今年の春は強風の日が多い気がします。
今日も風が強い、しかも寒い


明日はいよいよ新元号の発表ですね、イニシャルはKかなぁ〜
お店には特に影響はありませんが。
さて、今年度最終日、だからと言って何でもありませんが、ワインの紹介します。
このところサボりまくってましたので。
正直、10年近くブログ書いていますのでネタがないというのもあり、
毎回ワインは違えど同じ様な事しか書いてないなーというのもあり、
意欲低下気味

でも、まぁ、同じワインを取り上げてもいいですよね

ヴィンテージにより違う訳ですし。
では、今日のワインはこちら


アルベール・ビショー デュ・パヴィヨン
ポマール クロ・デ・ウルスリーヌ2014

先日、栽培家のクリストフ・ショヴェルさんがご来店の際に試飲セミナーで出したワインです。
店頭にも入荷してきました

赤ワイン、ピノノワール100%
デュ・パヴィヨンのドメーヌは、1993年からアルベール・ビショーの傘下になっています。
特級のコルトン・グランクリュ クロ・デ・マレショードと並んで今日のワインがモノポール(単独所有)のフラッグシップです

ただし、今日のクロ・デ・ウルスリーヌは村名です。
(それでもブルゴーニュワインは区画名を名乗ると1級と同じ規制を受けるので、作りの内容は1級と同じです)
しかしながら…
この区画がどこにあるのか、いくら調べても全然分からない



HPはもちろん、ブルゴーニュワイン委員会の原語の地図を見ても、グーグルマップを見ても、ドメーヌの場所さえ書いてない

多分ここだろうというのはあるけど、何故明記されないのか。
これがポマール ↓

ブルゴーニュワイン委員会より
アトラスの地図と同じです ↓

この地図、区画がしっかり書かれているので大変有用なんですが大きいので開くのが大変なのが玉に瑕💦
右(北)がボーヌ、左(南)がヴォルネイです。
ポマールはブルゴーニュの赤ワインの歴史の中でも古くから重要産地で、評価の高い銘醸畑がシトー派の修道院や(DRCのロマネサンヴィヴァンでも知られる)名門のマレ・モンジュによって所有されてきました

なので、村にはマレモンジュという名の通りがあります。
抽出の濃い、力強く芳醇なワインは宮廷でも人気だったでしょう

黒い中心の外観と淡い紫のエッジが「夜と昼の戦い(ヴィクトル・ユゴー)」などと称されるのは納得です。
今日のワインが作られる区画も、修道院の所有に因んだ名前です

ウルスリーヌとはウルスラ修道院の尼僧達の事で、伝説の聖女ウルスラの名前を頂くキリスト教の修道院の所有だった為に名づけられました。
4haの石垣(クロ)で囲まれた特別な区画です。
↑ とは言え、石垣はひざ下くらいの高さしかありません

そして、囲まれてる区画は他にも結構あります(歴史も古いので)
で、
試飲したこのポマールは、やはりフルボディと言ってもいい深い味わいですね

飲みごたえもあり、味わいしっかりで余韻も長い。
非常に綺麗です、洗練されているという言葉が正に相応しい。
ワインの良し悪しは濃さじゃない、と言う事を端的に分からせてくれるワインです

ビオディナミを採用していますが、無理な「不味い自然さ」は一切ありません。
しかも香りが流石、素晴らしいですね

個人的に昔からポマールを贔屓に思ってました、わたくし。
もちろん今ではヴォルネイも大好きですよ、しかし、やはりこういうポマールらしいワインは好きですね

4月17日の試飲会に出したいと思います

一緒に飲んでみませんか〜