2020年05月31日

自根とは


穏やかな雨ですね
明日から6月です、車はかなり増えてますので人出も徐々に戻っていくでしょう。

業界の試飲会やセミナーも当分は開催されませんので、中々新しいワインを試す機会もありませんが、
出来る限りご紹介していきたいと思います


前回紹介しました、デコイのスパークリングは非常に色の濃い、まるで淡いロゼみたいな外観でした
ピノノワールは半分くらいなのに、オレンジ掛かった色合い
香りはそこまでこってりしてないのですが、流石の瓶内二次醗酵。良い香りでした
美味しかったです


店頭のセールはまだ継続中です

ボランジェのコトー・シャンプノワ、ラ・コート・オーザンファンはすぐに売れちゃいましたね〜

これ ↓

ボランジェ 559d490d43d16.jpg
HPより、以下同様

売っていたのは2013年、木箱入りでかっこいいし
普段はコトー・シャンプノワを買いに来るお客様なんてまずいませんけどね

コート・オーザンファンは単一畑のピノノワール100%で作られた赤ワインです。

このピノノワールはロゼにも使われます。
こんな急斜面だ ↓

ボランジェ 559e3dc505a1e.jpg

アイにこんな場所あるんですね、北側でしょうね。
steapというより写真が…んー、斜め?

コトー・シャンプノワはシャンパーニュ地方で作られる非発泡性のワインです。
要するに普通のワイン、って事です。
シャンパーニュには泡しかないと思ってる方も多いかもしれませんが、れっきとしたAOCで二つのスティルワインが規定されています

コトー・シャンプノワ

赤白ロゼあり、シャンパーニュ全体で生産可能
優れたものはやはりモンターニュ・ド・ランスのピノノワールに多い

ロゼ・デ・リセイ

リセイというオーヴ県の村を中心にした一体で作られるロゼワイン、ピノノワール100%でなければならない
こっちはロゼだけ。
残念ながらてんちょは今の所、素晴らしいと思うロゼ・デ・リセイには出会っておりませんが、ロゼブームの昨今なので今後に期待したい



さて、ボランジェ繋がりで、しばらくぶりに入荷した高級品を紹介します
こちらは発泡してます、シャンパーニュです。
飲んだ事ある方、少ないだろうなぁ…

ボランジェ 559d39ba497d3.jpg

ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ2009

ラベルが何度か変更されますね、昔のフレンチトリコロールの大きなラベルが良かったなー

店頭にあるんですけど、木箱入りでさらに包装されていますので写真にとれない
なのでHPから拝借。
木箱にもお金がかかってます。

全てのシャンパーニュが値上がりしていますが、これも格段に高くなりましたねー
完全割り当てで定価165000円
5年くらい前でも10万円はしてましたが、それよりも高くなってて

このシャンパーニュが何故これほど高額なのかといいますと、極めて生産が少ないからなのです
そして毎年あるとは限らず、これからも生産が続くかも分からない、という貴重な存在なんです。
年産2000本くらいかなー

ヴィエイユ・ヴィーニュの名前の通り、ピノノワールの古木から取れたブドウを使用したブラン・ド・ノワールです
ヴィンテージ表記がありますが、このシャンパーニュは必ずヴィンテージ入りで作られ、他のグランダネRDとは決して一緒にされることなく生産されています。

それには訳があります

このシャンパーニュのブドウはたった二つのクロから取れるブドウだけを使用してるからなのです
しかもその二つの区画は、自根のブドウ樹で接ぎ木をしておらず、フィロキセラがいない畑なのです。

Ungrafted、これって造語?
何故フィロキセラがいないのかは不明、謎のまま
不思議ですね〜

二つと書きましたが、実は昔は三つだったんです
てんちょがボランジェを訪問した2006年当時、このヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズはアイにある二つの区画とブジーにある区画の合計3つの畑から取れたピノノワールを使用していました。
当然すべて接ぎ木なし。しかも全てグランクリュの畑。

しかし、ブジーの畑はその後フィロキセラが侵入して接ぎ木が必要となり、ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズにはもはや使えなくなったのです
フィロキセラがシャンパーニュ地方で確認され始めたのが19世紀の終わり、第一次世界大戦中にはは戦争でもフィロキセラでも踏んだり蹴ったりの悲惨な状況に陥ったシャンパーニュ地方ですが、それ以降もちゃんと?フィロキセラって土の中に広まって居続けたんですね
そりゃそうです。

当時、今頃になってなんで? と思った物ですが仕方ないですね…
人の出入りもあるでしょうから、どこかから入って来ちゃうんでしょうね、それまでいなかったのが奇跡だわ。

と言う事で、
現在ではアイにあるクロ・サンジャッククロ・ショー・ド・テールの区画を大事に管理しているボランジェです

てんちょ、ショー・ド・テールの畑は見せてもらいました
シェの真ん前にあって広々してました、ブドウは半分も植えてなくて斜面の下の方は車が停めてあったのには驚いた。
これらの区画は道路からは見えないように高い塀で囲まれていて扉には鍵が掛けてありました。
「クロ」だし、囲われているのは当然。

今、シャンパーニュ地方では公式にプレ・フィロキセラの区画がいくつあるのか知りませんが(多分あっても極僅か)、
貴重な自根のピノノワールを味わうチャンスが続きますように祈っております

しかし高いけど…

ボランジェ以外にもプレ・フィロキセラの自根の畑を持ってる人いたけど、どうなっているんでしょう??
確か、ミッシェル・マイヤールが自根のシャルドネのコトー・シャンプノワ作ってたような…

流石にてんちょも09年は飲んでおりませんが、
97、99、00と続けて飲んだ事があります

はっきり言って、接ぎ木していないかどうかの違いは全然分かりません

よくあるブラン・ド・ノワールに比べるとかなり繊細でした。
RDとも違いますねー
瓶熟が非常に長いのに酸味が十分にあって、まだ全然熟成していなかったです。

あと、この繊細さは、プロヴィナージュによる植樹のせいかもしれません

ヴィエイユ・ヴィーニュ=樹齢の高い樹から取れたブドウを使用している、と謳っていますけど、二つのクロの樹はプロヴィナージュと言って、枝を土中に埋めて根を生やし、その後に枝を切り離して苗とする方法で増やされています。
自根ですからこうするのが一番早くて確実なのです。
取り木、っていう方法です。
ブドウ樹って簡単に根が生えるんですよ、うちの庭で根付くだけなら簡単。
(その後ん栽培は簡単じゃない)

が、結果として十分なヴィエイユ・ヴィーニュになっていないんじゃないだろうかなぁ…なんて感じるんですけど

ボランジェで聞いてみたんですけど(喧嘩売ってるような質問ですよね、命知らずでした)、
「そんなことない」だそうで。
(ちゃんと丁寧に聞きましたけどね)

なーんか釈然としないまま、現在に至る

あなたも飲んで確かめてみてちょ
















posted by cave MITSUKURA at 19:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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