2019年03月06日

51分のいくつかなぁ


予報通り、雨が降り出しました


今日は午後から業界向けの試飲会を3軒ハシゴしましたが、無謀でした…

もっと時間的に余裕のある日ならよかったのですが、今日は全然ダメでしたね
挨拶だけしてた感じ


でもいいワインもありました
やはり自分で飲んで確認できると確かですね。

1軒、アルザスの生産者がいらっしゃった会では、美味しいアルザスが並んでいました
お値打ちで味も香りもよかったです。
蔵はストラスブールから車で30分くらいだそうで、北のバ・ラン(県)の作り手は珍しいかも。

生産者はジョセフ・シャルク、いらしてたのはニコラ・シャルクさん ↓

ジョセフ・シャルク1.jpg

HPより

1755年創業でニコラさんで8代目という老舗です
所有畑は12haと小〜中規模なドメーヌで、長らく蔵に買いに来る顧客だけを相手にワイン販売をしていたそうです。


アルザス51のグランクリュを一向に覚えていないてんちょですが、今日はアルザス最北にあるグランクリュが出ていました
その名も、

ジョセフ・シャルク.jpg

ジョセフ・シャルク アルテンベルグ・ド・ヴォルクスハイム リースリング2016


アルテンベルクと聞くとすぐに連想するのがベルクハイムですが、実はアルテンベルクという特級畑はアルザスに3つ存在します

今日のヴォルクスハイムもその一つ。
隣のベルグビーテンにもアルテンベルクという特級畑があります。
これらの村はアルザスのブドウ畑でも最北に位置しています。

丘の上にあった城塞周りの畑がそう名付けられたんでしょうね

コルマール付近よりもやや冷涼な気温だそうで、綺麗な酸の繊細なリースリングでした
確かにランゲンとか南に行くともっと重厚ですもんね。

これには畑の土壌がシストではなく、石灰岩が主体になっている事も大きく貢献しているようです。

アルザス地方は、ヴォージュ山脈ライン川に挟まれた細長い地方で、ブドウ畑は山脈の東のふもとに広がっています。

浸食と隆起を繰り返したアルザス地方の土壌は複雑です、土地の話は簡単にはできません。
山脈と川の間に2つの谷がある感じです。

しかし、確実に言えるのは、
この山脈があるおかげで雨雲が遮られ(山で降水が促される)、ブドウ栽培に適した乾燥した気候になっている事です。

昨年の春には雨が多くて困ったロワール、ブルゴーニュなどの北の産地に比べ、アルザスでは乾燥した高温の日が続きぶどうの糖度も十分に上がったそうです

ブルゴーニュワインが値上がりする中で、アルザスのピノノワールに注目している業者は多いでしょう
これからもっとアルザスの評価は高くなっていくと思います。

ドイツとフランスの両方の文化が混ざり、独自の言語や民族性のあるアルザス地方です

作り手の数もそれはもうたくさんいます、いいワインも一つや二つじゃない
グランクリュだけでも51もありますし、てんちょ、そのうちの幾つ飲んだことあるだろうか
皆さまもいろいろお試しください〜



そういえば、
アルザスグランクリュ51を覚えるかどうかは別にして、
今年の試験を受ける方へ

教室へ通う方は、予習を必ずした方がいいです。
教室へ行って教えてもらおうというのでは遅いです、答え合わせのつもりでいかないと。
なんせ、教室のカリキュラムってぎゅーぎゅーで、細かく全てを教えるなんて出来ないんです
せめてテキストの該当ページは全部目を通して行くべし。












posted by cave MITSUKURA at 19:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする