2019年08月05日

ポル・ロジェおさらい


台風は直接影響なさそうな名古屋です
日差しは殺人的です、照り返しでも目が痛い


今日はちょっと復習&備忘録的書き物です
6月に訪問したドメーヌでも感動ひとしおのシャンパーニュ、ポル・ロジェについて改めて書きます。

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HPより

ポル・ロジェは大変有名でファンも多いかと思いますので、知られている話をなぞるだけになりますけど、ご容赦ください
6月のブログと一部重複しますが、写真も再掲します。

公式HPはこちら ↓
https://www.polroger.com/en/


英国ロイヤルウェディングでも振舞われて話題になったポル・ロジェはイギリスと深い関係があります
ただし、主要なシャンパーニュメゾンの多くはイギリスが大きな輸出先である事がほとんどなので、海峡の北にあるあの国を重要視していない蔵はありません。
ボランジェも007の名前を出すまでもなく、イギリスでのシェアは大きく大事な顧客となっています。

家族経営の偉大なメゾンであるポル・ロジェは、創業者の名前そのままです

1849年に最初の販売記録がありますが、父親が病に倒れた為に必然的に事業を引き継がざるを得なかったポルは、当初、現在の特級アイでブドウ畑を持ちワイナリーを設立します

事業はあっという間に拡大し、大きなセラーの為の広い土地を求めて彼はエペルネに引越します。
これが1851年です。
1899年に創業者のポルはなくなりますが、その当時で既に非常に高い名声を獲得し、羨望されるブランドとなっていたそうです

今でもエペルネにある素晴らしい事務所兼迎賓館 ↓
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一応こちらが正面、でも番地は3番地
(てんちょ分からなくてすぐ隣なので1番地前から電話しちゃいましたよ)ふ

中ももちろん素敵 ↓

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こっちがかつての邸宅で1番地、19世紀の建物です。事務所と繋がっています ↓

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専門の庭師がいます


パリが万博でにぎわい、その後もフランス全体が浮かれ騒ぎで好景気に沸いていた1900年、突然醸造所の地下にあるセラーが崩落するという大惨事がポル・ロジェを襲います
リザーヴワインの500の樽と150万本のストックを一度に失うという悲劇ですが、不幸中の幸いで死者はいませんでした

このセラーの事は長らく忘れられていましたが、昨年ようやく安全に配慮しながらではありますが、発掘が試みられ、当時のボトルが何本か発見されるという大ニュースがありましたね

これが調査の為に開けた穴です。
ここからスコープで中を探索したそうです ↓

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今の地下セラーのすぐ隣。
ポル・ロジェの事務所の隣の区画がそれらしいのですが、今は別の建物が建っていて、大丈夫なんでしょうか??

この時の当主でポルの息子であったモーリスはエペルネの市町にもなった人物ですが、この悲劇が忘れられるよりも早く第一次世界大戦が起こり、エペルネも戦火に晒されてしまいます
(因みに市長のモーリスは他の官僚が続々とシャンパーニュを後にする一方で、疎開することなくエペルネに留まり、多くのブドウ農家に資金援助をしながらシャンパーニュ作りを何とか応援していた英雄です)

この後もロシア革命、アメリカ大恐慌、第二次世界大戦と悪い事が続きます…

正に踏んだり蹴ったり

1945年の終戦でようやくヨーロッパにも平穏が戻ります
パリで親交があったチャーチルが毎月数ダースのシャンパーニュを注文するなど、イギリスでの認知度も向上していきます。

チャーチルの死後、彼の家族の同意を得て、特別なキュベ、サー・ウィンストン・チャーチルが製品化されました。
ポル・ロジェにとって重要な友人であり顧客のチャーチル、彼の部屋が事務所にはあります ↓

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その前には、初めてロゼを発売し、その後ブラン・ド・ブランも生産し始め、ランナップが充実していきました
2001年にはドゥミ・セックであるリッチと発売、07年にはピュア(エクストラ・ブリュット=ノンドサージュ)も発売され、更にポートフォリオが充実します。

ですから、現在のポル・ロジェのランナップは、

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順番違いますが

ブリュット・レゼルヴNV
ピュアNV
リッチNV
ブリュット・ヴィンテージ
ブラン・ド・ブラン・ヴィンテージ
ロゼ・ヴィンテージ
キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル

と、この7種類です。

(写真にはブリュット・ヴィンテージの12年も入っています、日本ではまだ発売前です、お土産にもらったのです

NVは3つのブドウをほぼ均等に使用、ヴィンテージではピノ:シャルドネが6:4。
ロゼはシャルドネが6割強で後ピノ。
チャーチルはセパージュ非公開、全て7または8gの辛口

どれも瓶熟に十分な時間を採っていますので(NVでも最低6年)、流石のコクと余韻です

そして、醸造所は非常に近代的で清潔です

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キャットウォークあり

外見だけは景観の保護に従っています、入り口にはかつて使っていたコンクリート発酵槽が飾ってあります ↓

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発酵用のステンレスタンクは全てコンピューターによる温度管理がされています ↓

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ポル・ロジェでは樽に使用は一切なし。
ブドウ畑は契約農家も含めてシェから近い所ばかり。オーヴの畑は一つもありません。

これがリザーヴワイン用のタンク ↓

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そして地下セラー。14度くらいですかね、寒いですよ

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ルミアージュは全て手作業です
たった5人の熟練職人で全て行っているそうです。

ジロパレット使ってもいいのに〜

地上では瓶詰めやラベル張りがオートメーションで行われています ↓

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これからラベルを張るボトル ↓

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箱の中身は全部ミュズレ ↓

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出荷を待つボトル ↓

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過去のラベルも保存されています、チャーチルの昔のラベル、懐かしい ↓

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(66年からはチャーチルの死に哀悼の意を表し、それ以後10年間ブリュット・レゼルヴのラベルを黒線で囲いました)

テイスティングルームも素晴らしい

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何もかも、とっても良かったです。
もう一度行きたい

これを踏まえて飲もう‼️






posted by cave MITSUKURA at 16:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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