2018年10月16日

マルとルー


フィリピンでドリアンワインの生産が商業化するというニュースを見ました

ド、ドリアンですか…
まぁ糖分があればお酒はできますので、どんな果実でもフルーツワインと言える訳です。
興味本位で飲んでみたい

フルーツワインって、シードルや、ハワイのパイナップルワインくらいしか飲んだことないかなぁ…
純粋なミラベルやアプリコットって多分飲んでない

「純粋な」と言うのはですね、
フルーツワインはぶどう以外の果実を原料とした醸造酒の事ですが、厳密に法的な規制がある訳ではありません。
なので本来混成酒=リキュールであるお酒や(例えば梅酒)、フレーバーワイン(ワインに香りや味をつけた物)もフルーツワインとごっちゃにされています。
イチゴ風味やマンゴー風味のワインは大抵それです。
原料の果実だけを使ったお酒って意外とないんですよね〜

ニュージーランドにキウイワインってあるのね、面白そう
てんちょ、そういうお土産ミーハーワイン(失礼)も結構好きです。



さて、10月も後半ですが、何かワインの紹介をしますねー
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アラン・グライヨ クローズ・エルミタージュ ブラン2017

久しぶりの入荷です
スクリューキャップ

中部ローヌにあるエルミタージュの周辺の地区がクローズ・エルミタージュです。
周辺ですが、エルミタージュの10倍以上の面積があり、北部ローヌ最大のブドウ生産地です。
(エルミタージュ当たりの中部も大きく分類すると北部に属します)
1683haもあるんですよ。

北部ローヌの多くのアペラシオンがローヌ川右岸にあるのに対して、エルミタージュとクローズ・エルミタージュは左岸にあります。
北の右岸が切り立った崖で畑が沢山作れないのと対照的に、この辺りの左岸はなだらかに開けた土地なのです。

北からの乾いた冷たい風と、南からの熱波の影響を受けつつ、その年の作柄が決まるという気候的な特徴があります。
この辺りはこれ以南と似ています。

北からローヌのアペラシオン、言えますか??
クローズ・エルミタージュはここです(赤丸の場所) ↓

クローズ・エルミタージュ.png
ローヌワイン委員会より

エルミタージュだとシャーヴがいますが、クローズ・エルミタージュなら間違いなくアラン・グライヨでしょう
後はシャプティエか。

アラン・グライヨはアラン・グライヨさんが1985年に始めた、まだ新しい蔵です。
彼はワイン業界に入る前は農薬の会社でエンジニアをしていました
元々ローヌの出身でシラー好きだったそうで、88年が初ヴィンテージです。

(農薬会社にいたのに)農薬を使用していない樹齢の高い畑を手に入れて、特に醸造の勉強などをせず、
「自然に任せて」「よく観察する事」を信条にワインを作ってきた彼ですが…

そ、そんなに簡単じゃないでしょぉぉぉ
うーん、すごい

因みに故シモン・ビーズさんとは友達だったそうで、畑を買うときにも彼が見に来てくれたそうです

アラン・グライヨは情報が少ない
よく分からないことが多い…


そこで、今日のワインですが、
クローズ・エルミタージュは他のアペラシオンと同じく、赤が92%を占めるので白の出番がほとんどありません

セパージュはマルサンヌ80%、ルーサンヌ20%

このブドウ達もあんまりよく分からないんだよなぁ
ローヌ南部も行くしかないね

生産が非常に少ないので、赤6本に白1本しか買えません
抱き合わせ商法だ。

2016年は出たばかり、もう少し待った方がいいでしょう
しかし、こうした希少な人気ワインは飲めばわかる、人気の訳がちゃんとあります。

買いたい方はどうかお早めに。
















posted by cave MITSUKURA at 13:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする