2019年04月02日

シュークルートの産地


新元号、意外でした
その内慣れるんでしょうけど。

各地で「令和割引」などあるようですが、ミツクラにはありません
考えてもおりませんでした…

しかし、4月になったのに寒いですよね


さて、今日は特定のワインじゃなくて地域の話を書きます
取り上げるのはアルザスです

皆様、フランスワインの主要産地を8つか9つ挙げることはできますか?

たいていの方が6つくらいは言えるんじゃないでしょうか。
その中にはきっとアルザスも出てくると思います

ワインを日常的に嗜む方で、アルザスワインを飲んだことがないという方はかなり稀有な存在ではないでしょうか??
きっと皆さま、アルザスのリースリングゲヴェルツトラミネールは、一度くらいは口にしたことがあるはず

それなのに、ですよ
アルザスワインの中身って意外と知らないままではありませんか??

これって、実は我々の様な本職でも例外ではないのです…

アルザスはライン川を国境にしてドイツに接する地域です。
歴史上では近世以降何度も西と東の国の所有を行ったり来たりしてる複雑な場所です。
フランス領でありながらもドイツの影響を強く受け、独自のアルザス語や文化を持つ特有の地方になっています

古城も多いので観光もできますが、ほとんどのお城が廃墟のままま💦 ↓

エギスハイム.jpg
エギスハイム城

北の主要都市はストラスブール、南はミュールーズ
ですが、ワイン産地の中心はコルマールです

南北に長細く、オー・ラン県バ・ラン県の二つの県にまたがる地域でブドウ畑だけでも南北に170キロにも及ぶ広大な産地です

alsace-vineyard.png
alsace wine routeより、写真もすべてこちらから

コルマールが真ん中にあります(黄色の表示)

ここから見られます ↓
https://www.alsace-wine-route.com/en/alsace-wine-route-and-cycle-route-map/

北のマーレンハイムから南のタン(ランゲン)まで、沢山の町や村がありますねー

この地域が今一つワイン通に知られていないのは、もちろんワインがダメだからではありません
優れた畑、良心的な生産者、素晴らしいワインがあるにも関わらず、何故か中身がよく分からないまま。

それはきっと、アルザスにはAOCが極端に少ないからではないでしょうか

グランクリュが51か所もあって、前述の通り多くの村を抱えるアルザスなんですが、アルザス・グランクリュとクレマン・ダルザスを除くと、
たった一つの名称、「アルザス」しかありません

村の名前を併記出来たりもするんですけど、
基本的に「アルザス」っていう名称しかないんですよ〜

ボルドーなら、河の左岸にメドックがあって、さらに中にもポイヤックやマルゴーなど細かい産地呼称があって、上流のグラーヴや右岸のサンテミリオンなどなど、たくさんの産地が法的に規制されています
ブルゴーニュも細かく村ごとの名称がありますし、ローヌもロワールもしかり。

その細かい中身を一生懸命覚えるからこそ、多少でも位置関係が分かったり、赤の産地化白の産地か考えもするんですよね〜
その点がアルザスにはない

1個の呼称しかないというのはシャンパーニュにも言える事ですが、シャンパーニュは言わば「人為的な」側面も大きいので(2次発酵させて、ドサージュする)ちょっと脇に置いといて。

アルザスのこうした背景には、土壌や地勢が複雑なためにランク付けではなく、地理的にアルザス全体を分類するのが難しいという点があります

ライン川ヴォージュ山脈に挟まれたこの地域は、単純に山間の谷間として共通の土壌を持っておらず、二つの地溝が斜めに走る上の谷や丘で集落とブドウ畑が作られていますので、「石灰岩の土地」「粘土質の土地」と簡単に分類することができません
そうした事もあり、認定のグランクリュを背景にするくらいしか、テロワールについて考える材料がない。
(因みにAOCの制定はフランス国内でも遅い方)

アルザス.jpg
いい眺め

そして、アルザスワインで多く出回っているのが、
リースリング、ゲヴェルツトラミネールなど品種名を書いただけのワインであることも大きな要因です。
中々皆さん、ドメーヌの所在地を調べたりしませんよね…

しかし、今後、アルザスワインの価値はもっと高まっていくと思われます

白が9割を占める圧倒的な白ワインの産地ですが、その冷涼で乾燥した気候故に、優れたピノノワールに早くも注目が集まっています
ブルゴーニュが異常な値段になっている昨今、お値打ちで狙い目なのがアルザスという訳です。

何となく「ただのアルザス」として飲んでいるワインですが、これからは「アルザスのどこだろう」って思って飲んでみてください
上級者向けですが。

もう少し突っ込んで特級畑の紹介がしたいので、明日に続く。

そして、何故急にこんなの書き始めたかというとですね…
てんちょ6月にアルザス行くんですが、自分でも細かい地理が分かってないことに愕然としたという訳で
な、情けない

個人的復習にお付き合いください

























posted by cave MITSUKURA at 20:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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