2026年02月18日

ブログ小休止


昼間「だけ」は、一気に春の陽気になった名古屋です
まぁ、このままじゃないでしょうけど

今年は雪が多くて大変な地域がある一方で、太平洋側など雨がなくて冬なのに水不足らしいです。
温暖化の顕著な特徴の一つ、降水量の減少は日本でも起こっています
(それなのに突然の豪雨で災害が起こるなど極端な気候になっちゃって




今週はゆっくりブログを書く時間が取れません
全然忙しくないはずなんですけど…

という事で、来週こそ
posted by cave MITSUKURA at 13:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月13日

デュジャック来ました


そうだ

デュジャック2023が入荷しています

ネットショップのトップページ、新着ワインをご覧ください

特級クロ・ド・ラ・ロッシュもあります

どれも、やはり、値上がりしています…

23年は暑くて、完熟感ばっちりです。
白が特に厚みを感じますが、デュジャックはどうなんでしょう…




posted by cave MITSUKURA at 13:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月12日

オージーワインに古を見出す&パース行ってみた


昨日は久しぶりにでした、乾燥が多少和らぐといいんですが
最高気温が二桁続きで、これで寒さにはサヨナラみたいです。

が、そうなると今度は花粉が… いらっしゃいませです…



先日、オーストラリア専門の輸入元さんが来てくれて、珍しいオージーワインを色々試飲させてくれました
ミツクラ、全然オセアニアワイン頑張っていませんので申し訳ないのですが。

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やはり世界的な傾向として、
赤よりも白
こってりシャルドネより酸が綺麗な他品種

が人気になってきている、というのはオージーでも同じかと。

暑さでアルコール度数が上がりすぎてますから赤が辛くなって来た訳。


一つ、マクラーレン&アデレードのヒュメ・ブランがとても興味深い香りと味でした
写真、真ん中ワインです。

皆様、「ヒュメ・ブラン」という呼び名を知っていますか?

これはソーヴィニヨンブランの事なんですが、
かつてアメリカのロバート・モンダヴィがソーヴィニヨンブランのワインを作った時に、
アメリカ人にはソーヴィニヨンブランという言葉が覚えづらく、言いにくい
と、
簡単な単語になるようにヒュメ・ブランと名付けて販売したことに由来しています

ロワールのプイイ・ヒュメから取ったんですが、今では誰もがソーヴィニヨンブランと呼んでいますので、ヒュメ・ブランはそこまで広まらなかったのかもしれません。
赤のカベルネソーヴィニヨンがありますので、ソーヴィニヨンという言葉が定着しやすかったのもあるでしょう。

ヒュメとはFumeで、薫香、煙の事です

プイイ・ヒュメは、土壌由来でもありますが、燻したような香りがする、と言われ、火打石のような金属的な香り鉱物香をヒュメと表現したものです。

テイスティング用語だと、アンピルマティック=Empyreumaticと分類される香りです。
焦焙性(しょうばいせい)の香り、と言われ、焙煎、焦げた香りを指します。

ただ、てんちょがこの業界に入った30年前でも既に「最近は薫香がするプイイ・ヒュメはほとんどない」と言われていましたので、もはや幻になってます

当時は、対岸のサンセールの様に、酸が爽やかで(当時は)青リンゴのようなフルーティなワインがソーヴィニヨンブランでした。
リースリングも同様で、白桃みたいだなーといつも思っていました。

が、時代が変わって、もうそうしたフルーティなサンセール&プイイ・ヒュメ、リースリングってなくなりなしたねぇ

ソーヴィニヨンブランはどれもパッションフルーツが全面に出ていて青々しています、グリーンペッパー事件とかアホかと思うんですが(失礼)、もはやフルーティとは言えません
フルーティ、いいじゃないの、ダメかしら?

*グリーンペッパー事件とはNZの生産者がソーヴィニヨンブランをサンセール風にするためにワインにグリーンペッパー入れちゃったというスキャンダルです

リースリングはもう石油香バリバリが主流になってしまったようですし

気候が変わったことは大きいでしょう
市場の好みにも変化があります


で、ようやく本題。

試飲させてもらったヒュメ・ブランが薫香するんですよ
閉店してから、一人で夜飲んで、
「ん???」
って、なりました。
おお、ヒュメだヒュメ

味わいは意外とジューシー、オレンジみたいで、青くない。
もう一度ちゃんと飲まねば。

一度買ってみて、試飲会にでも出したいですね
皆様に飲んでみてほしい



オーストラリアと言えば…

てんちょ、この前、個人的にパースへ行ってきましたが、オーストラリア最大のワインショップの一つ、BWSでも泡や白の棚が赤よりも充実していたような気がします

あちらは今は夏なので余計に冷やして美味しいワインが人気な時期ではありますが

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ウールワース(スーパー)のイチゴとソーヴィニヨンブラン&セミヨンを楽しむ

ホテルのバーでも美味しいオセアニアワインが沢山ありました 

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パースは気温25度くらいで暑くはありませんでしたが、ニュースでは南東部で気温が50度を超した、とか、山火事が発生した、とか、毎年お馴染みになってきているようです


パースは実に平和です

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大都市と自然が共存しています

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「つまらない」「退屈」という意見もあるようですが、確かに大都市ではありますがこれといった観光名所はないかも。
フリーマントル(大西洋側にある港町でかつて囚人が最初に着く港)や、ロッドネスト島(クォッカというかわいい動物が見られます)に行くとか、ワイン産地やビール醸造所へのツアーもあるので、そういう物を活用しないと時間が余りそう

今回の旅はワイン関係なし

ヨーロッパとはやはり少し違いますね。

オーストラリアは食品の持ち込み規制がEUよりもかなり厳しく、軽く見ていて罰金取られる人もいますのでご注意ください

また、アルコールの扱いも規制が多く、スーパーやコンビニ、キオスクなどでは販売が禁止されています。
専門店でないと売ってません。
また、公園や道端のベンチなど屋外での飲酒も禁止されていますので、ビール買ってプシュ、とかできません。
結構な罰金を取られるそうです

後、どうでもいい事ですが、歩行者用の信号がめちゃくちゃ短い
信号が変わって渡ろうと1歩踏み出すと、もう赤でパカパカしています。
「えーっ、短すぎ」と思いますが、普通に歩いて渡るくらいはできます。

それからやはり英連邦なので、車は日本と同じ左側通行です。
駅のエスカレーターが日本よりも急で結構長い、これがちょっと怖いくらいです
空港駅、綺麗ですが ↓

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ロンドンと同じですが、お年寄りとか大丈夫なんでしょうか(非常停止ボタンはたくさん途中にあります)

スワン川が広大でまるで海です、夕方になると風が非常に強くて岸の小道は歩けません ↓

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先進国の大都市なので、どうという事はないんですが。
人生初の南半球でした。














posted by cave MITSUKURA at 12:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月08日

地中海のフルボディ


今朝の降雪には驚きました

衆院選の投票に行くので少し早めに家を出ました(午前9時)が、しんしん降ってるぅ
投票所の校庭も真っ白 ↓

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道路や歩道は積もってませんし、お店につく頃にはすっかり晴れてましたが


それから、ミラノオリンピック、正直そこまで興味なかったんですが、やはり見てると楽しいですね
スノーボードのビッグエアって何ですか、あれは
理解を超えた運動能力だわ



今日は赤ワインを紹介します
産地がすぐ分かる人はかなりのワイン通ですね

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ジェラール・ベルトラン
シャトー・ロスピタレ グラン・ヴァン・ルージュ2020
 

フランスの赤ワインです、産地はAOPラ・クラプ、さてどこだ?

