今朝は涼しく、清々しい快晴の名古屋です

雲一つない青空、5月はこれくらいで十分です。
白州と響の出荷停止を受けてか、店頭に買いに来るお客様がちらほらいらっしゃいますが…
外国人の方は相変わらず多い…
響、山崎、白州は1本もありませんのでご了承ください

入荷予定もないです。
さて、では新しいカリフォルニアのカベルネを紹介します

美味しいのです


フォーチュン1621 カベルネソーヴィニヨン2014

この前の業界向け試飲会で初めて飲んだのですが、これが美味しかったのですよ

ラベルも好きです

もちろん、1621年のワインじゃありません

ヴィンテージは2014年 ↓

何故、月なんでしょうね???
1621年と言うのは、ワイナリーの先祖が移民としてアメリカへやってきた年なんです

その時に乗ってきた船がフォーチュン号と言うので、このワインの名前になっています。
大海原を渡る帆船のデザイン✨
ワインの裏ラベルにも説明が書いてあります ↓

「1621年9月、メイフラワー号の入港の1年後に第二次の移民を乗せたフォーチュン号がプリマスに入港した。
下船した35人の乗客の一人がエドワード・ボンパスだった」
その後、子孫のラリー・バンプ(苗字をアメリカ風に変えましたかね)氏が、
1983年にナパのオークノールにダームス・レーン・ワイナリーを設立。
ラリーさん ↓

HPより
当初は買いブドウのみでシャルドネだけの生産でしたが、2002年に自社畑を購入しボルドー品種の栽培も開始しています

2005年からカベルネの販売を始めましたが、コスパに優れた上質なワインとして人気だったようです。
そして、このカベルネだけを「フォーチュン1621」という独自のブランドとして切り離し、現在に至っています

もちろん、ダームス・レーンとしても赤の販売はあります。
年産3000ケース程の小規模ワイナリーですね、貴重だわ

ワイナリーは今もナパバレー、オークノールにあります。
きれいな畑 ↓

HPより、気球飛んでますね
ちょっと、脱線して、
ナパバレー内のAVAは知っていてもいいと思います

主要な中心部だけでも、
北から、
セントヘレナ
ラザフォード
オークヴィル
スタッグスリープ←このAVAはオークヴィルの東にあるので、南北として正しく並べるのは難しい
ヨントヴィル
この5つくらいは覚えても損はないかと

なんせ、この5地区だけでも超有名なワイナリーがいっぱいあるので。
オークノールは上記のヨントヴィルの南に続く産地です ↓

赤い印がダームス・レーン。
もっと拡大するといいんですけど、そうすると多分、位置関係の訳が分からなくなる方が多いと思うので。
興味ある方はグーグルさんでお調べください

カベルネソーヴィニヨンと明記してありますが、実際には、
カベルネソーヴィニヨン90%
メルロー8%
プティヴェルド2%、です。
ヴィンテージによっても多少違います。
ステンレスタンクで発酵後、85%をフレンチオーク樽(内15%が新樽)、15%をアメリカンオーク(新樽)で18か月熟成させています

15年の数字ですが、14000本弱の生産。
ナパらしいフルボディですが、渋さは前面になく穏やかエレガントです

リッチですが、洗練されていますね。
そして、何より嬉しいのが、
これ程の味わいでも価格が5000円以下、という素晴らしいコストパフォーマンスです

これ、皆さんにも飲んでみていただきたい

濃いワインあまり褒めない、てんちょが珍しくお勧めしますよ〜