2019年01月23日

真のキャンティ 円熟


今日も快晴の名古屋、流石は太平洋側


ご存知の方もいると思いますが、ミツクラには本社がありまして、業務用の卸専門なのですが(以下、本店といいます)、

本店はイタリアワインに強いのです

ミツクラはフランスワインがほとんどなので、守備範囲が違う訳です。
ただし、本店は業務用専門ですので一般の方にお訪ねいただくことはできません。

本店のセラーは倉庫の大きさで温度管理は完璧、明かりも少ないので一人で入るのが怖いんですけど…
広くて寒くて暗い…
何千本あるんだろう。

そんなワイン蔵には忘れられた在庫が、まま、あります

財政管理の面からは問題(いや、大問題だ)なんですが、ワインを飲む(買う)事を考えたらお宝なんですよ


今、そんな管理は完璧なワイン達をミツクラで引き取って売っています

4FEFA627-E9FE-4E9A-840E-EE97CAEDAAAF.jpg

バローネ・リカゾーリ左から、

ブローリオ キャンティ・クラシコ2012
ブローリオ キャンティ・クラシコ レゼルバ2011
カステッロ・ディ・ブローリオ キャンティ・クラシコ グランセレツィオーネ2010
コッレディラ キアンティ クラッシコ グラン セレツィオーネ2010


イタリワインが好きでこの蔵を知らない人はまずいない、トスカーナの超名門です
確か、以前にも紹介したことがあります。

トスカーナにあるブローリオ城の代々の当主であったリカーゾリ男爵家、その歴史はトスカーナでは1141年まで遡る事が出来ます
元はロンバルディア貴族で11世紀から続く名門中の名門。

リカーゾリ城.png
HPより、以下同様

お城の見学もできます。

19世紀のイタリア首相ベッティーノ・リカーゾリはこの一族の当主で、現在のキャンティの基礎を築いたと言われる人物です
「鉄拳男爵」と呼ばれたらしい、流石は武家の一族。

キャンティの大元は遡る事、さらに300年ちょっと、トスカーナ大公国のコジモ3世の布告により、キャンティワインの内容や畑の境界などが定められました。
それをさらに発展させたのが先の男爵。

こんな方 ↓

リカーゾリ1.jpg

彼は濃い赤ワインが苦手だったようですね、黒い赤ワインは野暮だったんでしょうか
柔らかく飲みやすいキャンティになるように白ブドウを混ぜさせたのがこの男爵です

香りとボディをサンジョベーゼから、それを邪魔せず優しくなるようにカナイオーロを、最後に早飲みの際には香りの補強にマルヴァジア
それぞれ70%、15%、15%の比率で混ぜるように指示したという。

現在では、黒ブドウだけでもエレガントなワインを作る生産者もいますね
男爵に飲ませてあげたい。

で、

今日のワインが品質で全く問題がないことは明白なんですが
言いたいのはそこじゃない

今日の4つのワインはどれも現行ヴィンテージよりも3年から4年は前の物です

暗〜いセラーでずーっと寝てました

という事で、来歴と管理の心配は全くありません。
ラベルも綺麗です。

しかもお値段が現行品のよりもずっとお得

イタリアワインのど真ん中、プレゼントでも自分で飲んでも絶対に満足する事請け合い







posted by cave MITSUKURA at 15:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする