昨日調子こいて飲んだら今朝辛かった…

反省

今週は抑えていこう(いつも言うだけ

さて、では水曜の試飲会ワインから1本ご紹介いたします


ギガル コート・ロティ ブリュヌ・エ・ブロンド2014

コート・ロティはローヌ最北端のAOCです

シラー100%のワインが多いですが、ヴィオニエを20%まで混ぜてもいい事になっています。
赤ワインに白ブドウ入れるんですよ〜

キャンティもそうですね。
シラーの濃すぎる味わいを緩和させる目的もあったと思いますが、流石に今20%も入れてる作り手はいないだろうな〜
今日のワインで、シラー96%、ヴィオニエ4%です。
ヴィオニエ入れてる事がちょっと意外です

ロティとはロティサリーチキンのロティ、「焼けた」という意味です

急斜面で日当たりが強すぎるために「焼けた丘」と呼ばれるのです。
ブドウもこんがり、タンニンが強く色の濃いシラーからフルボディの赤ワインが作られています。
こんな斜面 ↓

ギガルHPより、以下同様
正にこれぞシラー、っていうワインです


立派なシラー
コート・ロティは急斜面がゆえに畑の面積も少なく、機械が使えない分農作業は大変な重労働です

その辺りのの事情もあって、コート・ロティはどの生産者でも高額です。
いいシラーを育てて、凝縮したいい赤ワインになっています。
今日のギガルは北部ローヌで最大の生産者です

有名ですから知っている方が多いでしょうね。
創業者のエティエンヌ・ギガルさんは元々、ヴィダル・フルーリーという同じ地区のワイナリーで働いていましたが、シラーとコート・ロティのいい相性に注目し、優れた区画のブドウだけで区画名の入ったワインを作ることを考え、1946年に自分のワイナリーを立ち上げました

彼が作る、区画名の入ったコート・ロティは、
ラ・テュルク
ラ・ランドンヌ
ラ・ムーリンヌ
が特に有名で評価は非常に高いのですが、5万円以上もしちゃってます

とてもじゃありませんが、気軽に飲めるワインではない

(因みにこの3つの区画ワインを市場ではギガルの3兄弟と呼んでいます)
ギガルは発展を続け、ヴィダル・フルーリーを傘下に収め、95年にはやはり老舗ドメーヌのシャトー・ダンピュイを買収しました

これが、シャトー・ダンピュイです ↓

お城〜、ドイツみたい
その後も色んなドメーヌを傘下に収めて成長を続けているギガルです。
正真正銘の北部ローヌの巨人ですな

で、今日のワインはシャトー・ダンピュイ所縁の畑です

シャトー・ダンピュイの城主であったモジロン伯爵には黒髪と金髪の二人の娘がおり、所有するコート・ロティの二つの丘にそれぞれ「ブリュヌ=黒髪」「ブロンド=金髪」と名付けた、という言い伝えがあります

まあ、真偽の程は確かではありませんが、もっともらしいお話です。
今でも実際にコート・ブリュヌ、コート・ブロンドという区画はあります

今日のワインはその二つの区画のブレンドです。
一部除梗なしのブドウをステンレスタンクで発酵させた後、オーク樽で36か月熟成(新樽は40%)
シラーのスパイシーさと果実味が物凄く凝縮しています

このワインも実は8640円もするんですが、ちょっとお値打ちに入荷してきたので、27日の試飲会に出す事にしました

本格的なシラーの味を体験してみてください〜