2025年05月22日

高速道路はほぼ無料


二日目は7時前に起床して、また空港へ戻りまして車をピックアップします🚗

ハーツの窓口のがとても親切な人で大変好印象です✨✨
空港のスタッフさんとか、みんな親切にこやか。

久しぶりにスペイン人が、
黄色の事をジェローって言うの聞いた😊
イエローって言わないんです。
Yだから。

ナビをスペイン語から英語に変える方法が分からなくて、聞きに行ったらすぐ対応してくれました。
最初の画面のスペイン語がわからないと触りようがない、という😭😭

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今回はフォード。

ナビを設定していざ、リベラデルデュエロへ🚗
2時間半弱の行程です。

スペインの高速道路はほとんど無料で、一般道がそのまま高速になったりします。
いつもガラガラって聞いていましたが、朝の通勤時間帯のせいかマドリードへ向かう反対車線は大渋滞してました🚗🚗🚗
長い区間でノロノロだったので、これが日常なら大変ですね💦💦

てんちよは首都からひとまずは、北へひたすら行くだけ。
ずーっと先まで高速降りないのでナビも黙ったまま。
120キロの制限速度で走っていてもどんどん置いていかれます。
ヨーロッパ人ってみんなほんと飛ばします🚗

聞いていた通り、マドリードから離れると車は極端に少なくなります。
余りスピードが出ていないかの様に錯覚してしまうので、慎重に。

途中で余裕があったので休憩しようと
したら…
高速に出てくる、ガソリンや食事のマークでサービスエリアだと思って側道に入ると…

ただ、高速を降りて街のガソリンスタンドやレストランがある、っていう、衝撃の展開。
ま、無料だから成り立つ仕組み😘

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休憩としては、まいっか。

今日は天気も良くて、天気予報の気温よりも高め。
気持ちのいいお天気です。

中々、本題に辿り着けません🙏🙏
つづく




posted by cave MITSUKURA at 05:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スペイン来てます


てんちょ、今年もお休みをいただきましてスペインに来ています🇪🇸
お店番してくれるスタッフに感謝です‼️


今年は一人旅です✈️

このブログ、アプリがなくってしまい、ブラウザからだととても投稿しづらいので、端折って書きます。
帰国したら補足します。

今回のスペインは、
リベラデルデュエロのベガシシリア
リアスバイシャスのドメーヌいくつか
の訪問が目的です✨

初日は到着して寝るだけ💤なので、2日目から本格始動です。

ヒースローからマドリードの到着が22:20定刻だったので、まぁ、寝るだけなのは分かってましたが、
スーツケースが待てど暮らせど出てこない💦

余談ですが、
ヒースローのサントリーウイスキー高い🥲 ↓

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そして、
マドリードのバラハス空港はかなり大きいのでまターミナル4だけでもサテライトに着いて歩いて歩いて、電車乗ってやっとメインのターミナルに着くという遠さ。
今回は行きの羽田でも端から端まで歩いた感じです。
近くに着けて欲しいなぁ

スペインって、23時でも到着便がいくつかあるようで、ものすごい人がタクシー待ちの列になってました😵🥲

が、意外とサクサク進んで良かった。
空港のタクシー料金は市内など一定地域では定額なので安心かな。
近いけど同額なんで、嫌な顔されなくて済むし。

そして、ホテルもなぜが23時過ぎなのにフロントにチェックイン待ちの列が。
3人がかりで頑張ってくれて、部屋に無事に入れたので問題なし。新しいホテルでしたが、テレビ以外何もなかった、口コミの通り。
電気ケトルくらい置いといて欲しいです。

部屋が広めて綺麗で水回りも問題ないのでよしかな、安いので。

と、1日目はあっという間に終わりました。
飛行機でまーまー飲んでしまった🍷🍺





posted by cave MITSUKURA at 04:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月19日

冬には最高に


夏の空気になってきた名古屋です、湿度を感じますね

九州ってもう梅雨入りしたたんですね、知らなかった…


もう5月も下旬になろうとしているのに、昨日、フランス、ヨンヌ県(シャブリ)では気温が1.3度まで下がって霜が降りた場所もあるそうです
ブドウ樹への被害があったかは分かりませんが、高くても3度ほどの気温でかなり冷えてるようです
流石に低すぎです



