2018年10月04日

ゲルマンサミット


街路樹の金木犀が良い香りですね

でも、また週末に台風でしょうか…
今年は暑さも台風も異常ですねぇ

何だかんだ忙しくて全然ブログが書けない



早速ですが、新入荷ワインを紹介します
てんちょ、ミツクラで初めて扱いますよ。
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エゴン・ミュラー 
シャルツホーフQba2017
シャルツホーフベルガー カビネット2017
シャルツホーフベルガー シュペトレーゼ2017
シャルツホーフベルガー アウスレーゼ2017


エゴン・ミュラーをご存知の方は古くからのワイン通でしょうか
滅多に見なくなっちゃいましたねぇ

シャルツホーフベルガーは、ドイツ、モーゼルの銘醸畑です
オルツタイルラーゲの一つとして超有名な高級ワイン畑ですが、ドイツのワイン法を簡単に復習しますか

ドイツワインは国内13の指定栽培地域(bestimmtes Anbaugebiet)が制定され、更にその中が細かく地区(Bereichベライヒ)に分かれ、各地区には村(Gemeindeゲマインデ)があり、村には畑(Grosslageグロスラーゲ、Einzellageアインツェルラーゲ)がある訳です。
*地理的表示のないワイン(テーブルワイン)ももちろんありますが、そうしたワインについては今日は無視。

ドイツのワイン法は、他のヨーロッパの諸国と同様に原産地呼称に基づいていますが、1980年代から2000年代初頭にかけて従来のワイン法では市場の変化に対応しきれない為、新たな枠組を作ってより時代に則した形で法体制が再整備されています。

従来は栽培地域名と品種が規定され、糖度に応じたランク付けが全てでしたが、1990年代には辛口志向の市場に合わせて畑の格付けを行う動きが盛んになります
格付け団体は何度か改編されていますが、現在、VDP(ファウ・デ・−ペー)プレディカーツヴァイン醸造所連盟がその中心です。

80年代後半から、各地区で有志の団体がこうした運動を推進していましたので、あちこちバラバラで名称が紛らわしいし、一体どーなってんのぉぉぉって時期がありました…
ようやく2012年に4段階の格付けに落ち着いたようですが、これで最終形かどうかは断言できません

個々の格付け内容には立ち入りませんけど(ほんと超簡単な復習だ)、栽培地と糖度に関する規定と畑の格付けが並立している点が特殊ですね
ちょっとややこしいですけど。


今日のシャルツホーフベルガーもVDPの一員です
しかし、格付けに関する表記がありませんね

シャルツホーフベルガーは、従来のワイン法でも特別な畑です
ドイツ国内に5か所しかない、オルツタイルラーゲと呼ばれる畑でこのワインは畑名を記載するだけで良い、ドイツ5大シャトーの一つです。

こんな素敵な畑 ↓

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HPより、小さいですね

シャルツホーフベルガーという畑は、モーゼルの上流で支流のザール川流域にあります
ヴィルティンゲンという村の東にあるこの畑はモーゼルで最も優れたリースリングが栽培される場所として大変有名です。
今日の生産者、エゴン・ミュラーが一番有名ですが単独所有ではありません。

温暖化がこれほど顕著になる前には、ザールの寒冷地帯でブドウを完熟させ甘口ワインを作る試みは大変な挑戦でした
数年に一度しか成功しないと言われるアウスレーゼの生産をはじめ、長熟甘口ワインの生産に取り組めるのは貴族や大地主などの経済力がある一部の階級の人たちだけに限られたことだったんです。

現当主はエゴン・ミュラー4世さん ↓

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こちらは現在、PFVの一員です。
(ミゲール・トーレスを中心にサシカイヤやウニコ、ヒューゲルなどが参加するグループです

元々ザールにはブドウ畑が少なく、その中でも優れたワインができる畑はごく一部な事に加えて、気象条件が厳しい環境でのワイン作りはリスクが高すぎ、誰もかれもができる事じゃなかったわけです。

気候が安定した近年でも、とにかく生産量が少ないので、日本でも簡単には買えません
なので、お値段もびっくり高額です

アウスレーゼなどは、まだ飲むには早いでしょう
熟成させるためにもセラーの肥やしでいいかと思って仕入れてみました。

カビネット以上には全てシリアルナンバー入りですよ〜

エゴン・ミュラーはは他にも、ブラウネクップという畑も持っています
こちらも少量入荷。やっぱりお高いけど

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そして、何故かスロヴァキアでリースリングを作っています(左のワイン、シャトー・ベラ)

このシャト・ベラとシャルツホーフQbaは24日の試飲会に出しますね
てんちょも初めて飲みます、楽しみ

















posted by cave MITSUKURA at 17:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする