店内が寒いのは毎年の事ですが、やっぱりボトルが冷たくて触りたくない
福袋はまだ沢山残っております
大当たりも、赤白シャンパーニュのどれも未だ出ていません。
シャンパーニュが一番多く売れていますが、クリュッグもベルエポックも他の高級品もまだあります
是非買いに来てください
では今日はこのワインを紹介します
ラ・リヴォルタ
タブルノ ファランギーナ・ディ・サンニオ2022
フィアーノ タブルノ・サンニオ2022
南イタリアの白ワインです
どちらもカンパーニア州の白で、DOCサンニオです。
エッチングの入ったボトルに、綺麗なラベルで好印象です
個人的に好きなデザインです。
中身もオススメですよ。
カンパーニア州にはナポリがあり、青の洞窟やヴェスビオ火山の傍らのポンペイの遺跡、アマルフィなど観光客にも人気のスポットが沢山あります。
行ったことある方も多いのでは。
治安が不安な地域ではありますけど
ワインとしては、赤のタウラージが人気でしょうか
タウラージはギリシャ伝来のアリアニコ種で作るフルボディの赤で、火山灰の堆積した山の区画にはフィロキセラがいないために自根の高樹齢ブドウが残る貴重な産地でもあります。
90年代の初めにアメリカで大人気になったことで世界からも注目されて、一気に生産者が増えました。
成功してる産地の一つです
今進行しつつある温暖化にどう対応するか、課題もありますが。
タブルノもサンニオもこのあたりの地名です。
ベネヴェントという町が大きく中心になってます。
今日のワイナリーのリヴォルタはここに在ります ↓
海からは50キロほど離れています
HPより、以下同様
ワイナリーですが、訪ねていくような雰囲気ではなく、本当に何もない場所です。
ビオロジックですし、それでいいと思います
リヴォルタとは「改革」と言う意味で、中世に農民が農地改革を訴え、大地主と戦い勝利したという醸造所のある地域の歴史に由来します。
オーナーのコトロネーロ家はここを200年も所有していましたが、1997年に現当主のパオロ氏がワイナリーとして復活させました
カンパーニア州の固有品種を大事にした個性豊かなワインが沢山作られています。
白ブドウはワイナリーの周辺に植えられており、
フィアーノ
ファランギーナ
グレーコ
コーダ・ディ・ヴォルペ
で4種のDOCサンニオを生産しています。
どれも南イタリア特有の品種です
今日の2つ、ファランギーナやフィアーノは、フルーティという形容がぴったりなブドウです
辛口の白ワインですが、ゲヴェルツのライチの様に果物の香りがはっきり感じ取れます
まさに白桃&マンゴー。
そしてくちなしの花の香り、金木星やユリの花の様でもあります。
アロマのボリュームは抜群に高く、この香りが感じられない人はいません
こうなると重要なのが酸味です
とにかく圧倒的な香りなので、酸っぱいワインが苦手な方や初めての方にはとっつきやすい事は間違いないです。
しかし、酸味が低いとダラーッと締まりのない味わいになってしまい、メリハリがなく飲み飽きてしまうのです
1杯目は美味しかったけど… ってことになってしまうかも。
南イタリアはとにかく暑いので酸をどうやって温存するか、が非常に重大な課題になっています
てんちょ、酸の弱い白ワインが苦手なのであんまりこういう品種には手を出しません
ですが、知っておきべきいいブドウである事は間違いありません。
その点、リヴォルタは上手にバランスを取っています
良く冷やして飲めばワインだけでも美味しく楽しめます
どちらも有機栽培で、発酵も熟成もステンレスタンクで行っています、清涼感を維持するためにもそれがいいと思います
フィアーノの方がよりフルーティかなぁ
これは好みにもよるでしょうね。
今日のワインではなくて恐縮ですがちょっとヨコの話。
てんちょ、ワインは入手できませんが(リヴォルタでは輸入がない?)、
もう一つの固有品種のコーダ・ディ・ヴォルペを観賞用に植えてみたいと思ってます
多分これ
コーダ・ディ・ヴォルペとはキツネのしっぽと言う意味で、しっぽの様に長い房を持っている白ブドウなんです
50センチ以上にもなるこのブドウは、房の中で均等に成熟しないことが多いので、下と上の半分に分けて2回収穫する作り手もいるほどです。
見た目が100点ですね
でも実はワインとしては、フィアーノやファランギーナの方が人気があると思います。
南イタリアのワインは夏向きかと思いますが、お手頃で親しみやすいので、未体験の方は是非飲んでみてください〜
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