今日はこのワインを紹介します
ワインもいいんですが、一族が重要かも。

ヴァンサン・ブーズロー4.png

ヴァンサン・ブーズロー コトー・ブルギニョン ブラン2021

ブルゴーニュの白、シャルドネ100%です

21年は霜害で収穫が激減した年で、夏の間もそれほど気温が上がらず、温暖化の中にあって珍しく細やかなワインができた年です。
最近は暑すぎて、ピノノワールは真っ黒、シャルドネも黄金色でトロピカルフルーツみたいなのが増えてますので、こういうクラシックスタイルは貴重なのです

多少開くのに時間がかかるかもしれませんが、本来のブルゴーニュはこうだった、という感じです



コトー・ブルギニョンは広域名称で、昔はブルゴーニュ・グラン・オルディネールと言っていました
2011年に改名したのですが、何故名称変更したのか、理由は知りません。

赤白ロゼの生産が認められています。

赤はピノノワールとガメイが使用可能で、大抵はこの二つのブドウがブレンドされています。
たまにピノノワール100%のコトー・ブルギニョンもありますが、わざわざこの名称を名乗る理由がよく分からない
収量や醸造の関係かもしれません。

白はシャルドネがほとんどで、アリゴテ、ピノブランも認められていますが流通しているのものはシャルドネ100%が多いです。
今日のワインもそれです。

村名認定外の畑のブドウや、ブレンドも認められていますので、緩い規制が農家の救済になってる側面もあります



さて、今日の生産者ヴァンサン・ブーズローですが、ムルソーにある有名ドメーヌです

ヴァンサンブーズロー.jpg
HPより



このブーズロー一族も沢山いましてややこしいかも


ヴァンサン・ブーズローのほかにも、

ジャン・マリー・ブーズロー
ミッシェル・ブーズロー
フィリップ・ブーズロー
ブーズロー・グリュエール


沢山あります
全部親戚。

現在、ブドウ栽培に関しては最初のブーズロー氏から数えて7代目となっていますが、それぞれまた子供が蔵に入っていますので8代目も従事中です。

ブーズローの一族は16世紀からムルソーに定住してる記録があるそうで、長い歴史がある名前です
ドメーヌの始祖に当たるのは、1812年生まれのピエール・ブーズローで、石工として働く傍らでブドウ栽培も手掛けていました。
フランス革命で入手可能になったブドウ畑を買ったのが始まりです

その息子が2代目エドム、そして3代目エドモン、4代目ロベール、5代目ポール(ここでヴォルネイの女性との婚姻でヴォルネイにも畑を得ます)、6代目ピエール、そして7代目ヴァンサンと続いています。

ですが、他のドメーヌの関係がいまいちはっきりしません
年齢から推測するに、兄弟・従弟なんだろうな、くらい。



ヴァンサン氏には6人もお子さんがいまして、息子のルイ氏は醸造学を学んでドメーヌ仕事に積極的に関わっています

ヴァンサンブーズロー1.png
ルイさん、ピエールさん、ヴァンサンさん

次世代も着々と育ってる訳ですね


ヴァンサン・ブーズローはムルソーを中心に8つの村に10ha強の畑を所有しています

白はグランクリュのコルトン・ブラン(珍しいですね)、1級ピュリニー・モンラッシェのフォラティエールと筆頭に、
赤もグランクリュ・コルトン、ヴォルネイ1級シャンパン、
等、20種類以上のワインを生産しています



今日のコトー・ブルギニョン・ブランは、ムルソーの若木と、ムルソーの区画にありながら認定されていない古木(70年)のシャルドネを使っています

ヴァンサン・ブーズロー2.jpg
HPより、いいぶどう

ですから、中身はムルソーといっても過言ではない

ものすごくお買い得です


天然酵母で樽発酵、MLFはそのまま樽内で行われ、12カ月程度の樽熟成後におり引きされてボトリング。

21年の繊細さを持った貴重なシャルドネです
今飲んでも非常に美味しいです。
あんまり冷やさず、ゆっくり飲んでほしいですが、流石に暑いので初めは冷たいほうが美味しいですね

23年みたいな、肉厚で太い骨格のシャルドネが好きな方も多いでしょうが、21年の細く繊細な構造は古き良きブルゴーニュのスタイルです
こういうワインも今のうちに是非体験してみてほしいです。

これが、最終在庫につき、特価で税込み4000円以下

今時、3000円台で買えるシャルドネなんてほとんどありません。
しかも、ヴァンサン・ブーズローが3000年代では絶対に買えません。

因みに定価5720円です

15本しかありませんので、お早めにご来店してください〜

買って半年待つのがお勧め、今飲んでもいいですが、クリスマスくらいにはもっと落ち着いてコクが増してると思います。

















posted by cave MITSUKURA at 13:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月17日

買うなら今だ


雨は午前中で上がりましたが、湿度が高くて蒸し暑さを感じます
名古屋の夏はそれはそれは暑いので、もう少し涼しい時間をください〜



15日のシャンソンディナー会は皆様に楽しんでいただけたのではないかと思います

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お料理もすっごく美味しそうでした(てんちょ達は食べていません
流石はスーツァン陳さん、佐々木料理長に感謝です

ご参加の皆様、ありがとうございました
またこういう会、やりたいと思いますので、興味ある方は気軽に参加してくださいね〜




今日はお買い得な高級スパークリングワインを紹介します

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モンテ・ロッサ フランチャコルタ プリマ・キュヴェ ブリュットNV

イタリアのスプマンテです

フランチャコルタはロンバルディア州のDOCGで、瓶内二次発酵のスパークリングワインに与えられる名称です。
瓶熟期間は最低18カ月が義務付けられている本格的なスパークリングワインなのです。
白とロゼがあります。

ところで、イタリアのスプマンテの消費はプロセッコがダントツでトップです
そのためか、ワインにあまり詳しくないイタリア人は何でもかんでもスプマンテ=プロセッコだと思ってるらしい…
製法もブドウも全然違うのに、とイタリアンの店長が嘆いていた


ワイン通の間では、高級スプマンテといえばフランチャコルタ、な存在で、大手のベラヴィスタカ・デル・ボスコは有名だと思います

反対に今日のモンテ・ロッサは、家族経営の小規模ワイナリーなのですが、買いブドウなし、すべて自社畑のブドウで作られるフランチャコルタは非常に高品質で定評があります

始まりは1972年、実業家のパオロ・ラボッティ氏がブドウ栽培をスタートします。
彼は妻のパオラの協力を得てワインづくりを始めますが、早々にスティルワインからスパークリングワインへと生産を転換します
この先見の明が今日のフランチャコルタの成功のもとになってる言っても過言ではありません。

パオロ氏は初代フランチャコルタ協会の会長として、フランチャコルタの知名度向上のために尽力した功労者です
1995年には念願のDOCGの認定を得ています。

邸宅はとても趣のある館ですが ↓ セラーや醸造設備は最新です

monterossa-cantina-00.jpg
HPより

今は息子さんのエマヌエーレさんが中心となって事業を拡大しています



今日のプリマ・キュヴェは、モンテ・ロッサで一番ベーシックなものです
まずはこれから、という位置づけ。

これがモンテ・ロッサが最初に作ったスプマンテなのです

19の自社畑の区画からとれるシャルドネ、ピノネーロが主体で、少しピノ・ビアンコが入るというセパージュです。
ヴィンテージワイン(リザーヴ)を20%ブレンド、瓶熟には最低でも20カ月を費やしています。

年産10万本の定番です。
(家族経営といっても70haもの自社畑を持っているので、全然「小規模」ではないですね


シンプルですが洗練されており、高貴さを感じるいいフランチャコルタです

瓶熟の長さからくる香りが非常にいいですね、複雑な香りで色んな花やフルーツ、ブリオッシュやコーヒーみたいでもあります。
味はすっきりしているけれど余韻が長く、後にコクがあります。
こういうスパークリングワイン大好きです
シャンパーニュだと言っても区別がつかないでしょう
美味しいです。


モンテ・ロッサでは最高級のカボションというフランチャコルタも生産していますが、これが非常に美味しいのです
お値段もそれなりなんですが。
そちらも機会があれば是非飲んでみてください。



ミュズレがビリヤードの玉のデザインで、各色あるので集めたくなります
写真がないのが残念。


定価7189円もしますが、今だけ大特価で販売しています
税込で北里君4人でおつりが来ます

是非今、買っておいてください〜



















posted by cave MITSUKURA at 13:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月15日

イベントあれこれ


名古屋市営地下鉄の伏見駅のエレベーター工事が今月末にやっと終了するようです

長かった〜
ほんとに長すぎだ

地上と地下1階をつなぐだけになぜ3年以上もかかってるんだろう
出口2つも封鎖して。

うちのお店に一番近い出口が閉鎖されてて、超不便でしたので、これでやっと普通になります




カーヴミツクラのイベントページとSNSに掲載しました、トリエンヌセミナーですが、さっそく満席になりました

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大阪の業界向けセミナーと同じワインを出します

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スライドも充実しています

お申し込みの皆様ありがとうございます。
少しでも良い経験になっていただけるように頑張ります

参加したかった、という方はキャンセル待ちでも受付しますので、お店までご連絡ください。
また何かほかのセミナーも検討いたします。



さて、今日はシャンソンディナー会なので18:30にて閉店です
ご来店いただいて「やってない」っていう方がいませんように。

資料も素敵、一人一つもらえる地図もあります ↓

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これ以外にもお土産あります

スーツァン陳さんのお料理、ブルゴーニュワインに合うように熟慮いただいております ↓

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残念ながら我々は食べられませんが


ご参加の方の理解が深まりますように。






posted by cave MITSUKURA at 13:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月14日

ナチュールだよ


今日も夏みたいな陽気になってる名古屋です
朝晩はまだ肌寒さもあるので、これくらいがちょうどいいかも


店頭には、年に1,2回の限定入荷のこれが入ってきました

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プリューレ・ロック
いろいろ

↑ こらこら

いやぁ、ロックって、ラベルが超紛らわしいんですよね

検品にいつも以上に時間がかかります…

何でも「クル」だし
ニュイサンジョルジュも同じ区画で3種類もあって、ややこしい

最近のヴィンテージはちゃんと表にAOCが書いてあるので、まだいいんですけど。
ヤニックさんの代になって、かなり安定してきたでしょうか。
昔のものより最新のもののほうが、よりピュアな印象です

登録、間違えないように気を付けないと。
(JANコードあるから大丈夫ですが)


それにしても値上がりしてますね〜
もう一番のワインはとても売れないと思い、仕入れませんでした

ピノトリーとかまだあるのかな?

パカレと並んで人気のビオワインの筆頭です







posted by cave MITSUKURA at 14:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月13日

唯一無二の頂点


今日は初夏の陽気です
店内は寒いけど(北向きなので)


明後日15日の木曜日は18:30で閉店しますのでご注意ください
シャンソンディナー会があるので早仕舞します、ご了承ください。



今日は、どっひゃーなワインが入荷してきました
(↑ 低俗な表現ですんません)

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サロン2006

箱なし

シャンパーニュです。
サロンを知らない人は少ないでしょう

特級メニル・シュル・オジェのトップメゾン
ブラン・ド・ブランのヴィンテージシャンパーニュだけを生産しています。

サロン5creatif-grande-1.jpg
HPより

セカンドも特別なキュヴェもなし、これが唯一の生産です

メニル・シュル・オジェだけ
シャルドネだけ
単一年だけ


1905年のファーストヴィンテージから、現行の2013年まで僅かに44回しか生産されていません。
50回以上の年で生産を見送ったことになります

当初の1905年から20年までは創業者のエメ・サロンが自分で楽しむために生産しており、販売していませんでしたが、
第一次大戦後のパリでは好景気に沸き、高級フレンチのマキシムではサロンが提供され、上流階級の美食家に大いにもてはやされたそうです


HPには日本語の表記もあります

サロン2006は「ロマンティック」と書かれています。

暑さと寒さが代わる代わるやってきた2006年、ちょうど良い気候が10月の収穫まで続き、程よい収穫量になったそうです。

テイスティングには、
急がないこと。サロン 2006の栓を抜いたら、一呼吸し、肩の力を抜いて、しばらく待つことが大切です。
とあります
いいアドバイスですね

温かみと矢のような辛辣さを備え、30年は熟成可能、とも書いてありますね

まだまだかなぁ…

そうは言っても既に19年を経ていますので飲み頃になってるはずです。

そして、正規品でバックヴィンテージが入荷してくることはとても珍しいのです
てんちょもこれまで数回しか経験がありません。


そして気になるお値段ですが、
定価209000円税込です

うっ、やっぱり高いです
わーお

買いたい方はご来店ください〜







posted by cave MITSUKURA at 14:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月11日

知るべき品種、好きですか?


今年の5月はまだ涼しくていいですね

昨年も5月の時点ではそこまでの暑さじゃなかったのに、結局、猛暑で大変でしたね…
まだ大丈夫ですが、気温が上がってきたらワインの持ち歩きにもご注意ください。



今日は個人的に好きな品種のワインを紹介します

GLRNT23_1.jpg

ロッシュ・ヌーヴ ソミュール・シャンピニー フリュイ2023

この名前だけで、赤か白か分かる方は勉強熱心ですね

今日のワインは、フランスのロワール地方、アンジュー・ソミュール地区の赤ワインです。

ロワール地方のワインは河口から4つの地区に分類されており、

1.ペイ・ナンテ(ミュスカデの産地)
2.アンジュー・ソミュール
3.トゥーレーヌ(大都市トゥールの周辺でヴーヴレイがあります)
4.サントル・ニヴェルネ(サンセールがあります)


となっていることは、ここで何回も書きましたが、おわかりでしょうか??

2のアンジュー・ソミュール地区は、名前の通り歴史の長いアンジュの町と、少し上流のソミュール周辺のカテゴリーです  ↓

ロワール.png
Loir wines 公式サイトより

青い地区がアンジュー・ソミュールです。
(サンセールまで入れると小さくなるので割愛)

ソミュール周辺には、
ソミュール
ソミュール・シャンピニー

が代表的なAOCです。

よく似た名前の産地呼称ですが、
ただのソミュールが赤白ロゼの生産が可能なのに対して、
ソミュール・シャンピニーは赤のみに認められた名称なのです

ですから、ソミュール・シャンピニーには赤ワインしかありません。
従いまして、最初のワイン名を読んで「カベルネフランの赤ワインだな」と分かる人は、詳しい人だと思います

どうでした??


あと、余談ですが、この辺りには名称だけでほぼ生産のないワインもありまして、

コート・ド・ソミュール
↑シュナンブラン100%の甘口の白のみ、栽培面積は記録上で10haと極小

コトー・ド・ローヴァンス
↑ これも同上の甘口、210ha

ソミュール・ピュイ・ノートルダム
↑ カベルネフラン主体の赤ワインのみ、60ha

などというワインがありますが、日本ではまず、滅多に見かけないでしょう
てんちょ、コート・ド・ソミュールは一度も見たことないですね
誰か生産してるんでしょうか???



で、今日のワインですが。
生産者のロッシュ・ヌーヴについては前にも紹介しています ↓

https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/500334748.html

…前も同じこと書いてますね

設立から33年目になって、ワインのラインナップも非常に多くなっています
何が何だか…分からないくらい沢山ありますね
HPも更新してないみたい、忙しいのかな

オーナーのティエリーさん ↓

ロッシュ・ヌーヴ.jpg
SNSより

ソミュールで最も早くビオディナミに転換した生産者です



今日のワインは友人の育てるカベルネフランだそうで、買いブドウです。
自社畑よりも安価でロッシュ・ヌーヴの入門にはぴったりです
全く問題なし。

ステンレスタンク発酵&熟成で樽の使用はありません。

ロッシュ・ヌーヴのカベルネフランはとても繊細です

今日のワインは買いブドウのお手頃価格なので、一段と果実味があって柔らかです。
長期熟成させるような堅牢なワインではありません。

優しいミディアムボディで、よく言われる「ピーマン香」はほとんどありません
隣のシノンとはかなり違いますね。

どちらかというとサンテミリオンのカベルネフランに近いです。
フルボディではありませんが、ジューシーです
それに似てるように思います。

わたくし、ボルドーでは、カベルネフランとメルローの葉が全然区別できませんでした。
一方で、シノンで訪問したクーリー・デュティーユではおそらく異なるクローンなのでしょう、こちらのHPで見る様子とは違うようです。



シノンとサンテミリオンと、ついでにトスカーナのテヌータ・デ・トリノーロとか並べてカベルネフラン飲み比べしてみたいです

カベルネソーヴィニョンのでもあるカベルネフラン、一つのワインだけで「こんなもんか」と思わないで色んなワインを飲んでみてくださいね〜














posted by cave MITSUKURA at 12:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月08日

どんな香りがするだろう こんな香りでした


今日は連休明けでワインが大量に入荷してきました

やる事いっぱいなので、新しいワインを超簡単に紹介します


ヴァルテリー.jpg

シャトー・ヴァルテリー インスピロ・スプマン ブリュットNV

モルドヴァのスパークリングワインです

土着ブドウのフェテアスカ・レガーラ100%

…なにそれ?

白ブドウで、ルーマニアで広く栽培されている品種らしい。
ルーマニア語で「王家の乙女」という意味を持ち、アロマティックなブドウだとか。

これかな ↓

ヴァルテリー4.jpg
SNSより




モルドヴァはここ ↓

ヴァルテリー1.png
ウクライナの南です、黒海の西沿岸。


シャトー・ヴァルテリーは、首都キシナウから北へ50キロほどのオルヘイという町にあります ↓

ヴァルテリー2.png

レストランとホテルも経営してますね。
1996年頃からブランドを立ち上げ、2004年に正式に会社組織になった、まだ新しい蔵です。
ヴァルテリーという名前は、ハンガリー語で「要塞の場所」(vár + helyまたは要塞+場所)を意味するオルヘイの町の名前に由来してるそうです。
(グーグルマップでは「オルゲイ」と表記されています)

ヴァルテリー3.jpg
SNSより

若いワイナリーですが、作ってるワインは数多くあります。
赤白ロゼ、泡、リキュールや蒸留酒まで様々。アイスワインも作ってますね


今日のスパークリングはシャルマー方式で作っています。
タンクで作るのでコストが削減でき、ブドウのアロマをキープできる利点があります。
(アスティみたいなスプマンテにはまさにシャルマーが最適な訳です)

このスパークリングワインは辛口です。
てんちょ、明日開けて飲んでみますので、味については明後日追記します〜

モルドヴァワインって日本でよく売れるらしい…
そうなんですか??
今日の泡でもですが、お手軽価格なのでそれは嬉しいですね


そして飲んでみました(10日追記)

アロマティック品種の名の通り、ブドウ由来のフルーティな香りが豊かです
トロピカルフルーツではなくて、白桃や洋ナシみたいです。

アスティ・セッコに似ていますね
アスティ・スプマンテは甘口で低アルコールのスパークリングワインとして人気がありますが、最近では辛口のアスティも作られるようになっていて、それがアスティ・セッコです。

フルーティさを保ったままで甘くないので食事にも使いやすいのです
やや辛口、後味が少し甘い、といった感じですね。

酸味が苦手な方には是非お勧め、お寿司に合わせたり、和食にも使えそうです。
一度飲んでみてください〜












posted by cave MITSUKURA at 15:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月05日

アロマからブケへ


もう連休も終わりですね
明日からはまた黄砂が飛んでくるようです…



シャンパーニュとシャブリ周辺ではが降ったようです
嵐の襲来で、一部では4センチ大の雹もあったとか。

IMG_4345.jpg
pierre legras SNSより

白いの全部です。
幸い、今の所は大きな被害はないようですが。

シャブリでは27度もあった気温が一気に11度まで下がって寒いらしい

温暖化などの気候変動で、極端な気象になってるのは日本も同じですね
災害ありませんように。



今日は、先日たまたま続けて飲んだサンテミリオンが美味しかったので紹介します

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シャトー・オー・シマール2014

シマール
オー・シマール
フォンベル
ムーラン・サンジョルジュ
ラ・クロット


と聞いて、共通することが何かわかりますか?

そうでーす、これ全部シャトー・オーゾンヌのヴォーティエさんが所有するシャトーなのです

シュヴァルブランと並んでサンテミリオンのトップワインであるシャトー・オーゾンヌ、もう今は格付けには参加していませんが、誰もが認める優良シャトーです
お値段もすっかり上がってしまって、もう6桁は当たり前になりました。
ひえー
昔々は3万円台で買えたりしてたんですけどね…

現オーナーのヴォーティエさん、代々二つの家族が所有していたオーゾンヌを90年代半ばに買い取り単独所有となりました。
長年円満に見えた両家でしたが、一時は裁判沙汰になるかも、と言われており、訴えを取り下げたんだったかな、お金で解決したようです

てんちょ、2001年の9月にアラン・ヴォーティエさんに畑で会ったことがあります
にこやかに近づいてきてくれて、個人的に話はしませんでしたがとてもいい印象です。
収穫直前のブドウが綺麗でした。

オーゾンヌはサンテミリオンの町から近いので歩いて行けます
町が丘の上にあるので、坂が多いです。

教会広場にはシャトー・パヴィが経営するホテル&レストランがまだありますね〜
この広場、とても眺めがよくて、また行きたいですね

修道院後を含む一帯が世界遺産になっています
サンテミリオンはサンチアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途中にあり、かつて、ここの修道院では巡礼ならば一晩の宿と食事が与えられ、豊作の年には水筒にワインを詰める許可が出たそうです

ドイツやオランダなど北ヨーロッパからの巡礼が多く、みんなヤコブの象徴であるホタテ貝のマークを付けています。
これは現在でも同じ。


現在、グループのシャトーは6つあり、娘さんやお孫さんも参画しています。

オー・シマール.png
HPより

綺麗な写真、右の集落がサンテミリオンノ町です。
各シャトーの場所も正確に反映されていますね。

因みに、
シャトー・シマール
シャトー・オー・シマール

と二つのシャトーがあり、別のワインです

隣同士なんですが、シマールが40haの中規模シャトーであるのに対して、オー・シマールは10haほどの小さなシャトーです。
2008年からヴォーティエ家の所有になっています。
でもおそらく醸造設備は共有のようですね。

今日のワインは、メルロー70%、カベルネフラン30%の典型的なブレンドです

密植で南南西に向いた畑からは良質のブドウが取れ、熟成の可能性を十分持っています
アラン・ヴォーティエさんは、オーゾンヌを自分だけのものにした後で、ミッシェル・ローラン氏をコンサルタントに迎えています。
ミッシェル・ローラン氏のワインには当時も賛否がありましたが、当時の渋くて黒いワインから、果実味の豊かなまろやかなワインへをスタイルを変更しました。
(それでもかなりフルボディでしたけど)

今では果実味豊か、って当然なことになってますけど、30年くらい前はまだこんなに暑くなくて、ブドウが完熟するって一番の懸念事項で、非常に重要なことだったんです
そういう意味では温暖化の恩恵は大きい。

2014年のオー・シマール、すでにいい飲み頃になってます
熟成のブケがあり、香りが変化してとても心地よい
繊細かつ複雑、ワインだけで飲んでも難しくなくて美味しいですよ。

てんちょ、個人的に右岸が好きなので、こういうワインに出会えると非常にうれしいです
ちょうど15年のシマールを飲んだ後だったのですが、どっちも好きです。

11年の熟成でいい具合にこなれております。
香りの変化が楽しめる、いいワインです

津田さん一人と後少しなので、お手軽とは言えないかもしれませんが価値は高い

若いワインしか飲んだことない方には是非飲んでもらいたい。

オーゾンヌとはやはり違いますが、サンテミリオンのコートのワイン、って感じです。
やや骨太(だった)、まろやかどっしりがこなれてきてます。

お試しください〜






posted by cave MITSUKURA at 16:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする