衝撃の体験を告白します
てんちょ、こんな事初めてです
とあるお店で、
ボルドーだと出されたワインがスペイン産で、
ブルゴーニュだと出されたワインがコート・デュ・ローヌでした
アルバイトさんとかじゃなく、立派なご店主さんだったんですけど…
余りの衝撃連発で何も言えませんでした
う、うそでしょーもう行きません
さて、業界の話題から一つ。
スペインの
カヴァ、誰も知ってる安価なスパークリングという感じでしょうか??
カヴァはDOとして法で規制・保護された名称なんですが、ヨーロッパにあって産地ではなく
製法に与えられる極めて珍しい呼称です
その為、玉石混交、一部の大手が市場を独占するなど弊害もありまして、
ついに優良小規模生産者がカヴァの名称を用いるのを止め、独自に
CORPINNATコルピナットという名称を名乗る事にしたというニュースが昨日ありました
DOカヴァを脱退したのはグラモナなど9つの生産者です。
彼らは、コルピナットの名称で、全てペネデスの葡萄を用いる事、更に買いブドウは25%以下、栽培は100%オーガニックでなければいけないなど、一層厳しい規定を設けています
果たして、コルピナット、定着するでしょうか??
カヴァの在り方も含めて今後が楽しみです
そして、イベントページに、今年最初の
生産者来店のセミナーの案内を載せました
ご来店くださるのはフランス、ブルゴーニュの
アルベール・ビショーから栽培責任者の
クリストフ・ショヴェルさんです
ショヴェル氏のプロフィールを紹介します ↓
1964年アンジェで生まれる。
1982年に、ブドウ栽培を学ぶ学校に通うためにブルゴーニュに移る。
1984年、パリのレストラン「パヴィヨン・エリゼ・ルノトール」で、1983年の世界最優秀ソムリエであるジャンリュック・プトーと共に働き、料理やワインとのペアリングを学ぶ。その後、ワイン醸造を学ぶためにボルドーで4年間のプログラムに参加。
1991年にブルゴーニュに戻り、ムルソーでのビオディナミの先駆者である
ピエール・モレが管理していた
ドメーヌ・ルフレーヴで8年間マネージャーとして栽培・醸造を担う。
1999年、アルベール・ビショーに入社。コート・ドールとコート・シャロネーズのオーガニックでの栽培を担い、コート・ド・ボーヌのドメーヌ・デュ・パヴィヨンの醸造責任者でもある。
ルフレーヴの経験から現地でもビオディナミの実践者として一目置かれる存在だそうです
アルベール・ビショーの名前は知っている方は多いかもしれません
しかし、現在の全貌を理解している人は少ないでしょうか。
詳しくはメルシャン(キリン)のHPをご覧ください ↓
https://www.kirin.co.jp/products/wine/bichot/写真も多いし、丁寧な解説でいいですね
ビショーは1831年設立のワイン商で、ブルゴーニュワインの中心地
ボーヌに本拠地があります。
この点は他の老舗ネゴシアンと同じです。
現在で6代目の家族経営を続け、自社畑の比率を増やしています。
流石、老舗の有名大手、こんな素敵な屋敷 ↓
HPより、以下同様
近年のブルゴーニュでは、買いブドウでワインを作っていたネゴシアンが自社畑を多く所有するようになりドメーヌ化している一方で、自社畑のワインだけを作っていたドメーヌが買いブドウでワインを作り出しネゴシアン化しているなど、相互に拡大変革を遂げていて大変面白いです
沢山のワインを必要とするネゴシアンでは、より高品質で安定した葡萄の確保の為に自社畑の比率を上げる必要がありますし、
小規模ドメーヌにあっては、生産を増やすには買いブドウで作ったワインを売るしかなく、
それぞれが拡大・安定・品質向上を目指した結果が今の状況を生んでいます
今となっては、ネゴスは昔の「質より量」「安いけど大味」といったワインを生産する事は一切ありません。
経験と財力を背景により質の高いワインを世に送り出すべき、努力を惜しみません。
世界中のワイン愛好家がブルゴーニュワインを求めているのも一因ですね。
という事で、
畑を増やす一番手っ取り早い方法が、畑を持っている他社を買収する事ですうーん、お金持ちにしかできないけど💦
アルベール・ビショーは現在傘下に
6つもドメーヌを持っています
てんちょも知らなかったところがあります。
まずは、
ロン・デパキ
ロン・デパキはシャブリのドメーヌで、非公式の特級
ムートンヌを単独所有している事でも有名です。
ここは6つのドメーヌの中で2番目に早く、1972年にビショーに加わりました。
そして、
クロ・フランタン
ここはヴォーヌマネの良い畑をいくつも持っていますね。
シェはニュイサンジョルジュにありますが、特級リシュブールを始め、エシェゾー、シャンベルタンなど所有する名門です。
特級ではないものの、ラ・ターシュに隣接する
マルコンソールがある事でも知られています。
これです ↓
セミナーで飲めますよ
ここが最も早く、1969年にビショーの傘下に入っています。
シャトー・グリこの辺から馴染みがなくなってきますね…
シャトー・グリもニュイサンジョルジュにある、その名の通りお城です。
高台のモノポールの区画があります。
デュ・パヴィヨンここが今回のセミナーの中心でもあります
ショヴェルさんが全面的に面倒見てます。
ここはポマールにあり、93年にビショーの傘下に入りました。
4haのモノポール、
クロ・デ・ウルスリーヌを持っています、これもセミナーで試飲できますよ
アデリー
ここはコートシャロネーズのメルキュレにあります。
2005年に元になるドメーヌを買収した際に、新たにアデリーと名付けました。
コートドールのワインは美味しいけれど高額なので、気軽に試せるワインを作りたいとの思いからメルキュレでワイン作りを始めました。
ロシュグレ
これで最後です、ここはボジョレー、ムーランナヴァンの中心にあり14年からビショーの仲間入りをしています。
ここ数年、コートドールの生産者の目はクリュ・ボジョレーに向けられていますが、ビショーも例外でありませんね。
そして、これに元々のアルベール・ビショーのワイン(畑)があり、全部で7つのラインナップを持っていることになります
全ては無理ですが、
11種類ものワインを試飲出来て、お土産ワインも1本ついてくるという非常にお得な会です
メルシャンの全面協力で実現しました。
シャトー・メルシャンのワイナリーツアーでお世話になった
押尾君のおかげです
メルシャン営業担当さんです
お土産ワインが1本ついていますが、更に当日だけの特別価格販売もあり、ご注文者にはショット・ツヴィーゼルのワインがペアでもらえるという特典付きです試飲アイテムと詳細につきましてはイベントページをご覧ください。
是非ご参加ください〜
posted by cave MITSUKURA at 17:37|
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日記
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