ジェラール・ベルトランはラングドックの巨大ワイン生産者なので、あの辺かな?と思う方はいるかも。
詳しくは下記の過去ブログへ

実は前にも紹介しています ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/486219464.html

銀座アピシウスの情野ソムリエがアンバサダーになっていて、ファインズさんと一緒にミツクラでセミナーも開催してくれました 
2019年かぁ、もう7年も経つのですね


今日のワイン、ヴィンテージが2020になって定価7150円まで値上がりしています
もうとても3000円台では販売できません

店頭でも5000円台の後半です

それなりのお値段ですが、ワインの質はとても良いです
シラー 68% / ムールヴェードル 25% / グルナッシュ 7%のフルボディ
ボルドースタイルですね

焼肉屋さんとか、ステーキハウスで楽しめます、難しい事を考えなくても大丈夫
タレにも塩にも合うし、バランスの良い「濃いワイン」です。

気温が低いうちはこういうワインが美味しいです
アルコール度数が15%なので、暑くなってくると辛いと思います。
今のうちに楽しんでください〜












posted by cave MITSUKURA at 14:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月06日

またもや新着ブルゴーニュ


気温の上下が激しくて着るものに悩む
また明日以降は寒くなるようです…

日曜は選挙だし、いつの間にかオリンピックは始まってるし、2月は色んな意味で短そうです



まぁた、ブルゴーニュが入荷してきました

割り当てやら何やらで、買わない訳にいかず…
これ以上、買わないでおきたいのですが、来週はデュジャックも来ます

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シルヴァン・カティアール
フィリップ・コラン


など、数はとても少ないですが、人気のワインがあります
ネットショップに載ってます

フィリップ・コランって蝋キャップになったんですね、いつからだろう

ギイ・アミオのドモワゼルが8万円もする事を思えば、かなりお買い得












posted by cave MITSUKURA at 14:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月04日

全部買う価値あり


ずーっと晴れ続きで名古屋は乾燥しています
店内はめっちゃくちゃ寒いですが。
今年は寒いね〜

2月26日のフジクレールワイナリー試飲販売会は満席になりました
お申込みありがとうございます。
これ以降はキャンセル待ちになりますので、お店までお問い合わせください。



…ちょっと調子に乗ってワインを買いすぎたかも
新着ワインは、ネットショップのトップページに載せてますのでご確認ください ↓

https://cavemitsukura.com/


その中から、このワインを紹介します

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ジェノ・ブーランジェール コルトン・グランクリュ レ・コンブ2011

真ん中のワインです
両側は白ワイン、一緒に入荷した大特価です

フランス、ブルゴーニュ、ムルソーのドメーヌです
今日のワインはアロースコルトンのグランクリュ、ピノノワール100%

ジェノ・ブーランジェールはムルソーで4代続くドメーヌです。
起源は若く、初代の夫妻(シャルル・アンリ・ジェノさんとマリー・ブーランジェールさん)がパリから移住してワイン作りを始めたのが1974年、まだ50年ほどのドメーヌです

しかし,ここのワインは赤も白もとても美味しい

ムルソーだと「白の作り手」と思いがちですが、ここはシャルドネとピノノワールの畑をちょうど半分ずつ所有していることもあり、赤ワインも素晴らしい
両刀使いのドメーヌは結構まれです

詳しくは昔のセミナーの内容を見てください ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/502314688.html

白は2020年まで完売でしたが、21年からは価格高騰もあってやや売れ行きが鈍っているようです…
22年も高い

という訳で、輸入元から大特価で入荷しました

2011のグランクリュが出てくること自体が珍しいです

来歴の心配一切なし
やや澱がありますので、ぎったんばったんさせてはいけません
そぉーっと注いでください、パニエを使うのがベストです

15年目の熟成、そもそもが繊細ふくよかなので、どうなってるか期待が膨らむ〜













posted by cave MITSUKURA at 14:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月01日

トカゲの代わりに鷹狩で


今日から2月、28日しかないので一層早く過ぎそう

しかも、3月も同じ日にちと曜日なので、月を間違えてスケジュール入れたりしがち
皆様も気を付けてちょ

なんだか早くも花粉?? こんなに寒いのに??
くしゃみが出る… いや〜




今日はこのワインを紹介します

ニコライホフRLNKAGV22_1.jpg

ニコライホフ アウス・デン・ガルテン グリューナーフェルトリーナー フェーダーシュピール2022

長い名前

今日のワインは、オーストリア、ワッハウの白ワインです
表記の通り、グリューナーフェルトリーナー100%で辛口です

カンガルーじゃないですよ、ヨーロッパです
ウィーンが首都のオーストリです

グリューナーフェルトリーナーという、オーストリア固有の白ブドウは日本ではかなり知名度が上がったと思います
夏には冷やしてさっぱり楽しめて人気があります

オーストリアワインが日本でも沢山販売され、入手容易になっている背景にはオーストリア政府の政策があります
ワインを輸出産業の重大項目に据え、大使館をはじめ商務部など政府機関が全面的に後押ししています。
教育資料やサイトの充実もこうした政策の一環です、スイスとは真逆。


ワッハウはオーストリアで最も権威ある産地です
ウィーンから北西へ車で1時間ほど、メルクからクレムスまでのドナウ川流域に広がる産地です。
ブドウ畑はドナウ川に面した急斜面にあり、そのため面積はそれほど大きくはありません。

ニコライホフ2.png
黄色の場所がワッハウです、オーストリアワイン協会より



ところで、オーストリアは冬季オリンピックで活躍してるせいか、雪国のイメージがあるかもしれませんが、それは西のチロル地方だけ。
首都ウィーンは東京と変わらない気温です、湿度がない分夏は凌ぎ易い。
緯度は日本よりも北にありますが、穏やかな気候はドナウ川を上ってくるアフリカからの熱波がもたらしてくれます

地中海から黒海を経てパノニア平原へ北上した熱波は、そのままドナウ川に沿って登っていきます。
このおかげで、夏は暑く、冬は比較的穏やか(と言っても積雪はもちろんあります)な気候が保たれています
こうした背景が良質のブドウ栽培を可能にし、良いワインがふんだんに生産されるに至った自然のなせる業です

テクノロジーが発達する前には、人は経験的に良いブドウ畑を選別し、成り行き任せのワイン作りを行っていましたが、オーストリア北部では平均的に良質のブドウが沢山取れたので、近世でも市民までもが日常的に消費できるワインを容易に供給することができました

いつでも新鮮なワインが手に入る、これは大変贅沢なことです
そのため、オーストリアでは長らく「ワインを熟成させる」という習慣が広がりませんでした。
ワインのほとんどが白ワインであったことも理由の一つです。

90年代に入ってワインの消費が世界的に広まると、すっきり爽やかな白ワインだけじゃない嗜好も影響して、オーストリアワインは従来のスタイルも維持しつつ、新しいフルボディの赤ワインや熟成型の樽熟成の白ワインなど多様性に富んでいきます。
西ヨーロッパで100年かかった変革をオーストリアはたった30年で遂げてしまった、と言われるほどの成長ぶりです
今後も期待できそうです



そんなオーストリアワインですが、ワッハウは歴史的にもとても古く、中世には既にバイエルンの修道士によって精密な管理が行われていました
急斜面での作業を安全に行うために石垣で段々畑が整備されているのは今でも目にすることができます。

現在、栽培の60%強がグリューナーフェルトリーナーです
次はリースリングで20%弱、赤のツヴァイゲルト、白のムスカテラなどが少しあります。



今日のニコライホフは、このワッハウを代表するドメーヌの一つです
ドメーヌ・ワッハウと並んで非常に大規模なワイナリーです。

ニコライホフ.png

2000年の歴史を誇る、と掲げるとおり、ニコライホフは1894年創業のオーストリア最古のワイナリーです
ワイナリーの建物は985年に建てられた修道院です ↓

ニコライホフ1.png
googleマップより、この裏は教会、醸造所は別にあります

1971年に早くもビオディナミに転換、デメテルの認証を取得しています。
これはすごい、はやっ

家族経営を続け、同じ一族で継承されている蔵はヨーロッパでも少なくなっていますので、希少なドメーヌと言えるでしょう



今日のワインは、アウス・デン・ガルテンという名前ですが、「庭の外」?
畑の名前かなぁ
HPにも輸入元にも何も言及がない

…Wachau Riedの資料見てもわからない
紙の地図持ってなかった
(これに2時間は費やしてしまった…暇のなせる業)

フェーダーシュピールというのはワッハウ独自の格付けです

ワッハウでは、DAC(産地呼称)が整備されるずっと前から、アルコール度数によって3つの格付けが行われています

11.5%まではシュタインフェーダーと呼ばれます
羽毛のような草スティパ ペナータにちなんで命名されました

11.5%〜12.5%はフェーダーシュピール
鷹狩りの古語で、道具の名前とも説明されています
今日のワインはこれ、アルコール度数11.5%です

12.5%以上になるとスマラクト
これは緑色のトカゲです。

スマラクト見たことある人はまずいないと思いますが、てんちょ、幸運なことにランゲンロイスとワッハウで2度見ました

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人がいない午前中だったからでしょう。

この格付けはアルコール度数が元になっていますが、昔は今ほど気温も高くなく、いかにブドウを完熟させるかという問題は重大な関心事だったのです。
日当たりが良いほど糖度が上がり、アルコール度数も比例して高くなったので、完熟できるブドウが育つ区画は良い畑だと考えられていた訳です

特にスマラクトの名が付くのは、スマラクトが見られる場所は日当たりが良く、爬虫類が朝、体温を上げるために日向ぼっこする場所なのです
そういう場所ではブドウも良く育ち、糖度が上がる=しっかりしたいいワインになる、ってことですね

今日のワインは辛口ですが、深みのあるいい辛口です
柑橘の風味で爽やかです。
冷やしてすっきり飲むのが王道ですが、風味が気に入った方は大き目のグラスでゆっくり飲んでもいいと思います。
色んな香りが湧いてきて、複雑です。
木樽で熟成させていますが、古樽の大樽なのでほとんど樽の香りはしません。

和食でも素材に寄り添ってくれます
旬を大事にした和食にはとてもいいですよ、キノコ、山菜、魚、貝、結構何でもいけます。

5000円ちょっとしますのでお手軽とは言えないかもしれませんが、飲む価値があります

まぁ、ほんとはスマラクトが買いたかったのですが、ありませんでした























posted by cave MITSUKURA at 15:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月30日

真冬のソーヴィニヨンブランはどう飲むのが正解だろう


1月も今日を入れてあと2日

昨日、一昨日と続けて業界向けの試飲会に行ってきました。
(写真なしですが)
名古屋での試飲会は減少気味なのでありがたい事です

どちらも大手で沢山の生産者と取引がありますので、色んなワインを飲むことができました
ほぼ知ってる銘柄ですが、それでもヴィンテージが新しくなり印象が違った物があったり、と
やはり飲んでこそ、です
久しぶりに買ってみたいな〜と思う一方で、どれもかなり値上がりしていますので、そこは思案のしどころ



今日はこのワインを紹介します
ちょっとマイナーなフランスワインです。

ミショーGLMCA24_1.jpg

ミショー トゥーレーヌ・シュノンソー エクラ・ド・シレックスVV2024

フランス、ロワールの白ワイン、辛口です
ソーヴィニヨンブラン100%

このアペラシオンをきちんと説明できる人は少ないかも
現役のソムリエでもわからない人がいたりして(そりゃイカン)

ロワール川はフランス最長の河川で、フランス中央部から河口の大都市ナントまで大西洋へ流れています。
ワイン産地も流域に沿っていくつもありますが、大きく4つの地区に分類されています。

河口から、
ミュスカデの産地の、ペイ・ナンテ地区
アンジュを中心とした、アンジュー&ソミュール地区
歴史の長い都市トゥール周辺の、トゥーレーヌ地区
フランス中央部に位置する、サントル・ニヴェルネ地区

今日のワインは上記の上から3つ目、トゥーレーヌです

ロワールのちょうど真ん中あたりに位置するトゥールの町はロワール川の北側に旧市街があり、南側に新市街が広がっていいます。
TGVの駅や繁華街は南側です。

ワイン産地はここを中心に広がる広大な産地です、146もの市町村を包括しています。
(トゥーレーヌは昔の州名で今は使われていません、現在の県名とAOC名は一致していませんのでご注意ください)
年間生産量が2400万リットルにも及ぶ一大産地で、赤白ロゼ、泡と全てのタイプのワインが生産可能です

赤はカベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン、ガメイなど
白はシュナンブラン、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネなど
グリの認定もあってややこしいかも
何でもアリかと思いきや、個別には規定があって、それもややこし〜

この広大なアペラシオンの中で、限定的に5つの村はその名前を併記することが認められており、今日のシュノンソーはその一つになります
(あとの4つは、アンボワーズ、メスラン(メラン)、アゼイ・ル・リドー、オワスリ(オワリ)です)

シュノンソー.png
赤い丸がシュノンソー、青い丸がアンボワーズとアゼイ・ル・リドー、後の二つはこの地図の外

ロワール川流域は古城が沢山ありますので、シュノンソー、アンボワーズなどお城の名前でご存じの方が多いと思います

シュノンソー城.png

↑ シュノンソー城はロワール支流のシェール川にかかるお城の作りが綺麗です。
歴史的にもカトリーヌ・ド・メディチ、ディアンヌ・ド・ポワティエ、ルイーズ・ド・ロレーヌなど王を取り巻く女性が暮らした城として有名で、この3人の女性の名前が付いた庭園も手入れが行き届いていて散歩できます
古城観光では外せないお城です



さて、ワインですが、トゥーレーヌ・シュノンソーには白とロゼが認められています
ですが、生産のほとんどが白です。
白はソーヴィニヨンブラン100%のみ、補助品種などはなし


ミショーは1957年創業のドメーヌで、シュノンソー城の上流の小さな町レ・マルティニエールにあります。
25haを所有する中堅ドメーヌで、トゥーレーヌを中心に優れたクレマンも生産しています
品評会では必ずメダリストに選出される定評のある作り手です。

それにもかかわらず、どれもリーズナブルな価格のワインで嬉しいところ

こんなご家族 ↓

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HPより

ミショーの畑はつい最近、ご近所のメロ家に受け継がれ、新たな歴史が始まっています

今日のワインは、先述の通りソーヴィニヨンブラン100%
シレックス(フリントストーン=火打石)の混ざる砂質土壌で、樹齢50年以上の古木のブドウです

完熟したブドウで黄金色の外観をしていますが、辛口でミネラリーです。
発酵前に全房でスキンコンタクトしているので一層濃い目かも。
しかし、冷やした方が美味しく飲めます

MLFなし、すっきりしたスタイルですが余韻には深みがあって美味しいです
あのソーヴィニヨンブランの香りですが、いい濃さがあって爽やかでありつつ、しっとりしています。

ゆずすだちにはすごく相性が良さそうです
ふぐかなぁ
鮎も良さそう

夏になるまであるか微妙ですが(輸入元でも現在庫100本未満)、夏のランチにフルーツトマトのカッペリーニと一緒にいただくのも良さそうです
流石に今はちと寒い、ですね…

サンセールやグラーヴ、マルボロだけじゃないソーヴィニヨンブランもぜひ試してみて下さい〜




















posted by cave MITSUKURA at 15:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月24日

訳あり大特価 販売中


1月も残り1週間余り、早いもんですね〜

店頭では、今日から人気のブルゴーニュ(とポイヤック一つ)を大特価で販売しています

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ボトルに傷があったり、気泡が入ってるなど、「一応」不良品(=リマークと呼びます)なのですが…
はっきり言って、全然、全く、気になりませんよ

これってダメなんだ〜
これのどこが×なんだろう〜


と思います…

特価販売なので返品不可です

中身には全く問題ありません

リマークという事で対面販売のみ、ネットショップには載せませんのでご了承ください。

クロード・デュガ ブルゴーニュ・ブラン2023は1本しかありません

取り置き不可、お早めにご来店ください〜









posted by cave MITSUKURA at 14:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月23日

アーティストラベル ピノグリ


寒い〜
名古屋市内でも積雪になりました
道路は全く問題ありませんが、午前中にはまだ植え込みや駐車車両の上に白く残ってました


今日はこのワインを紹介します

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マルク・クレイデンヴァイス ラルシェンベルグ ピノグリ2022

フランス、アルザスの白ワインです

随分久しぶりの入荷です。
このワインもかなり値上がりしましたね〜
5年前の2倍くらいになってます…

クレイデンヴァイスのラベルは毎年、アーティストの作品を元にデザインされています
全てのワインのラベルがヴィンテージで統一されていますので、分かりやすいです

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2019年に訪問して、てんちょもポスターもらいました
お店に貼ってあります

ドメーヌは作品が飾られていて、ギャラリーになっています
が、写真がない… 



クレイデンヴァイスは自然派として知られています

しかし、根本からアルザス古典回帰なダイスとは違います、対処的というか(悪く言ってるのではありません)

やはり、クレイデンヴァイスもビオディナミに取り組み始めた時には、周囲から「何やってるんだ」とかなり好奇の目で見られたようです
クレイデンヴァイスがビオに転換した89年当時は制限いっぱいまでワインを作るのが当たり前だった時代に、収量を減らして品質を高めようとした際にも、狂ってると言われたそうです

しかし、当主のマルクさん(71年に両親からドメーヌを継承)は「このままの農業を続けていたら、いずれぶどう畑はなくなってしまう」と、農薬を減らし健全な農業へ転換することを始めました。
子孫に残せる財産を守りたい、という考えです

クレイデンヴァイスは家族経営のワイナリーで、ブドウの栽培家としては300年以上の歴史を持っています。
ドメーヌがある小さな集落のアンドローには中世には修道院があり、その所領を19世紀半ばに購入してワイン作りを始めている老舗のドメーヌです
マルクさんの思いもうなずけます

そしてそれが結果として品質の向上にも繋がっている訳です

ドメーヌの所在地のアンドローはオー・ラン県の南端にあり、小さな区画が山沿いにあって、多くが急斜面です。
シュロスベルグなどの著名なグランクリュが連なるバ・ラン県とは異なる土壌だと言われますが、この辺は理解するのが難しいです
アンドロー周辺も複雑な土壌で、青い粘板(スレート)、ピンクの岩(とその砕けた堆積土壌)などが混ざり合っています。

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のどかな家並み

所有する畑が全てドメーヌから近い場所にあるという利点がある、とのこと

クレイデンヴァイス.png
いい眺め、アルザスワイン委員会より

今日のラルシェンベルグ特級メンヒベルグの隣の区画です。
(ところでMoenchberg=メンヒベルグ、って読めない

アンドローのすぐ東の畑で、ドメーヌからもすぐです。
ここはなだらかな傾斜の区画で、ベネディクト修道会が開墾して管理していたという銘醸畑です。
粘土交じりの砂岩の土壌で、グランクリュと共に力強いピノグリが育つ場所です

最近、アルザスは暑いせいか、リースリングの野太い感じが嫌で…
それもあって、切れのあるシルヴァーナーや、繊細なピノブランを選ぶようになっているかもしれません

てんちょが訪問した2019年6月も暑くて、グランクリュにピノノワールだけじゃなくて、メルローとかあってもいいんじゃないの?っていうくらい強い日差しと高温でした

もう線の細い、青リンゴや白桃のようなリースリングは全然ありません
しっかりした骨格や酒質は悪じゃないんですけど、もはや「冷涼な産地」のイメージではない…

いかん、全然本題にたどり着けない

今日のピノグリは、品種の特徴がよく出ています
優しくやわらかで、適度な酸があります。
完熟してる感がよく分かりますので、細いとは言えないかもしれません(MLFを行っているから一層そうかも)が、綺麗なワインです。
和食にも合わせられる辛口です、酸が優しめで、とんがっていないのがいいですね〜

甘口だとアプリコットジャムみたいになるピノグリですが、やはりフレッシュな辛口が個人的には好きです

アルザスのピノグリが選択肢になかった方には、ぜひ飲んでみてもらいたい1本です










posted by cave MITSUKURA at 17:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする