2019年04月23日

シチリア再発見


急に夏になりましたね
暑い…

来週はもう新元号になるのですね
全然実感がないけど。

世間は10連休ですがカーヴミツクラは毎日営業しています

わぉ、仕事大好き



今日は有名だと思いますが、美味しさを再認識したワインを紹介します

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パッソピシャーロ パッソロッソ2014✨

イタリア好きな方なら大抵ご存知ではないかと思います
色んな意味で新しいワインです。

このワインは、シチリア産、品種はネレッロ・マスカレーゼ100%

シチリア島と言えば、どんなイメージでしょうか?

ドン・コルレオーネですかね。
またはタンクレディ伯爵かな、映画でも沢山有名になりましたが、島の中心にエトナ山と言う火山があり、多くの土地が多孔質の火山岩や火山灰の堆積した土壌になっています。

そういう土壌で長らく土着ブドウのネレッロ・マスカレーゼは安価なテーブルワイン用のブドウとして多くの畑で栽培されていましたが、戦後働き手の不足やブドウ畑の所有者の意欲低下などにより耕作放棄された畑がたくさんありました

シチリアを旅行した際に、そうした畑を見てネレッロ・マスカレーゼの可能性に大いにインスピレーションを得たのが、今日のパッソピシャーロを作る、アンドレア・フランケッティ氏です

こんな方 ↓

フランケッティ氏.jpg
輸入元HPより、以下同様

フランケッティさんは当時トスカーナの新進ワイナリー、テヌータ・デ・トリノーロのオーナーとして世界的な注目を集めていた人物です

このワインです、 知ってますか? ↓

トリノーロ.jpg

名門お金持ち一族の一人ですけど、鬼才と言われる彼はいろいろ複雑な背景を持っているようです…

ニューヨーク生まれのローマ育ちの彼、金権主義の都会の生活が嫌でトスカーナに来て一人でワイン作りを始めちゃったのです
その際、家族の理解が得られず別々の生活を選択したという。

しかも、「別にトスカーナじゃなくてもよかった」らしい…

90年代前半のトスカーナはスーパータスカンがドイツやアメリカで注目を集め、アンティノリやオルネライヤ、サシカイヤなど貴族のフルボディワインが人気になっていました

フランケッティさんは、サンジョベーゼ「なんか」に興味はなく、シュヴァルブランの様なワインが作りたいとカベルネフランやカベルネソーヴィニョン、プティヴェルドなどのボルドー品種を植えました。
さらにワイン作りは独学だそう。

最初に数年は苦労したようですが、彼のワインはサンテミリオンのジャン・リュック・テュヌヴァン氏やオーゾンヌのオーナーのボーティエ氏に認められ、あっという間に大人気になったのです

モダンの極致、緻密で濃厚、最初から最後まで全く隙のない張り詰めたフルボディです

アメリカ人が大好きなスタイルだわ。
(てんちょ、20年くらい前に何度か続けて飲みました、めちゃ濃い。
 今ではきっと2杯目いらないだろうなぁ

値段も高いぞ
現在28000円税抜き、昔でも18000円くらいしてた💦


で、そのような濃い濃いワインを作ってる人がシチリアに来て、新たにワイナリーを立ち上げた訳です
それが2000年

てんちょ、当時そのニュースを聞いて「こりゃまたすんごい黒いワイン、こってりしっかりぎゅうぎゅう詰めのを作るんだろうな」と思ったものです

ですが、違った
全然違いました

彼の作るネレッロ・マスカレーゼの赤ワインはまるでブルゴーニュのピノノワールです

本当にエレガントで華麗、凝縮感なしでも非常に上品で美味しいのです
驚いたよー

ネレッロ・マスカレーゼ、こんなブドウです ↓

パッソピシャーロ.jpg

ブルームがたくさんついていますね

畑は標高1000メートルを超える高地にあり、耕作放棄されていたおかげで樹齢の古い手つかずのブドウ樹が残されていたこともあり、収穫されるブドウはとても複雑な香りと味わいになっています
綺麗で控えめな酸味がエレガントさを一層引き立てています。

標高の高さは昼夜の寒暖差を生み、ゆっくりブドウが熟すので収穫も11月になることもあるという遅さ。
ネッレ・マスカレーゼは元々酸味が豊かな品種でピノに似ていると言われていますが、DNAは全く別物です。

低地の畑では日当たりが良すぎてこうした綺麗な酸は早くに失われてしまい、こんなに優雅なワインにはならないでしょう
色は濃いけど平凡なワインになってしまうのです。

初ヴィンテージは2001年
最初はIGTワインでしたが、2014年にはDOCエトナ・ロッソに認められています
ワイン名もパッソピシャーロからパッソロッソと改名しました。

こうした新星の人気ワインはどれも入手困難で恐ろしい値段がするものですが、今日のワインは値段の面でも大変優秀です

一葉さんでおつりが来ます
素晴らしい

2014年はフランスでは冷涼な気候のヴィンテージとして記憶されていますが、シチリアでは暑く早い収穫の年となり、これまでで最高の品質だと言われています

現行ヴィンテージは既に2016年が発売されていますが、14年も大変美味しく飲めますよ〜
いやー、感動しました

てんちょがイタリアワインをこんなに褒めてるのは珍しいのです
でへっ

あなたも是非飲んでみるべきですよ。
店頭にはあと3本かな。








posted by cave MITSUKURA at 17:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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