2024年04月09日

どれも高くなっておる


日差しが夏の様です
早い気もしますけど、もう食品の保存や、ワインの持ち歩きにも注意した方がいいかもです



4月からほとんどのワインがまた値上がりしてます

これで何回目の値上げなんだろう…
100円、150円の値上げでも、これまで1本3000円以下って思っていたのが、3100円になったらちょっと買う気が減りますよね〜
あーぁ

それと同時に、久しぶりに調べたワインが、びっくりなお値段になってますね

ニコラ・ジョリー サヴィニエール ビュー・クロ2021 11000円税込み

↑ ミツクラの店頭では4000円くらいのを扱ってました
 いつの間にこんなに…

オルネライア レ・セッレ・ヌォーヴェ2020 12100円税込み

↑ えー、これも5000円以下だったのに

はぁ〜(溜息)


ワインの紹介はまた今度。
暇なのですがやる気がでません





posted by cave MITSUKURA at 18:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月06日

セミナーに感謝


今日も暑いくらいの気温です
それでも入学式まで桜が持ったのは珍しいですよね


なんだかんだで、ゆっくりブログ書いてる時間がありません
今日もちょろっと簡単で。(ホントすみません)


木曜日のベガ・シシリアセミナーはとてもいい勉強と経験になりました

ベガ・シシリアセミナー試飲ワイン.jpg

輸入元のブランド担当者が講師を務めてくださいましたが、とても情熱があって内容の濃いセミナーでした
(写真あるんですが許可もらってないので不掲載とします)

資料もすごい ↓

IMG_3374.jpg

PPで50枚以上?
つい最近、スペインのベガ・シシリアを訪問なさったばかりとのことで、新鮮なお話をたくさん聞くことが出来ました

写真が多くて分かりやすいですし、貴重な写真もありました。
実験畑の樹齢100年のテンプラニーリョがプロヴィナージュ(取り木と言って、枝を地中に埋めて根を生やし苗にする方法)したままになってるのには驚きました。

やっぱり講師の方の姿勢って如実に伝わります。
参加者からも称賛の声が沢山ありました


ベガ・シシリアのワインはそれはそれは流石のレベルです
フルボディの赤はみーんなアルコール度数も14%越えばかりで、タンニンと酸が若いのでめちゃくちゃパワフルです。
が、それでも洗練されてますね〜

ザ・高級ワイン、って感じですが、スペインらしいドライなスタイルで、食事と一緒なのが良いでしょう
どこまでもこういう伝統の古典スタイルを踏襲してて、いつも完璧・完全を目指すってすごい事です。

「最高のヴィンテージは来年に違いない」
ってコンセプトなんですって
永遠に満足する日は来ない 完璧主義だわ


他にも興味深いお話がありました。
糖を直接乳酸に変えられる酵母が発見された、そうなんですが、酵母の名前は聞いてもさっぱり分かりませんでしたー

C₆H₁₂O₆ ブドウ糖が、

C₃H₆O₃ 乳酸
(途中の作用は不明です)

C₂H₆O アルコール(エタノール)にはならないって事なんですよね??
水と二酸化炭素だけでは等式が…?
謎だ

メモが追い付かないくらいの内容の濃さ、プロフェッショナルが聞いても不勉強な人ではついていけないかも、というレベルの高いお話でした
また是非お会いしたいです。


店頭にはウニコのマグナムが入荷しています

2011年です ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%83%99%e3%82%ac%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%80%80%e3%82%a6%e3%83%8b%e3%82%b32011%e3%80%80%e3%83%9e%e3%82%b0%e3%83%8a%e3%83%a0%e3%80%80%e6%9c%a8%e7%ae%b1%e5%85%a5%e3%82%8a/

写真ないですが。
てんちょ、高級とされるレゼルバ・エスペシアルよりも単一年の方が好きです

これ飲みたいなぁ〜















posted by cave MITSUKURA at 16:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月04日

スペインワインのお勉強


空気はぬるいですが、強風の名古屋です


今日は久しぶりにセミナーです
テーマはベガ・シシリア

ベガ・シシリアセミナー試飲ワイン.jpg

…告知募集する前に満席になってしまいました。
早く知りたかったという方、申し訳ありません

スペインの元祖高級ワインと言えば、ウニコです
流石にウニコの試飲はありませんが、バルブエナなら飲めます

他にもハンガリーのオレムスもあり

知識も経験も共に積めます
期待大。

明日以降でまた報告します〜





posted by cave MITSUKURA at 15:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月02日

ワイン通が押さえておくべき1本


4月ですね
いきなり暑さを感じるほどになってしまいました。
寒さが終わったのはいいけれど、中間の過ごしやすい時期って本当にないですね



4月は新入荷が色々あります
まずは、非常に久しぶりに入荷したこちらを紹介します

ラ・グランジュ・デ・ペール.jpg

ラ・グランジュ・デ・ペール 白2019&赤2018・2019・2020

これが再入荷する日がやっと来た。
嬉しい(けど値上がりはしてます)

白は1本のみ、なので赤とセット販売にします。

このワイン、ご存知でしょうか?
南仏、ラングドックのドメーヌです

ラングドックですが、赤はカベルネソーヴィニョンが入っているのでヴァン・ド・ペイ・ド・エローを名乗っています
シラー・ムールヴェードル・カベルネのブレンド。
白も同じ名称で、ルーサンヌ・マルサンヌ・シャルドネのブレンドです

所有畑は僅か11haしかなく、生産量が限られているので世界中で取り合いになってます。
ました、かな。

ラングドックのほぼ真ん中、モンペリエから西へ30キロ弱のアニアーヌにドメーヌがあります
ここ ↓

ラ・グランジュ・デ・ペール1.png

オーナーのヴェイエ一族は1960年にここに移り住んでいたそうで、80年代の後半になって跡を継いだローランさんとベルナールさんの兄弟がドメーヌを興しました。
ファーストヴィンテージは1992年です

お兄さんのローランさんは、コシュ・デュリやトレヴァロン、ジャン・ルイ・シャーヴといった名門で修行しており、彼らが作るワインはすぐに大評判になりました
カベルネを少量ブレンドするって珍しいですが、大成功です

こちらのワインは確かにとても洗練されています

90年代の赤ワインは「外観が真っ黒でどれだけ凝縮してるか」が重要視されていました。
白は「樽を効かせたこってり」が人気でした。

ラ・グランジュ・デ・ペールはこうした流行とは一線を画するスタイルで、濃さはあるけど過剰でなく、バランスが取れてとっても優雅なワインでした

いいワインは飲めば分かる、ってほんとだよなーって思います

しかし、2021年にお兄さんのローランさんが急逝してしまい、コロナ中でもありましたので蔵の存続が危ぶまれていました
訃報を聞いたときに「ほんとに??」って耳を疑いました

そこから3年、ようやくワインが入荷してきました〜
本当に久々。

蔵はHPもありませんし、輸入元にもほとんど情報が来なかったようで、今どうなっているかもイマイチ分かりません
ただ、生産は続いているようですので、今後に期待です。

このワイン、特に白が少なくて貴重です
コクがあって長い余韻で、樽もほどほど感じます
ヌフ・デュ・パプの白の様でもあり、ムルソーの様でもあり。

もちろん赤も美味しいです

値段は多少上がってますが、貴重なワインなので次回はいつお目にかかれるか分かりません。
知ってる方、興味ある方は是非飲んでみてください〜









posted by cave MITSUKURA at 15:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月30日

ひとつ前のブルゴーニュです


いきなりコートが要らないくらいの暑さになりました
今日と明日は桜の名所は混雑するでしょう



3月もあと2日。
ブログ書かないつもりでしたけど、宣伝することにしました


棚卸しまして、お値打ちに残っているブルゴーニュワインを再度紹介します

まずはこちら ↓

10116602112.jfif

ポンソ モレサンドニ1erキュヴェ・デ・ザルーエット2017
(写真は18年ですが)

18年になると参考上代が26400円税込み、19年で30800円同【完売】、20年では37400円同にも値上がりしています

ミツクラの在庫なら税込みでも2万円以下です ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%83%9d%e3%83%b3%e3%82%bd%e3%80%80%e3%83%a2%e3%83%ac%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%8b1er%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%b4%e3%82%a7%e3%83%bb%e3%83%87%e3%83%bb%e3%82%b6%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%83/



シャルトロン サントーバン.jfif

ジャン・シャルトロン サントーバン1erミュルジェ・ド・ダン・ド・シャン2020

輸入元ではとっくに完売の20年、21年はやっぱり5000円以上値上がりしてしまい、手軽に手を出せるような値段じゃなくなってます
グランクリュ、シュヴァリエから近い区画です。
シャルトロンのシャルドネは、レジョナルであっても洗練された非常に良いアロマを持っています
コートドールもおすすめ ↓
https://cavemitsukura.com/?s=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3&post_type=product


因みに、ヴァンサン・ジラルダンの白、ピュリニーとムルソーもめちゃお値打ちです ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%83%9d%e3%83%b3%e3%82%bd%e3%80%80%e3%83%a2%e3%83%ac%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%8b1er%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%b4%e3%82%a7%e3%83%bb%e3%83%87%e3%83%bb%e3%82%b6%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%83/


アンリ・グージュもいいワインがまだあります ↓
https://cavemitsukura.com/?s=%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5&post_type=product






posted by cave MITSUKURA at 13:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月28日

桜咲く名古屋


名古屋は桜の開花宣言があった?
明日から本格的に咲き始めるでしょう。

棚卸は何とか終わりました。
が、在庫管理は常日頃から必要なので、引き続き管理しまーす

もう3月も終わりですね
花粉も終われ〜
一部ワインが「歯抜け」になってますけど、もう今月は入荷ありません〜



先日、IGPコート・ド・トングなる白ワインを飲みましたが、すぐには産地が分かりませんでした

コート・ド・トングはラングドックの西側、エロー県に属する産地でベジエトー湖の周辺です。
おそらく初めて飲みました。
ヴィオニエとソーヴィニヨンブランのブレンドでなんだか不思議なワインでした。

IGPは制定当初よりは減ったものの、未だに良く知らないものが多い


今月はもうブログ書きません〜
悪しからず






posted by cave MITSUKURA at 16:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月23日

右岸を愛する方へ


で寒いー
早く暖かくなって欲しい

くどいようですが、明後日の
3月25日月曜日は棚卸で臨時休業します。
ご迷惑をおかけしますが、覚えておいてください。

集中力を切らさないようにひたすらワインを数えます(休憩は必要ですけど)
何かいい発見が… ないと思います(あったら問題だ)



今日はこのワインの紹介です

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シャトー・トロタノワ

今日はヴィンテージに関係なく。
写真はHPより拝借しました。

フランス、ボルドー右岸、ポムロルの高級ワインです
ポムロルは隣のサンテミリオンと同じく、赤ワインだけに認められたAOCなので白やロゼ、スパークリングはありません。
サンテミリオンとは違って、公式の格付けはありませんが、著名ワインは多数あります。

一番の有名シャトー、高級ワインの筆頭は間違いなくシャトー・ペトリュス
ル・パンも高額ですが、ペトリュスの方が格上ですね

天国の鍵を胸の前で持つペテロが描かれており、今では正規品でも80万円前後、ネットでは信じられない高額がついてます
ミツクラにも極僅か入荷する時がありますが、今後は難しいかも。

過去の写真 ↓

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2018年7月のこの時点で1本30万円以下、安い
あっという間に売れていきましたが。
6年で倍以上になってます
偽物も多く、巷でも見かけません。

そんな幻のワイン、ペトリュスのオーナーはJPムエックス社

元々ボルドー右岸で最大のワイン商でもあり、いくつかのシャトーも所有している名門です。

現在のオーナーはクリスチャン・ムエックスさん ↓

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HPより
ムエックス帝国を拡大し、カリフォルニアでドミナスも経営してることは有名ですね

このムエックス社がシャトー・トロタノワのオーナーでもあります
所有は1953年から。

トロタノワの名前の由来はとても面白いのですが…

シャトーのある場所はポムロルの中心からやや西寄りの場所で、粘土と砂利が混ざった保水性の高い土壌です。
(ポムロルはそうした場所が多くて、ペトリュスの畑でもサツマイモが植えられえるんじゃないかと思うほどの粘土です。
 もちろん表土が薄くてお芋には向きませんが)
トロタノワの土壌は雨が降った後には硬く固まってしまうために、耕すのが大変で「うんざり大変」とか「疲れ過ぎ」という意味の名前(trot anoy)で呼ばれて、トロタノワとなったそうです

シャトーは居住者がいるためでしょうか、今は場所も非公開になってます。
が、道路から杉並木の奥のシェを見ることくらいは出来そうです
ル・パンも近い。

サンテミリオンとは異なり、ポムロルは平地だと思われがちですが、実際には緩やかにでも傾斜があります
おそらくポムロルの中心部、ペトリュスがある場所が頂点になっていてそこから南西に向かって下がっています。
土地のトップには砂利が露出していて、斜面を下るにつれて粘土が優勢になります

ポムロル.png

…平面じゃ全然分かりませんね
矢印の方角がドルドーニュ川です(リブルンヌ周辺で蛇行してますが)、なのでそちらに向かって低くなってます
自分で3Dで見てみてください。

trotanoy-pomerol-ets.-jean-pierre-moueix.jpg
HPより
シャトー前の杉並木が見えます。
ポムロルの多くのシャトーは畑をあちこちに分散して持ってることが多いんですが、ペトリュスとトロタノワは一か所に固まっています。

トロタノワはムエックスの所有の前から評価の高いワインで、黒く凝縮した外観と味、複雑で終わりがなくずーっと続く香りと余韻、他のシャトーが不作や悪天候で困難を極める年にでも一定のレベルのワインを生産してきた確かな名声があります
値段からすればペトリュスの何十分の一ですが、緻密なワインで喜びは非常に大きいのです
大好き

個人的な事ですが、てんちょ、幸運な事に、これの2001年をごく最近飲む機会に恵まれました
ひゃっほーっ、と叫びだしたいのをぐっと我慢して猫をかぶり、静かに堪能しましたが、いい熟成でした
ものすごく贅沢な欲を言えば、香りの円熟まであと一歩、そして自分が花粉症じゃなかったら最高だったのに。
かなぁ
罰当たりな発言でしょうか、段々と贅沢になってゆくような



話を戻して。
かつては違う年もあったようですが、現在はメルロー100%
平均樹齢35年で、畑の面積は7.2ha少ない
手摘み収穫で2回選果、コンクリートとステンレスタンクで発酵後、50%新樽で16から18か月熟成。

と、至ってシンプルな醸造です。

HPには、

トロタノイは、自然に深みがあり、複雑で、濃厚に凝縮されたワインで、優れた熟成の可能性を秘めています。
このワインは、深い色と濃厚で力強い香りを持ち、クリーミーでダークチョコレートの香りが加わり、非常に古いブドウの木による独特の風味の凝縮が口に広がります。


と記載されています
評論家はあの有名な言葉「鉄拳ベルベット」を使ってます。

2009年を初ヴィンテージとしてセカンドワインの、エスペランス・ド・トロタノワの生産も始めています

ボルドーワインでありながら、ニューワールドのカルトワインにも負けない内容のトロタノワ、是非とも知覚と経験を総動員して飲んでください
どんなにいいワインであったとしても、自分がベストでなければワインもベストにはならず、自分の知見が足りなければ理解できないでしょう。

ワイン道は続くよ、どこまでも〜


あ、店頭にはセカンドならあります。

















posted by cave MITSUKURA at 15:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月22日

本格的な泡:イタリア編


最初に。
来週の月曜日、3月25日は臨時休業します
何卒宜しくです。



もうお彼岸過ぎたのに寒いです
明日は雨になるようですが、これで寒さも終わり??

今日の名古屋はお天気はとてもいいので、車に乗ってる人はきっとぽかぽか暖かいんだろうなぁ



フランスのブドウ畑も始まってますよ

気温が上がってくると樹液が流れ出すので、ブドウの樹がを流します ↓

IMG_3356.JPG
シャンパーニュ・クレマンSNSより
冬に選定した枝からぽたぽたと、これが春の印です。

ブルゴーニュでも萌芽が始まりました ↓

IMG_3357.JPG
ルイ・ジャドSNSより

畑にタンポポが咲いてて、春って感じです
が、ヨンヌ県(シャブリ周辺)では軽くではありますがが降ったようで、4月の霜がとにかく心配です


今ちょうどブルゴーニュではグランジュールやってますね(大規模なワイン博覧会みたいなのです)
サンヴァンサンには一般の方、グランジュールには業界人って感じでしたが、コロナもあって少し変わってきてるようですね




今日のワインはこちらを紹介します

フォンタナフレッダ アルタ・ランガ.jpg

フォンタナフレッダ アルタ・ランガ リミテッドエディション2018

イタリアのスプマンテです

フォンタナフレッダバローロの名門としてめちゃくちゃ有名なので説明不要かもですが。

イタリア統一後の初代国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の息子アルベルトが所有地をもらい始めたワイナリーです。
彼は同時にミラフィオーレ伯爵となり、現在その名前でもワインが生産されています
(アルベルトは嫡男ではなかったために、父国王の死後に王位を主張しないことを条件に伯爵に封じられています)

フォンタナフレッダとはイタリア語で「冷たい泉」を意味していて、実際に醸造所のそばに泉があるとのこと。
今でもあるらしいですが、てんちょが行った時には見られませんでした。

バローロでは最も権威ある作り手と言ってよいであろうフォンタナフレッダですが、アルタ・ランガも作ってることは知らない方も多いでしょうか?



アルタ・ランガって何? という方へ

アルタ・ランガはバローロと同じく、ピエモンテ州のワインです。
南のリグーリア州に接する地域で、バローロのあるクーネオ県、その東隣のアスティ県、さらに東のアレッサンドリア県に広がる産地です。

ランゲ地方の高地を意味するアルタ・ランガという名称は、スパークリングワインだけに認められたDOCGで、
スプマンテ 白またはロゼ
スプマンテ・リゼルヴァ 白またはロゼ
の4つしかありません

ピノ・ネロまたはシャルドネをブレンドもしくは単独で90%以上使用し、瓶内二次発酵で瓶熟期間は最低でも30か月(リゼルヴァでは36か月)という長期熟成が義務付けられています

DOCGとしての認定は2011年と最近ですが、もともと18世紀のサヴォイア公国領の時代から瓶内二次発酵のスプマンテを生産していた歴史のある土地です

しかし、その後アスティでフルーティな甘口のスプマンテが作られると、そちらが人気になり、安価なシャルマー方式のスプマンテが主流になっていきます
ピエモンテには「王のワイン・ワインの王」のバローロがあるのでブドウ畑はほぼ赤ワイン用にに使われていたことも、スプマンテの生産が進まなかった一因です。


現在、世界で最も消費されているスパークリングはプロセッコです。

うーん、イタリアにはフランチャコルタや、トレントなど優れたスプマンテも沢山あるんですけど、お手軽な価格には勝てませんねぇ
なので、ワインに詳しくない人は、イタリア人であってもフランチャコルタやアルタ・ランガを飲んで、
「このプロセッコ、おいしいねー」となるらしく、嘆かわしい事です


と、
法的には後発のスプマンテなので、シャンパーニュやフランチャコルタの上を行こうと、かなり厳しい規定になってます

なので、お値段も結構ご立派なものが多い…
イギリスのスパークリングもそうですが、既にいい物が知られている中で新しい物を出すには、それの上をいくしかない訳です。
円安で、何もかもが高い今の日本では嬉しくないけど

そんな高品質なアルタ・ランガですが、今日のフォンタナフレッダの限定醸造はそれでもお値打ちな方です

フォンタナフレッダは1990年代の初めから、ピエモンテのブドウでスプマンテを作ろうと取り組みを始めており、これがアルタ・ランガDOCGの認定に大きな役割を果たしています
標高500〜600mの高地のブドウを使うものもあり、バローロをドサージュに入れてる特別なスプマンテもありますよ。

畑の眺めがすごい ↓

Alta Langa 2.jpg
輸入元HPより



今日の限定スプマンテは、ピノネロとシャルドネ使用(内訳不明)、瓶熟期間、ドサージュについても言及なし
こらー、何にも分からないじゃないの。

しかし、味は流石です
香りも香ばしいあの香り、味わいは結構ドライですが、これからは冷やすことを考えてそのくらいドライなほうがいいでしょう

私は個人的にはコクのある方が好きなので、キレッキレの辛口はやや苦手。
なのでMLFしてる方がいいし、シャルドネよりはピノノワールが好きです
ですが、これは美味しかったです、好きな味

このアルタ・ランガは、バランスよくてお値段もそんなに高くない
税込みで一葉さんは必要ですが、良いアルタ・ランガは諭吉クラスなのを思えばお手頃。

細やかな泡、複雑な香りと長い余韻、薄くシルキーなのに重なりがあるアンビバレンツなワイン、それが瓶内二次発酵のスパークリングです
こういう本物を味わってほしいですね。














posted by cave MITSUKURA at 16:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月18日

父と息子のワイン


昨日までコート要らないくらいの暖かさだったのに、また今日は冬の空気にもどってますね
しかも寒風強すぎ…


もう年度末、早いですねー
棚卸もあるので仕入しないようにしてるつもりですが、どうもそうなってないような



今日はこのワインを紹介します

611501LindesdeRemelluriVinedosdeLabastida-147x600.png

リンデス・デ・レメリュリ ヴィニェードス・デ・ラバスティーダ2016

スペイン、リオハの赤ワインです

2016年が特価で入荷してきました

皆様、レメリュリの名前をご存じでしょうか?
テルモ・ロドリゲスという人の名前はどうでしょう?

この方 ↓

Termo1.png
テラヴェールHPより拝借

「スペインワインの革命児」などと紹介されていますね
この方は、スペインワインのトップ産地であるリオハ地区の名門ワイナリー、レメリュリに1962年に生まれた期待の長男です。
小さなころからブドウ栽培やワイン醸造が身近にあり、いずれは父親の跡を継いでレメリュリの当主となるべく成長した彼。

ボルドー大学の醸造家に進学し、卒業後はコス・デストゥルネル、ジャン・ルイ・ジャーヴ、トレヴァロンと著名なフランスワイナリーで修行したのち、89年に実家のリオハに帰りました。
しかし、最新&流行のワイン作りを経験してきた彼と父親は意見が合わずに対立してしまい、結局94年にテルモは実家を出奔

ボルドー大学時代に知り合ったパートナー、パブロ氏と一緒に自分のワイナリーを立ち上げて独立しちゃいました
スペインにしかない独自性を重視する彼は、「スペインならでは」の土地やブドウを探してワイン作りを始め、それがとても評価されて名声が広がっていきました。

シャンパーニュのアンドレ・クルエの当主のジャン・フランソワも友達だって言ってましたね
考えとか似てるかも。

最初に手掛けたのはナヴァーラ郊外の古木のガルナッチャが残るサダという村。
その後、トロ、リベラ・デル・デュエロと耕作放棄されたような古木がある土地へ進出、いろんなワインを作っています
そうした成功は実家の父親の耳にも届いていたはず。

2010年に二人は和解して、テルモはリオハに戻ってきました

うーん、…なんだか、どっちの意見もわかる気がする

若い息子が世界を見て来て「このままじゃいけない、変えよう」というのと、
父親が伝統を守っていて「若い奴はすぐに流行に流れてイカン」という感じ。

少し前のブルゴーニュのセミナーで、ジェノ・ブーランジェールの娘婿さんが「全く新しい取り組みにも義父は何も言わず許してくれたのは幸運だった」と語っていましたが、変革には軋轢も付き物です


と、そんなテルモ・ロドリゲスが作るリオハの赤

リオハ・アラベサにあるラバスティーダ村の契約農家さんのブドウを使っています。
平均樹齢40年のテンプラニーリョ、ガルナッチャとグラシアーノをブレンドしています
熟成にはフレンチオークを使用、10か月熟成です。

リオハらしい、ドライな赤です。
フルボディの表記ですが、日本人が想像する果実味豊富な濃さとは少し違うかも
紫の濃い色ですが、食事に合わせるようなワインです
こういう「らしさ」は個人的にとても好きです。

16年ヴィンテージで既にいい飲み頃になっています
とてもお手頃価格なので、気軽にお試しいただけます〜











posted by cave MITSUKURA at 15:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月13日

2022ルイ・ジャドセミナーに行ってきました


風が強い 強すぎる
春の嵐だ。
おかげで花粉だらけ 頭ぼーぼー



今日は春の恒例、ルイ・ジャド2022バレルテイスティング&セミナーに行ってきました
アジアでは日本だけの開催、それだけジャドが日本のマーケットを大事にしてるから。
(そして、資本関係もあるし)

今回のセミナーは9年ぶりの来日となる醸造責任者のフレデリック・バルニエさんが来てくれました

IMG_3330.jpg

9年前のセミナーも行ったなぁ、あれから9年ですか。
IMG_3737.jpeg

↑ 当時のセミナー


もちろん、アジア・パシフィック担当のエリー・ペレスさんも来てました(写真ないですが)
てんちょ、エリーさんに会うのは昨年のルイジャド訪問以来です。

アジアの拠点をバンコクから香港に移したそうで「近くなった」と。
短い時間でもいろいろ話せてよかったです
香港も暑い日と寒い日がごちゃごちゃで日本と同じらしい
あんなに暑いくらいだった2月が嘘のような寒さだそうで、バンコクよりも湿度が高いって。


2024年の今年、今ブドウの生育はスタートの直前といったところで、先週までのボーヌは冷え込んでいましたが、今年も例年と同じく暖かくなるのが早くて、萌芽も早いだろうという予想です
でもそうなると心配なのが遅霜の被害です
こればかりは心配しても、どうしようもない。
エリーさんも「祈るだけ」って言ってました(touch the tree)


今回試飲の2022ですが、もちろん瓶詰前の樽熟成中のサンプルですので、これからの変化を踏まえて吟味しないといけません。
バレルテイスティングに参加するの何回目だろう、いつからやってるんだっけ??
いつもフレッシュなワインに感動しますが、年々早く飲めて待つ必要がない赤が増えてる気がします。

2021年の激減した生産からV字回復した2022年、かなり注目すべきヴィンテージとなってます

全ては書けませんがかいつまんでご紹介します。

2022年は暑さで生育がスピードアップした年なのに、収穫時期に成功したおかげで酸を保ったバランスの良い出来栄えになった
と、バルニエさん。

気温、日照のどちらもこの30年で最も高く多い年で、湿度も少ない乾燥した一年になりました
これからは同じように「早い萌芽ー暑い夏ー早い収穫」というサイクルがますます定番になっていくはず。
しかし、それだと続く暑さで水不足になってしまうんですが、2022年は6月の嵐を伴う雨が続いたおかげで、7月以降の重要な時期の乾燥に耐えることができたそうで、それはとてもラッキーでした。

危なかったのね
確かに去年行った時も生産者が「22年は水が不足してブドウの葉が黄色くなっていたけど、今年はその心配がない」と言ってましたし、どこの畑も青々した葉が茂ってました(7月時点)

それから、興味深いことに、
あまりに夏が暑すぎてブドウの成長がゆっくりになった、ことも幸いしたそうです
一気に完熟して上り詰めると、酸も同時に一気に失われていくのが、一度成長は止まったおかげで酸を少し温存しながら適熟(完熟しすぎない程度のところ)で収穫できたことが幸いしたと。

暑さは完熟の恩恵を約束してくれる利点がある一方で、収穫のタイミングが狭まり判断と準備が厳しくなるという困難もあるわけで。
しかし、やはり実が熟すのはいいことなんですよ

他には、2021年にブドウが全然実らなかったので、ブドウ木としては翌年には子孫を残すべくたくさんの実をつけようとするもの、だと。
なるほどね
植物の適応力ってすごいね〜

セミナーでは貴重な分析とデーターの積算によるグラフが多用されていまして、非常に理解が早い
素晴らしい勉強会でした。
なかなかこれだけの内容を聞く機会はないですね

ちゃんと見返そうと思います。



試飲もずらっと。
毎度のバレルサンプルの文字が。写真撮ってませんですんません。

赤はものすごく完熟した香りがします
プルーンやレーズンのジャムみたい、甘く濃いイメージで青さゼロ
飲むと酸味はあるけれど、甘い果実感もあるので、今はまだマッチしてないような気もする。
しかし、食卓にあって丁度よいスタイルなんで、これはこれで良しか。

ニューワールド(特にカリフォルニア)のような甘さと濃さではないけれど、昔ながらのすっぱくて淡い色のピノノワールではない

エリーさんはこれをニュークラシックと呼んでいた。
いいね。それ、私も使おう

白も酸があるものの、厚みがあって骨太な感じです。
白こそまだ飲んじゃいけませんが、ポテンシャルは高そうです

しかし…問題は値段だよ

2022年はクロサンジャックで税別58000円だった
モンラッシェで280000円



セミナーと試飲会の後で、一般のルイ・ジャドの試飲会もあったのでそちらにも寄ってみました。
ずらーっと美味しいワインばっかり


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うーん、22年の値段を見た後だとものすごくお値打ちに見えますね
ボーヌ・グレーヴの白がめちゃくちゃ美味しかった、買っておきたい

前回書いたトゥーロンもありました、2017年非常に美味しい


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posted by cave MITSUKURA at 17:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする