2018年05月31日

Gout de jauneを体現しよう


出勤した途端にすごい勢いで雨が降ってきました
もう名古屋も梅雨入りかなぁ

今日で5月も最終日、今年も半分近く終わったと思うと信じられない速さです


最近続けて、このワイン飲む話になってますが。

取引先で新しくヴァン・ジョーヌの入荷があったと思ったら、あっという間に完売していました

シャトー・シャロンなんですが、みんな目ざといなぁ
誰が欲しがるんだろう…
店頭でも1年に1本くらいしか売れませんけどね💦

もちろん、てんちょはちゃんと確保できました

明日入荷して来るシャトー・シャロンはこれ ↓
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ベルテ・ボンデ シャトー・シャロン2010

容量が620ミリなので瓶の形状が普通の750ミリのワインとは違います
写真は09ですが、来るのは10年。

ベルデ・ボンテというドメーヌは1984年にこの地へ移住してきたシャンタルさんとジュアンさんのご夫妻によって始まった新しい蔵です。
(名字がベルテ ボンデです)
シャトー・シャロン周辺に畑を買い足し、2010年からはビオロジックとなりました。

素晴らしい眺めの畑の写真が付いたHPがあります ↓
http://berthet-bondet.com/

フランス語だけかぁ…

シャトー・シャロンの写真も載っています(HPより) ↓

chateau-chalon.jpg

「鷹の巣」村と言われるのがよく分かる写真ですね

これが村の紋章 Blason de Château-Chalon ↓

Blason_Chateau-Chalon.png

因みにシャトー・シャロンはワイン名でもありますが、そもそもシャトー・シャロンという地名です。
産地呼称だから地名をワイン名にするのです。

流石に長い歴史があって興味深いですね
ちゃんと勉強してみなくちゃね


店頭にはグランのシャトー・シャロンがありますが、↓

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二つか三つ飲み比べしてみましょうか?? 

前にも書きましたが、
シャトー・シャロンは一人で1本飲むって感じじゃないですし💦


それは何故か、飲めばきっと分かります
多分低価格で開催できます。
7月以降でご案内しまーす


では、その得体の知れないヴァン・ジョーヌなるものをちょっとだけ勉強してみましょう。

ヴァン・ジョーヌとは、文字通り「黄色ワイン」です

Vin=ワイン
Jaune=黄色い
です。

自転車レースのツール・ド・フランスでトップ走者が着るユニフォームをマイヨ・ジョーヌって言いますが、あれも黄色ですよね

ヴァン・ジョーヌはジュラ地方にだけある独特の白ワインです

サヴァニャンというブドウから作られる白ワインを、酸化するに任せて樽の中で6年以上熟成させたものを差します。
他にも細かい決まりがあるんです。

ちょっと面倒なのが、
「ヴァン・ジョーヌというAOCはない」という事でしょうか
受験生、頑張ってね

ヴァン・ジョーヌを名乗るための規定はもちろんあるんですが、AOC(産地呼称)としてはそれぞれのブドウ産地を名乗るのです。
めんどくさーい、でしょ。

ジュラワインを勉強する時は、大抵サヴォワと一緒にされちゃって、軽ーく流されて終わり、な事がほとんどです
ジュラだけ、を取り上げた物はとても少ないですね

ジュラはブルゴーニュの東にある産地で、南東に車で走るとスイスのレマン湖にすぐ行けます
北のアルボワとい街が一番大きいでしょうか。

この地図が分かり易いです ↓

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フランスワイン事典から拝借

南の中心がシャトー・シャロンです

AOCシャトー・シャロンのワインは全てヴァン・ジョーヌです
例外なし、分かり易くていいですね。

しかし、北部のAOCアルボワですと、
赤、白、ロゼ、ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユ、と何でもアリ
ジュラ全体をカバーする、AOCコート・ド・ジュラも同じく、何でもアリ。

もうちょっと南のAOCエトワールだと、白だけで、ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユもあり。
なんでこんな地名になったんでしょうね??
「星」なんて、何か所以があるんでしょうね。

更にクレマンやヴァン・ド・リキュールまである多彩なジュラ地方です

という事で、一口にヴァン・ジョーヌと言っても、

シャトー・シャロン
エトワール
アルボワ
コート・ド・ジュラ


の、4つのヴァン・ジョーヌが存在するという事です
(アルボワ・ピュピヤンはここではアルボワとしよう)

これが分かっただけでも、混乱からかなり脱出できたはず

そして、やはり全てのワインがそうだという事で、
ヴァン・ジョーヌではシャトー・シャロンが最も高級な正統ワインとされる訳です

さー、後は飲むだけだ














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2018年05月30日

格差はワインにも


雨の名古屋、ちょっと肌寒いです


輸入元からの連絡で、ハーランエステートの14年ヴィンテージが発売になるのですが…

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なんと、参考小売価格194400円(税込)ですって

に、にじゅうまんえんですかぁ〜、うっそでしょ

それなのに、たったの2本しか割り当てがないという
どーなってるんだろう…


そして、店頭に久しぶりにボルドー・グランヴァンが来ました

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まともに計算すると恐ろしい金額になっちゃうので、できる限り薄利で値段付けましたが…
それでもやっぱりかなり高い

こういうのパパっと買っちゃうお客様、すごいわぁ
てんちょ、もう一生飲めないかもしれません









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2018年05月28日

6月はイタリア


今日は雲りで涼しい名古屋です


飲むと何故かかぶってきた帽子を忘れる友人がいるんですが、その帽子を私が持って帰るというパターンがここ数回の毎度の恒例になっているような気がします
忘れやすい事を学習してかぶらなきゃいいのにね
おしゃれさんなのでしょう

お店にはの忘れ物が圧倒的に多いですね
どこのお店でも同じでしょうが。
そして、大抵取りにいらっしゃいません…

コンビニ傘は特に誰の物かまず特定できないですし、忘れてもそのままになっちゃうんでしょうねぇ



少し早いですが、イベントページに6月の試飲会の案内を載せました
6月のテーマは「北中部イタリア」です。

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ホントはフランチャコルタアルタランガの飲み比べがやりたかったのですが、他にも紹介したいワインがありましたので、大きな括りとさせていただきました
瓶内二次発酵のスプマンテは何種類か用意しますね。

フリウリやトレンティーノワインも標高の高い畑の物はやはり繊細です
綺麗な酸があって冷涼な気候が想像できますが、それでもこの前のロワールとはかなり違います。
温暖化で緯度の高い地方も暖かくなったとは言え、日照量は大きく違いますね

イタリアワインはやはりイタリア料理に素晴らしい相性ですね(当たり前なんですけど)
非常に稀にしかイタリアンに行かないてんちょ、でも久しぶりに行ってみたいかも

ヴィノテカ・オオサワさんのラザニアをテイクアウトしたい

フランチャコルタ集めよう

試飲会来てね〜








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2018年05月27日

みんなで挑戦した方がいいかも


ここ数日、暑いですね〜
体調管理に気をつけねば。



ネットで、
1774年のヴァンジョーヌが競売で1320万円で落札された、というニュースを見ましたが…
そういうの平気で買う人がいるんだよねぇ

ニュースはこちら ↓
http://www.afpbb.com/articles/-/3176165

ジェファーソンボトルなど、競売のワインは偽物疑惑が付きまとうことが多いんですが、
今回のワインはジュラ地方の生産者、アナトワール・ヴェルセルで8代に渡って保管されてきたという保証付きの代物です
作り手の所から出てきたのなら安心。

因みに、競売の偽物疑惑について書かれた本がこちら ↓

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世界一高い「ジェファーソンボトル」の酔えない事情 ベンジャミン・ウォリス

10年前の本ですが面白かったですよ

今回の競売には3本が出品されて、他の2本も900万円以上で落札されたそうです
以前にも他のヴィンテージが出品されたことがあるようですが、これだけの高値が付いたのには主催者も驚きだったそうで

ヴァンジョーヌは樽熟6年以上が義務付けられたジュラ地方の白ワインですが、熟成中に捕酒を行うことはできず、時間を経るにつれて液面が低下していきます。
広がった液面が酸化することにより、シェリーの産膜酵母と同じ膜ができ、これが特有の風味を生むのですが、
一般的な白ワインとはぜーぜん違う香りと味です

酒精強化ワインではありませんが、やっぱりフィノ・シェリーと似てますね

因みに今日ではヴァンジョーヌは、クラヴランという容量620ミリの瓶に詰めることが義務付けられていますが、競売に出た物は830ミリだったそうです

ミツクラにはこれがあります ↓

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グラン シャトー・シャロン アン・ボーモン2009

写真は2010年ですが店頭にあるのは2009年です。

ヴァンジョーヌの発祥の地がシャトー・シャロンです
サヴァニャンという地ブドウを使用、年産4000本程度の貴重なお酒です。

くるみやノワゼットの香り、と言われますが、独特なんで一人で1本飲むようなワインじゃない…かなぁ

ジュラ会、やりますか〜


どうせやるなら、ヴァン・ド・パイユやマクヴァン・ド・ジュラも揃えたかったけど、それを待ってるといつまで経っても開催できないので入手可能な物でやってみましょうか
どちらにしても7月以降です。









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2018年05月24日

試飲会報告


今日はよく晴れてますが風が強い

昨日は蒸し暑いような感じで、結果として冷えた泡や白が美味しく飲めました
日本の夏は湿度が曲者ですよね…
昨日の試飲会では、思う存分飲んでしまいました

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ロッシュ・ヌーヴのソミュール・シャンピニー、良かったです ↓

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ラベル中の脳がブドウの樹になってる??のが何とも言えない…

フランの特徴的な香りにスパイシーなアクセントがあり、ボディは強すぎずエレガントでした
合わせる料理は羊、ジンギスカンなどいいかと思います。

日本で食べる羊は輸入物はオセアニアの物になっちゃうので、どーしても香りが気になる
個人的には北海道の方がいいです。

フランスの羊ならボルドー(ポイヤック)なんだろうけど💦

そして、
やっぱりユエは美味しかったです
ペティヤンでもスティルと同じ気品がありましたね。

しっかし、ニコラ・ジョリーとユエが同じブドウで作っているとは到底信じられないんですけど
シュナンブラン、恐るべし。





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2018年05月23日

ロワールにもいい泡が多い


雨の名古屋、しとしと梅雨みたい
湿度が高いのが嫌なんです。


今日の試飲会は「ロワール」

なので、白がちょっと多めです
冷えた白ワインは気温が高いと喜ばれますが、ちょっと白向きの陽気ではないでしょうか

生憎の空模様ですがお待ちしております。
明日、好評ワインの報告しますね



この前、オーストラリアの男性が「日本のワインを飲んでみたい」という事で1本買ってくださいましたが、
今日またご来店で「非常に良かった」と
何か違うものも試したいともう1本お買い上げ下さいました。旅行中だそうです。

ミツクラ、日本ワインあんまりないので申し訳ないんですが…
それでも喜んでいただけたら嬉しいです

てんちょが今、一番飲んでみたい日本ワインはこれ ↓

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シャトー・メルシャン 日本のあわ メトード・トラディショナル2013

プライベートリザーヴという上級品シリーズの一つです
価格的にもう少しお手頃な「日本のあわ」というシリーズがありますが、そちらと違い、これは瓶内二次発酵です。

世界中で昔はメトード・シャンプノワーズ(シャンパーニュ方式)と言っていたワインもあるんですが、
シャンパーニュだと誤解を招く、という懸念からメトード・トラディショネル(伝統方式)という名称に変わってます
正統の製法、ということでしょうね。

ヴィンテージ表記がある通り、2013年の長野と福島のシャルドネに山梨の甲州をブレンドして作られています。
シャルドネ52%、甲州48%


デゴルジュマンは2017年4月という、実に3年以上の瓶熟期間を設けています

なので、お値段はまーまーしまっせ

しかも、生産は僅かに1400本という非常に希少なワインです
少ない…
13年は良いヴィンテージとなったようで、ブドウの質も高く、味も期待できます

日本の泡も良い物が増えてきましたね

来月の試飲会はフランチャコルタを中心に「イタリアワイン」にしようと思っていますが、
瓶内二次発酵繋がりで、これも出そうかな

シャンパーニュ
クレマン
フランチャコルタ
アルタランガ
カヴァ


瓶内二次発酵が義務付けられたワインはどれも美味しいですが、それ以外の瓶内二次発酵も含めて
気温や食事、状況によりけりでしょうが、どれが一番美味しく感じるでしょうね???


さぁて、今日は飲んでみよう(先月不調で飲めなかったので)










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2018年05月21日

歯抜けは間抜けですか


気温が低めで初夏らしい陽気です
こんなもんで十分だわ。


7月にブルゴーニュの醸造家が来店してセミナーをやってくれることになりました

まだ詳細については計画中ですが、なるべく早くご案内できるように頑張ります
実はてんちょもよく知らないネゴシアンです。
自社畑ももちろんありますが、個別のワインについてはほとんど経験がありません。

名前はおそらく知ってる方が多い、でもちょっとした訳があって現在の全貌はよく知らないんじゃないかなぁ
お楽しみに


別件ですが、

そう言えば、集めたブシャール アンファンジェズのワインを見ておりまして…

「なぜ2006年を売っちゃったんだろぉぉ」
という、どうしようもない嘆きがありますが。

ほら ↓
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確か、前にもデュガ・ピイのクール・デュ・ロワの07年をうっかり売り切ってしまってました
これね ↓

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どーも、いつもロイヤルストレートフラッシュにならないんだよなぁ
手牌完ぺきなのに、最後の最後でフリテンしてるのに気づいたような気持ちです。

脇が甘いというか、抜けてるというか
ほっといて。










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2018年05月20日

マリアージュはアスパラガス


今日も肌寒いし、風が強い名古屋です
日傘が差せない💦

芸能界は訃報続きですね…



今度の23日水曜日は月例の試飲会です

今月のテーマは「ロワール」

ワインも色々揃いました
クレマンをはじめとしてスパークリングも5種類あります。
今のところ20本、ブラインドも入れると23本です。

シュナンブランの飲み比べ
カベルネフランの香り
ロワールのピノノワール


など、多様性豊富なロワールワイン、経験して欲しいことがたくさんあります

てんちょも一緒に勉強しよっと。

個人的にはソミュール・シャンピニーを楽しみにしています。

まだ飲んだ事がない、これです ↓

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ロッシュ・ヌーヴ ソミュール シャンピニー レ ロッシュ2016


生産者はボルドー出身のティエリー・ジェルマン氏。
手摘み、完全除梗です。

ラベルの青が綺麗


ソミュールはアンジューと同じ地区で、河口から2番目、ミュスカデの東に続く地区ですよ
前も書きましたけど、
サヴィニエールや貴腐ワインがあるのでちょっとややこしいかも。

ソミュールと単独の名称の場合には、赤白の生産が認められていますが、
ソミュール・シャンピニーという名称は赤だけに許されたAOCです

カベルネフラン100%が多いです
(補助品種であるカベルネソーヴィニヨンは10%までブレンド可)

隣のトゥーレーヌ地区のシノンの赤も同じ品種ですので、比較してみてください
カベルネフラン独特の香り、ピーマンとよく言われますが、果たしてどうでしょうか??


まだ定員になっていませんので、当日の飛び込みも歓迎です





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2018年05月19日

品格と低価格の両立は実に困難


今朝は涼しく、清々しい快晴の名古屋です
雲一つない青空、5月はこれくらいで十分です。


白州と響の出荷停止を受けてか、店頭に買いに来るお客様がちらほらいらっしゃいますが…
外国人の方は相変わらず多い…

響、山崎、白州は1本もありませんのでご了承ください
入荷予定もないです。



さて、では新しいカリフォルニアのカベルネを紹介します
美味しいのです

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フォーチュン1621 カベルネソーヴィニヨン2014

この前の業界向け試飲会で初めて飲んだのですが、これが美味しかったのですよ
ラベルも好きです

もちろん、1621年のワインじゃありません
ヴィンテージは2014年 ↓

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何故、月なんでしょうね???

1621年と言うのは、ワイナリーの先祖が移民としてアメリカへやってきた年なんです
その時に乗ってきた船がフォーチュン号と言うので、このワインの名前になっています。

大海原を渡る帆船のデザイン✨

ワインの裏ラベルにも説明が書いてあります ↓

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「1621年9月、メイフラワー号の入港の1年後に第二次の移民を乗せたフォーチュン号がプリマスに入港した。
下船した35人の乗客の一人がエドワード・ボンパスだった」

その後、子孫のラリー・バンプ(苗字をアメリカ風に変えましたかね)氏が、
1983年にナパのオークノールダームス・レーン・ワイナリーを設立。

ラリーさん ↓

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HPより

当初は買いブドウのみでシャルドネだけの生産でしたが、2002年に自社畑を購入しボルドー品種の栽培も開始しています

2005年からカベルネの販売を始めましたが、コスパに優れた上質なワインとして人気だったようです。
そして、このカベルネだけを「フォーチュン1621」という独自のブランドとして切り離し、現在に至っています

もちろん、ダームス・レーンとしても赤の販売はあります。
年産3000ケース程の小規模ワイナリーですね、貴重だわ

ワイナリーは今もナパバレー、オークノールにあります。
きれいな畑 ↓

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HPより、気球飛んでますね

ちょっと、脱線して、
ナパバレー内のAVAは知っていてもいいと思います

主要な中心部だけでも、
北から、

セントヘレナ
ラザフォード
オークヴィル

スタッグスリープ←このAVAはオークヴィルの東にあるので、南北として正しく並べるのは難しい
ヨントヴィル

この5つくらいは覚えても損はないかと
なんせ、この5地区だけでも超有名なワイナリーがいっぱいあるので。

オークノールは上記のヨントヴィルの南に続く産地です ↓

フォーチュン.png

赤い印がダームス・レーン。

もっと拡大するといいんですけど、そうすると多分、位置関係の訳が分からなくなる方が多いと思うので。
興味ある方はグーグルさんでお調べください

カベルネソーヴィニヨンと明記してありますが、実際には、

カベルネソーヴィニヨン90%
メルロー8%
プティヴェルド2%
、です。

ヴィンテージによっても多少違います。

ステンレスタンクで発酵後、85%をフレンチオーク樽(内15%が新樽)、15%をアメリカンオーク(新樽)で18か月熟成させています
15年の数字ですが、14000本弱の生産。

ナパらしいフルボディですが、渋さは前面になく穏やかエレガントです
リッチですが、洗練されていますね。

そして、何より嬉しいのが、

これ程の味わいでも価格が5000円以下、という素晴らしいコストパフォーマンスです

これ、皆さんにも飲んでみていただきたい
濃いワインあまり褒めない、てんちょが珍しくお勧めしますよ〜











posted by cave MITSUKURA at 13:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月18日

マコンはもう格下じゃない


蒸し暑い
まだ5月なのに、もうこんなに不快

逆にタクシーやお店の冷房が寒い
こっから冷房との戦いだ。



店頭では再入荷&新入荷が少し

ルフレーヴ、ヴィンテージ違いで再入荷です ↓

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ルフレーヴ マコン・ソリュトレ2013&マコン・ヴェルゼ2016 マグナム

お高くなったルフレーヴ、これはマコネの白ワインなのでそこまでのお値段じゃないですけど💦

マグナム買っちゃった
初めて見ました。
秋の周年で飲みましょうか

前回15年が4本しか入荷しなかったソリュトレ、13年も6本しか来てない
お値段は同じ。

結局、てんちょの口には入りませんでしたが、どんな味かなぁ…
ヴェルゼとそんなに違うでしょうかね??



あとは、強烈なグラッパが入荷しました

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ベルタ 70周年記念限定ボトル アンニヴェルサリオ

高級グラッパメーカーとして有名なベルタ、2017年が70周年でこんな特別な物を作ってます

戦後すぐの困難な時代を乗り越え、一大グラッパメーカーの名声を確立したベルタ、
メチルアルコールの問題にも対応した個別の蒸留設備を備えるなど設備投資も積極的に行っています。
出来るグラッパの品質はとにかくピカイチで、誰が飲んでもすぐに分かる旨さがあります

特別限定のこのグラッパ、2400本のみで日本へは240本だけの入荷です。
貴重な1982年のリゼルヴァ・デル・フォンダトーレを含む10ヴィンテージをブレンドしています。

しかも、

なんと、このグラッパ、マグナムです

グラッパのマグナムって初めて見ました

かっこいいなぁ
そして、美味しいんだろうなぁ

値段はやはり結構します、が、それだけの価値が必ずあります。



今日はこれだけ、明日はこの前の試飲会で気に入ったカベルネを紹介します〜











posted by cave MITSUKURA at 17:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月16日

ピピンの丘とは言わないんだな


今日は昨日より暑いですね
気温も上がって夏になってきました。



DRCがコルトンシャルルマーニュを生産するというニュースを昨日くらいに目にしてびっくりです⁉️

2019年が初ヴィンテージになるようです。
畑は借り物です、コルトンもそうですが。

所有者は納得のボノー・デュ・マルトレイ
白はコルトンシャルルマーニュ、赤はコルトン、と、特級だけを所有しています。

ボノー・デュ・マルトレイのワインはMLFなし、熟成を忍耐強く待つ必要があります
最近のブルゴーニュはそこそこの上位の畑と言えども、新しいヴィンテージでも結構飲めちゃうから驚きです

その点、ボノー・デュ・マルトレイは全然飲めやしませんのでご注意、そういう所はヴォギュエに似てるかも。

その昔、ボノー・デュ・マルトレイ会をやってみましたが、
これが固い固い
甘かった💦 ↓
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3年以上前です
あまりにも固くて、場が静かになっちゃった


ここは去年オーナーが変わったので、ドメーヌとしてはブルゴーニュの誰かに面倒見てもらうのがいいかもしれませんけど。

一体いくらになるんだろー

とは言え、コルトンは非常に良心的な値段ですよ。
正規じゃないとアホらしくて買う気がしませんけど

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なんで、ネットだと30万円以上もしてるんだろう…

これが東から見たコルトンの丘 ↓

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右の方がクロ・デュ・ロワかなぁ、車止める場所があんまりなくて。

赤のコルトンは特級の中ではまだお値打ちな方ですね
てんちょ、大好きです

悪口言うでない













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2018年05月15日

ストレートで飲むべし


今日は朝から半袖でよさそうな暑さです
名古屋の夏は本当に蒸し暑くて、大変なのですよー


昔に比べて自宅でお酒を飲まなくなりました
まったく飲まない訳じゃないですけど。
外でも飲む回数減ったかな、たまに飲む機会は貴重です


そんなこんなで、サンプルもらって飲んで、お客様のところへ持って行ったこのお酒、美味しかったです

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シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィー・ド・マール2008

375ミリ、ハーフです。
瓶もスタイリッシュでラベルも素敵

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マール、と言うことで所謂「粕取り」です
(今、そんな言い方する人いませんね、戦後か

シャトー・メルシャンはご存知ですよね?

1877年(明治10年)に大日本山梨葡萄酒会社が出来ました、これがメルシャンの前身です。
今から140年以上も前にフランスに留学してワイン作りを学んできた人もいるという、とても画期的な取り組みなんですが…
日本ワインの成功にはまだ長い年月が必要です。

この辺りのことはメルシャン、サントリーのHPでも紹介されています ↓
http://www.chateaumercian.com/aboutus/history/
https://www.suntory.co.jp/wine/nihon/column/rekishi01.html


長野県のメルローと言えば桔梗ヶ原のメルシャンは特に有名です
(実は一番最初にメルローを植えたのは五一の林農園さんですが)

今日のお酒は、このメルローでワインを作った時に出る搾りかすを蒸留して作られたブランデーです
無色なんでグラッパみたいですが、フランス式にマールと名乗っています。

このマールが作られた2008年には、長野でとれたメルローを勝沼へ運びワインを作った後、
絞った果皮などを原料に旧軽井沢蒸留所の設備を使って作られています。

昔、軽井沢ってウィスキーありましたね

今ではもう作っていないそうです、いつの間に無くなっていたんだろう…
2012年に閉鎖されたこのウィスキー蒸留所はもともと長野県佐久郡にあり(軽井沢だから当たり前ですけど)、その後オーシャン、メルシャン、サントリーと度重なる買収を経て消滅、今に至っています。

蒸留所跡にはワイン工場が建てられ往事の面影はもうありません。
設備だけは他の会社へ移転して使用されているそうですが

アルコール度数50度もありますので、強いお酒なんですが、とてもふくよかな口当たりです
ブドウのアロマが残っていて、甘さも感じられます。

雑味のない、シャープさが抑えられた美味しいマールです

2005年もあったようですね。
その後の生産はないのでしょうか???

ハーフサイズですが、お値段は大したことありませんので、1本あってもいいかも
ワインと違って蒸留酒なので、開けてから1年以上楽しめますよ〜

ただし、ワインドほどではありませんが、保管には多少の気配りは必要です。
絶対に日差しに当てては駄目ですよ

実はこうした「粕取りブランデー」は明けてから半年くらいが一番おいしく飲める、と言われてます

開けたてが一番じゃないんですね。
酸化がゆっくりすすんで開く、と言います。

てんちょ、そんなに待てないよぉ
ヘネシーがよく持って3日

まぁ、がぶがぶ飲むお酒じゃないのです

生産1600本の貴重なお酒です









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2018年05月14日

ソーヴィニヨンブランも七変化


沖縄は先週梅雨入りしたんですね
今年もゲリラ豪雨に翻弄されるんだろうか…



週末のワイン会(と言う名の飲み会)で、大変久しぶりに飲んだ白ワインに感動でした

ワインはこれ ↓
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リュシアン・クロシェ サンセール ヴァンダンジュ・10オクトーブル2006

サンセール、ご存知の方が多いと思いますが。
フランス、ロワール地方の上流にある産地です。
ソーヴィニヨンの白、ピノノワールのロゼと赤がありますが、圧倒的に白の方が多く有名です

リュシアン・クロシェはサンセールの村から少し西へ入ったBUE ビュエと言う村にあります

1950年代にサンセールの元詰めを始めた最初の生産者の一人である、リュシアン・ピカールは姻族であるアンドレ・クロシェと共にブドウ栽培の家系に生まれました。
お互いの相続した畑を統合してドメーヌを興した彼は、パリへワインを売りに行き、有名フレンチに採用されるなど早くからフランス国内での名声を築き上げていました。
孫にあたるジルは78年にサンセールを離れ、ディジョンの醸造大学へ進学、その後もモレサンドニのジュジャックで働き、83年に実家へ戻りサンセール作りを継承します。
奥様のローランスさんもブドウ農家の出身です。

リュシアン・クロシェでは7,8種類のワインを生産しています

最も有名なのが、これでしょう ↓

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サンセール ラ・クロワ・デュ・ロワ

写真は赤ですが白も同じラベルデザインです。
十字架の畑、台座にヴィンテージが入ってるのもいいですね

あ、でも14年だとラベル変わってる

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HPより、前の方がいいなぁ


そして、今日最初に紹介したワインは蔵で最も特異なワインです
いや、サンセールでも他にないワインですね。

名前通り、収穫を10月10日に行うと言う、大変な遅摘みなのです

通常は9月の半ばで終了する収穫を更に1カ月弱も待って行う、という危険この上ない離れ業です
雨が降ったらオジャン、はいさよなーらです

なので、このヴァンダンジュ・オクトーブルは良い年だけの生産です
今日のヴィンテージも2006年ですよね。
2015年に10月7日収穫、っていう物もあるみたいです。

やや過熟したブドウは全て手作業で収穫、円筒形の圧搾機(プヌマティック)で絞った後48時間清澄。
1200と600リットルの樽とステンレスタンクで発酵させそのまま澱と一緒に熟成させています。

樽、一切なしだと思ったんですが、一部樽使用でした。

10月下旬の畑はこんな風です ↓

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輸入元HPより

葉が黄金に変化していますね

香ばしいブケにミネラル感のあるフルーツが混ざった不思議な香りです
オイル香もしますね。

味わいはもっと不思議、コクがあって濃いのに酸味が豊かでキレを持った辛口です。
甘いような気もするんですが、やはり甘口ではない。

そしてこれがソーヴィニヨンブランだと思うと余計に不思議さが増します

パッションフルーツは全然いませんね
でも酸味や鉱物感はあって、この前のコンドリューに感じたのと同じ印象です。
辛口なのに中身が濃く、完熟してるブドウの味わいがはっきり感じられる、という。

美味しかったです
そして面白かった。

貴重な2006年、あなたも飲んでみませんか??


6月にここ、リュシアン・クロシェも訪問します。
良いお話が聞けるといいな。


週末の飲み会は久々にしこたま飲みました〜
最後、夜中に一人になって野良猫に話しかける、という出来上がりっぷりでした💦

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2018年05月12日

エスパニョール万歳


日差しはもう真夏ですね
照り返しが厳しい、
てんちょ、視力のせいかもしれませんが眩しいと思うことが非常に多いです。



この前、飲んだスペインワインが非常に美味しかったのでご紹介します
店頭のワインじゃないので、ごめんなさい。

ムルア・レゼルバ2008

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写真は09年ですが、飲んだのは08年でした。
リオハの赤ワイン、ほぼテンプラニーリョなんですが、これがまるでメドックみたいだった

時間が経ち、2杯目以降になると一段と熟成したカベルネみたいな香りになって。
何度確かめてもボルドーだよなぁ、と。

スパイシーさやドライさがほとんど感じられなくて、驚きました
ワインは非常に良かったです。

お店のオーナーさんと話してても、最近のリオハもとにかくフルボディの濃い物よりも、よりエレガントなものが好まれるようになってて、
しかも、やっぱり熟成したワインは特にフランスワインと区別がつきにくいそうで。
香りで区別がつかない、と言うのには驚きでしたね。

お料理もおいしくて完璧なディナーでした
ワインの販売はないので、すみません。

やっぱりスペイン好きだな〜

月末のイシドロの古酒も楽しみにしております


今日は持ち寄りワイン会
何を出すか、実はまだ決めてないという。
復習も兼ねてメドックですかね






posted by cave MITSUKURA at 15:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月09日

CULTのシンパ


今日は風が強い
日傘が差せないくらいのビル風が吹いてたり、頭がメドゥーサになってました

今日も業界向けの試飲会に行ってきました
栄の真ん中で行きやすい。

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今日はカリフォルニアが一番良かったです
今度注文するときに一緒に買いますので、来たら紹介します。

やっぱり、自分が飲んでいいなーと思ったものがいいですな


店頭にも超レア・カリフォルニアが来てます。

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プロモントリー2012

忍者みたいですが、この紙を破りたくないのでこのままで。
ラベルは分かってますが、ご紹介できなくてすみません🙏

このワインが分かる方はマニアックですな、詳しいですね
日本初上陸、かな。

このワインはカリフォルニア、ナパバレーの赤ワインです。
カベルネほぼ100%のフルボディです。

作っているのは元祖カルトワイン、ハーランエステートのビル・ハーランです

ハーラン氏は不動産業で成功し、理想のワインを作ろうとカリフォルニアへやって来ました
メドックの5大シャトーに匹敵するワインを作るために、1984年にハーランエステートを設立。
カベルネ主体の高級ワイン作りを行い、適正な畑を見極めた上での植樹、丁寧な畑仕事、低収量、など非常に拘りを持った彼のワインはあっという間に大人気、大成功しました。

妥協なきワインづくり、資金に困らない有利な経営で、彼のワインは世界中で人気の的です

素晴らしい眺めの畑 ↓

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HPより

前から高額でしたが、2013年は希望小売価格で165000円税抜き、という恐ろしい値段です
それでもあっという間に完売してしまいます。

これがハーラン ↓

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同上

誰がこんなの買ってるんだろう
ミツクラでも数本販売しましたけど。

ビル・ハーラン氏は、さらにセカンド的なメイデン、単一畑のボンドシリーズ、をオークヴィル、ラザフォードなどを中心に立ち上げています
どれもやっぱり高額です。

そして彼が出した新シリーズが今日のプロモントリーです

この畑はハーランがあるオークヴィルの南、山深い急斜面にあり容易に近づけないような自然に囲まれた手つかずの領域です。
醸造家のコーリー・エンプティング氏は「畑」と言わず「テリトリー」と言っている程です。

こんな感じです ↓

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赤い印がハーランエステート、プロモントリーの畑はそこから南へ山間に入ったところです。
流石にグーグルさんでは畑まで分かりませんね

著名なナパバレーですが、中に含まれているAVAはお判りでしょうか
オーパスワンやシルバラードなど有名な蔵も見受けられます。
も少し南に行くとレストラン、フレンチランドリーがあります。

このワインもボルドーブレンド、おそらく09年が最初かと思いますが、日本市場へは出回っていませんでした

今回、航空便で来た最初の12年、お値段もやっぱりすごい
諭吉さんが10人

でも、たったの2本しか買えませんでした

こういうマニアなナパワイン好きな方は多いだろうなぁ〜
待ってます、買いに来てくださいませ。

10万かぁ…








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2018年05月07日

シチリア行ってみたい


雨の名古屋です
初夏の雨と言う感じで寒くはありませんね。

雨が上がればまた一段と暑くなるんでしょうな


今日は直行して業界向けの試飲会に行ってきました

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イタリアワインで、年に3回ほどある予約展示会です。
今日のワインを注文すると、9月末頃に入荷するという仕組みです。

ワインは150種類以上もありました
なので、全てを確認はしていません。

毎回好評なスプマンテは新しい物、いつも注文する物、どちらもよかったです

白ワインはほとんどスルー
時間ないし、実はミツクラは基本イタリアワインは発注しないという姿勢なんです。
何故かというと本店がイタリアワイン、めっちゃくちゃ沢山持ってますので。
でも、今日のは別です。

お値打ちで良いワインがいつもあるのでーす
前述のとおり入荷はおそらく10月ですけど、入荷したらいい紹介しますね。
早速注文しまーす。

イタリアって、ホントに多種多様です。
知らない品種ばっかりです。

例えば、

ピニョレットのスプマンテ
バルバロッサのロゼ
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバの赤 

などなど
イタリアの土着品種には本当についていけてません

バルバロッサって神聖ローマ帝国の赤ひげ皇帝じゃないの?
十字軍遠征中に溺死しちゃったって言われてるけど、カルパチア山脈かどこかで復活を待って眠ってるとか何とか、の。

どれもこれも一体、それは何なのー
叫び

楽しいけどね。



今日の試飲会にはピエモンテのミラフィオーレからマーケティング部長さん?がいらっしゃってました

日本語が堪能な紳士、が、お名前うかがわなかったわ
しかも名刺も出さなかったし(お互い)
どなたか分からないという💦

ミラフィオーレは大手フォンタナフレッダのブランドの一つで、初代イタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の息子ミラフィオーレ伯爵に由来しています。
彼は国王の子ではあるのですが、母親が後妻であったために王位継承権はありませんでした。
彼は43歳という若さで早世してしまいますが、生前自分の名前を付けたワイナリーを作りました。

ワイナリーはその後、フォンタナフレッダとなりますが、経営難の中でミラフィオーレの商標権を他社へ売却してしまうことになります
(確かガンチア)
フォンタナフレッダはその後いくつかの所有者を経て、現在ミラフィオーレのブランドをもう一度買い戻し、独自のワイン作りを復活させたという訳です

今ではミラフィオーレ財団となっています
かっこいいショップやバール、本屋もついてます ↓

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輸入元HPより、以下同様

しかし、もう現在、フォンタナフレッダには設立時の直系親族はいません。
ミラフィオーレの名前はトリノの住人の名前として残っているようですが、ワイナリーとは無関係だそうです。

ミラフィオーレ、とは「花を愛でる」ことを意味する言葉で、美しいバラ園を持つ広い庭が邸宅にあったことに由来しています

バローロを中心にほとんど赤の生産です。
単一畑のラッツァリートは流石の香り、08年でまだ若いですね

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美味しーのですが、値段も立派

他にも、

ネッビオーロとバルベーラ、ドルチェットとの違いなど詳しく説明してくださって、非常に勉強になりました

(これは本当にためになりました)


しっかし、てんちょ、本当にもう少しイタリアワイン勉強しないとねぇ

てんちょ、営業さんとお話ししてて、
「あのヴェネトのメルロー」とか、「プーリアのつぶつぶの」(←おい)など、とてもプロフェッショナルとは思えない言い様で…
アレとかソレと言うのと変わりませんね。

ちゃんと生産者の名前を覚えよう
品種も勉強しよう
勉強は一生続く、楽しいですけどね

久しぶりにイタリアン行きたくなりました








posted by cave MITSUKURA at 14:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

一度に飲む利点を知ろう


連休最終日もよく晴れてます
ここから7月の海の日まで祝日なしの「仕事できる期間」になりますね。

ミツクラもこの連休明けで色々イベント関係などの話を詰めたいところです


昨日のブログはワインの紹介が全然できてなかったですね
脱線しまくって、反省です…



ワインとは無関係ですが、いただき物のこのカレーせんべいが非常に美味しいです ↓

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美鹿山荘 カレーのおせんべい

桑名の有名な店のようですね。HPはこちら ↓
http://www.biroku.com/

この前、初めて食べましたが、スパイシーな香りがすごい、本格的です
色んな味があるんですね。

もちろん、ワインよりもビールかな



今月も縦飲み同好会、活動します

参加者募集
誰かおいでませー

今回はスペインワインです。
フミージャの協同組合、モナストレル100%の蔵出し古酒です ↓
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サン・イシドロ74.85.86.87.88.93

どれも30年以上、または近く経っていますが状態は非常に健全です
フミージャの土地や生産者についても資料用意します。

5月31日木曜 19時から
レストラン ラフェンテにて
〒450-0002 名古屋市中村区名駅2丁目36-8 知多屋名塩ビル2F
052-533-1255
http://www.lafuente-nagoya.com/lafuente.html
会費:15000円 現金のみ
人数:8名

少ない人数ですみませんー
これ以外にも白か泡を出しますね。

ラフェンテさんのお料理、毎回とてもレベル高いので楽しみです
誰でも歓迎(ほんとだよ)
お一人での参加ももちろんOK、少人数なのでお気兼ねなく。

カーヴミツクラまでお申し込みください ↓
CaveMitsukura
TEL/FAX 052-221-1139
www.cave-mitsukura.com/


それから、別件で。

10本そろったー

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ブシャール・ペール・エ・フィス ボーヌ・グレーヴ アンファンジェズ

んが、ちと若い
もう飲んじゃうか、もちっと寝かせるか迷う。

昔のことを嘆いても仕方ありませんが、90年代を取っておかなかった後悔ひとしお


トロタノワも飲まなくちゃねぇ

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やっぱ、これはやり過ぎたかな…


ブシャールもトロタノワも日程は未定ですが💦

一度に飲むと生産者の特徴もヴィンテージの違いも明白です
1本ずつ飲むよりもはるかに理解が容易です。

一緒に飲んでくれる方、絶賛募集中です















posted by cave MITSUKURA at 14:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月05日

ウニコとは唯一無二の事


連休も終盤、気持ちいいお天気の名古屋です
日差しは強いですけど。

皆様、遠方にお出かけになったりしてるんでしょうか??
今日くらいから帰宅ラッシュなんでしょうね。


さて、休日まったりの店頭、新しいワインを紹介します

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ベンジャミン ド ロートシルト & ベガ シシリア マカン・クラシコ2014

このワイン知っているという方、情報通ですね
てんちょ、まだ飲んでません。

シリアルナンバー付き、エッチングボトルで高級感ありますねー✨

名前を見てお分かりの通り、このワインは二つのワイナリーの合同生産です
ジョイントベンチャー、コラボレーションです。

ワインはスペインの赤ワインで、産地はリオハDOCaです。

スペインワイン法に於けるワイン産地を熟知してる方は少ないでしょう。

寄り道してスペインワインの格付けの整理をしてみましょうか
(暇だから💦)

スペインのワイン格付けは1970年代にはじまり、2009年に大幅に改正がされました。
ランクが増えたことでちょっとややこしくなったように感じますが、仕組みは単純です。

格付けのランクは大きく3つに分かれています
これは前から同じ。

下のランクから、

Vino ヴィノ

そのまんま「ワイン」っていうクラスです💦
ワインなら何でもアリ、産地も品種も問いません。
ワインとして(原料がブドウである、アルコール度数の規定など)認められる物は全部これです。

スペインでVino de Mesa ヴィノ・デ・メサ、テーブルワインと言われるクラスです

Vino de la Tierra ヴィノ・デ・ラ・ティエラ

なんでもアリのヴィノから1段階上がって、産地名が大まかについてるワインです。
上のランクに指定されていない産地やより大きな産地名を表記します。
生産には品種や熟成法など多少の規制があります。

Tierraとは「大地、土地」の意味です(因みに地球もtierra)

2017年現在で41産地の表記が認められていますが、
一番メジャーなのはおそらくCastilla カスティージャ、スペイン北西の大きな地域です。

DOP:Denominación de Origen Protegida

さーこっから、めんどくさい

もうDOPはディーオーピーって英語読みしてくれて構いません。
フランスのAOCです。

09年からこの産地呼称の中身が5つにわかれたんですね、そこから一気に面倒になったような…

なので、結論を先に言いますとスペインのワインランクは現在7つあるわけです
昔3つ(DOCはあっても一部だし)だったのが一気に7つになっちゃって、増やしすぎでしょ

では、DOPの中の5ランクを見ていきましょう。

@VC(Vino de Calidad con Indication Geografica)

長い… もうカタカナいらんと思う。

これが、いわゆるAOCの下に新しくできた地域名高級ワインです。
ジオグラフィカの文字通り、のヴィノ・デ・ラ・ティエラの上級品として認定されますが、将来的にはヴィノ・デ・ラ・ティエラはここへ昇格する見込みです。

Calidadとはスペイン語で「品質」を意味します、地理的(geografic)に表示された(indication)高品質ワイン、って事ですね。

ここがヴィノ・デ・ラ・ティエラを全部吸収したら、のカテゴリーを廃止してすっきりさせればいいのになー
ダメですかね??

ADO(Denominación de Origen)

これこれ
これが最初からある元々の「産地呼称」ってやつです。

リオハが最初の認定でしたが、リオハは上級格付けに上がっちゃったので現在はこのクラスではない。
17年現在で67もある〜

知らない産地も結構あるなぁ

エンポルダ(地中海側でフランスと国境を接する地区)
アリベス(カスティージャ・イ・レオンでポルトガルに接する地区)
ウクレス(ラマンチャの北の地区)

なんじゃそりゃー、1本も現物見たことないです

このDOには例外が二つ、カヴァシェリー
でも今日はここは素通り、これを書くにはあと2日分は必要だ。

BDOca(Denominación de Origen Calificada)

これはAの進化系です
基本、Aなんですが、その中でもより厳しい規定をクリアしてるのがこのクラスです。

制度の始まりは88年なんですが、現在認定されているのはリオハとプリオラートの二つだけ
なので覚えるの楽ちん。

最後のaをつけない表記もあります、イタリアのDOCと混同しませんように

CVP(Vino de Pago)

さー、もう面倒くささ、100%になってきた

これがスペインワインの中で特徴的なカテゴリーかな。
これは単一畑に与えられる格付けで、現在16??… 13しか確認できない

カスティーリャ・ラマンチャのDominio de Valdepusa ドミニオ・デ・ヴァルデプーサが03年に一番最初に認定されました。
トレド近郊の49haの畑で、グリニョン伯爵家が所有してた由緒あるブドウ畑なのです。

ラマンチャにはVP多いね。

さー、ようやく最後ですよ ↓

DVPC(Vino de Pago Calificada)

さっきのAとBの関係と同じです。
CのVPの中でDOCaに重複する場合に名乗れる名称なんですが、今のところ該当がないので認定0

ないもんのカテゴリ、先に作るなー、勉強する身になってくれぇ、という受験生の叫びが聞こえそう

図解ではこうなる ↓

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Wines from Spain Japanより

3ランクに分けないで、いきなり細かく分けてますね。
そしてDがないです(該当ワインがないので省略してるんでしょう)

そして、こういう図式では勘違いされやすいのですが、

単一畑のヴィノ・デ・パゴはDOやDOCよりも上と言う訳ではありません

数が少ないので上位に書いてるだけで、格付けの根拠は別物となります。


では、ようやくワインに戻ってきた

先にご紹介したマカンですが、先述の通り、これはスペインワインの頂点ベガシシリアとボルドーのエース、ラフィットグループが一緒に作ってるワインです

2004年に提携、テンプラニーリョ100%でリオハ最高のワインを目指しています。
ボルドーワインの伝統手法を守って作られています


ラフィットも世界中に進出してますよね
アルゼンチンではカテナと一緒にカロをやってるし、
チリではロス・ヴァスコスがあるし、
南仏のオーシェールもあるし。


因みにこのラフィットグループの5本の矢のロゴマークは、ロスチャイルド家の5人の息子を象徴しています。

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ワイン業界では、ラフィットのバロン エドモン ド ロートシルトとムートンのバロン・フィリップ・ロートシルトが圧倒的に有名ですね。

ロスチャイルドの始まりは18世紀後半のドイツ、フランクフルトで古銭商を始めたマイヤーが名乗り始めた苗字です。
ナポレオンの時代に金融業で大成功してヨーロッパ全域に息子たちが進出します。

彼には5人の息子があり、ロンドンの3男ネイサンとパリの5男ジェームスが今のボルドーワインのオーナーの元です
ロンドンのネイサンの3男ナサニエルはパリで働き、1853年にムートンを買収しています、彼は2003年の150周年記念のラベルに描かれていますね

一方、パリのジェームスは亡くなる直前の1868年にラフィットを買収。
彼の娘は甥でムートンオーナーになったナサニエルと結婚しています。

矢になったのは男性だけ
そーゆー時代です。


おっと、またワインから話が逸れてしまった

ベガシシリアは素晴らしいワイナリーです
スペインの最高峰であることに誰も異論はないでしょう。
詳しい情報が少ないですが、HPは日本語でありますよ ↓
http://www.vega-sicilia.com/jp/presentation/wineries/3/vega-sicilia

入植の歴史の始まりはなんと
平安時代…
ベガシシリアの名前が登場するのは16世紀半ばですが、それでも十分古いですね。
本格的なワイン生産が始まるのは1864年。

マカン・クラシコと一緒に、弟的な(ただの)マカンと言うワインも作られています。
これらは畑から醸造まで区別されることなく、同一の工程で生産されますが、熟成期間中の試飲によってクラシコとそうでないものをより分けています

でも、今のところ、日本へはクラシコだけの輸入のようですね。

アルコール発酵後、ステンレスタンク、オーク樽でマロラクティック発酵。
フレンチオークの新樽と1年使用樽で12から14ヶ月熟成。さらに最低18ヶ月瓶熟されています。

そりゃー、エレガントなフルボディでしょう

アリオンが1万円以上もする今日、こういうワインが貴重ですね
ウニコなんてどっひゃーな値段だし、しかもあっという間に完売してるし…


リオハ大好き、てんちょです
ちょっとだけ高級品ですが、あなたも飲んでみませんか??


うーん、今日はワインよりも外側の話がメインになってしまった
























posted by cave MITSUKURA at 14:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月04日

ブドウの良さがすぐに伝わります


今朝はちょっと空気が冷たかったですね
これぐらいの方がいいな〜

道路の渋滞や新幹線の混雑とは無関係に毎日仕事しております
ですが長年、世間の皆さんと違う時に休んでるので、人込みが超苦手なのでちょうどいいと思っています。


店頭にはこのロゼスパークリングが復活しました 

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マス・ド・ドマ・ガサック ロゼ・フリザンNV

これは美味しいですよ

前にもご紹介しましたガサック、南仏のトップであることに異論はないでしょう。

ヴィンテージ表記がありませんが、単一ヴィンテージです
17年のボトルは「2017」の表記があるようですね。

17年のデータですが、セパージュは
カベルネソーヴィニヨン70%
ムールヴェードル、ピノノワール、プティマンサン、ミュスカで30%
となっています。
気圧は3.5、微発泡と言うか、優しい泡立ちです

ガサックの若木のカベルネを使い、シャルマーで作っています
綺麗なロゼの色もいいですね。

味はもちろん辛口、サクランボの様な香りと柔らかいアタックですいすい飲めますね〜

一旦輸入がなくなってますが、奇跡的に入荷しました
値段は高くないです。
12本しかないのでお早目にどうぞ〜


話は変わって、試飲会のロワールワインですが、

メネトー・サロン買おうとしたら売り切れてた

ミュスカデもずらっと並べて飲み比べしてみたいな〜
知ってるアぺラシオンで入手可能な範囲でさえ、ちゃんと飲んだ事ない物が多いですもんね💦









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2018年05月02日

小規模ワインを頑張るべきか


5月になりました

雨が結構降っている名古屋です
これから酷くなるって本当かな。


イベントページに5月の試飲会のご案内を載せました

今月のテーマは「ロワール」です。

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ユエ、辛口は全部完売してた💦
でもペティアン飲みましょう✨

フランス国内では最も長い河川であるロワール川、流域には沢山のワイン産地があります
世界遺産も多く、ワインに興味のない方でも古城めぐりなど観光も盛んな地域です。

支流も多いロワール川、ワイン産地は大きく4つ
分かりますか?

下流から、

ナント

フランス6番目の大都市ナントがある河口の地域です。

ミュスカデは海産物との相性も良いさっぱり軽やかな辛口の白ワインです。白だけ。
微量のクエン酸を持つミュスカデはミネラル感(塩味)が大事です。
牡蠣にはミュスカデですよ〜

他にも赤ワインなどの超マイナーなアペラシオンがありますけど、ここは9割以上白ワインの産地です。

アンジュー&ソミュール

この地域と次のトゥーレーヌを混同してる方が意外と多いかも💦

アンジューは一昔前の定番ロゼ、アンジューロゼの大産地です。
半甘口のロゼが女性に大受けしてたんですよ、懐かしい
今ではあんまり見かけなくなっちゃいました
グロロという土着の品種ですね。

あとは赤のカベルネ・ダンジューやフランで作られるソミュール・シャンピニーなどが有名です。
とは言え、やはりレストランやワインショップの店頭で見かけることは少ないでしょう。
ちなみにミツクラにもないのです

そして、この地区をややこしく、紛らわしくしてるのが、
サヴィニエール貴腐ワインの存在です

ニコラジョリーが単独所有するクレ・ド・セランを頂点にシュナンブランの白の産地がサヴィニエールです。

ここから隣のトゥーレーヌにかけて、複雑怪奇なシュナンブランが展開します。
シュナンブラン百面相にようこそ
(シュナンブランとは何ぞや、是非見極めたい)

そして、この地区だけに極甘口ワインのアペラシオンが3つもあります

ボンヌゾー
カール・ド・ショーム
コトー・デュ・レイヨン


これらはシュナンブランで作る甘口の白で、貴腐または樹上乾燥したブドウ(干しブドウみたいなもの)が原料でなければなりません。
水分がないブドウなので果汁が甘い甘い、そしてワインもめっちゃ甘口なわけです。

混乱してる方は、このサヴィニエールや貴腐ワインの産地をきちんと認識できてない事が原因のように思います

さて次。

トゥーレーヌ

歴史に名高い、トゥール・ポワティエの戦いのトゥール近郊の産地です。
キリスト教世界の輝かしい勝利を収めた場所として、中世以降多くの城が建造されています。

中心都市のトゥールを中心に、下流にはカベルネフランの産地であるシノンブルグイユ、上流にはシュナンブランの産地のヴーヴレイがあります

支流のシェール川添いにはACトゥーレーヌの広大な産地が広がっていて、そこにシュノンソー城もあります。
ヤギ乳で作るAOCチーズのセル・シュル・シェールもここです。

ここも小さなアペラシオン、シュヴェルニーやジャスニエールがありますねぇ💦
良いワインがあればぜひ扱いたいですが。

気候的には、ここを境に海洋性気候から大陸性気候へと変化していきます。

最後の産地はこれ ↓

サントル・ニヴェルネ

中央ニヴェール周辺産地です。ニヴェルネと言うのは昔の州名の事で、フランス革命で行政区が再編されたときに県名などと共に変更になりましたが、地方を指す名称としては今も通じています。
ニエーヴル川に由来しています。
このワイン産地は文字通り、フランスの真ん中にあります。

最も有名なのが、ソーヴィニョンブランで作るサンセールプイイ・ヒュメの白ワインです
サンセールにはピノノワールで作る赤もロゼもありますが、圧倒的に白の知名度が高いですね。
シャヴィニョル周辺ではシェーブルチーズも有名で、このチーズと辛口白ワインの相性は最高です

そして、マイナーチームになっちゃいますが、先程の支流シェール川はこの辺りまで遡っていて、流域に、
カンシー
ルイイ
などがあります。

新しいアペラシオンのシャトー・メイヤンもここです。
これって、赤またはグリで、ガメイを主体としたワインなんですねー

18年の教本を見てこれって何だ??と思ったのはわたくしです

以上、ロワールワイン超簡単解説でした


その他、スパークリングもいろいろあるし
本当に全てのアペラシオンを1つずつ集めるだけでも相当大変なロワール流域。


なぜ、今月のテーマをロワールにしたかと言うと、てんちょ6月にロワール行ってきます

なので個人的予習も兼ねて(復習と言うべきか)、イメージトレーニングしたくて
私利私欲の為です

試飲会来てね〜












posted by cave MITSUKURA at 19:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする