2018年02月17日

ミュータントグレープ


今日は晴れてるけど風が強い〜、もうすぐ春一番。
体感温度は発表の8度よりもかなり低い、寒いです


希少ブルゴーニュですが、渋いワインがやって来ました
在庫を発見した時に既に4ケースになってて、あっという間に完売してました。

ワインはこちら ↓

アンリ・グージュ2.jpg

アンリ・グージュ ブルゴーニュ・ブラン2015

やっぱり15年の動きは速いですねぇ
13年や14年よりも15年の方が高いのですが、それでも15年が先に無くなる銘柄も多い。

今日の白ワインは、ニュイサンジョルジュの名人です

ヴォーヌロマネの南隣にありながら、昔は格下の扱いを受けていたようなニュイサンジョルジュ💦
しかし、ブルゴーニュワインが品薄で高騰してくると、ニュイの単独AOCの村名の価値は上がる一方です

それとは別に、
今、肝心なのは村単位の大雑把な評価ではなく、個別の畑や個々の生産者のスタイルをよく見極める事だと思います
良く知りもしないのに名前だけ見て、あまり飲んでもいないワインを巷の噂や雰囲気程度でどうのこうの言う事ほどみっともないことはありませんね

話をワインに戻して、

今日のワインですが、白ワインなので普通はシャルドネだと思うのは当然。
でも、今日のはシャルドネじゃありません

ピノ・ブラン100%です

しかも、このピノ・ブランはアンリ・グージュ氏が1936年に自分の畑で偶然見つけたという、突然変異のブドウです
ピノノワールの亜種になりますが、白ブドウです。

その名もピノ・グージュ

1889年生まれのアンリ・グージュ氏は1920年代に畑を取得し、現在のドメーヌの基礎を築きました。
彼の尽力によってニュイサンジョルジュの名声が高まったと言ってもいいでしょう
こんな方 ↓

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HPより 以下同様

今ではドメーヌは、二人の息子さんと更にその息子さん達によって運営されています ↓

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ピノ・ブランを収穫するピエールさんとクリスティアンさんのお二人、カメラ目線だわ ↓

アンリ・グージュ.jpg
綺麗なブドウ

畑はこんな感じ ↓

アンリ・グージュ1.jpg
どこの畑もカバークロップがあるのが当たり前の近年

この、ピノブラン、とても綺麗な酸があります
若い内は少し硬いですが、鉱物っぽさがありながらも完熟した糖分と健全な酸味のお陰で全然辛いシャープさがない
厚みのある主幹に繊細な余韻が続く、非常に美味しいワインです。

前にアンリ・ブルジョワ会をやった時にも感じましたが、
清涼感溢れるソーヴィニョンブランですが、酸っぱいとか固くて辛いと言う事は全くありませんでした
あれと同じですね

こりゃーいいねと思ってくれるはず

しかも畑は1級ペリエールの区画にあります
(その下部にはモノポールのクロ・ド・プロットの区画があります)

こんな位置です ↓

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まだ早いかなぁ…
でも飲んでみたいよね

固さと酸味と旨味のバランスが取れた時が最高です
が、それにはとりあえず飲んでみないと。

よーし、アンリ・グージュ会やろう
(って言っても若いワインしかないけど)

店頭には既に5本しかない、という
あの時48本全部買っておけばよかった…

レジョナルにしては結構なお値段かもしれません(一葉さんでお釣り来るくらいです)が、
試してみる価値は大いにあります
お早めにね。










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2018年02月16日

ビオの権化


静かな2月と思いきや… 今日は色々大変だわ💦

昨日の珍品会は楽しかったです
どのワインにも個性があって、面白いなーと思いました。
欠点を探すような飲み方をしちゃダメですね、そういうのは不幸が増えるだけ

今日は限定品の入荷もありました
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プリューレ・ロック2015

これでまだ一部ね。

15年はとても少ないです…
多くても、たったの6本しか来ませんでした
これでお終い、って嘘でしょ〜

16年の不作以前に15年もない状況…

しかも値上がりしてるし
シャンベルタン クロ・ド・ベーズで10万越えだー
でも1本しかないんだよ…

ザルジリエールが初めて来たわ
(ニュイサンジョルジュの1級です)

しかし、ロックのワインは見た目が非常に紛らわしい
区別がつかない。赤と白も間違えそう…
今はバーコードがあるからいいですけど。

こればっかりは裏を見てください

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欲しい方はお早めにご来店ください😊✨

明日は渋いワインがやってきます
また明日。










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2018年02月15日

楽しい勉強 飲んでこそ


今日はちょっと暖かいですね

花粉が結構気になりますが、皆様はどうですか??
今年の名古屋は花粉、多いそうですあぁ〜


この時期、2月3月は業界向けの展示会や試飲会が多いですね
中々全てには行けませんが、勉強するいいチャンスです
今日もこれから行ってきます。


それとは別に今日は個人的に「珍品ワイン会」です
焼鳥屋さんで

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ついに来た、マダガスカルのヴァン・グリを飲む日が‼️

あとは、ジョージアのルカツテリと、
台湾のカベルネと、
バーボン樽熟成のカリフォルニアの赤、です

調べたけど、詳細不明な物はよく分からないまま
ジョージア以外はぜーんぶ頂き物です
ありがとうございます〜✨😊







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2018年02月11日

桜先取り


世間は昨日から三連休ですがのスタートでしたね
今はもう晴れてます

オリンピックもいつの間にか始まっているし。
スノーボード見てると、驚きしかないですね
どーやったらあんなに回って飛んで着地できるの??💦 驚異です


そう言えば、
春のDRCの割り当てが出ましたけど、09年のラターシュは正規でも20万越えですね
仕方ないのかなぁ…
どれか飲んじゃう??

プリューレ・ロックの15年の割り当ても出ましたけど、こちらも高い

プリューレ・ロック.jpg
これは前のヴィンテージ

しかも数がないみたいで再入荷なし???
ピノトリーやガメイ、ロゼはきませんねぇ…残念。

3月の東京チャリティにはプリューレ・ロックのオーナーのアンリ・フレデレリック氏の甥のヤニックさんが来日するみたいですが、てんちょは残念ながら行けません

ロックの会は一応やったので、今度はヴィレーヌやってみたいですね

ヴィレーヌ.jpg
15年出始めてます

ネタ集めしないと少し持ってますが、赤がない💦


話は変わりますが、皆様、ロゼってどれくらい身近になっていますか??
やっぱりまだ、イマイチな印象のままでしょうか…

フランスではプロヴァンス産をはじめとしてロゼの市場が急成長していまして、今やワイン売り場の6割くらいがピンク色になっているという状況です
これパリではホントです。棚が一面ピンクで圧巻。
(しかし、ブルゴーニュのスーパーでは流石にそうではありませんでしたが)

近年、ロゼはその飲み方やスタイルが見直されていて、ロゼこそ食中酒に万能であるという意見も多く、気軽にワインだけを楽しむのにも良し、食事に合わせても良し、と存在感が高まっています

でも、日本では全然
未だに中途半端の烙印を押されたままの、イマイチなお酒のイメージを払拭できていません

一部では、マルサネのロゼ(ブルゴーニュ)や、タヴェル(コート・デュ・ローヌ)など、業界や飲みなれた人には認められているロゼもあるにはあるんですが、メジャーとはとても言い難い

最近のロゼは白と同じく、上品な辛口で食事に合わせても美味しい物が多い
プロヴァンスの淡い色のロゼなんて、和食にもいいと思う

普及しない理由の一つは、飲む機会が少ないんでしょうね

ロゼ会はやりませんけど(集客に苦労しそうだし)、何かの機会でちょこちょこ出していきますね
そういうのもワイン屋の役目です
これからの季節にはいいですよ〜

で、
今日のワインはロゼです
産地はスペイン
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マルケス・デ・カセレス リオハ・ロゼ2016


なんて鮮やかなピンク色なんでしょう
昔のロゼよりも赤くなった…

ほかのロゼと並べると分かりやすい  ↓

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リオハはスペイン屈指の高級ワイン産地で、歴史も名声も併せ持つ銘醸産地です

19世紀の最後にフィロキセラの被害を受けてボルドーから移住してきた醸造家達によって、ワイン作りが一層向上したようです

エブロ川という川の両岸に3つの地区に分かれて分類されています。
アルタ
バハ
アラベサ
、です。

今日のカセレスは3つの地区で最も評価の高いアルタ地区にあります
日本でも超有名なんで知っている方が多いのではないでしょうか。

カセレスの所有者はフォルネ一族というワイン商の名門でしたが、スペインの内乱によってボルドーへ移住します。
ボルドーではシャトーカマンサックトラントドンを所有していましたが、一族のエンリケ・フォルネ氏は1970年にスペインへ帰国するとリオハ・アルタにマルケス・デ・カセレスを設立しました
これが始まり。

こんな素敵な畑 ↓

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HPより

今ではリオハとルエダに醸造所を持つ巨大なワイナリーに発展しています。
スペイン人でこの銘柄を知らない人はいません
パラドール(スペインの公営高級ホテル)のオリジナルワインも販売しています

さて、今日のロゼですが…
辛口、テンプラニーリョ96% ガルナッチャ・ティンタ4%
これ以外の情報がない

何やらよく分かりませんが、外見が美味しそうだったので買ってみた
綺麗な見た目も大事。

お値段はとっても手軽です
今度飲んでみよう〜

あなたもお試ししてして










posted by cave MITSUKURA at 14:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月09日

こういうピノもある


明日は久しぶりに雨になるようですね
早く気温上がって欲しい、でも花粉はいらないです


昨日のコトーシャンプノワ会はやっぱりマニアック過ぎましたね
何か静かになっちゃって、気まずい雰囲気??違う?

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てんちょは非常に満足です
コトーシャンプノワを初めて飲んだという方もいて、こういうワインなんだと知ってもらえたら嬉しいです。

最近の傾向で果実味豊富な柔らかスタイルになってるかと思いきや、昔と同じく酸味の利いたシャープで繊細な古典スタイルだった

香りもフルーツよりは植物、鉱物が支配的で、今時中々ないピノノワールでした
酸味に注目が集まりがちですが、細やかな作りで酒質は非常に上品。
透明感のある赤い色で美味しかったです。

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写真よりも実際はもっと透明だった

フィリッポナやボランジェは流石の大手、安定した旨味があった。
ラルマンディエ・ベルニエも醸しが長めなのに、そう感じない「たおやかな」味でしたね

コトーシャンプノワは飲み頃の見極めが難しいお酒ですね

結構待った方がいいかもしれません。
枯れる手前くらいでも美味しいかも。

しかし、一度に飲むって楽しいわ
1本ずつ飲んでいては分からない事が見えますね、世界観も理解しやすいし。

ただ、アンドレ・ボーフォールは劣化してて残念賞でした
ごめんなさいです

そして、会の前に、青木君が素晴らしいワインをくれたんですが、 ↓

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ダル・フォルノ・ロマーノ 
ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ モンテ・ロドレッタ2003


アマローネの生産者の2大巨頭の一つ、ですね
よくあるヴァルポリチェッラとは全然違って、めちゃフルボディだった
スペリオーレじゃない方は何度か飲みましたが、こちらはやはり格上な味わい。

コトーシャンプノワとは正反対、対局のワインでした
あー、面白かった😊

参加してくれた皆様、ありがとうございました‼️
興味ある方、誰でも歓迎ですよー

次は何をやりましょうか


posted by cave MITSUKURA at 16:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月08日

ランドって今いくら?


今日も快晴の名古屋、寒いですが

店頭では新しいワイン王国を販売しています

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今回の特集は「メドック格付け61シャトー」です

てんちょ、一応全部飲んだ事あります
が、
トゥール・カルネとか、オーバタイエとか、久しく見てませんね〜
でもミツクラにはフェリエールサンピエールプジェがありますよ


さて、今日は念願のコトーシャンプノワ会です

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エグリ・ウーリエって今、2万円以上するんですね…
た、高い

今日はピノばっかり、やはり各生産者、ヴォルネイに近いというコメントが多いですね。
オーヴやコート・デ・ブランの赤ワインも楽しみ

一度に飲むと非常に分かりやすく、理解が深まる
比較しながら飲めますしね。


報告は明日にしますので、今日のワインを紹介します

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マリヌー 
クルーフ・ストリート シュナンブラン2016&レッド・スワートランド2015


一部のマニアとワイン通には非常に人気のマリヌー
こちらは南アフリカ共和国のワイナリーです。

このワイナリー、2007年設立のまだ新しい蔵です
が、
2016年版のプラッターズワインガイドで「ワイナリーオブザイヤー」に選ばれたり、イギリス人のマスター・オブ・ワインのティム・アトキン氏による南アワインの格付けで1級に選出されている事でも、その評価の高さがうかがえます

ティム・アトキン氏の格付けは2013年からで、南アのワインをボルドーに倣い5段階に(1級から5級)に格付けし、更にブルジョワクラスまで選出するという念の入れよう
格付けは毎年行われ、マリヌーはずっと1級に選ばれています。
(2017年の1級ワイナリーは20)
昔はマリヌー&リーウで載ってましたが、今はマリヌーと単独の名前になっていますね。

今日のワインよりもこっちのラベルの方が見覚えある方が多いかも ↓

マリヌー.png

ワイナリーは南アのスワートランドにあります
スレテンボッシュやパールにも近いです、スワートランドは広い。
ワイナリーはこの辺 ↓

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(ただし、フランシュホクという場所にも同経営のリーウという蔵があります
地図の場所はラウンドストーン・ファーム)

今日のワインはマリヌーで最も安価なベーシックワインで、上記のラウンドストーン・ファームで作られています

蔵は若き二人、クリスとアンドレアのマリヌーご夫妻で経営されています。
フランス・ローヌやカリフォルニアで修業したのち、今のスワートランドでワイナリーを構える事にしました。奥様はアメリカ人です。
花崗岩の土壌に樹齢の高いブドウ樹が植えられたこの土地なら、偉大なワインが作れる、という確信に基づいた決断です

この蔵ではシラーやグルナッシュなど、ローヌ品種を栽培しています

国際的にも評価が高く、人気なので、品薄で現地でも中々買えないのです。
そして、やっぱりそういうワインなだけに安くないの

…うーん、あまりご紹介するような写真がないなぁ
HPありますので、興味ある方はご覧ください ↓
https://mlfwines.com/

今日のクルーフ・ストリートは安価でお試しにもってこいです

白はシュナンブラン100%、古木ですが熟成には一部ステンレスタンクを使用してフレッシュさを保つようにしてるみたい。
赤は半分シラーで後はサンソー、カリニャン、そして少しグルナッシュとティンタ・バロッカがブレンドされています。まだ熟成します。

買ってみただけで、まだ飲めてなーい
まぁ、でもマリヌーなら間違いないでしょう

あなたもお試しになりませんか???









posted by cave MITSUKURA at 15:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月07日

ヤシの木に繋がれたワニ


今年の大雪は大変なことになってますね…
名古屋は快晴ですが気温が低くて寒いです
花粉も飛び始めてるこの頃


昨日は業界向けの試飲会と生産者のセミナーへ行ってきました
とってもゆっくりじっくり勉強できました

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セミナーは南仏、コスティエール・ド・ニームの作り手であるマス・デ・ブレサドの当主、シリル・マレス氏が初来日していました

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彼のワインは非常にコスパに優れ、なおかつ洗練されていますので是非飲んでみてください
日本でもファンが多いと思います。

これです ↓

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輸入元HPより

で、皆様、コスティエール・ド・ニームというAOCをご存知でしょうか??
ちょっとマイナーかもしれません。

行政区分としてはガール県に属し、ラングドック・ルション地区のワイン産地に分類されるんですが、
実際はアヴィニョン周辺の南ローヌと同じ土壌です

地図を見れば一目瞭然 ↓

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マス・デ・ブレサドはニーム近郊のベルガルドという町から北へ行ったところにあります。

赤い印の場所がドメーヌ。
ニームの街はローマ時代から歴史のある結構大きな町です。
黒い矢印の場所がニームね。
(AOCが地名に基づいてるのはご存知ですよね)

すぐそばに大都市アヴィニョンがあります
そのすぐ北がシャトー・ヌフ・デュ・パプの産地(赤い丸)で、すぐ南西がロゼのタヴェル(ピンクの丸)です。
近いでしょ

そして、距離だけでなく、非常に重要なのが土壌の共通性です

マス・デ・ブレサドの畑はガレと呼ばれる丸い石がたくさん転がってる数少ない土壌です

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輸入元HPより

この大きな丸石は元はアルプスの氷河に削られた岩がローヌ川によってここまで運ばれてきたものですが、現在ガレが地表に見られる場所は非常に少なく、ヌフ・デュ・パプとタヴェルの一部のみ、あとはごくわずかな場所だけになっています。

丸い石が太陽の熱を蓄え、ブドウの成熟を助けます。土が赤いです。
景観はパプと全く同じですよ
(しかし、こんな石がごろごろしているせいで農作業は大変
機械はすぐに痛むし、歩くだけでもねん挫しそうです💦)

ですから、マス・デ・ブレサドのワインが「ローヌのワインだと思って欲しい」というシリル氏の考えは、こうした如実な事実によっています

シリル氏はドメーヌ当主としては2代目ですが、一族にはワインと深いかかわりのある古い歴史があります。
ドメーヌを開いたのはお父さんのロジェ氏で、ボルドーのピュイ・カステラを所有していましたが、新しい可能性を求めて南仏に移住しました
なので、南仏なのにマス・デ・ブレサドのワインにはカベルネがあるんです

19世紀の先祖、アンリ・マレス氏はモンペリエの政治家で研究者でもあり、うどん粉病に硫黄が有効であることを発見した人です。
彼はまたフィロキセラ対策の研究もしていて、パスツールの友人でもあり書簡が残されています。
曾祖父のアンリ・マレス氏は南仏のブドウ品種に関する著書があります。
(モンペリエは国立ブドウ研究所があり、昔からブドウ栽培や品種の研究の第一線の研究者がいます)
少なくとも1760年にはマルセイユ近郊でブドウ栽培にかかわっていたことが証明できるそうです。

名門一族ですね〜

ここで、ちょっと、脱線して
大事な事、ドメーヌと彼らの苗字ですが。

ドメーヌ名はMas des Bressades マス・デ・ブレサドです。
Masはプロヴァンスの方言でドメーヌを意味する言葉ですが、「マス」とSを発音します

シリル氏はCyril Marès シリル・マレスで、「マレス」と、こちらも最後のSを発音します

フランス語は最後の子音を読まないので、「マ」「マレ」と書かれている資料をよく目にしますが、これは間違い

昨日直接本人に確認したから間違いない

外国語のカタカナ表記は難しいですが、固有名詞は特に間違えやすいのでご注意。
(余談ですが、Fixenを「フィサン」とするか「フィクサン」とするか、てんちょどっちの生産者にも会ったことがあります💦ブルゴーニュ委員会は「フィサン」としていますね)

で、話をドメーヌに戻して。

ガレの土壌と並んでもう一つ重要な要素がミストラルです

ミストラルは南仏特有の気象現象で、陸から海に向かって吹く強い風の事です。
とても乾燥していて冷たく、一年を通じてゴーゴー吹いています。

前にミネルヴォアのアンヌ・グロさんのお話では、「一年のうち360日は風が強い」ってのがありましたけど、まさにそれがミストラルです
すごいんですねぇ

町に住む人には寒くて嫌われがちなこの風ですが、ブドウ栽培では湿気を払うので病気の蔓延を防ぎ、害虫の繁殖も防ぐことができると恩恵がたくさんあります
さらに、太陽がさんさんと照りつけるブドウ畑に、この冷たく乾燥した風が吹く事で、ブドウが焼けるのを防ぎ、上品な酸味を温存できるという訳です
(もう一つ、夕方から夜には海から吹く風もあるので、この地方は風の影響を特に受けています)

実際に2003年の猛暑の年には、ブルゴーニュよりも気温が低かったそうで
へー

蔵には、
キュヴェ・トラディション
キュヴェ・エクセレンス
という二つのレンジの他に、特別なワインとして、
レ・ヴィーニュ・ド・モン・ペール(お父さんのブドウ畑という意味)というカベルネとシラーの赤ワインと、
カンテサンスという、古木のブドウから作る少量生産の赤ワインがあります

17年にはビオの公式な認定を取得したそうです。
すっと前からビオですけど。

どのレンジのワインも同じように大事に作る、という言葉通り、品種の特徴やアロマがよく出ている美味しいワインです
樽を使用したワインでも、ほとんど樽の主張を感じません
バリック使ってるのに、これは意外。

非常に上品です

赤も白もいいですね〜
これで2000円程度ならめっちゃいーやん
高いものでも4000円以下
素晴らしい〜

実は蔵には一時生産をやめてたロゼもある
この話、面白いですが長くなるので割愛。
シリル氏の誠実な人柄が伺えるエピソード、知りたいです??

もし、写真が追加できそうなら、その話書きましょうか

他にもいい話がいっぱいだった。
余談ですが、ここでもやっぱり一部アンフォラ使ってたよ

下のレンジは買って、一年くらい置けば完ぺきになるでしょう
買おうかな、熟成のために。

早速注文だ

お土産ワインもらいました、質問したかっただけどサインしてもらえました

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最後に、タイトルですが、意味不明、不思議でしょ??
これはキュヴェ・エクセレンスのボトルに入っているエッチングです ↓

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見られますか?
ローマ時代にエジプトを征服した事に由来するらしい…
なのでエジプトを象徴するヤシの木とワニなんだって
うーん??

何はともあれ、入荷したらお知らせしますので、あなたにも是非飲んでもらいたい












posted by cave MITSUKURA at 14:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

シャンパーニュの歴史


一時の寒さからは解放されたような(気がする)快晴の名古屋

ポル・ロジェの地下カーヴから19世紀のシャンパーニュが見つかったというニュースがありましたが、見聞きされましたか?

本数は少ないですが、これまでもシャンパーニュ大手メゾンのカーヴや社屋から昔のシャンパーニュが発見される事はちょこちょこありました。

その理由は、管理が適当なのではなくて、隠してあったからです

何故隠すのかというと、略奪されるのを防ぐためです
特にドイツ軍に。

シャンパーニュ地方で発泡ワインの生産が定番となり各メゾンが確立していったのは、ブルボン王朝がまだ革命で倒れる前の1750年前後ですが、革命後ナポレオンが登場すると隣接する諸外国との交戦が増え、政情は不安定な時代が続きました
因みにポル・ロジェの創立は1849年。
(王室という最大の顧客を失ったメゾンは外国への輸出に精を出すんですが、成功したのは一部だけ)

1870年には普仏戦争が起き、フランスはプロイセン軍に敗れてしまいます
ナポレオン三世は捕虜になっちゃうし、賠償金は恐ろしい金額だし、もう踏んだり蹴ったりのフランスです。

そして、
ドイツ軍がパリへ進軍しようとすると、どーしてもシャンパーニュ地方を通らなくちゃいけない
これは2度の大戦でも同じ。

ランスを占領下に置いたドイツ軍は、ヴーヴクリコなど大手メゾンにに兵士を派遣し、シャンパーニュの供出を命令します

当然そうなる事を予測してた各メゾンでは、地下カーヴを掘ってシャンパーニュを入れ、再び壁を作って「なかった事」にしたり、偽の礼拝堂を建ててシャンパーニュを隠したりしました
残りのシャンパーニュを見せて「これしかもうないんです」って嘘つく訳です。

こうした事実はごく一部のセラー労働者とメゾンの支配人しか知らなかったため、時間が経つと忘れられてしまい、今でもひっそり眠ったままになってるお宝がある、と言われています

フランス人はドイツ軍に供出するシャンパーニュに色んな嫌がらせをしています
下級士官や一兵卒に渡るシャンパーニュは適当な混ぜ物がしてあって、とてもシャンパーニュとは言えないようなレベルだったようです

でも、フランス人も馬鹿じゃないので、ビスマルクはじめ、高級官僚や重鎮に届くシャンパーニュはちゃんとした物を用意していと言う周到さもあり。

それでもドイツ兵士には相当数のシャンパーニュが略奪されたようです。
そしてドイツ側も、当然隠してあるシャンパーニュがあるだろうと壁を壊したり探す訳で
、この辺は知恵比べのいたちごっこ💦

何かと理由をつけてセラーに入ろうとする兵士たち、気持ちは分かるような…

後の第一次世界大戦時のポル・ロジェの当主、モーリス氏はエペルネ市長でもあり、大抵の役人が南仏へを疎開していく中エペルネに留まり、私財を使って砲弾と毒ガスがまき散らされた畑で多くの栽培者を助けてシャンパーニュを作ったという功績があります
こんな方 ↓

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HPより

1900年には社屋が倒壊するという悲劇もあった。

そんなポル・ロジェのシャンパーニュ発見のニュースは、話題になりますね

ひっそり発見されるのを待っていたシャンパーニュ、さぞ美味しいでしょう
飲んでみたい
沈没船よりもこっちの方がいいなぁ

シャンパーニュって豪華で成功してるイメージが強いですが、
革命(フランス、ロシア)
3度の戦争(特に第一次世界大戦はひどい)
禁酒法
など、ちょっと良くなったと思ったら、大打撃で撃沈、の繰り返し。
苦難に次ぐ苦難の時代を250年あまり経て、今日に至っています

スティルワインに比べると、高々250年程度の歴史しかないシャンパーニュですが、
それでも色んな事があって今に至っています
知ってましたか??

日本ではここ数年で飛躍的にシャンパーニュ輸入の金額が増えています
本数もですが、高額品の輸入が増大している為です。

クリュッグやベルエポックは今や割り当てですからねぇ…
あんな高い物が一体どこで飲まれてるんだろう、と言えば。

ネオンの街でだだくさに流されているシャンパーニュ、これでいいのか、本当に

ま、お酒は飲むためにある

しかし食べ物と同じで自然と作り手に敬意と感謝は必要だと思う










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2018年02月03日

シュナンブランってどんなイメージですか


この頃、ドアノブなどで静電気が起きて痛い…
気のせいか、既に花粉が飛んでいるような気もするし。


月初の新入荷で奥のセラーが足の踏み場もない💦 ↓

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片付けたいんですが、店頭も見てないといけないので、長い時間をかけられず先延ばしになっています
来週やります。


そして、
インドのスラのブリュット・トロピカルを買ったら、タペストリーがもらえました
が、
おっきすぎかも…💦 ↓

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どこに掛けろと??
でも綺麗ですね


さらに、
今日は個人の集まりで「2月なのに新年会」です
これを飲もうと思います ↓

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シャト・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド2009

バロンと二つでピション兄弟ですが、ラランドの方が評価も値段も高いですね
当たり年の09年、どうでしょうか

今日の集まりは、食事代を抜いた会費の9割がこれで消費されています
あとはいかに安いワインを数多く出すか、です。
だはは、飲みすぎ注意。


では、今日のワインです
今日のはフランス、ロワールのスパークリングですよ。

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ロジェ・フェリシアン・ブルー 
トゥーレーヌ ブリュット ブランドブランNV


ロワールのスパークリングと言えば、皆様、クレマン・ド・ロワールが真っ先に思い浮かぶと思います
これはクレマンではありません。

なんでだろう??
品種か瓶熟の期間か、何か規定を外れてるんでしょうね。
何にも情報ないんです

この蔵はSA=société anonyme ソシエテ・アノニマス、日本で言う株式会社に当たります。
(もう一つsが付いたサンプリエという場合もある)

ロワール河の真ん中辺り、トゥーレーヌを代表するスパークリングの生産者らしい
会社はトゥーレーヌとヴーヴレイの間にありますね。

シュナンブラン100%の瓶内二次発酵で作られています

しかし、瓶熟期間や畑の場所など、詳しい情報が全くない
HPもない

そして、まだ飲んでいない
いや、何となく試してみたくて買ってみました。

百面相のシュナンブラン、辛口ですがどうでしょうね

ロワール行こうという野望は達成されるんでしょうか??
ロワール地方端から端までが遠い…









posted by cave MITSUKURA at 15:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

買って待つべし


インフルエンザが大流行しちゃってるみたいですね

カーヴミツクラの貴重な人員にも被害者が…
てんちょは大丈夫です(なので病は奴です💦)
まぁ、正常な大人ならインフルエンザになりたい人はいませんからねぇ、仕方なし。


イベントページに2月の試飲会の案内を載せました
今月は「サンテミリオン&まろやかメルロー」です。
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気温がまだ低いですし、柔らかな口当たりの赤ワインを楽しむにはいい季節ですね
参加者が多ければちょっといいサンテミリオンかポムロルが飲めそうです。
ここ10年位はメドックでもメルローの比率が高く、早くから飲めるワイン作りへ移行していますが、格付けシャトーでは少しカベルネ回帰の傾向があるように思います

ボルドーだけでなく、世界のまろやか赤ワインを飲み比べしませんか

17年の霜害で予想通り、ボルドーでも生産のないシャトーが出てきていますね
ソーテルヌのクリマン
ぺサックのヒューザルなど。
…他にもまだあるでしょうか

クリマン、久しぶりに飲みたいですね〜

てんちょ、イケムよりも好きかも。
最近、少しづつですが甘口がまた売れ出しているように思います


では、少量だけ入荷の貴重なブルゴーニュ白ワインを紹介します
当たり年で価格も昔のまま、うーん、素晴らしい

ワインはこれです ↓

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クリストフ・ビュイッソン シャサーニュ・モンラッシェ1erモルジョ2010 白

ずーっと前にも、サン・ロマンを紹介したような気がします

クリストフ・ビュイッソンはサン・ロマンにあるドメーヌで、7haの自社畑を持っています
平均樹齢は30年、ビオの認証も取っているようですがラベルには記載がありませんね。

サンロマンはムルソーやピュリニーの西、丘を登ったところにある集落ですが、ムルソー辺りからは丘の向こう側になるために見ることが出来ません。
オークセイ・デュレスのさらに奥です。

こんな村 ↓

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ウィキより

クリュニュー修道会の教会があるこの村は、代々ムルソーやモンラッシェの銘醸畑を所有する領主様たちの住まいがありました
下の方に住んでるのは文字通り下々の者、だったんです…
大昔の話。

てんちょ、サンロマンへは行きませんでしたが…
教会って言っても、超小っちゃくないですか??
クリュニューの本山と比べちゃダメかな
よく分からないわ…


クリストフ・ビュイッソンは年産5万本の中堅ドメーヌ、赤の方が白よりも若干多い

ワインのラインナップはサン・ロマンを始め、
サヴィニー
ボーヌ
オークセイ・デュレス
など様々ですが、

今日のシャサーニュ1級が蔵では最も高額で著名な畑です

シャルドネ100%で樽熟してますが、詳しい情報がない…

ご家族の写真が幸せそうです ↓

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HPより

でも、2010年のシャサーニュ1級でめちゃくちゃお値打ちです
一葉さんと野口君が一人ずつでお釣りきます

たったの4本しかありませんけど。
もう少し待ってもいいかもしれませんね〜

買って忘れて置いておく、ってどうですか??







posted by cave MITSUKURA at 17:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする