2018年08月19日

アリゴテ・フォーカス


一昨日から急に涼しくなった名古屋です
もうなんでしょうか、このまましばらく続いてほしい。


シャンパーニュでは早くも明日から収穫開始の様です

今年はフランス全体で初夏まで雨が多くて心配されましたが、その後は気温が上がり日照も十分あったようで2003年並みの早い収穫となりました
ブルゴーニュの収量も確保できてるようで安心しました


暑さが一段落したようですが、夏の内に飲み比べておきたいワインがあります

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アリゴテ

左から、

フィリップ・パカレ ブルゴーニュ・アリゴテ2016
ラモネ ブルゴーニュ・アリゴテ2016
ヴィレーヌ ブーズロン2015
ジャド ブーズロン2015
ミクルスキ ブルゴーニュ・アリゴテ2015


てんちょ、アリゴテ好きです
酸味の綺麗な爽やかワインです。

アリゴテは白ブドウで、シャルドネと同じくブルゴーニュ地方で古くから栽培されていた品種です
黒ブドウのガメイと比較されるように、シャルドネの補助品種的な扱いを受けていましたが近年見直され、アリゴテの評価は高まっています。

ガメイのように発祥が明確ではありませんが、遺伝子の研究によってピノノワールとグーエ・ブランの交配品種であることが分かっています

グーエ・ブランGouais Blanc=グアイス・ブランとも言い、2009年に発表された研究結果では、現在世界品種となっているヴィニフェラの内、シャルドネ、ガメイ、アリゴテ、ミュスカデはこのグーエ・ブランを母方としたピノノワールとの交配であるとされています。

グーエ・ブランは既に16世紀には劣ったワインしかできないという理由で栽培が禁止になった品種で、ブルゴーニュでは現在見ることが出来ません
今ではスイス、オーストリアで極僅かに栽培がありますが、多くの目的は品種の保存です。

これがグーエ・ブラン、ドイツのものです ↓

グーエ・ブラン.jpg
Wikipédiaより


ブルゴーニュでは、シャルドネにもピノノワールにも向かない土地にはアリゴテが植えられてきました
優れた生産者たちがレジョナルワインのブルゴーニュ・アリゴテを生産しています。

やっぱり、コシュ・デュリドーヴネが最も有名で人気ですが、あまりにも高額で品薄なために試飲のメンバーとはならないですねぇ
た、高すぎる…

そう言えば、てんちょドーヴネのアリゴテは飲んだことないですね…

シャルドネよりも粒が大きく沢山の実をつけ、病害にも強い丈夫な品種であったアリゴテは、1998年コート・シャロネーズ北端のブーズロンで単独のAOCとなり一躍注目の品種となりました

ここではもちろんヴィレーヌが一番有名でしょう。

ブーズロン以外で注目すべき産地はモレサンドニです
ポンソのモンリュイザン・ブランがアリゴテである事はとても有名ですし、あのワインは本当に美味しいです

また、アリゴテはクレマン・ド・ブルゴーニュにも欠かせない品種です

シャンパーニュとの「ブラン・ド・ブラン」の争いの結果、クレマンド・ブルゴーニュがブランドブランと名乗る場合にはアリゴテをブレンドする事が義務付けられています。
アリゴテの持つ鋭いミネラル感やシャープな酸味が生かされていいと思うんですけどね


アリゴテには、アリゴテ・ヴェール(緑)とアリゴテ・ドレ(金)があり、ドレの方が完熟時にはふくよかな厚みが出るようです

ヴィレーヌのアリゴテはドレです。
HPに美しいアリゴテの写真があります ↓
https://www.de-villaine.com/fr/cepages-aligote-dore

さて、あと4,5本追加して飲み比べてみたいと思います

ラファルジュ
アラン・ユドロ・ノエラ
ジラルダン


…ポンソ💦

あと誰だ??

誰か一緒にアリゴテ探求しませんかー









posted by cave MITSUKURA at 18:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする