2019年02月28日

試飲会反省


春に三日の晴れなし

一雨ずつ暖かくなっていきそうです☔️
東区の大寒桜はもう咲き始めてるようです✨🌸


昨日の試飲会は、沢山の方にご参加いただけて大変ありがたいです‼️

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30本出したの久しぶりかも。

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お客様がとってくれた写真

フォンタナフレッダのスプマンテが人気でした⭐️
ですが、店頭で既に完売で…


昨日はちょっと安請け合いし過ぎたかなぁ…
と反省。
来月からは定員を守ります💧

会は非常にカジュアルです。
こんな部屋で立ち飲み、フリーテイスティングなのです ↓

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来月も月が変わったらご案内します‼️
どうぞよろしくお願いします





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2019年02月27日

銀幕のぶどう酒


アカデミー賞で提供されるワインについてデカンター誌の記事を読みました
https://www.decanter.com/wine-news/oscars-2019-menu-what-the-stars-ate-and-drank-in-numbers-409694/

オスカー俳優の皆さんは、シャンパーニュはパイパー(特別ボトル)、ワインはコッポラ(同じく)を飲んでるんですね。
パイパーって言えば、カンヌ映画祭の公式シャンパーニュとして有名ですが、アカデミー賞もそうなったのね。
コ―ヴェルとかシュラムスバーグかと思ってました(アメリカだし)


ワインの出てくる映画ってたくさんありますけど、皆様なら何を真っ先に思いますか??
やっぱ、007ですかね。

カサブランカ

「君の瞳に乾杯」この名セリフを言える男はそうはいまい
シャンパーニュはマム、銘柄がはっきり分かる数少ない映画

ギャルソン

イヴ・モンタンがレストランの給仕役、マキシム・ド・パリでの食事の様子が興味深い。
古すぎます?

刑事コロンボ 別れのワイン

コロンボのシリーズにもワインが色々登場していますけど、このラストシーンは悲しい。
セラーの大事なワインを全て崖から海へ捨てちゃう… 
(今なら不法投棄でお縄だわ

007でもショーン・コネリー時代にはドンペリニヨンも飲んでますよね
ヒッチコックの「裏窓」ではグレース・ケリーがモンラッシェを持ってきて(さすが金持ちモデル)、「モントラシェ」ってラベルを英語読みしています。

とは言え、最近これっていう映画が少ないですねぇ



今日は毎月の試飲会、テーマは「イタリア」です
ちょっと定員オーバーですが、まぁ何とか

北から島まで色々出します
好評だったもの、明日お知らせします〜

月末はやることいーっぱいで
紹介したいワイン、いろいろあるんですけど。
また来月



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2019年02月25日

二人姉妹の畑・解明


てんちょ、感激です

ブルーノ・コランさんにダモワゼルの畑の件でメールしたら、すぐ返事くれました
ありがとー、嬉しいよぉ

ネットが繋がって便利になっても使わない方もいますし、返事来ないこともまま、ありますのでとてもよかったです

ダモワゼルの所有者は、今4人だそうです(4社というべきか)

ブルーノ・コラン(弟)
フィリップ・コラン(兄)  ←この二人は両親からの継承です
シャトー・ド・シャサーニュモンラッシェ← いつの間に
聖アドボン社? ← SCIですが教会などの団体かなぁ、ここがアミオにメタイヤージュしてるそうです

へー、そうだったのね

所有者が言うんだから間違いないね
大変ありがたく思っております。




今日は午後から業界向けの試飲会に行ってきました

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知ってるワインの確認、新しいワインのテイスティング、とても有意義でした
買ってみたいワインもあったので、また来たら紹介します。

ラングドックのワインが欲しいなと思いましたよ

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コルビエールの赤です

プロヴァンスラングドックがごっちゃになってる方が多いかもしれませんが、ラングドックは広大な産地でその中に細かい産地を内包しています
(コルビエールはラングドック)

しかも、その詳細産地がくっついていないので、バラバラなイメージでなんか統一感がないというか理解が進まないというか…

ラングドックって非常に沢山のAOCがありますが,全部言えなさそうだわ
補助産地を併記で来たり、似たアぺラシオンもあるので特にややこしいかも。
(因みに、IGPもどっさりあります)

個別のAOCを勉強したい方はこちらをどうぞ ↓
https://www.languedoc-wines.com/en/languedoc-decouverte/les-aoc-du-languedoc

ラングドックワイン委員会、日本語ないですが

ピクサンルー
ミネルヴォワは特に最近よくなっていると思います

南イタリアのプーリア州のようにけん引してる蔵がありますし。
昔からサンシニアンも好きです

ラングドックにこだわるのは、カスレが好きなのでカスレに合わせるワインが欲しいんですよねー

カスレというのは南仏の伝統料理で、豆や野菜とソーセージ、豚肉などを煮込んだシチューをオーブンで焼いて食べる物です。
冬の料理ですけど、中々食べられるお店がないのですよねぇ。
1軒、リクエストしてあるので食べたら報告します。






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2019年02月24日

二人姉妹の畑


今日も快晴の名古屋、お店の中は未だ寒いですが


ブルゴーニュのブルーノ・コランさんのSNSについにダモワゼルの畑に植樹してる報告が載せられていました

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拝借

こんな塀なかったよ、2年前は💦

しっかし、おおっ、ここ全部??
確か所有者は3人だったはずですが、買ったのかなぁ?
(コラン、アミオ、ピカールだった記憶が)

コランはシャサーニュ・モンラッシェの有名生産者です
ブルーノのお父さんはミッシェル・コラン、元のドメーヌ、ミッシェル・コラン・ドレジェです。

お父さんってば2003年に引退したって聞いたんですけど、未だにちょろちょろワイン作っていますよね
畑は二人の息子、フィリップとブルーノに継承されていますが、フィリップがダモワゼルを持って行ったので、ブルーノにはダモワゼルなかったんですよね
(とは言え、ブルーノさんにはシャサーニュだけで8つも1級畑があるので十分すごいです)

ドメーヌはシャサーニュにありますが、この区画はピュリニー・モンラッシェ側にありますのでご注意ください
ここです ↓

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ブルゴーニュワイン委員会より

赤い丸の区画、シュヴァリエにもなるカイユレの一部です。
素晴らしい位置だわ


一昨年の収穫時期にこの畑へ行った時に偶然ですが、お兄さんのフィリップ・コランさんと会いました
(ちなみにこの時、9月3日。特級はまだ収穫前でした) ↓

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優しい方でした、めちゃラッキー
「お父さん引退してないじゃん」って言ったら「うーん、時々やってる」とかなんとか。

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2年前のダモワゼル

その時、特級モンラッシェに一番近い区画にはブドウが植えられておらず、ただの空き地になっていたんですが…
ブルーノさんが買ったのでしょうか??

ダモワゼルの区画については何度も過去に書いたことがありますので今日は割愛
(何故隣の特級モンラッシェがへこんでいるのかが、最もびっくりな理由です)


ミツクラの店頭にはブルーノさんのワインがありませんが、これはあります

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ギイ・アミオ&フィリップ・コラン
ピュリニー・モンラッシェ1er ダモワゼル2015


もちろんシャルドネ100%
残念ながら、ミッシェル・コラン・ドレジェは完売

特級が恐ろしい価格になっていいますが、この1級は非常にリーズナブルですよ
これで十分美味しいもん。

まだ何本かあります
モンラッシェ愛好家ならば必ず飲んでおくべき畑であることに疑いの余地なし






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2019年02月22日

冷涼産地の綺麗ワイン達


今日は暖かい名古屋です、日差しがじりじりしますけど


EPAだのTPPだのと消費者には少しでもお得な話題がある一方で、

またドンペリニヨンやクリュッグが値上げだー

この前、値上がりしたばっかりなのに…
因みに4月からです。
買いたい方はお早めにどうぞ

3月はミツクラでも決算セールやろうかなぁ
まだ未定ですが、早めにお知らせします。



では、今日のワインを紹介します
入荷は数年ぶりですが、再入荷です。
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ラポルト ル・ブーケ カベルネフラン2016&ソーヴィニヨンブラン2017


カラーの花のラベルが上品です
ラポルトはフランス、ロワール上流のサンセールにあるドメーヌです。

蔵はサン・サトゥルにあります、サンセールを名乗る中心の村の一つです。

この蔵は元々ラポルト一族が経営していましたが、1986年にシャヴィニョルにあるアンリ・ブルジョワの傘下になりました

てんちょ、昨年の6月にアンリ・ブルジョワを訪問した際に、ご当主のジャン・マリーさんにここも連れて行ってもらいました

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過去のブログはこちら ↓
http://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20180614-1.html

この前の水曜に、再会しました
ジャン・マリーさん、これで来日は70回目以上という日本びいき


優れたキメリジャンの区画をいくつも所有するラポルト、プイイ・ヒュメにも畑があり、大変高品質のワインを赤も白も作っているのですが、てんちょは今回の再入荷のワインが好きです

このワイン、赤はカベルネフラン100%のヴァン・ド・フランス(テーブルワインクラス)
白はソーヴィニヨンブラン100%のヴァン・ド・ペイなのです。
お手軽ワインの表示なのです。

ですが、飲んでみたら非常に美味しいワインであることは明白です

赤はピノノワールではありませんが、フランの嫌われがちな青さはないですし、後味のふくよかな果実味が実に美味しいです
白もこれがサンセールだと言われて疑う人はまずいないでしょう、それくらい上品で綺麗な酸があります

そして、こんなに美味しいワイン達なのに、価格はテーブルワインクラスなのが素晴らしい

繊細な赤と白、北の産地を感じさせます
高いワインでなくても十分にこの産地の個性と特徴を体現できますよ。

是非飲んでみてください












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2019年02月21日

ビッグ・アメリカン


今日は風が冷たくてちっとも暖かくありませんね
そろそろ2月も終わりだし、最低気温が上がって欲しい。


シャトー・シャロン会、すぐに満席になってしまい申し訳ありません
実はキャンセルがありましてあと1席空いております。
興味ある方お越しください


昨年は2月に2015年が発売になったプリューレ・ロックですが、2016年ヴィンテージの発売は4月以降の予定です
16年の発売はどこも遅れています
ヴォギュエもどうなるでしょう…
あーぁ


では、新しいワインを紹介します
結婚式の2次会やお花見でも使えそうです。

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クライン アンシェントヴァインズ ジンファンデル2015 3リットル

カリフォルニアの赤ワイン、ジンファンデル100%です。

3リットルですよ
普通のボトルと比較するとこんな感じです ↓

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クラインは1982年創業、オーナーのフレッド・クラインの祖父はジャグジーを発明したヴァレリアーノ・ジャクジーさんだそうで。
ジャグジーって人の名前だったのね💦

蔵は最初オークレイにあり、ムールヴェドルやカリニャンなどの南部ローヌ品種を栽培していました。
今でもクラインと言えば、ローヌ品種で成功しているワイナリーというイメージの方は多いと思います

その後、カーネロスの古い畑を入手した事で蔵はソノマへ移転します。
畑にはローヌ品種が植えられていて、ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌなどのヴァリエーションが増えていきました

今日のワインに使われているジンファンデルはカリフォルニアでは珍しい砂質の畑のブドウです
砂質が故にフィロキセラの被害にあわないで済んだこの区画は、樹齢100年を超えるかなり古いブドウが残されています
しかも灌漑設備のない畑です。

こんな畑 ↓

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HPより、以下同様

かつてのローヌ品種の区画もですが、こうした畑のブドウは大抵引き抜かれて、より「受けのいい」カベルネやシャルドネに植え替えられてしまったので、樹齢100年超えのブドウが残っているのはとても珍しい事なのです

停滞を嫌い、常に新しい事をしたいアメリカンには古木の畑は非効率だったんでしょうね

クラインではサステイナブルの農業で、太陽光発電を使い、畑の草はを飼って食べさせています ↓

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フルボディのジンファンデル3リットル、レギュラーボトル4本分ですが、価格は意外にもとてもリーズナブルです
1万円ちょっと、これはお値打ちだね。

人数が揃えば、でっかいボトルを味わうには最適・最高です
宴会向きですよ〜








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2019年02月18日

幸せのセニョリータ


最低気温がも少し上がってくれたらいいのになー
快晴の名古屋です。


イベントページに「シャトー・シャロン会」のご案内を載せました
興味ある方、ご参加くださいませ

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ヴァン・ジョーヌ及びシャトー・シャロンの解説は過去のブログをご覧ください、予習できます ↓
http://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/201805-1.html

620だし、10名にしておこうかなぁ…



では、今日はイタリアワインを紹介します
ラベルが素敵なので、それも人気に一因ですね

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ドンナ・フガータ プリオ2016

ドンナフガータは有名ですね、イタリアのシチリア島のワイナリーで、283haものブドウ畑を持つ大会社です

現在で5代目になるこのワイナリー、名前の由来は「山猫」から。

ビスコンティの映画、もう一度みたいな〜
アラン・ドロンのタンクレディ伯爵がかっこよかったけど、バードランカスターのサリーナ侯爵も渋い。
DVDあるかな

今日のプリオはカタラット100%の白ワイン。
シチリアの土着品であるカタラットには亜種が沢山あり、このワインにはルーシドと呼ばれる種が使われています。

プリオとはシチリア方言で「幸せ」の意味なんだそうです
2014年に初リリースの新しいワインです

HPもラベル同様にかわいいです ↓
https://www.donnafugata.it/en/

沢山の畑を所有するドンナフガータですが、今日のプリオはコンテッサ・エンテリーナの畑からとれるブドウを使っています。
こんな畑 ↓

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HPより、以下同様

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収穫風景

パイナップルレモンの香りを持つ爽やかワイン、もちろん辛口です
夏向きかもしれませんけど、春先にふさわしい華やかなアロマが楽しめそうです

熟成の短いフレッシュワインなので、綺麗な酸に期待したいです

27日の試飲会に出しますね〜
あと3名くらいは入れます










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2019年02月17日

葉っぱのコレクション増やしたい


最高気温が二桁あると日中は暖かいですね
その分、花粉も飛んでる気がしますけど

突然ですが、カーゼ・バッセソルデラさんの訃報に驚きました

↑ イタリア人です、ブルネロの生産者では一等賞でしょう。

ここは何年か前に従業員に熟成中のワインをダメにされた大スキャンダルがありましたね
バイトテロじゃありませんけど、市中引き回しの上〇〇だ

ただでさえ高額なソルデラ、もっと値上がりするんだろうなー



面白半分のマニア向けにやるつもりでした「シャトー・シャロン会」ですが、予想外の反響がありまして意外です

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7本揃いました
これにサヴァニャンの非熟成白ワインを比較用に1本用意しまして、全8種類で飲み比べしてみましょう

どーせやるなら、とことん飲んだ方がいいですよね
普通のヴァン・ジョーヌじゃなくてシャトー・シャロンで揃えたかったのです。

明日にでもイベントページに詳細載せますので、是非ご参加ください
満席になるのかなぁ💦



さて、てんちょ、今年も状況が許せばフランス行きたいのですが(休ませてくれるスタッフのおかげです、感謝)、
シャンパーニュ&アルザス行きを目論んでおりますが、中々TGVとレンタカーの使い分けが面倒くさい
ぎゅうぎゅうに予定詰め込むと大変だけど、せっかくだし悩み中です。
対マクロン・デモが一段落してくれるといいですが💦

という事で、ミツクラ定番のアルザスワインを紹介します

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マルセル・ダイス アルザス・グランクリュ アルテンベルグ・ド・ベルクハイム2009

常連さんにはお馴染みの銘柄です。
過去にもここで何度か紹介してます

最近、売れないねぇ、これ
なんでだろう…

アルザスの3つ星生産者の一人、ダイスです
(旧クラスマン、現メイユール・ド・ヴァンでは4つの作り手が3つ星です)

マルセルのモットーは、
何かを変えるには愛の力を持ってしかなしえない、でしたっけ💦

マルセル・ダイスの歴史は意外に浅く、現当主のジャン・ミッシェル・ダイスが父から継承した畑で元詰めを始めたことに起源があります。
今は息子のマチューさんが3代目で、彼も蔵の仕事をしながら自分のブランドも立ち上げています。

ダイスは戦後すっかり個性が失われていたアルザスワインを一変させた功労者です

市場に出回っているアルザスワインは品種だけが注目され、一部のグランクリュを除いては誰も畑を気にしたりしませんでした
値段も味も画一的で個性の乏しいワインがアルザスだと思われていたんです。
これはリースリング、
これはゲヴェルツトラミネール、という理解しかされていなかったんですね。

ダイスはアルザスの伝統を復活させようと、独自の取り組みを始めます。
が、それは大手の作り手からは批判を招き色んな困難があったようです
(大手はお金もあるし、政治力もあるので、誰とは言いませんが)
ダイスのワインをAOCに認定させなかったりしたこともあったようです

新しい事を始めるとみんな変人扱いされちゃうんですね
ニコラ・ジョリー
ジャン・リュック・コロンボ などなど

しかし、テーブルワインで販売する事も辞さず自分の道を貫いたダイスに、世間の愛好家はすぐに高評価で答えました
あっという間に話題の人気ワインになったダイスの存在はもはや無視する訳にもいかず、彼の取り組みはどんどん実を結んでいったのです。

彼は、まずアルザスのブドウ畑がかつてそうであったように混植に戻します

一つの区画にリースリングやピノノワールだけ、1種類のブドウが植えられていて当然だった畑ですが、元々のアルザスは複数の品種が1か所の区画に混ぜて植えられていたそうで、ダイスはそれを復活させました
オーストリアで言うゲミスターサッツっていうのです。

ダイスが所有する特級畑は3つ

今日のアルテンベルクが最も早く取得した特級畑なので、一家の思い入れが一番あるそうです
マチューのお爺さんが買った畑。
あとの2つは、マンブールとシュネンブルグ

ラベルが凝っていて素敵です。
アルザスの伝統品種の全て、13種類ものブドウが使われています

じ、じゅうさん??
HPに書いてないわ…

リースリング
ピノブラン
ピノブーロ
ピノグリ
シルヴァネール
ミュスカ
ゲヴェルツトラミネール
ピノノワール
ピノムニエ
シャスラ
オーセロワ

あと3つはなんだろう?? ミュスカの亜種とか数えるのかなぁ💦
13なんて、ヌフ・デュ・パプみたい

必ず完熟を待って収穫します、時に貴腐葡萄が混ざる事もあり、かなり厚みとコクを感じます
甘いという方も多いですね。

てんちょ、このワインと天ぷらのマリアージュが大好きです
あー、天ぷら食べたい。

これはグランクリュなのでお値段も立派ですが、ダイスはアルザスで1級畑の認定にも尽力していて同じく混植のプルミエクリュがあります。
それならミニ・グランクリュとしてダイスのスタイルが十分楽しめますよ

昔、ダイス会やったなあ〜



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実は単一品種のワインも作っているダイス、でも飲むなら断然混植の方です

ダイスのワインをまだ飲んだことのない方、是非お値打ちレンジからでもお試しください。
アルザスに行くなら、どうしてもここには訪問したいと思っています














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2019年02月14日

フレデリック・マニャン今昔


風が冷たくて発表の気温よりも寒く感じます
早く暖かくなってほしい


何も変えていないのに、最近やたら携帯に迷惑メールが届きます
「アドレス変えた?」
「最近連絡ないね?」
まぁ、あの手この手でよくやるよねぇ。

誰だ、一体💦
夜中に送って来ないで
もちろん開けません、放置で迷惑報告ですが



えー、今日はフレデリック・マニャンを飲みます
 
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ご案内できなくて済みません。
公募する前に定員になってしまったのです。

フレデリックって、3つもブランドの面倒見てて大変だよなぁ

お父さんのドメーヌミッシェル・マニャン
自分のネゴシアンフレデリック・マニャン
ご近所のドメーヌレミ・スガン← 体調不良のオーナーに代わって面倒見てるそうです

畑にいつもいるっていう噂ですし

自分で畑の所有者に出向いて貸してもらう交渉もするそうです。
コートドールのほぼ全ての畑について知っていると言われるフレデリック。

貸してもらった畑は自分たちで面倒見るので、栽培から手掛けています
なので、ネゴシアンとは言えドメーヌと全く変わりないです。
お父さんの信頼もですが、彼のそうした金儲け第一ではない姿勢も評価されているんでしょう

ここ数年で、アンフォラを使用したり、ルロワでビオディナミを始めた栽培責任者を引き抜いたりと色々進化しているマニャン
今では半分を全房発酵にしています。

こうした取り組みはマニャン以外でも行われています。
マセラシオン・カルボニックでニュイのワインを仕込んだり、流通の活性化による品薄や気象の変化に合わせてみんな色々試行錯誤してるんですね。

01年から16年でどのくらい作りが違っているでしょうか??
今日の着眼点は畑よりもそこ、スタイルの変化です

元々日本へはバレルセレクションで新樽率の高い物が入って来てたので、抽出濃い目で樽が効いてるモダンなワインだというイメージを持っている方もいるかもしれません。
でも今は全然違いますよ

これは80年代後半から90年代に代替わりしたドメーヌに多く共通する事でしょうか
最初は真っ黒だったピノノワールに驚いたものですが、今ではみんなピュアでフレッシュなワインになっています。

どれか店頭でも売りたいと思っています






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2019年02月11日

シャトー・シャロンやろう


三連休最終日、雨降らずに済みそうかも


そろそろ、春のビッグ・ブルゴーニュの案内が来てもいい頃なんですが…
来るには来るでしょうけど、数がないだろーなー
(あと、お客様には無関係の問題もある ← これ結構重大)


ニュージーランドのホークスベイに行ってるお客様から写真を送ってもらいました
いーな、いーな
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スーパーのチーズ売り場、これで一部。
安いですね、流石農業国
1ニュージーランドドル=約75円 2月10日現在

でも使う側だと80円計算かな

TPPで日本にも(段階的に)お値打ちに入ってくるんですが、ニュージーランド産のチーズはほとんどが加工原料になっちゃうので、直接我々の口に入る事がないせいか、あまり馴染みがないですね

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ワインも流石現地価格、スーパーはヨーロッパと同じ

ニューワールドにもいつか行ってみたいなぁ



さて、シャトー・シャロン会をやりたいと前々から思っていたのですが、まぁまぁ揃ったので具体的に計画しようかと思います

こんな独特のボトルです ↓

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620ミリ、クラヴランって呼ばれています。

しかし、ヴァン・ジョーヌを始めジュラワインの情報収集って、思った以上に困難でした
個別の生産者でもHPあったり、なかったりで。
シャトー・シャロンにchezがなくても作っていることはあるし…

ギ・ド・アシェットやグーグルマップも駆使してみました
だんだんシャトー・シャロン観光協会とか行って、脱線してしまったり。
「フランスで最も美しい村」だそうです。
歴史も古くて勉強すると長い…

7種類は揃った

まあ、ヴァン・ジョーヌって沢山飲むものではないかもしれませんけど。
マニアな方、是非一緒に飲みましょう




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2019年02月10日

伝統と土地と家族への愛


寒さが戻ってますね
雪じゃなくて助かりますけど。


ここ何年も、ワイン関連の出版がかなり減っています
14,5年前を思うと歴然としています。
月刊誌や季刊誌を除くと特にないです

一つにはネットでも情報収取が簡単になった事もあると思います。
しかし、それ以外にもワインの知識探求がエキスパートなどの資格取得のみで終わっている一面もあるかと

アマゾンがなかった頃には現地に行くと必ず本屋に行って、日本では入手不可能な本を買ったものですが。
そういう本はとても有益で魅力的ではありますが、大抵かなりの厚さで重いので何冊も買えないという


さて、昔は良かった的な話がしたのではありませんので、
新しいワインを紹介します

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ボーシェ オリジーヌ・ブリュットNV

シャンパーニュです。
このレコルタン・マニュピュランは1920年創業、シェは1級ビスイユにあります
現当主夫妻の祖母の畑に起源をもつ蔵です。

ロゴが可愛いです ↓

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HPより

ボーシェのBとハートを組み合わせています

蔵はビスイユ、モンターニュ・ド・ランスの南端、マルヌ河の北にあります。
アイから西へ5キロちょっと、マレウイユ・シュル・アイを過ぎて次がビスイユです

ここ ↓

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周りにも有名な特級畑(村)がありますよね

1級格付けのこの村には120ha強のブドウ畑があります。
(全てがビスイユではありませんが)34haもの自社畑を持っているボーシェ家はかなり大きなレコルタンです
オーヴ県なども含め7つの村に区画は分かれています。

レコルタン・マニュピュランとは買いブドウをせず、自家畑からもブドウのみでシャンパーニュを生産する作り手の事です。
買ったブドウも使う作り手は、ネゴシアン・マニュピュランと言います。

シャンパーニュには300を超える村があり、各村には色んな作り手がいて、その数4000以上とも言われています
シャンパーニュを生産しないブドウ栽培家も入れると15000軒もあると言われていますが、生産に占める割合は300ちょっとの大手メゾンで9割以上を占めている寡占状態です。

如何に大手の有名銘柄が幅を利かせているか、って事ですね
残りの1割に小さな作り手がうじゃうじゃいるんですよ〜

しかし、前述の通り、ボーシェ家は自家生産者にあってはかなり規模の大きい作り手で、ビスイユを代表する銘柄と言ってもいいでしょう
年産30万本、多い。

蔵では6つのシャンパーニュを生産していて、カーヴも含めて全て一か所にあります。
今日のオリジーヌ・ブリュットが最も基本となるキュヴェで、所有する7つの区画全てのブドウを使っています。
セパージュはピノノワール70%、シャルドネ30%

このシャンパーニュ、とってもお値打ちなんです

何でもかんでも恐ろしく値上がりしてるこの頃、一葉さんで余裕で買えるって貴重です
しかも、安物じゃなく香りも味もいい。

こういうのでピノノワールのシャンパーニュの入門になれば、とても幸せな入り口だと思いますよ

泡好きは飲んでみるべし。








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2019年02月09日

マルコンソール解説


今年のスギ花粉は平年の5倍らしいですね…
既に飛んでいるような〜


3月13日のアルベール・ビショー、テイスティングセミナーは、あっという間に満席になってしまいました

お申し込みいただきました皆様、ありがとうございます。
ご検討中の方もキャンセル待ちで受付しますので、お店までご連絡ください。
少しなら人数増やせるかもです


テイスティングセミナーで一番のワインについてもう少し解説します

アルベール・ビショー マルコンソール.jpg

アルベール・ビショー(クロ・フランタン) 
ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・マルコンソール2014


写真はメルシャンHPより、ヴィンテージが異なりますが。

ヴォーヌ・ロマネにはロマネ・コンティを筆頭にヨダレだらだらの特級畑が沢山ありますので、皆様あまり1級に目を留めることがないかもしれません
そうは言っても、ロマネ・コンティを中心に畑に地図が書けるマニアも何人かはいそうですね

ヴォーヌ・ロマネには、8つのグランクリュ(隣のフラジェも含めて)と14のプルミエクリュがあります

ヴォーヌ・ロマネ地図.jpg
ブルゴーニュワイン委員会より

そぉか、言われてみれば、1級って14もあったんだ〜

全部知っていますか??

Au-dessus des Malconsorts
Aux Brulées
Aux Malconsorts
Aux Raignots
Clos des Réas
Cros Parantoux
En Orveaux
La Croix Rameau
Les Beaux Monts
Les Chaumes
Les Gaudichots
Les Petits Monts
Les Rouges
Les Suchots


マルコンソールもちゃんと筆頭にいますね
(上記地図は畑名の中の区画名であるリュー・ディが書かれているのでご注意)

この区画は、特級ラ・ターシュと1級ゴーディショに隣接する区画で、クロ・フランタンは1.75haを所有しています
現在の樹齢は40年前後、低い新樽率での熟成です。

きっと14年は生き生きした酸がある、クラシカルな面があるでしょう
飲む時には一層温度に注意しないといけません

適切でない温度で飲んで文句言うのは愚の骨頂

そして、この手の物は、ワインだけを楽しむのではなく何か食事のお供にするのが良いですよ

余談ですが、隣のゴーディショはDRCのオーナーだったデュヴォー・ブロシェがリジェ・ベレールから買い取り、大半をラ・ターシュに併合しちゃったんで、バラバラの極小区画になってます
今なら到底できない離れ業

こんな眺めです  ↓

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レーニョからニユイサンジョルジュ方面を眺める

「マル=コンソール」って、あまりいい意味ではないそうで、フランス語で言う、Mal=悪い、不運な、病気の、という意味の通り、「不幸な関係の畑」となり、共同所有が失敗した事に由来するようです

変な名前。
ブルゴーニュに限らず、変な名前の区画って結構ありますよね

クロ・フランタンは特級リシュブールも作ってるんですよね〜
14のマルコンソールが良かったら、リシュも買ってみようかな

楽しみです


ヴォーヌ・ロマネ1級と言えば、こんなのもあります ↓

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シャルル・ヴァン・カネット 
ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・プティ・モン2014


アラン・ユドロ・ノエラの御当主が作るネゴシアン物です

余りにドメーヌが人気すぎて全然手に入らないので、苦肉の策でネゴスを始めたという。
ランス出身のカネットさん、優しい良い人柄です。

しかし、これは飲んだことがない、わたくし
プティ・モンはいい思い出があります、ジャドだったかな。

なんせ、リシュブールの上部区画ですしね
上掲地図参照

値段も流石の1級ですー

村名なら、ペルドリですな
ブリュノ・クレールのがおすすめ。

って、話が尽きませんのでこの辺で。
地図を見るって大事よ












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2019年02月06日

3月ブルゴーニュ・セミナー参加者募集中


衝撃の体験を告白します
てんちょ、こんな事初めてです

とあるお店で、
ボルドーだと出されたワインがスペイン産で、
ブルゴーニュだと出されたワインがコート・デュ・ローヌでした

アルバイトさんとかじゃなく、立派なご店主さんだったんですけど…
余りの衝撃連発で何も言えませんでした

う、うそでしょー

もう行きません



さて、業界の話題から一つ。

スペインのカヴァ、誰も知ってる安価なスパークリングという感じでしょうか??
カヴァはDOとして法で規制・保護された名称なんですが、ヨーロッパにあって産地ではなく製法に与えられる極めて珍しい呼称です

その為、玉石混交、一部の大手が市場を独占するなど弊害もありまして、
ついに優良小規模生産者がカヴァの名称を用いるのを止め、独自にCORPINNATコルピナットという名称を名乗る事にしたというニュースが昨日ありました

DOカヴァを脱退したのはグラモナなど9つの生産者です。

彼らは、コルピナットの名称で、全てペネデスの葡萄を用いる事、更に買いブドウは25%以下、栽培は100%オーガニックでなければいけないなど、一層厳しい規定を設けています

果たして、コルピナット、定着するでしょうか??
カヴァの在り方も含めて今後が楽しみです



そして、イベントページに、今年最初の生産者来店のセミナーの案内を載せました

ご来店くださるのはフランス、ブルゴーニュのアルベール・ビショーから栽培責任者のクリストフ・ショヴェルさんです

ショヴェル氏A.jpg

ショヴェル氏のプロフィールを紹介します ↓

1964年アンジェで生まれる。
1982年に、ブドウ栽培を学ぶ学校に通うためにブルゴーニュに移る。
1984年、パリのレストラン「パヴィヨン・エリゼ・ルノトール」で、1983年の世界最優秀ソムリエであるジャンリュック・プトーと共に働き、料理やワインとのペアリングを学ぶ。その後、ワイン醸造を学ぶためにボルドーで4年間のプログラムに参加。
1991年にブルゴーニュに戻り、ムルソーでのビオディナミの先駆者であるピエール・モレが管理していたドメーヌ・ルフレーヴで8年間マネージャーとして栽培・醸造を担う。
1999年、アルベール・ビショーに入社。コート・ドールとコート・シャロネーズのオーガニックでの栽培を担い、コート・ド・ボーヌのドメーヌ・デュ・パヴィヨンの醸造責任者でもある。

ルフレーヴの経験から現地でもビオディナミの実践者として一目置かれる存在だそうです

アルベール・ビショーの名前は知っている方は多いかもしれません
しかし、現在の全貌を理解している人は少ないでしょうか。

詳しくはメルシャン(キリン)のHPをご覧ください ↓
https://www.kirin.co.jp/products/wine/bichot/

写真も多いし、丁寧な解説でいいですね

ビショーは1831年設立のワイン商で、ブルゴーニュワインの中心地ボーヌに本拠地があります。
この点は他の老舗ネゴシアンと同じです。
現在で6代目の家族経営を続け、自社畑の比率を増やしています。

流石、老舗の有名大手、こんな素敵な屋敷 ↓

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HPより、以下同様

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近年のブルゴーニュでは、買いブドウでワインを作っていたネゴシアンが自社畑を多く所有するようになりドメーヌ化している一方で、自社畑のワインだけを作っていたドメーヌが買いブドウでワインを作り出しネゴシアン化しているなど、相互に拡大変革を遂げていて大変面白いです

沢山のワインを必要とするネゴシアンでは、より高品質で安定した葡萄の確保の為に自社畑の比率を上げる必要がありますし、
小規模ドメーヌにあっては、生産を増やすには買いブドウで作ったワインを売るしかなく、
それぞれが拡大・安定・品質向上を目指した結果が今の状況を生んでいます

今となっては、ネゴスは昔の「質より量」「安いけど大味」といったワインを生産する事は一切ありません。
経験と財力を背景により質の高いワインを世に送り出すべき、努力を惜しみません。
世界中のワイン愛好家がブルゴーニュワインを求めているのも一因ですね。

という事で、
畑を増やす一番手っ取り早い方法が、畑を持っている他社を買収する事です

うーん、お金持ちにしかできないけど💦

アルベール・ビショーは現在傘下に6つもドメーヌを持っています
てんちょも知らなかったところがあります。

まずは、
ロン・デパキ

ロン・デパキはシャブリのドメーヌで、非公式の特級ムートンヌを単独所有している事でも有名です。
ここは6つのドメーヌの中で2番目に早く、1972年にビショーに加わりました。

そして、
クロ・フランタン

ここはヴォーヌマネの良い畑をいくつも持っていますね。
シェはニュイサンジョルジュにありますが、特級リシュブールを始め、エシェゾー、シャンベルタンなど所有する名門です。
特級ではないものの、ラ・ターシュに隣接するマルコンソールがある事でも知られています。

これです ↓

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セミナーで飲めますよ
ここが最も早く、1969年にビショーの傘下に入っています。

シャトー・グリ

この辺から馴染みがなくなってきますね…
シャトー・グリもニュイサンジョルジュにある、その名の通りお城です。
高台のモノポールの区画があります。

デュ・パヴィヨン

ここが今回のセミナーの中心でもあります
ショヴェルさんが全面的に面倒見てます。

ここはポマールにあり、93年にビショーの傘下に入りました。
4haのモノポール、クロ・デ・ウルスリーヌを持っています、これもセミナーで試飲できますよ


アデリー

ここはコートシャロネーズのメルキュレにあります。
2005年に元になるドメーヌを買収した際に、新たにアデリーと名付けました。
コートドールのワインは美味しいけれど高額なので、気軽に試せるワインを作りたいとの思いからメルキュレでワイン作りを始めました。

ロシュグレ

これで最後です、ここはボジョレー、ムーランナヴァンの中心にあり14年からビショーの仲間入りをしています。
ここ数年、コートドールの生産者の目はクリュ・ボジョレーに向けられていますが、ビショーも例外でありませんね。

そして、これに元々のアルベール・ビショーのワイン(畑)があり、全部で7つのラインナップを持っていることになります



全ては無理ですが、11種類ものワインを試飲出来て、お土産ワインも1本ついてくるという非常にお得な会です
メルシャンの全面協力で実現しました。

シャトー・メルシャンのワイナリーツアーでお世話になった押尾君のおかげです

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メルシャン営業担当さんです

お土産ワインが1本ついていますが、更に
当日だけの特別価格販売もあり、ご注文者にはショット・ツヴィーゼルのワインがペアでもらえるという特典付きです

試飲アイテムと詳細につきましてはイベントページをご覧ください。

是非ご参加ください〜




posted by cave MITSUKURA at 17:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月04日

ペロさんミノさん


思ったほど暖かくないような…
店内が寒いだけ、ってのはありますね

お客様にも「お店の中なのに寒すぎませんか」って言われます
そーです、寒すぎます。


アラン・ユドロ・ノエラの追加が来そうでちょっと嬉しい
店頭でも売れそうです

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ノエラではありませんが、ブルゴーニュで人気の生産者のワインが格安で入荷したので紹介します

しかし、このドメーヌ、てんちょほとんど馴染みがありませんで未知の人なんですよね…

なんでか食わず嫌い?な感じで過去にも1,2回しか買った事がありません💦
飲んだことも多分1回か多くても2回という。

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ペロ・ミノ フィクサン2011

ブルゴーニュ好きなら必ず知っている生産者ですね、モレサンドニにあります。

このワインはネゴス物ですが

モレサンドニには著名な作り手が数多くいます、モレだとは思われていない人も多いかも。
グロフィエとか

このドメーヌは元々アルマン・メルムというドメーヌでしたが、1973年に娘がサンロマンのトプノ家のジャンと結婚した事で半分相続されて別れ、アンリ・ペロ・ミノが自分の名前を付けたドメーヌとして再出発しました。

なので、半分はお向かいにあるトプノ・メルムです。
ここが元々一緒のドメーヌで親戚だと知っている方は少ないかなぁ、ブルゴーニュはドメーヌ同士の婚姻も多くてややこしいですね
両家の名前を付けたドメーヌも多いですよね。

個人的見解ですが、ペロはともかく、ミノさんって言うのがなんか違和感があるんだよね〜
(焼肉屋のせいかな、短絡的発想ですみません)
みのもんたもいるのにね。


アンリ・ペロ・ミノは長らくネゴスにワインをバルク売りしていましたので、ワインが知られていなかったのは当然かもしれません

その後、4代目になる(73年からもうそんなに???)クリストフさんがドメーヌに入り、元詰めを始めてすぐにワインは評判で人気になりました
彼はアンリ・ジャイエの薫陶を受けた一人です。
その後、ドメーヌはバルク売りをやめ、全て元詰めとなりました。
(99年に事業拡大の意味でネゴスを始めています)

ここは、あの極小区画、シャンボル・ミュジニー コンブ・ドルヴォーを持っています
キュヴェ・ユルトラっていうのを作っていますが、現行48600円という恐ろしい値段…
ウルトラですよ、ウルトラ。

そして、現当主のクリストフ氏が様々な改革を行い、今の名声を築いたのですが、その中でも最も大きいのが、
2000年にペルナン・ロサンを買収した事、ではないでしょうか
これによりラインナップが一層充実しています。

でも人気もあるから、ワインは高い

2016年のブルゴーニュ・ルージュが7770円でっせ
しかも完売(16年は特に品薄なんで)

レジョナルが諭吉間近って、どーなってんのー ← 切実な叫び

しかし
少量ですが、昔の値段のままで今日のワインが入荷してきました

現行レジョナルよりももちろん安い
来歴・保管は完璧保証付き

昔からすると他ドメーヌ同様に、よりピュアで自然なスタイルになっているようです
ネゴスと言えども非常にレベルが高い、と。

来歴保証のバブルタグ付きです ↓

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てんちょ、こういう食わず嫌いなドメーヌが結構あるんですよね〜
一度集めて飲み比べしてみたいです

誰か一緒に付き合ってくれませんか??

今日のペロ・ミノは本当に少ないので欲しい方はダッシュでご来店ください〜


今日は写真がなくて、読みづらいですかね。
HPのギャラリーがドメーヌ申請が必要だったので割愛。








posted by cave MITSUKURA at 13:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

あなたはどの世代?


雨が降り出しました、名古屋

明日から急に暖かくなるようですね
お花見時期の気温だとか。

でもまた冷え込む日もあるだろうなぁ…

恵方巻は買いませんが、今日は選挙に行ってきました



それでは、早速、新入荷の3世代ワインを紹介します

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マツ左から、
エル・ピカロ2016
エル・レシオ2016
エル・ビエホ2015


このワイン、実は昔から扱っているんですが店頭には並ばず、飲食店さんのご注文だけに対応していました。
特に理由はないんですけど。

てんちょ何度も飲んでいますので、美味しさは保証しますよ

このワインはスペイン産の赤ワインです
産地はトロ

D.O.トロのワイン産地はカスティーリャ・イ・レオン州の西部にあるサモラ県の南東に位置しています、面積は62000haにもなる広大な産地です。そのうち実際のブドウ畑は8000あります。

トロ.gif
スペイン大使館より

うーん、トロ見つけられますか…(ルエダの隣、リベラ・デル・デュエロよりも西です)

今日のワイン「マツ」はスペイン北中部で有名なビンタエ・グループが所有する一つのブランドです。
ビンタエは不動産業で成功した豊かな資本をバックに6つのワイナリーを持っています

マツ・ワイナリーはトロにある古いブドウ畑を継承し、一部はフィロキセラ以前の自根ブドウで樹齢が100年を超える物もあります。
ブドウは3つ全て、ティンタ・デ・トロ100%
乾いた赤土の土地は標高が低く、昼間の強い日照により小粒の果実となり、凝縮した長命なワインとなります

こんな畑 ↓

マツ.jpg
輸入元HPより

色が普段よく見るブドウ畑と全然違いませんか??
こりゃ乾燥して日当たりが厳しそうです。

しかし、ただ濃いだけでなく洗練されたワインに仕上げているのは醸造家の腕がいいのでしょう


ところで、マツとは日本語の「松」「待つ」からつけられた名前で、「待つ=期待」を表し、更には和食の山葵をイメージしているそうです
何故、日本語なんだろう。

更に3つのボトルは、それぞれ、
エル・ピカロ=ガキ大将
エル・レシオ=働き盛り
エル・ビエホ=長老
と、ワインが成長熟成する過程を表して名づけられています

ラベル裏にも日本で、「わんぱく小僧」「若人」「翁」って書いてあります

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それぞれ、熟成年数が異なり、ピカロが最も若くお手軽、ビエホは一つ前のヴィンテージで段階的に古く高級になっていきます

どのワインもその目指すところが上手く表現されています
スパイシーな香りと豊かな果実味が古典とモダンの融合を感じさせますね。

ワインだけでも全く飲みづらくありません
スペインワイン好きな方にも、あまりなじみがない方にもお勧めしたいです〜












posted by cave MITSUKURA at 17:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月01日

クリーム色のラベルが好き


今日から2月
店内が寒い〜

三蔵通りの街路樹が絶賛伐採されて抜かれています
何故だろう。



今月はもう少しワインの紹介を真面目にやらねば…と思ってはおります

では、早速今日来たワインを紹介します

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シャトー・ブラネール・デュクリュ2013

有名ですかね、マイナーではないかな。

この赤ワインは、ボルドー、メドック4級格付けの由緒正しい正統クラレットです
シャトーはサンジュリアンにあります。

県道2号(D2=Route Departementale2)をボルドーから北上して走ると、左右に有名シャトーがじゃんじゃん出てきますが、
マルゴー村を通り過ぎてサンジュリアンに入ると、ベイシュベルのすぐ向かいにブラネール・デュクリュはあります
(んで、更にずーっと走るとラスカーズとかピションとか出てくるわけです)

このシャトー、格付けされた1855年の時点で既に200年以上の歴史があった土地なんですが、元はお向かいのシャトー・ベイシュベルの一部を分割してできたシャトーです。
ただし、ワイン作りを始めたのは18000年代になってからです

元々は、所有者の伯爵家の名前でブラネール・デュリュックと呼ばれていましたが、その後蔵を継承したこれまた別の伯爵、デュクリュ家の名前に変更されています

分かります??
デュリュックがデュクリュになって、今に至るんですが。

似た名前でややこしいいやんか

って、思いませんか??

10数年前までは、このワインには両家の名前が書かれていたんですが、
ブラネールの下にカッコ書きで「デュリュック=デュクリュ」と。
今は消えていますね
見覚えある方いらっしゃるかな??

実は途中にも色んな爵位持ちが関わってるんです、このシャトー。
ラベルの四隅の王冠はそれを表しています

1988年に現在のオーナーになり、最新技術を導入してワインの品質は一層上がっていますが、
ここは元から良いワインを作っているんです

何か、地味な存在というか、どうも注目度が低いと思うんですけど、
全然そんなことないですよー
世間の評価があまり高くないのはなぜだろう。

てんちょ、昔からここは好きです。
大ドボンの年を除いて(だから、さすがに84とかは駄目なんですけど)、絶対にがっかりさせられる事のないメドックです
このシャトーを好きだという方、仲間だわ

その注目度の低さからか、お値段がめちゃくちゃお値打ち
買いたい人には超お得だ。
格付けシャトーなのに諭吉さんで余裕です

それはそれで、いいかもね


頼むから誰かさん(今は後継者か)、100点とか付けないでくだされ
↑ 急に値上がりするから。ポンテカネとか💦

2013年は、カベルネ ソーヴィニヨン 65% 、メルロ 27% 、プティ ヴェルド 6% 、カベルネ フラン 2%です。
ここは80年代から、カベルネ比率が70%を超える事がほとんどありませんね。

しなやかなフルボディ、エレガントですがインパクトや沈むような重さは持っていません
久しぶりに飲んでみたいですね〜

あんまり評価されていないようなブラネール・デュクリュですが、それは2013年というヴンテージもそうかも
跳び抜けて悪い年ではないのに、なんか後回しにされちゃってるんですよね、13年って。

3の年があまり良くないっていうイメージのせいかもしれませんが
ブルゴーニュもそうですね。
でも、てんちょ、実際に名のあるシャトーは特にですが、
13年を飲んでがっかりした事はありません

美味しいサンジュリアン、お試し下さい〜









posted by cave MITSUKURA at 19:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする