2018年06月02日

過ぎたワインと無いワインの話


6月ですねー

フランスのブドウ畑は例年よりちょっと早い開花の時期ですが、
ボルドーでは、シャンパーニュでは大雨が…

そこまで大きな被害ではないですが、ピンポン玉くらいの雹が降るって恐ろしい
アンボネイも水浸しだった、晴れて早く水が引くといいですが


ブドウの花ってとても控えめです ↓
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ニコラ・ロシニョールのSNSより、ヴォルネイのブドウ


今月も色々入って来ました
毎度の事ながら、ちょっと買い過ぎたかな…


新しいワインの紹介の前に、31日のスペイン古酒の会の報告を簡単に

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飲んだワインは、フミージャの協同組合、サン・イシドロです
全てグランレゼルバでモナストレル100%

お店の好意でチャコリつけてくださいました
やったー

写真、左から2番目のオレンジのラベルのワインは、フミージャの別のボデガの物で、16年と若いモナストレル。
(これが店頭で税込850円と驚異的な安さなんですが、美味しいんですよね

これを基準に、古酒の香りを探ろうという趣旨でした

若い物から古い物へ、セオリー通りで飲みましたが、
香りは概ね枯れていました
しかし、ワインの芯がしっかりあって果実味がとても豊か、飲み辛さが全くなくていい流れでした

そして、やはりヴィンテージの差がある様で、古くても若々しく感じる物もあれば、新しいはずなのにずっと熟成が進んでいる物もあり。
大変興味深く、楽しめました
面白かった。

コルクはリコルクだよね、と↓

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お料理もいつもながらとても美味しいです

てんちょ、これが一番良かったです ↓

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ホタテとホロホロ鳥の胸肉、ジロール茸のクリームソース

パエージャはワタリガニ

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これとワインがとても良く合ってました。

写真は参加者の方に(いつもですが)お願いしていただきました
ありがとうございます。

やはり、一度に飲むと比較が容易で理解が深まりますね〜
縦飲みはやめられん


それでは、ワインの紹介です

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ポール・ブランク グランクリュ・フルシュテンタム ゲヴェルツトラミネールVV 2009

店頭でも定番のアルザスの有名生産者、ポール・ブランクです。

ここは醸造家一族でもあり、モエ・エ・シャンドンの醸造家やブルゴーニュのネゴスで働く醸造家も輩出しています。
なんででしょうね…

更に、アルザスの特級認定第一号のシュロスベルクを最も多く所有する名誉ある作り手です

現在アルザスには51のグランクリュがあり、4つの品種のみがグランクリュを名乗る事が認められていますが
グランクリュごとに品種は決められており、4つの品種なら何でもいい訳ではありません
全部ちゃんと知ってる方って少ないだろうなぁ…

そして、4つの品種は全て白ブドウです

リースリング
ゲヴェルツトラミネール
ピノグリ
ミュスカ
、だけ。

一部例外がありますが、今日は割愛。

アルザスには優れたピノノワールがあるんですが、グランクリュを名乗れないというもったいない現状です

グランクリュは白ワインだけ、なんです。

前にも書いてますが、ポール・ブランクには特級フルシュテンタムに植えたとても美味しいピノノワールがあります
しかし、グランクリュの表記はおろか、区画の名前であるフルシュテンタムという表記も許されません
なので、彼らはラベルにFって書いています。

近い将来、1級認定がされるようになれば、1級の赤、特級の赤の誕生もあり得るかもしれませんね

話を今日のゲヴェルツに戻して、

これのおすすめポイントは熟成品だというところです

畑はシュロスベルクの隣にあります。

収穫から10年近く経ってます。
コクのあるやや辛口なんですが、大抵の人が甘さを感じると思います
大事に作られたグランクリュならではの、深い味わいが魅力です
余韻の長さは流石ですよ

同じ品種のゲヴェルツでも、やっぱりグランクリュになるとワインとして格段に違いがあります

個人的には、冬のアンコウ鍋に合わせるならゲヴェルツのグランクリュがオススメです
夏なら何だろう???
やっぱ、フォアグラのテリーヌかな。
(暖かいのよりも冷たいフォアグラの方が良いです)

いずれにせよ、美味しく飲めますので試してみてください〜
















posted by cave MITSUKURA at 15:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする