お天気はいいのに寒いです、名古屋は

でももう流石にダウン着てると暑いでしょうか。
備忘録的ワインの記事をいくつか書きたいのですが、それは後日に譲ることにして、今日はこのワインを紹介します


レ・クロ・ペルデュ ラネ・ルージュ2017

フランス南部、ラングドックのコルビエールにある蔵です。
また設立から16年という若さですが、ワインの評判はかなり良いです

蔵のオーナーの一人、オーストラリア人のポール・オールドさん、醸造家ですが、彼は何とロイヤルバレエ団でプロのダンサーだったという経歴の持ち主。

HPより、以下同様
彼はバカンスでこの地を訪れ、手つかずの自然が残された環境に感動すると同時に、1990年代から放棄される事が多くなったブドウ畑の状況を残念に思い、これらの畑を救済しようと決心します

それから、ポールさんはオーストラリアの醸造学校へ行き、ワイナリーを持つ計画を進めていきます

2003年、僅か1.5haの畑から始めた蔵は今では20haまで増えました

放棄された事で樹齢が上がり、中には樹齢120年以上の区画もあるそうです

蔵の名前である「クロ・ペルデュ」とは「失われた畑」を意味します、耕作放棄地を象徴する言葉です



ホント樹齢古そう
栽培も醸造も負担の無い方法で行われ、畑ではビオディナミを採用しています。
こう言っては何ですが、ド田舎だから余計に有効な気がします。
今日のワインは蔵の最もベーシックなワインで、リヴザルトなど所有する23区画のブドウを年のよって使い分けてブレンドしています

従ってAOCコルビエールではなく、IGPコート・カタランです。
中々聞きませんね、こんな産地名は

蔵はナルボンヌの南にありますよー
ニーム
モンペリエ
ベジエ
ナルボンヌ
ペルピニャン
と、東から西へラングドック(とルション)の主要な都市があります

勉強したい方は地図をご覧ください、字だけ見てるよりずっといいですよ
そしてワインですが、17年で、
Grenache 60%, Syrah 30%, Carignan10%
ステンレスタンクで9ヶ月熟成のフレッシュなワインですが、非常にエレガントです

樽を使用していないためにブドウのアロマが顕著に感じられます

一昔前に流行った、黒い果実がぼよーんと来るようなスタイルではありません。
大抵のワインがアルコール度数は高すぎるし、ああいうワインは2杯目を飲む気になれませんでした

1杯なら受けるんでしょうけど、何か不自然というか無理してるというか、市場でも段々とウケなくなってしまったのではないでしょうか。
(そうした背景も耕作放棄に繋がっています)
十分複雑ですが、難しいワインでもなく、ワインだけでも食事と一緒でも楽しめますよ

これでもアルコール度数14度ですが、あまり感じませんね。
しかもお値打ちで嬉しい

ですが、年産僅かに3960本という貴重な存在です。
27日の試飲会に出しますね〜
こうした南仏ワインが増えてくれるといいな
27日の試飲会に出しますね〜
こうした南仏ワインが増えてくれるといいな
