短いですが、アルコール度数はちゃんと12.5%あります

価格もとっても手頃です

味は飲んでのお楽しみ

この可愛い瓶は飲み終わっても取っておきたくなりますね
ちょうど栓もヴィノロックで再利用可能ですし。

店頭にはもう10本くらいしかありませんのでお早めに〜







posted by cave MITSUKURA at 17:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月24日

ビンジ・テイスティング


お天気はとてもいいですが少し肌寒い名古屋です
昨日は風が強くて寒かった〜

青梅の山火事、元は焚火ってホント?
こんな風の強い季節に焚火はないわー
栃木のとはまた別?


お店の前の工事は着実に進んでいる模様です

IMG_0744.jpg

朝掘って、夕方には埋めてまた翌日掘って、大変だなぁ



昨日はルイ・ジャド2019バレルサンプル20種類試飲しました

IMG_0730.jpg

IMG_0731.jpg

普段、あまり飲めないクロ・サンジャックやコルトンシャルルマーニュなど貴重な体験だった。

どれも美味しかった
本当に既に完成していて驚きます。
18年よりも酸が感じられて、これからの香りが楽しみです

どれを注文しようかな。

カーヴミツクラはルイ・ジャドのアンバサダーになってますので、その内に一度銘醸畑を集めてワイン会をやろうと思います

19年の入荷は12月です。







posted by cave MITSUKURA at 17:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月22日

車が停められません


お店の前の道路が下水管の交換で工事してまして、
数日の間ですが真ん前に駐車できなくなっております
工事は平日のみ。
ご不便かと思いますがご了承ください。これも必要な事ですし。

作業風景を眺めるの結構楽しいかも

お店は毎日12時〜20時で営業しております



posted by cave MITSUKURA at 18:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月21日

ヴァーチャルトリップ


今日は暑いくらいに気温が上がってますね
半袖の人がいたりして。


少し前に、ブルゴーニュのティボー・リジェ・ベレールジュヴレイ・シャンベルタンを紹介しましたが覚えていますか?
こちら ↓

A96C6F7F-BF62-43E9-A004-F6C3E1AFC800.jpg

ブログは1月23日 ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20210123-1.html

この生産者のthibault Liger-belairさんがYOUTUBEに畑の紹介をしていますが、とてもいい話です

興味ある方は見てみてください

ジュヴレイ・シャンベルタンのクロワ・デ・シャンの回はこちら ↓
https://www.youtube.com/watch?v=BqiLai23diA

英語ですが、分かりやすいし短いので手軽でいいですよ

が降っている中に立って動画を取っているティボーさん、今年の1月に公開されています。

国道の東である事が冒頭に説明されていますが、こんな風に見えるんですねー
どうしてもあっちのグランクリュの方ばかりに目が行ってしまうのでこういう光景は見られていいかも

一つ一つの説明がとても意義深い

「国道の東にあってもヴィラージュAOCであることは非常に稀、ジュブレイの窪地の直線上にあって特有のテロワールがあるから」
「15000年丘の上から水流で運ばれた石灰岩が丸くなっている」
「2016年からはワインが強靭になりすぎるのを防ぐために部分的に全房発酵を取り入れている」


さらに、19年の完熟と全房発酵におけるクラスターの使い方まで説明してくれています。


土壌や地形の用語が一般の方には無縁だと思うので、そこだけは予習が必要でしょうか

例えば、

combe コンブ 
この単語はフランス語ですが、よく登場します。丘と丘の間の隙間で、小さな谷間の事です。
コンブ・オー・モワンヌやコンブ・ドルヴォーなど、区画の名前にもよく付いていますので聞いた事がある方も多いはず。
英語ならDepression、small valleyでしょうか。

calcareous カルケリアス
この単語もフランス語のCalcaireカルケールで代用される事が多いようです
フランスの土壌を語る際には必ず出て来ます、石灰質の事です

clay  クレイ
粘土。フランス語だとargileアルジーユですが、フランス語の場合は石灰粘土質argilo-calcaireアルジロ・カルケールと言う表現で出て来ることも多いです。

limestone ライムストーン
石灰岩

Granite  グラニテ
花崗岩 フレンチのコースで出て来るシャーベットをグラニテと言うのは花崗岩みたいにザクザクしてるからです

schist シスト
粘板岩、スレート。

他にも沢山あるけれど。

行った気になれるいい動画です

ワイン好き以外には理解不能でしょうねぇ
他の区画のも楽しいですよ〜








posted by cave MITSUKURA at 14:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月20日

メオ・カミュゼ数本ですが入荷しました


明日は4月並みに暖かくなるそうですね
花粉が…飛ばなくていい

遅くなりましたが、前回のパカレのブログに加筆しました
サントーバンはどうしても1回やらねば。



本日、店頭にメオ・カミュゼ2018が入荷して来ました

90877D33-1688-430E-87CD-BF9907CF535E.jpg

正規輸入で毎年、割り当ての限定品です

ドメーヌとネゴスを混ぜても、たったの15本しかありませんが
くーっ、す、少ない

クロ・パラントーリシュブールがうちに入る日は来るんだろうか

入荷したのは、右から、

ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ・ブラン クロ・サン・フィリベール モノポール2018

ドメーヌ物の白、単独所有の区画でフラジェ・エシェゾーにあります。
特級エシェゾーから300メートルほどの区画で、9haほどの広さがあり、ブドウ樹は90年代の初めに植え替えられています。
櫂の付いたタンクでゆっくり発酵させ、澱が沈むのを待って瓶詰めします。

ブルゴーニュ コート・ドール キュヴェ・エチエンヌ・カミュゼ2018

こちらもドメーヌ物の赤。
エチエンヌはカミュゼ家の創業時の当主、議員で爵位持ちのすっごいお金持ち。
初代に敬意を払って付けられた名前でしょうが、ワインの詳細不明

ブルゴーニュ コート・ドール エミスフェール・ノール2018

こちらはネゴシアン物です。
ジュヴレシャンベルタンのブドウを主体にしてるらしいですが、こちらも詳細不明。
エミスフェール・ノールとは北半球、という意味です。

ブルゴーニュ コート・ドール エミスフェール・シュッド2018

こちらもネゴスです。
北半球があるので南半球もあります。
「北半球」のジュヴレイに対して、こちらは南側のポマールのピノノワールを主体にしています。

マルサネ2018

こちらもネゴス。

ヴォーヌ・ロマネ2018
ヴォーヌ・ロマネ1erレ・ショーム2018


こちらの二つはドメーヌ物です。

以上。

全部名前が長い

ラベルにFRERE&SOEURSの文字があるのがネゴシアンで、PROPRIETEREと書いてあるのがドメーヌ物です。
FRERE&SOEURSは兄弟と姉妹、という意味で、姉妹にだけSが付いて複数形になっていますね。

メオ・カミュゼは2008年までに小作人に貸し出していた自社畑を全て回収して自社で管理を行っています。
その代わりに二人の姉妹、イザベル、アンジェリーヌと一緒になってネゴシアンを立ち上げたのが、フレール・エ・スールです。
男一人のジャン・二コラに対して、姉妹は二人なので複数形なんです。

こんな3人 ↓

jean-nicolas-isabelle-et-angeline-meo-image2-slide.jpg
HPより

各銘柄2,3本しかありません
買おっかな、という方はお早めにご来店ください。






posted by cave MITSUKURA at 18:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月17日

狼じゃないのは何故


今日は寒い、お天気はいいのですが。
寒さよりも強風の方が嫌ですね

今日は久しぶりに色んなワインが入荷して来ました
ほとんど行き先の決まってる物ですが…

98FDE381-02B1-4D29-9D86-1C2006E5A201.jpg


ワインの話を書こうと思ったところで、ちょっと中断。
ラベルみて畑の場所が分かる方は結構なブルゴーニュ通ですな

またねー



と、二日も放置してしまいました
改めて加筆致します。


ワインは、
フィリップ・パカレ サントーバン1erレ・ミュルジュ・デ・ダン・ド・シャン2017

です。
ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌのプルミエクリュ=1級畑です
ブドウはシャルドネ100%

正直申し上げて、サントーバンはちょっと前までは、格下のいまいちな安物ワインと言う認識があったかと思います
残念ながらこれはそうかも。
ブルゴーニュワインがこんなに値上がりする前は特に。
わざわざサントーバン(なんか)買わなくても…っていうのは普通だった。
ごめんなさい…

しかし、ここまでブルゴーニュが値上がりしてしまった今、もうそんな事は言ってられない

それに畑の所有者も、ブルゴーニュ全体の人気が高まり、畑の再評価がされる中で自分の土地の価値に気が付いて新たな取り組みを始めてる人が多い
いいワインを作ればちゃんと評価と価格が付いてくるようになったんです。
これは、コート・シャロネーズやマコネでも同じ。
買う側も安くて美味しい、まだみんなに知られていない生産者と畑を一生懸命探しています

さて、サントーバンですが、所謂コート・ドールの丘の上部、更に西側へ超えた所にあるのですが、分かりますか?
似た地形に少し北のサン・ロマンがありますので混同しないように。

30293_page-0001.jpg
ブルゴーニュワイン委員会より

サン・ロマンはヴォルネイやモンテリーの西(丘の向こう側)、
サントーバンはモンラッシェの続きです
集落は丘を登り切った向こう側にあるので、モンラッシェからは見えません。

で、サントーバンの畑はピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェに近い部分からもっと西へ丘を登った方へと細長くなっているんです。
こんな風です ↓

サントーバンbc57e8_2563d12ceff24622a4881e5ae0d5606b.png

ちょっと区画が見づらいですが、勉強したい方はよく見てください。

余談ですが、
この細く続く畑の途中に、ボジョレーの品種であるガメイの起源、ガメイ村があります
ここからブドウのガメイの名前が来たと考えられていますが、単独のAOCではありませんので聞くことが少ないのは当然かも。


今日のワインの区画、ミュルジュ・デュ・ダン・ド・シャン(長い)はピュリニーモンラッシェの上部にあります

1級シャン・ガンに繋がるいい場所ですね〜

地図で区画見つけられました?
横文字苦手な方も頑張って。

ダン・デュ・シャンと言う名前に聞き覚えがある方はいませんか?

割と有名な区画、だと思う…

これは「犬の歯」という意味のフランス語で、畑に尖った石が転がっていて犬の歯に似ている事からそう呼ばれているそうです
ミュルジュとは小石が沢山あるという意味らしい、その小石が「犬の歯」なんでしょう

狼じゃなくて犬、なのね。
フランス語って、猫がシャ、犬がシャン、で聞き訳が難しいような……

区画の樹齢は平均45年、収量が3200L/haととても少ないです
流石、パカレです。
石灰粘土質の土壌でシャルドネに向いています。

天然酵母で発酵後MLFまで行い、澱と共に13ヶ月樽で熟成させます。
この間はSO2の添加は無し、バトナ―ジュは行います。

パカレは自然派の有名ドメーヌなのでご存知の方が多いでしょうが、
畑での無農薬はもちろん、培養酵母は使わず酸化防止剤も最小限の使用です

てんちょ、この17年は飲んでおりませんが、鉱物感の感じられるコクのある白らしいです
もう何回も書きましたが、
この頃のブルゴーニュは暑いので、ブドウのをいかに温存するかが重要になっています

完熟すると糖度の高い液体の濃いブドウが採れるんですが、ブドウは熟するに従い酸は減少していきます。
酸がないと味がぼやけるので、バランスがいい所での収穫が難しくタイミングがきわどい所です

最近のブルゴーニュワインは「業師のキワモノ」と言っても過言ではない、ってある意味そうかも(邪な響きかなぁ)


毎年、普通にアルコール度数の高い濃いワインになるので、大抵の生産者は濃くなりすぎる事を嫌って新樽の使用を減らしています
ハイアルコールで樽の風味もバリバリだと、ぎゅうぎゅうのコテコテになってしまい、ブルゴーニュらしくない、という訳です。

そーだ、コッテコテはナパに任せておけばよい

と言う事で、樽の要素が減った分、テイスティングではブドウ由来のミネラルっていうんですか、僅かな味の中身に一段と繊細さを求めるようになってます。

ところで、このミネラルと言う言葉は近頃では安易に使うと袋叩きに合うって聞いたんですけど、そーなんですか??
集団って怖いなぁ

まぁ、ミネラルを大事にするって言うのは、単純なフルーツだけじゃなくて味わいに石っぽさや塩味が感じられるといいよねーと言う事でしょうか
本当に鉄やカルシウムを味で感じてる訳じゃないでしょうし、微量過ぎて分からないでしょうけど。
濡れた石僅かな塩ってイメージしやすいと思います

そういう要素があるとより複雑で飽きない、良いワインになるんです

なんていう前提があって、このサントーバン、(マルクコランもいいですが)評判良くてオススメです

通常、16280円もするんですが、数量限定で1万円以下税込で販売しています。
ぜっひ、買ってみてください〜











posted by cave MITSUKURA at 17:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月15日

当たりだよ


久しぶりに雨の名古屋、もう上がって晴れています(14時)


今日も新しいワインを紹介します

B4706EB1-B231-43FC-AA11-4DDA9372C767.jpg

コヴィデス シェニン・ブリュットNV

スペインのカヴァです

カヴァは日本人にも身近なワインですので飲んだ事ある方は非常に多いと思います


とりあえず、カヴァのお勉強を簡単にしましょう。

カヴァとはCAVA、カタルーニャ語で洞窟や地下室を差す言葉で、瓶内二次醗酵中のワインを寝かせておくカーヴに由来した名前です。

スペイン語でスパークリングワインの事をエスプモーソと言うんですが、その中でも条件を満たした物が名乗れるのがDOカヴァです

DOはフランスのAOCと同じく産地呼称であり、本来はブドウの依って来る場所を特定する名称なんですが、カヴァだけは非常に特殊な呼称でして、産地と言うよりは言わば「製法」に与えられた名称で、瓶内二次醗酵で作る、という点が一番重視されているのです

言ってみれば、産地呼称の根幹を無視した名称、って事になりますねぇ
えーんかい。

もちろん、製法だけを守れば何でも名乗れるわけじゃなくて、今では一応、産地も指定されています
一応って言うのはですね、指定産地が160もあるんですよ
多すぎ。
こうなると「何でもアリ」な印象はそぐえない


カヴァの法規制にはその誕生が大きく影響しています

シャンパーニュとは違ってカヴァは最初に誕生した経緯がはっきりしております。

カタルーニャ地方(バルセロナのある辺り)の名門ワイナリーであるコドーニュの当主の息子、ホセ・ラベントス氏が1872年にシャンパーニュの製法を取り入れて作ったのが最初です。
コドーニュは1551年創業の超老舗ワイナリーで、カタルーニャ一帯でブドウを育てワインを作る大会社でした。
畑で働くのはもちろん貧しい小作人ですが。

固有の発泡ワインが無かったスペインでは、シャンパーニュが人気の的で、自分たちにも発泡ワインが作れると考えたホセ(ラベントスは17世紀の婿養子の名字です)はシャンパーニュへ行き、その製法を学び、プレス機やピュピトルなどのシャンパーニュ作りに必要な道具を持って帰国したのが1872年。

どこの蔵へ行ったんだろう〜??
ルイナールかな、シャルル・エドシックかな

このスペイン固有の泡立つワインは大変な人気になり、その後マリア・クリスティーナ皇太后によって王室御用達に指名されています
今でもコドーニュのカヴァに1897と刻まれてるのは、この御用達になった年を記念しているためです。

余談ですが、
サンセバスチャンにあるホテル、マリア・クリスティーナは格式高くていいですよ
皇太后が保養地にしていた事に由来してるそうですが、バスクに行くことがあれば是非。


このスペイン固有の発泡ワインは瞬く間に周辺へ広がり、カタルーニャ地方では盛んに生産されるようになりました

特にバルセロナの南西にある、サン・サドルニ・ダ・ノイアと言う地域にはカヴァ専門の生産者も出現し、カヴァの中心地として発展していきます。

DO_CAVA_LANDSCAPE_2_original.jpg
DOCAVA公式サイトより

今でもここがカヴァの産地の中心で、カタルーニャだけで、全生産量の80%以上を供給しています

今日のコヴィデスもサン・サドルニ・ダノイアにあります ↓

コヴィデス.png

バルセロナから車で1時間かからないです
近所にはコドーニュあり、他にもワイナリーだらけ。

この19世紀の後半はフランスでフィロキセラがブドウに大きな被害をもたらした時期で、ブドウ畑を放棄してボルドーからリオハへ多くの醸造家が移住したり、スペインワインの発展にも影響のあった時期です。

フランスよりは遅れてですが、スペインのブドウ畑にもフィロキセラは広まっています。
カタルーニャ地方のブドウ畑では、黒ブドウや白ブドウが混植されているのが普通でしたが、樹が枯れて植え替えた結果、区画ごとに品種を統一し、カヴァに向いた白ブドウを多く植えるようになった事でカヴァの生産は一層後押しされました

DO_CAVA_UVAS_original.jpg
DOCAVA公式サイトより

で、人気と言えば聞こえはいいが、金になるとなった途端、色んな参入者があるのはどの分野でも同じ

少しでも安く作って儲けを増やしたい輩が出るのも当然、カヴァは製法も品種も決まりがなかったので文字通り「何でもアリ」になっていきます
そうなると、本来シャンパーニュを見習ってちゃんと作っていた人にも害が及ぶようになり、ようやく1970年になってカヴァという名称のワインについて法規制がされることになりました。

決まりは大きく二つ。

カヴァは瓶内二次醗酵でなければならない
使用品種はマカベオ、チャレロ、パレリャーダの3種(現在はシャルドネやピノノワールなども可)

さらにEUに加入することで製法と品種だけにとどまっていた産地呼称がEU法と適合しなくなり産地も規定されるようになったんですが、この時既にアラゴンやエストレマドゥーラでも生産があったので、カタルーニャ地方以外でも産地を指定した結果、160もの産地が出来た、という訳です。

遅いぞー
多いぞー

と、法規制は後手の極み、なのですが。

今、カヴァの産地は地方ごとに大きく分けて4つあります。

カタルーニャ地方(バルセロナの周辺、一大産地)
エブロ川流域(リオハなど)
アルメンドラレージョ周辺(エストレマドゥーラ地方)
レバンテ周辺(バレンシアの周辺)

多分上記の呼び名は馴染みのない方が多いでしょう
DOカヴァの公式サイトには127の生産者が載っています
これで一部。

今では、更に上級のカバ・デ・パラヘ・カリフィカードなる区画をした物が出現
その一方で、カヴァの名称に見切りをつけて、敢えてカヴァと呼ばないスパークリングワインにしている作り手もあります

玉石混交なカヴァ、変化は続いていますね〜


さて、ようやく今日のカヴァの話です

コヴィデスはカタルーニャ地方の巨大な組合で創業は1963年。
現在の組合員は650、ブドウ畑は1900haと桁違いの大きさ。
平均2400万キロのブドウを毎年収穫しています
生産の65%を40か国以上へ輸出

コヴィデス1774167d-500a-4579-9349-2fad62b59_2e16d0ba_fill-1400x430.jpg
HPより

カヴァのニコラ・フィアットですね

醸造所は3か所にあり、カヴァ以外にもDOペネデスなど沢山のワインを作っています。

…でもね、今日のカヴァの情報がないです
おーい

セパージュはマカベオ、チャレロ、パレリャーダの3種
瓶熟期間も表記がないのでおそらく法定最短の9ヶ月であろう

一番の魅力はお値段です

なんと税込980円

きりっとした辛口、軽いだけで嫌な香りのするカヴァとは違います。
安心して飲んでもらえますよ〜
良く冷やして夏に楽しむ感じではあります

このカヴァ、ラベルが上品でいいと思う

気軽に楽しめますので是非買ってください〜






















posted by cave MITSUKURA at 17:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月14日

鉄の手を包むビロード


暖かい名古屋、コート着てると暑い

昨夜の地震は名古屋も揺れたそうですが、全然気が付かなかった…
起きてたんだけどなぁ




先週は全然ブログ書いてませんでしたー
今月はサボりモードだ
新しいワインもあるんですが。


今日はこれを紹介します

858E8530-CC13-4E4D-A727-239D5E643FBD.jpg

73E27B98-DEA2-4E04-86E3-8F1559DF5342.jpg

ド・ラルロ ヴォーヌ・ロマネ1erスショ2018

この生産者をご存知でしょうか?

ドメーヌ・ド・ラルロですが、ARLOT(アルロ)に冠詞LE(ル)がついてラルロと読みます。
LEのEとARLOTのAが繋がって発音するので読みづらいかな、フランス語ではこういう発音規則をエリジオンって言います。

このドメーヌはロマネ・サンヴィヴァンや今日のスショが有名ですが、
所在地はヴォーヌロマネの南、プレモー・プリセ村です

ここ ↓

ラルロ.png
ダニエル・リオンの真向かいだ

プレモー・プリセ村はヴォーヌロマネの南に続くニュイサンジョルジュに繋がる場所ですがその名前のAOCはなく、ワインはニュイサンジョルジュを名乗る事が出来ます。

ラルロの名前はそばを流れる川に由来してるそうで、フランス革命後に畑と建物を購入した初代当主が建物の周りの畑を塀=クロで囲い、クロ・ド・ラルロと名付けました
これがドメーヌの起源です。

0.87haのこの区画は1級として認定されていて、今でもラルロの単独所有です
モノポールってやつね ↓

ラルロimage-moyen-domaine-de-l-arlot-serge-chapuis-2017.jpg
HPより、以下同様

その後、フィロキセラの被害でドメーヌは売却され所有者が変わりますが、1987年に保険会社のアクサの創始者がここを買収し現在に至ります。
現当主のクリスチャン・シーリーはケンブリッジを卒業後、まだ若い頃から父親と一緒にワイン商の仕事に投資を始め、ボルドーやポルトガルのポートなど色んなワイナリーに出資しています。

2011年から14年まで醸造責任者を務めていたジャック・ドゥヴォージュがクロ・ド・タールに行っちゃったんで(ヘッドハンティングだそうで)、アレックス・ガンバルから新しくジェラルディーヌ・ゴドさんを迎えています ↓

ラルロteinte-saturation-663-geraldinegodot-portrait.jpg

ブルゴーニュも人の移動はまま、ありますね〜


今日の1級畑スショは特級ロマネ・サンヴィヴァンと共に1991年に買い足された区画です
ドメーヌが所有する畑は全部で14haと少し。
スショには0.85haを持っています。

ラルロ2image-moyen-domaine-de-l-arlot-serge-chapuis-2017.jpg
国道沿いのドメーヌ、クロ・ド・ラルロの畑はすぐ後ろ

1ラルロimage-moyen-domaine-de-l-arlot-serge-chapuis-2017.jpg
勾配がはっきり分かりますね

今日の1級スショはヴォーヌロマネの1級では比較的面積の広い区画です。
特級リシュブールとサンヴィヴァンの隣。
ですが、どこを持っているかは分からない

…載せられる地図がないので、区画は自分で調べてちょ


ラルロでは03年からビオディナミになっていて、化学的な物、人為的な設備を極力排したワイン作りをしています
繊細な果実味が魅力です。
よく、「ベルベットの手袋をした鋼鉄の手」と言われるスタイルで、芯のある力強さと繊細さが混在しています

若い内は花や赤い果実の香りが顕著ですが、熟成させてなめし皮や下ばえの香りが出てきた方がより楽しめるはずです

やっぱり暑かった18年、8月にはニュイサンジョルジュ周辺に嵐が来てブドウが被害を受けました
土砂崩れが起こった区画もあったそうです。
それでも残ったブドウは早く熟し、収穫は9月7日に開始。早いです。

傷ついたり腐敗したブドウを入れないように慎重に選果を行った18年、手間の掛かったヴィンテージです。
発酵後は新樽40〜50%で15ヶ月熟成、外観は黒くありませんが結構タンニンを感じさせる強い造りです

鉄拳ベルベットもうなずける。

そうは言っても、やっぱり早くから完成してる2018年です
こんなに既に美味しくていいのか、ってくらいバランスがいいですね。
結構複雑でもある。
ブケが出るまで待てないかも

こういうワインって高いのでイカンのですが、
飲んでみるべきいいワインである事は間違いない











posted by cave MITSUKURA at 17:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月07日

デイリーに是非使ってください


昨日も今日も暖かい名古屋です
立春過ぎとは言え、暖かくなるのが早い。

これはフランスをはじめとした西ヨーロッパでも同じです
暖かいとブドウも早く芽吹くのですが、その状態で3月末や4月に気温が下がると霜で芽がダメになってしまうリスクが高くなるので困ったものです。
2021年はどんなヴィンテージになるんでしょうね
の付く年って、61年以降で大当たりの年ってないんですよね。




今日のワインを紹介します

D3FAD1C3-60B8-46EA-82E8-AA179D245898.jpg

シャトー・フルカ・デュプレ2011

てんちょ、このシャトー好きです
フルカなんちゃら、って他にもありますけど、どれも外れない記憶がある

このワインは、フランス、ボルドー、メドックの赤ワインです
AOCはリストラック

オーメドックの中に6つある単独のAOCの一つです。
あとの5つは有名な、
サンテステフ
ポイヤック
マルゴー
サンジュリアン

と、
ム―リスです。

リストラックとム―リスはジロンド川から少し内陸に入った丘に位置しているので、「THE ROOF OF MEDOC=メドックの屋根」って呼ばれてるらしい。
聞いた事ないわ…

今日のシャトーはリストラック村にあります、ここです ↓

フルカ・デュプレ.png
標高43メートル、川から見ると上がってるのです。

リストラックは5大シャトーのある川沿いのアペラシオンからは格下に思われがちですが、ここが単独でAOCを取得出来た事でも分かる通り、歴史もある評価の高い畑があるのです
しかも格付けに入らなかった事でかえって値段が高騰せず、美味しくリーズナブルなワインとして貴重な存在でもあります。

フルカなんちゃらが他にもあると書きましたが「フルカ」の名前が登場するのはかなり古く、1200年代の記録として残るルイ15世の時代に編纂された文書に遡ります
フルカ・デュプレとしてはっきり名前が登場するのは1843年になります。
その後オーナーが変わり、更に2019年に新しいオーナーになっています。

今日のワインは2011なので、現オーナーの前の物と言う事になりますね

所有する畑は42.7ha、メドックでは中堅、やや小さいシャトーです。
土壌は他のメドックと同様に石灰粘土質でもありますが、珍しい事にピレネー山脈由来の砂利が含まれているそうです
ジロンド川によって運ばれ堆積した砂利とは異なるようです。
メドックでは最も古い地層が隆起した区画になるとか。

フルカ・デュプレm_chateau-fourcas-dupre-listrac-medoc-143344_616x400_center_center.jpg
HPより、以下同様

フルカ・デュプレchateau-fourcas-dupre-listrac-medoc-122608.jpg
コンクリートやステンレスのタンクもあります

あんまりいい写真がなくて残念…


2011年のボルドーは今、非常にいい飲み頃になっています

香りがブケになっていて複雑です、フルボディがこなれてきていますよ。

セパージュは、46 % Cabernet Sauvignon、 44 % Merlot、9% Cabernet Franc、1 % Petit Verdot

柔らかな口当たりですが、最初は樽の香りがはっきり分かります
しかし、過剰でなくボディも濃すぎないのでいいバランスです。

変化が楽しめるこうしたワインはボルドーならではの楽しみがありますよ〜
最初と最後で確実に香りや味わいが変化します。
時間をかけてゆっくり飲みたいですね

焼肉でも、ステーキでもシチューでも美味しく飲めそう

そして、嬉しい事にお手軽なお値段なのです
野口君3人でおつりが来ます、素晴らしい。

チリやアルゼンチンもいいですが、たまには王道なボルドーも飲んでみてはどうでしょうか。

11年はあまり残っていませんのでお早めにお試しくださいね〜









posted by cave MITSUKURA at 17:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月05日

香り高き泡か


20時でお店が閉まっちゃうと、仕事してる身としてはもはやどこへも行けません
来週からは特措法が施行になり、本当に罰則適応されるんですかね


今日は新しいスパークリングワインの紹介です

1D997CA8-DF23-4E63-A2E8-09EC96B59DFF.jpg

ソアリェイロ アルバリーニョ・ブリュット2018

ワイナリーの名前が発音しづらい…
そあえいろ、の「え」が「りぇ」になってる感じで。

ソアイリェロ、って言い間違えそうですね
(そいう事書くと余計間違えた方に引っ張られる人が出るっちゅーの)
だはっ

このワインはポルトガル産です

ポルトガル北部、ミーニョ地方のワインと言えばヴィーニョヴェルデです

「緑のワイン」の代表的な銘柄でもあるヴィーニョヴェルデは、軽やかな辛口白ワインとして夏にはかなり定着して来ました
ミツクラの店頭でも美味しい微発泡のヴィーニョヴェルデが一年を通してよく売れます

そう言えば、
去年の今頃には同じくポルトガル北部の名手、アンセモ・メンデスさんが来てくれるはずだったのに… ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20200131-1.html
コロナのあほー


この、まさしく[緑ワイン]という意味のヴィーニョヴェルデですが、法的に決められた銘柄でドウロ川の北側一帯に広がる大きな産地です。

ここでは圧倒的にスティルや微発泡の白ワインが多いのですが、法的にはミーニョと呼ばれる、より広範囲に及ぶIGPとヴィーニョヴェルデという少し限定されたDOPがあり、名称なしのテーブルワインも生産されています。
限定的とは言ってもヴィーニョヴェルデはかなり広い産地で、白以外にもロゼも赤も認められています。
認可されているブドウも多くて、結構伝統に則っていれば何でもアリな産地かも。

白の品種ではアルバリーニョロウレイロが主要品種でそれぞれ単独でもワインになっています

今日のワイナリー、ソアリェイロはこのアルバリーニョの作り手としてポルトガルでは認められた存在なのです
アルバリーニョの第一人者として色々なメディアでも取り上げられています。

アルバリーニョと言えば、スペインのリアスバイシャスのワインでご存知の方が多いと思います
ポルトガルも同じイベリア半島でリアスバイシャス(ガリシア地方)の南に繋がる場所にありますので、ポルトガル北部は同じ気候です。

気温が高いわりに湿度も高いので、アルバリーニョは棚作りで仕立てられている事が多いです
最近では垣根仕立てで作っている生産者もいますね。

ボルドーでも認可されたアルバリーニョは、暑さに強く、しかも酸が高くて香り豊かな品種なので気候変動で温暖化が進む今後は一層注目される品種になりそうです

蔵があるのはメルガソというスペインとの国境地帯 ↓

ソアリェイロ.png

国境にはミーニョ川が流れていて、モンサオン・メルガソというヴィーニョヴェルデに9つあるサブリージョンの一つに含まれています。

メルガソでは夏は暑いものの、降水量が多いのでブドウの成熟に非常に適した場所になっています。
雨が降る、という条件は今後もっと重要になっていくでしょう

温暖化の最も顕著な変化は降水量の減少なのです

あんまり周りにポルトガルの地理や歴史に詳しい人がいません。
てんちょも勉強しないと

のどかな丘陵地帯ですが、設備はとても近代的です ↓

ソアリェイロ2017-03-10_media-enoturismo_48.jpg
HPより、以下同様

ブドウ樹の見た目が全然違いますね。
森みたいになってる。

ソアリェイロ2017-03-10_media-enoturismo_50.jpg

栽培は有機農法、植樹は1974年とまだ50年未満ですがその評価はとても高くなってます
栽培の90%がアルバリーニョで、更に近隣の農家とも連携しています。

ポルトガルのスパークリングワインはエスプマンテと言います。
今日のワインはアルバリーニョ100%の瓶内二次醗酵で作られた本格的な物です
2018年の単独ヴィンテージです。
二次醗酵の期間は具体的に書かれていませんのでそこまで長くなさそうですが、アルバリーニョのアロマを楽しむには十分だと思います

ロゼや別の泡も作っていますが残念ながら輸入がありません。

アルバリーニョが大好きなてんちょ、早く暖かくなって欲しい
冷やしたアルバリーニョで美味しいご飯をいただきたいところです。

アルバリーニョの泡にも是非挑戦してみて下さい〜









posted by cave MITSUKURA at 19:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月03日

美食のイタリアンにどうぞ


あと1ヶ月以上も緊急事態宣言が続くなんてー

別の意味で緊急事態ですわ



もう2月ですね。
少ないですが新しいワインがありますので、順番に紹介していきます〜

まずはこちらから

パッソ・ロッソ32625df2f51ad90098036f6ede0f8ce2e6b42630.0x500.none.png

パッソピシャーロ パッソ・ロッソ2017

再入荷です。
長らく欠品していまして、コロナの影響もあって輸入が全然ありませんでしたがやっと来ました

これはイタリアの赤ワインです
シチリア島のワインですよ。

ワイナリーのパッソピシャーロのオーナーはトスカーナで高級ワインのテヌータ・ディ・トリノーロを作るアンドレア・フランケッティさんです。

ローマのお金持ちだった彼は、家族を置いて単身でトスカーナへ移住し理想のワイン作りを始めたという稀有な人。
彼の理想のワインはCh.シュヴァル・ブランです
なので、トスカーナなのにカベルネフランを育て始めたんです、珍しい…

パッソピシャーロ884-16.jpg
輸入元より

で、トスカーナで成功したフランケッティさんはシチリアへも進出しました

2000年に廃屋と化していたワイナリーを購入し、翌年2001年にファーストヴィンテージを発売
それがパッソピシャーロです
パッソピシャーロとはワイナリーのある場所の名前です。

ここです ↓

パッソピシャーロ場所.png

って、違う。
ご近所の別ワイナリーにピンがたっておる

訂正させていただきます、せっかくなんで別縮尺でシチリア島全体から ↓

パッソピシャーロ.png

エトナ山の北斜面にある畑は溶岩がゴロゴロしているような土地で、土は黒くオイリーだそうです
ここにしかない、まさに固有のテロワールがあります

ここで育っているブドウはネレッロ・マスカレーゼという土着品種 ↓

パッソピシャーロ.jpg

畑は標高が1000メートルにもなるような高地にもあります
エトナ山がいつ噴火してもおかしくない上に、噴火の直撃を受ける所にあるので、それなりに心配です ↓

パッソピシャーロEtna-reworked.jpg
HPより、雲じゃなくて噴煙です

ネレッロ・マスカレーゼは酸が強く、出来るワインは色の薄い、酸っぱいワインでした。

大昔は暑いイタリアでは酸がないワインは輸送や長期保存に耐えられず、ワインがダメになってしまうので、どうしても酸が強い必要がありました
まろやかで濃いワインってなかったんです。
強いと渋くて酸っぱい、あっさりでも酸っぱい

その為、低温での輸送が可能になると、遠くからでもまろやかなワインが手に入るようになり、酸味の強いワインが嫌われるようになります。
結果、人気が無くなったネレッロ・マスカレーゼ。
立ち行かなくなるワイナリーが多くなり、何百年(もっとか)もワイン作りが行われていた場所なのに、新興産地に負けて耕作が放棄されるという畑が増えました
さらに元が安売りのテーブルワインを作っていたので、イタリア以外の安価なワインが手に入るようになると競争には勝てなかったようです。

そうした畑を手に入れたフランケッティさんは、収穫を半分にして醸造にも時間をかける事で酸味を和らげ、洗練されたワインを作る事に成功しました

収穫も30回以上にも分けて行っているそうで、めちゃめちゃ面倒です。
さ、さんじゅっかい??
2,3回で十分いーやん、と思う人が大半だろう…

これって今でこそ、誰でも思いつきそうですが、そんなに簡単な事じゃないと思う
流石の鬼才、いや奇才か。
樹齢が80年以上という古木の畑だったのは利点だったはずですが ↓

パッソピシャーロ1.jpg
HPより

よくある黒い単純な濃いワインにしなかったのは、素晴らしいですね

ピノノワールと間違えそうなエレガントで洗練されたワインです

初めて飲んだ時にその高貴さに驚きました

香りも豊かで、バラや芍薬みたいな香りがあります。
若くてもしなやかで、余韻も長め
正統フレンチに合わせてもいいと思いますよ〜

パッソピシャーロでは現在、単独区画のワインも作っていますが、最初はこのパッソ・ロッソがスタートです
始めはパッソピシャーロと言っていましたが、2013年からパッソ・ロッソと名前を変えました。

14年が最高に良かったんですが、既に完売で今は17年が少し残るのみ
それでもあと少し。
輸入元では既に欠品してます。

価格もブルゴーニュと比べたら全然お買い得なので、是非飲んでみてください







posted by cave MITSUKURA at 17:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする