2019年12月31日
2019年今年もありがとうございました
天気は良いですが風が強い大晦日の名古屋です
てんちょは後半だけ、のんびりお店番〜
今日は21時まで、1秒も延長しませんわよ。
2019年12月29日
古都の息吹
今日を入れて今年もあと3日
早い一年だった…
この前、帰り道でコンビニの真ん前の路上に転がってる若者(男性)を見かけましてびっくりしました
まだ21時30分くらいだったのに…
忘年会で飲みすぎちゃったんでしょうねぇ
てんちょも今日は忘年会(という名だけの飲み会)です
最近お酒弱くなったような気がしますので、ほどほどに気を付けます
年末ですし、要らなさそうな資料を整理してると、出るわ出るわ💦
昔ほど紙を使わなくなったとはいえ、まだまだ多い。
半年に1回くらいは整理してるんだけどなぁ…
見返すことがなさそうな資料は処分しちゃいます
リサイクル業者さんが持って行ってくれるので助かります
これでまだ3分の1以下 ↓
さて、多分これが今年最後のワイン紹介です
ジョセフ・ペリエ ロワイヤル・ブリュットNV
またまたシャンパーニュです
ボトルの形が変わりましたね。
丸い瓶になってます、いつからだろう??
久しぶりに取ってみて驚いた、ラベルもなんか簡素になってるような…
この中堅メゾンは今ではちょっと地味な存在かもしれませんねぇ
しかし、ビルカール・サルモンやフィリッポナを贔屓にしてる愛好家にはちゃんと認められてる銘柄です。
ジョセフ・ペリエと言えばこのプレステージシャンパーニュが有名です ↓
ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ジョセフィーヌ
今店頭にはありませんので悪しからず。
(ヴィンテージシャンパーニュですよ)
このエッチングボトルはベルエポックと並んで美しいシャンパーニュとして知られていますね
娘、ジョセフィーヌの結婚式の為に特別に作ったというシャンパーニュ
こないだのコッポラと同じだね
ジョセフ・ペリエはそのまま、創業者のお名前です
創業は1825年、ワイン商の息子であった彼は自分のメゾンを設立するとすぐに商売を広げ、ロシアやイギリスをはじめインドまで輸出を拡大させる商才に富んだ人物でした。
商売の傍らでマルヌの県会議員を務めたり(任期6年)、シャロンの市長にもなっています。
多忙だっただろうにすごいですね
こんな方 ↓
HPより、19世紀の人じゃないみたい
かつてシャンパーニュの首都だったシャロン(今はシャロン・アン・シャンパーニュと言います)には、ジョセフ・ペリエ以外のシャンパーニュ・メーカーもあったんですがみんなランスやエペルネに移って行ってしまい、今ではシャロンにある唯一のメゾンになっています
ここです ↓
右下の方の赤い印がメゾンです。
シャロン・アン・シャンパーニュの町を見下ろす丘の上にあります。
(と言ってもそんなに大きな丘ではない)
シャロン・アン・シャンパーニュの町ってちょっと物悲しいというか、かつての繁栄が失われた寂しさを感じさせる雰囲気があります
町はそこそこ大きいのですが活気がないというか、人がいないというか…
またまた私が訪ねた時だけかもしれませんが。
創業者のジョセフ・ペリエの死後、経営はポール・ピトワに任され、パスツールと発酵の研究に取り組んだりしながら子孫へと継承されていましたが、1998年に大企業のティエノのグループ傘下に入っています。
ティエノは本当に大きなシャンパーニュ会社で、カナール・デシュエーヌやマリー・ステュアートもグループに入っていますし、ボルドーで5つほどシャトーを所有してます。
ランスの郊外にバカでっかいシェがありますので、パリ方面から高速を走れば巨大な醸造所の壁に書かれたTHIENOTの文字がいやでも目に入ります
でも、ジョセフ・ペリエってあんまり露出がないから詳しい事がよく分からなかったりします
HPはありますね。
ジョセフ・ペリエには3キロにも及ぶ地下セラーがあります ↓
HPより
買いブドウ75%、年産量の資料はないなぁ… 輸出も7割と多め。
今日のロワイヤル・ブリュットでは、シャルドネ35%、ピノノワール35%、ムニエ30%で、瓶熟3年にドサージュは7G
久しぶりに試してみます
今だけ限定の大特価になっていますので狙い目ですよ
一葉さんでおつり来ますんで。
またまたシャンパーニュです
ボトルの形が変わりましたね。
丸い瓶になってます、いつからだろう??
久しぶりに取ってみて驚いた、ラベルもなんか簡素になってるような…
この中堅メゾンは今ではちょっと地味な存在かもしれませんねぇ
しかし、ビルカール・サルモンやフィリッポナを贔屓にしてる愛好家にはちゃんと認められてる銘柄です。
ジョセフ・ペリエと言えばこのプレステージシャンパーニュが有名です ↓
ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ジョセフィーヌ
今店頭にはありませんので悪しからず。
(ヴィンテージシャンパーニュですよ)
このエッチングボトルはベルエポックと並んで美しいシャンパーニュとして知られていますね
娘、ジョセフィーヌの結婚式の為に特別に作ったというシャンパーニュ
こないだのコッポラと同じだね
ジョセフ・ペリエはそのまま、創業者のお名前です
創業は1825年、ワイン商の息子であった彼は自分のメゾンを設立するとすぐに商売を広げ、ロシアやイギリスをはじめインドまで輸出を拡大させる商才に富んだ人物でした。
商売の傍らでマルヌの県会議員を務めたり(任期6年)、シャロンの市長にもなっています。
多忙だっただろうにすごいですね
こんな方 ↓
HPより、19世紀の人じゃないみたい
かつてシャンパーニュの首都だったシャロン(今はシャロン・アン・シャンパーニュと言います)には、ジョセフ・ペリエ以外のシャンパーニュ・メーカーもあったんですがみんなランスやエペルネに移って行ってしまい、今ではシャロンにある唯一のメゾンになっています
ここです ↓
右下の方の赤い印がメゾンです。
シャロン・アン・シャンパーニュの町を見下ろす丘の上にあります。
(と言ってもそんなに大きな丘ではない)
シャロン・アン・シャンパーニュの町ってちょっと物悲しいというか、かつての繁栄が失われた寂しさを感じさせる雰囲気があります
町はそこそこ大きいのですが活気がないというか、人がいないというか…
またまた私が訪ねた時だけかもしれませんが。
創業者のジョセフ・ペリエの死後、経営はポール・ピトワに任され、パスツールと発酵の研究に取り組んだりしながら子孫へと継承されていましたが、1998年に大企業のティエノのグループ傘下に入っています。
ティエノは本当に大きなシャンパーニュ会社で、カナール・デシュエーヌやマリー・ステュアートもグループに入っていますし、ボルドーで5つほどシャトーを所有してます。
ランスの郊外にバカでっかいシェがありますので、パリ方面から高速を走れば巨大な醸造所の壁に書かれたTHIENOTの文字がいやでも目に入ります
でも、ジョセフ・ペリエってあんまり露出がないから詳しい事がよく分からなかったりします
HPはありますね。
ジョセフ・ペリエには3キロにも及ぶ地下セラーがあります ↓
HPより
買いブドウ75%、年産量の資料はないなぁ… 輸出も7割と多め。
今日のロワイヤル・ブリュットでは、シャルドネ35%、ピノノワール35%、ムニエ30%で、瓶熟3年にドサージュは7G
久しぶりに試してみます
今だけ限定の大特価になっていますので狙い目ですよ
一葉さんでおつり来ますんで。
2019年12月27日
シャンパーニュ好きは多いね
風が強くて、ビルの隙間とか命の危険を感じます
急にビュービュー寒い
今日でお仕事納めの方が多いでしょうね
一年、お疲れさまでした。
今日は打ち上げでしょうか??
カーヴミツクラは12月31日まで毎日営業しております
店頭のワインが急激に減って来た…
こりゃ、イカンうーん、もっと仕入れをしておくべきだったか
次の入荷まであと7日も営業しなくてはいけないのに
クリュッグが毎年出してるお料理の冊子、ご存知ですか? こちら ↓
2019年12月24日
勘を信じよ
クリスマス気分には程遠いてんちょです
大体、子供時代から学生時代、若い頃にもクリスマスに関心がなかったという
今日はプレゼントを買いにいらっしゃるお客様が多いですね
素敵
ワイン専門誌のデカンターに「クリスマスソングとワインのマリアージュ」という記事があってウケた
それって合わせるもんなのか??
ディーン・マーティンのBaby It’s Cold Outsideにアイスワインを合わせるという、とってもキザなペアリングに納得な様な…かゆいような…
歌がかなーり古い??
「キザ」って死語だよね
記事はこちら ↓
https://www.decanter.com/wine-news/opinion/the-editors-blog/christmas-songs-wine-pairing-429549/
記事とは無関係ですが💦、ワインの紹介いたします
シャトー・グラース・デュー2012
てんちょ、初めて扱うシャトーです。
ラベルに記載の通り、ボルドーのサンテミリオンです。
グランクリュですが、クラッセじゃないのです
「ただの」グランクリュ(という表記)です。
てんちょ、このワインの詳細を全く知りませんが、美味しい予感がしたので買ってみました
なんじゃそりゃ、と思われるでしょうが、この酒飲みの野生の勘は外れた事がありません
いや、ほんとでっせ。
○○(ご想像にお任せします)を見抜く力は全然ないけど、ワインの中身はいつも大体想像通り
たわごとは置いといて、良いなと思う具体的な根拠が二つあります
一つは、輸入元が大変信頼できるからです
蔵を出てからずーっと温度の記録があり、どこに何時間とどまっていたかも正確に記録されています。
万が一、事故品があれば原因が突き止めやすいですし、そこまでする品質への拘りがすごい。
(実際、このトレサビリティ・システムが採用できなくて取引を辞めた生産者もあり)
偽物や劣悪な環境をウロウロしてきた物とは全く違うのです
もう一つはこれ↓
農産物博覧会の金賞シールがあるからです
世界中で星の数ほどあるコンクールですが、このシダの葉のシールは信頼できますよ
チーズやオリーヴオイル、ジャムなどにもついています。
この博覧会で選出されるワインは数は多いですがその選考眼はとてもいい、一体誰(ら)が権威付けしてるのか知りませんけど。
本当に金賞にはずれなし、です
という訳で。
しかし、この蔵は大変古い歴史があるようです
中世にシトー派の修道僧によって開墾された畑で、それ故、グラース・デュー=神の恩恵、と名付けられています。
コート地区とグラーヴ地区の間にあります。
こんな蔵です ↓
HPより
メルロー80%、カベルネフラン20%
果粒だけを選別、タンクで発酵の後に一部をバリックで18ヶ月前後熟成させています。
12年ですし、結構こなれてきてるでしょう。
香りが一番期待したいですね〜
メルローの湿った香りがして欲しいなぁ
そろそろブケがして欲しいところ
店頭にありますのでお試しください
そして、サンタの帽子は明日までです‼️
2019年12月22日
一度は飲むべき
今日はこれから雨になるようで
雪じゃなくていいけど。
今日は冬至、これから日が長くなるとは信じがたいけど、それは嬉しい
世間はクリスマスで盛り上がっているんでしょうか?
てんちょの周りは全然
この3日はワイン系のお店にはいかないぞ
今日もちょっといいワインを紹介します
ベガ・シシリア バルブブエナNO.5 2013
このワインがどこの国の物か知ってる方は多いだろうか。
一定の年齢以上のファンが特に多そう(わたくしもそのうちの一人)
ベガ・シシリアと聞けばにんまりしますね
このワインはスペイン産、カスティーリャにあるリベラ・デル・デュエロの赤ワインです
ここ ↓
なんちゅー縮尺
スペインはやたらDOが増えたのでややこしくなりましたね
DOリベラ・デル・デュエロを名乗れるのは赤とロゼだけ、ですが、ほとんどの生産が赤ワインです。
75%以上にテンプラニーリョの使用が義務付けられていて、カベルネその他のブレンドにも細かい規定が設けられています。
リベラ・デル・デュエロというより、スペインで一等賞のワイナリーがベガ・シシリアです
ここの「ウニコ」は昔から別格
今でこそスペインにはプリオラートのレルミタだの、リオハのシルシオンだのがありますけど、そもそもの高級路線はベガ・シシリアたった一つだった時代が長い
だから、年齢が一定以上のスペイン愛好家が持つ新参者とは一線を画するベガ・シシリアへの敬愛の深さは並大抵ではない
そんくらい好きですね
19世紀創業のこの蔵は、当時からスペインの固有品種であるテンプラニーリョ(リベラ・デル・デュエロではティント・フィノと呼ばれています)と合わせてカベルネ等フランス品種を栽培してきました
創業者がボルドーで醸造を学んでいたからです。
(この時期はフランス南部でフィロキセラ被害が拡大していく時期で多くの醸造家がフランスのブドウ畑を見限ってスペイン北部へと移住してきた時代でもあります)
ティント・フィノとカベルネをブレンドしたモダンなワイン「ウニコ」は国際博覧会で金賞を受賞、たちまち大評判となります
スペインでは他に全くなかったスタイルです。
以後、155年もベガ・シシリアはオーナーを変えてもその理念を変化させる事なく今日にいたっています。
今日のバルブブエナは、ティント・フィノ95%とメルロー5%のブレンド
ウニコと同じ畑ですが、若木と試飲選抜でファーストに採用されなかったものでブレンドされています。
5年熟成させることからNO.5の名前になっています。
バルブブエナとはワイナリーのある街の名前です。
蔵は最新の設備で、畑仕事も実に丁寧に行われています ↓
HPより、以下同様
乾いた土地、何もない所です。
ブドウは株仕立て
非常に清潔な醸造所、発酵には樽とステンを併用しています。
熟成庫も整然そのもの、大樽も使っています。
ウニコのセカンド的な存在ですが、妥協なきワイン作りはバルブブエナでも全く同じです
ベガ・シシリアのラインナップも増えましたね
トロにも畑と醸造所を拡大しています
ウニコ
ウニコ・レゼルバ・エスペシアル
バルブブエナ
マカン
ピンティア
アリオン
因みに、今ではトカイ(ハンガリー)でオムレスっていう貴腐ワインも作ってます
久しぶりにバルブブエナ、飲んでみたいです
結構なフルボディですよ〜
でも、洗練されてるってすぐに分かります
お値段も高くなりましたけど…
店頭には13年があります、14年も買えますがさらに値上がりしちゃってます。
あー、ここ行ってみたいです
2019年12月21日
これでもかっていう白
やっぱり今年はかなり暖かいです
今の所は。
スキー場が大変だよね
今、店頭にあるワイン以外でも、世界中でワインが作られていて数えきれないほどのワインがありますよね
新しい注目産地や、昔からの人気の産地。
そんな中でちょっとマイナー下降気味だと思う産地ありますか??
てんちょ、ありますよ
それはね…
ボルドー・ブランです
グラーヴ(ペサック・レオニャン)なんて正当な格付けもある由緒正しい地区なのに、昔ほどはそこまでみんなが熱狂していませんよ…ね…
シャトー・パプ・クレマン・ブランが争奪戦!、とか
ドメーヌ・ド・シュヴァリエ・ブランが6桁の高値に!、とか聞いた事ないですもん
(いや、値上がりしなくていいんですよ)
オーブリオン・ブランは置いといて、そこまでボルドーの白ってキャーっていう銘柄がないでしょうか
てんちょ、ドメーヌ・ド・シュヴァリエ白もスミス・オー・ラフィット白も好きですよ
でも、世間は同じくらいの価格なら、ピュリニーの1級を向いてる気がします
うちだけ???
では、弊店で最も高額なボルドー・ブラン・セックを紹介します
(甘口の方が実は高いんですが)
イグレック・ド・シャトー・ディケム2014
紙に包まれてて剥がしたくないので、ラベルはHPより拝借 ↓
シンプルでかっこいいですね〜
少し前に紹介しましたが、このワインはボルドー、ソーテルヌの頂点にあるシャトー・ディケムの辛口バージョンです
シャトー・ディケムと言えば、世界3大白ワインの一つでもあり、ボルドー、ソーテルヌ地区の貴腐ワインのトップに格付けされてただ一つのシャトーです
甘露、エリクサー、どんな病気もたちどころに治りそうな無敵の滴、それがイケムです
貴腐ワインは甘い物が乏しかった時代には、それはそれは贅沢な貴重品で、本当に薬として病人に与えられていたほど。
ドイツ・モーゼルでドクトール(医者)っていう名前の畑があるくらいです。
(ただし、医者の隣は墓場という名前ですけど、なんまんだぶ)
しかーし、甘いものがそんなに持て囃されなくなった今日では貴腐ワインのメーカーははっきり言って苦戦しています
極甘口のワインがあんまり売れないので、どこのシャトーも辛口白を作り始めたのです
今やドイツワインも辛口主体ですしね…
そして、そこは大事に育てたブドウですから、辛口でも当然美味しいでしょう
HPより
イグレックの生産は1996年に始まりました
HPによれば、それまでも、収穫の最後に樹上にある完熟したブドウを使用して白ワインが作られていたようですが、貴腐菌が付いているためにアルコール度数が上がらず、毎年の生産はできなかったようです。
それを96年からは、より早い段階で熟したブドウをより分け早く収穫し、辛口ワインを作るためのプロセスに変更しました。
そうして2004年からは毎年の生産が可能になったそうです。
酸味が残るソーヴィニョンブランを早めに収穫し、それに完熟したセミヨンを加えることでフレッシュでありながらクリスピー(濃厚な噛み応えがあるよう)なしっかりとした辛口の白ワインになっています
ブレンドは熟成の最後です。
発酵の最後と熟成は樽で行われ、澱と共にバトナージュされて一層の深みが出るように工夫されています
「イグレック」とはフランス語のアルファベットYの呼び名です。
因みにHはアッシュ
で、お味なんですけど。
そりゃーもー、こってこてのフルボディでっせ
「コクがある」なんて生易しいもんじゃなく、樽と完熟感に果実味とアルコールが重厚に重なり合ってます
や、やり過ぎでは… ってくらい
新樽にバトナージュ… 聞いただけで辛い。
紹介しておきながらすみませんが。
…コングスガードの向こうを張れるんじゃなかろうか
こってり白ワインが好きな方にはそりゃ天国ですよ
リッチさは本当に流石です
HPにはかしこまらないで気楽に飲め、って書いてあります
でも諭吉二人では足りません、どんな気楽さだ
いかん、紹介してるのに恨み節になってしまった
しかし店頭ではよく売れまして残り2本だけ
おためしあーれー
2019年12月20日
割り当てきたる
今日は風が強い
日が沈むとやっぱり寒いですね
水曜の試飲会では初めてのお客様、新婚さん、いつもの常連さんと楽しく飲むことができました
デュジャック
写ってないのもある
銘柄はラベル読んでください。
16年からしたら収穫増えてるはずなんですけど、全然割り当て増えてません
くーっ、クロ・ド・ラ・ロシュ飲んでみたい
皆様は今年一番のワインって何でしょうか??
てんちょ、決めるの難しいーなー
順番に思い出そうとして写真を見てみると…
ドメーヌ曽我の小布施カベルネフランは素晴らしかった
バーンスタインさんに会って
フレデリック・マニャン会もやりました
シャトー・シャロンも非常に有意義だった
ボーカステルとしゃぶしゃぶも楽しく美味しかったし
ブシャール銘醸畑も感動した
DRCも飲みましたね
イル・カルボナイオーネのミニ垂直出来た
パッソピシャーロもミニ垂直した… ← この時点でまだ5月
書いてられませんね、これに個人飲みのワインを加えると… 一番って決められないなぁ
あーだめだ
全然実のあるブログが書けない
2019年12月18日
良心とプライドの現れ
ほんと暖かくて、コート着て歩いてると暑いですね
今年は静電気がない気がします、気温が高いからでしょう
北半球のブドウ畑ではとっくに収穫が終わっていますが、剪定や土寄せなど寒い中でも作業があります。
本当に農業って大変、そして一年に一回しか収穫がないのも大変リスキーな話。
アメリカがEUワインの関税を100%に上げようとしてるようですが…
しかも宇宙開発費の捻出のため?
この何年かのアメリカは極端な政策で時代に逆行してるようなのに、国内の景気がいいって非常に気味が悪い、
近い内にしわ寄せがどっかーんとくるんだろうなぁ
大統領選挙の行方も心配
さて、今日は今年最後の試飲会です
一つワインを紹介します
マイイ ロゼ・ド・マイイ グランクリュNV
マイイは有名ですがロゼを飲んでる方は少ないでしょう
マイイは生産者名(協同組合=CMです)でもありますが、グランクリュのぬらの名前でもあります。
シャンパーニュの特級17の内で最も北西にあります
シャンパーニュ・グランクリュマラソンをやるなら出発点はここだ。
(ま、南のメニル・シュル・オジェから北上するっていう手もありますけど)
1級のリュド村と特級ヴェルズネイのちょうど真ん中にあって、なーんにもない所ですが、
マイイの事務所はとってもかっこいいです。
こんなのどかで綺麗な風景の中で ↓
HPより、以下同様
こういう建造物が突如登場するのです ↓
インテリアショップかと思うくらい
マイイではランスの大聖堂が建てられる前の13世紀からブドウ栽培が行われ、評価の高いワインが聖職者や貴族に人気だったという記録が残っています
当時はもちろん赤ワインですけど。
時は下って1929年、第一次世界大戦の後の荒廃に追い打ちをかけるように世界恐慌が起き、シャンパーニュはほとんどの顧客を失ってしまい、どこのメゾンも農家も破産寸前、もしくは本当に破産してしまうという暗黒時代に突入します
ベルエポックの時代にあんなに売れたシャンパーニュ、もう不景気なんて二度と来ないと浮かれてた人達には大打撃でした
戦争で若者はいなくなるわ、農業の担い手はいなくなるわ、商品も売れないという。
そうした中で小規模のブドウ栽培かが生き残るために集まってできたのが協同組合です
実際、マイイ以外にもこの時期に設立されてる組合は多いです。
組合の所有畑は70ha、約80人の組合員によって構成され、ピノノワール75%、シャルドネ25%
全ての畑がグランクリュにあります
年産50万本、この生産量が高品質を維持するのにふさわしい量だという事です。
地下カーヴは1キロもあります ↓
フィッシュボーン構造ですね、マムと同じ
が、肝心のロゼの情報がありませんので、白の情報を載せておきます ↓
アルコール発酵はステンレスタンクですがMLFには一部バリックを使用、10の異なるヴィンテージをブレンド、各ヴィンテージのベースワインは600もの区画から造られています
リザーヴワインは30〜40%
ドサージュは7グラム/リットル
上級品のロゼ(ラントンポレール・ロゼ)は樹齢の古いピノノワールから作られた赤ワインをブレンドしています。
きっと今日のロゼも同様でしょう、何種類も赤ワインを作らないでしょうから。
辛口で味わい深いロゼ、香りは華やかですがその印象程にはフローラルな味はしなくて、もっと熟成感があります
爽やかさや軽やかさと重厚さや複雑性、フレッシュな果実ときのこやトーストの様な熟成感、
二つの相反する物が一緒に存在する非常に不思議なお酒がシャンパーニュです
色んな香りや味わいがあるのに決して重くない、これも不思議の一つ。
シャンパーニュって二律背反な魅力があります
今日の試飲会に参加してくださる方は、実際に飲んで確かめてみてください
店頭で販売もしてます〜
マイイは有名ですがロゼを飲んでる方は少ないでしょう
マイイは生産者名(協同組合=CMです)でもありますが、グランクリュのぬらの名前でもあります。
シャンパーニュの特級17の内で最も北西にあります
シャンパーニュ・グランクリュマラソンをやるなら出発点はここだ。
(ま、南のメニル・シュル・オジェから北上するっていう手もありますけど)
1級のリュド村と特級ヴェルズネイのちょうど真ん中にあって、なーんにもない所ですが、
マイイの事務所はとってもかっこいいです。
こんなのどかで綺麗な風景の中で ↓
HPより、以下同様
こういう建造物が突如登場するのです ↓
インテリアショップかと思うくらい
マイイではランスの大聖堂が建てられる前の13世紀からブドウ栽培が行われ、評価の高いワインが聖職者や貴族に人気だったという記録が残っています
当時はもちろん赤ワインですけど。
時は下って1929年、第一次世界大戦の後の荒廃に追い打ちをかけるように世界恐慌が起き、シャンパーニュはほとんどの顧客を失ってしまい、どこのメゾンも農家も破産寸前、もしくは本当に破産してしまうという暗黒時代に突入します
ベルエポックの時代にあんなに売れたシャンパーニュ、もう不景気なんて二度と来ないと浮かれてた人達には大打撃でした
戦争で若者はいなくなるわ、農業の担い手はいなくなるわ、商品も売れないという。
そうした中で小規模のブドウ栽培かが生き残るために集まってできたのが協同組合です
実際、マイイ以外にもこの時期に設立されてる組合は多いです。
組合の所有畑は70ha、約80人の組合員によって構成され、ピノノワール75%、シャルドネ25%
全ての畑がグランクリュにあります
年産50万本、この生産量が高品質を維持するのにふさわしい量だという事です。
地下カーヴは1キロもあります ↓
フィッシュボーン構造ですね、マムと同じ
が、肝心のロゼの情報がありませんので、白の情報を載せておきます ↓
アルコール発酵はステンレスタンクですがMLFには一部バリックを使用、10の異なるヴィンテージをブレンド、各ヴィンテージのベースワインは600もの区画から造られています
リザーヴワインは30〜40%
ドサージュは7グラム/リットル
上級品のロゼ(ラントンポレール・ロゼ)は樹齢の古いピノノワールから作られた赤ワインをブレンドしています。
きっと今日のロゼも同様でしょう、何種類も赤ワインを作らないでしょうから。
辛口で味わい深いロゼ、香りは華やかですがその印象程にはフローラルな味はしなくて、もっと熟成感があります
爽やかさや軽やかさと重厚さや複雑性、フレッシュな果実ときのこやトーストの様な熟成感、
二つの相反する物が一緒に存在する非常に不思議なお酒がシャンパーニュです
色んな香りや味わいがあるのに決して重くない、これも不思議の一つ。
シャンパーニュって二律背反な魅力があります
今日の試飲会に参加してくださる方は、実際に飲んで確かめてみてください
店頭で販売もしてます〜
2019年12月17日
ノベルティマニアいませんか
久しぶりに雨ですね
明日は12月とは思えないくらい気温が上がるみたいです
この前、モダンスタイルでフルボディの赤ワインを飲んでいたら、
「珍しい」
と言われてしまった
ま、確かにあまり飲みませんけど。
贔屓の銘柄もあるんです
今日はワインではなく、ノベルティ・プレゼントのお知らせです
と言われてしまった
ま、確かにあまり飲みませんけど。
贔屓の銘柄もあるんです
今日はワインではなく、ノベルティ・プレゼントのお知らせです
ギガル コート・デュ・ローヌ赤2015
店頭でも定番のローヌワインですが、2000円以下でしかも4年も熟成してる15年でとても人気があります
グルナッシュ、シラー等のミディアム〜フルボディです。
このギガルから、オリジナルのワインバッグがもらえました
ウェットスーツの素材でできていて緩衝材なしでも持ち運べます。
素敵な赤色でギガルのロゴ入りです。
コート・デュ・ローヌを3本お買い上げの方に1つ差し上げます
数は沢山ありませんので、欲しい方はお早めにご来店ください。
3本も持って帰るの大変という方もいらっしゃるでしょうが(特に女性)、頑張ってください(こら)
2019年12月14日
キラキラとは何ぞや
もう12月も半分終わったー
早い
暖かいからか、ますます12月という実感が湧きませんね。
この前のシャンパーニュ会では珍しいシャンパーニュを飲みました
かっこいいミュズレ↓
左の、フランソワ・スゴンデのピュイジューグランクリュ、変わったミュズレですよね
こんな「翼」が付いてるミュズレは初めて見ました。
コレクションボードに入りませんね
007もかっこいいです
ボトルの表面に25の数字を模ってエッチングしてある歴代映画のタイトルが全部言えなかったなぁ
シャンパーニュはどれも非常にいい香りと味でした
追加でスティルワインを出してくださった皆様、ありがとうございました
食事は珍しく持ち寄りにしましたが、誰一人被らず(奇跡)いい感じにバランスが取れてて良かったです
てんちょ、お客様のおすすめで中区丸の内にあるグラシエイクスさんでアイスケーキをオーダーしました
マンゴー&バニラ、フランボワーズ&ピスタチオ
とても美しい外観
味もすごく美味しかったですよ〜、めちゃ上品
こちらのお店、アイスケーキもいいですし、普通のケーキも豊富です
おしゃれなお店なんですが、お値段はお高く留まったお店じゃないので、安心してお出かけ出来ます
店内で写真撮らせていただきました ↓
そして会の主題は、
「何故女性はシャンパーニュが好きなのか」という疑問へ移り、
それはね、
「女性はキラキラが好きだから」と言う事で一件落着
さー、美味しい泡はまだまだこれからですよ〜
それはね、
「女性はキラキラが好きだから」と言う事で一件落着
さー、美味しい泡はまだまだこれからですよ〜
2019年12月12日
来年の干支はなーんだ
晴れ続きの名古屋です
今月のクリスマスは火曜と水曜で、しかも23日が祝日じゃないので各お店のクリスマスディナーは昨年とは違った雰囲気でしょうか…
年明けまでまだ2週間と少しありますけど、来年の干支のワインを紹介します
マン・ヴィントナーズ ヴエラ カベルネソーヴィニヨン2018
毎年何かしらの干支ラベルってありますね
てんちょ、このワイン、ただ単に見た目だけで選びました
可愛いですよね
このワインは南アフリカ共和国産です
南アのワイン産地って細かく知ってますか??
どの国もですが、各産地に細かなサブリージョンが制定されていてややこしいですよね
毎日飲んでる訳じゃないから、名称の包含関係がごっちゃになりがち
ワイン法の勉強は大系を見てまず全体を理解してから、細かな産地を当てはめて覚えるのが早いかなぁ
ま−、やり方は人それぞれですね。
南アフリカ共和国には9つの州があり、その内6つの州でワイン生産がされていますが、9割以上のワインがケープタウンを中心とした沿岸部の西ケープ州で作られています
ワイン法もこの西ケープ州内に集中していますので、ここを覚えたらあとはオマケみたいなもんです
この西ケープ州には、6つのリージョンが定められ、さらに各リージョンディストリクトが定められ、ディストリクト内にはワード(区)があります。
結構めんどくさいですよ
ワインの名称の勉強って、愛知県名古屋市中区栄まで覚えて、1丁目の角の○○っていうお店がいいとか、もう3件向こうの○○もいいよねって言うのと同じです
名古屋市は三重県じゃないし、中区って天白区よりも人が多いっけ?、とかやってる訳です。
勉強する方は頑張ってください
で、今日のマンですが、こちらも有名産地、西ケープ州のステレンボッシュにあります。
ただし、掲出のワインはWO西ケープという最も大きな地域を名乗るデイリークラスのワインです。
(ポイヤックとか言わないただのボルドーみたいな)
マンは3人(2人の兄弟と醸造家の友人)で経営してる蔵なのですが、それぞれの奥様の名前の頭文字を取ってMANと名付けたそうです
二人の兄弟の実家は元々長らくブドウ栽培をしていて、南ア最大の協同組合のKWVにブドウを売っていたそうですが、5代目に当たる彼らが1990年代に家業を復活させようとワイン作りを始めました
自分たちが飲みたいと思うワインを作る、
という事をコンセプトにコスパに富んだ手頃で美味しいワインを作ってるみたいです。
みたい…って言うのは実は買ったのは初めてなので
知らなかったなぁ
確かにすごくリーズナブルです
てんちょはただ、年賀のお持たせにどうかなーと思っただけです
1月を過ぎたら干支なんて年末まで意識することがなさそうな私です。
水引も数量限定ですがありますのでお申し付けください
2019年12月11日
クリスマス先取りシャンパーニュ
12月ももう2週目なんですねー、全然自覚ないですけど
自宅のオイルヒーターを処分しようと思うのですが、粗大ごみにも出せずメーカーに有料で引き取りの依頼をしないといけなくて、
これがとーぉっても面倒です
まず電話がつながらない
音声案内でさんざんあちこち回されて、繋がらず延々待たされるという
オイルヒーター、暖かくていいんですけど全然使ってなくて勿体ない
さて、ではまとめてシャンパーニュの紹介・説明をします。
今度一度に飲むことになりました
どの会もせいぜい12名マックスなのでなかなか公募できなくて申し訳ございません。
シャンパーニュはこちら ↓
左から、
ゴッセ・セレブリス エクストラブリュット2007
ゴッセ・セレブリス エクストラブリュット・ロゼ2007
ウィリアム・ドゥーツ2000
ボランジェ 007リミテッドエディション2011 マグナム
パイパー・エドシック レア2002
エグリ・ウーリエ ブリュット・グランクリュNV
フランソワ・スゴンデ ピュイジューNV
7種類、8本分です
12月にふさわしい高級シャンパーニュばっかりです
左から簡単に説明いたします
ゴッセは有名なメゾンですね、御存知の方が多いでしょう
特級アイにある最古のメゾンです、アイというブドウ畑はアンリ4世の時代から記録があるなど優れたピノノワールの産地として知られています。
現在16代目にもなるゴッセですが、なぜか最古のシャンパーニュメゾンとしては認識されていません。
(一応公式にはルイナールです)
ゴッセのシャンパーニュの特徴は全てのキュヴェでMLFを行わないことです
アルコール発酵の後でマロラクティック発酵が起きると酸味が和らぎ、早くから飲みやすくなります。
これはスティルワインでも同じです。
ゴッセではこのMLFをブロックすることにより、ブドウ由来のリンゴ酸を保ったまま二次発酵へ移ります。
シャンパーニュは2回発酵を経て、さらに瓶熟の期間を長く取るために通常のワインよりも多くの酸を必要とします
そもそもの酸が少ないと、熟成中に味がぼやけてしまい、なんとも間の抜けたシャンパーニュになってしまうんです
高い酸度は長期熟成に必要不可欠な要素です
…だからサロンは出荷時点で収穫から10年以上経ってるのに固い
そうした確固たるこだわりがあるゴッセ、セレブリスは蔵の最高傑作です
アイを中心にグランクリュをブレンド(ただし100とは言及がない)、10年以上の熟成を経た本当の逸品です
シャルドネ57%、ピノノワール43%
ドサージュはわずかに3g
ロゼは、シャルドネ59%、ピノノワール41%(赤ワイン7%を含む)
どちらも良年のみの限定生産。
それからこのラベルですが、10年ちょっと前に何故か胴の部分のラベルをなくしてネックだけにしたんですよね〜
全てのボトルで
クーラーの中ではがれやすいからって聞いた気がしますけど、はがれない接着剤ありますよね
既にはがれた後のようなボトルがちょっと寂しいです…
が、香りと味は素晴らしいでしょう
次の、ウィリアム・ドゥーツへ。
ドゥーツも特級アイにあるメゾンです
ゴッセから歩いて行けます。
ドゥーツの創業は1837年、ウィリアム・ドゥーツとゲルデルマンの二人によって設立。
家族経営を続ける数少ないメゾンの一つ、人気があるものの露出が少ない通向けの銘柄になってますね
掲出のシャンパーニュは創業者に捧げたオマージュボトルです。
60%ピノノワール、30%シャルドネ、5%ムニエらしい。
ドゥーツは上品のお手本みたいなシャンパーニュなので、あんまり銘柄に詳しくなくレコルタンを語るほどじゃなくけど、ミーハーとは一線を画したい時は「ドゥーツが好き」って言っとけば体面はばっちり保たれます
んで4つ目、これまた特級アイ。
ボランジェの歴史はどこでも見られるんで今更ここで語る必要もないくらい有名
ヴーヴクリコやポメリーのように若くして夫を亡くした女性当主が活躍した蔵です。
今でこそ007が有名ですけど、イギリス王室は長く関りがあってロイヤルワラントも持っています。
掲出のボトルは、来春公開予定の25作目「007 NO TIME TO DIE」の発表記念の限定ボトルです
ボランジェがヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ以外で初めて作ったブラン・ド・ノワールです。
2011年のヴィンテージ
ボトルにエッチングされた25の文字にはこれまでの映画のタイトルが刻まれています。
ドクターノオ、オクトパシー、ムーンレイカーなど
マグナムなので非常に楽しみ
やっぱりでっかいボトルは正義だよ
5つ目はパイパー・エドシック レア2002
ピぺって言いたいけど、日本向けのマーケティングに合わせて不本意ながらアメリカ風にパイパーと呼ばせていただきます
マリリンモンローが好きだったこの銘柄は、カンヌ映画祭の公式シャンパーニュでもあります。
朝からシャンパーニュ飲んでたモンロー、パイパーの本社にはサイン入りで「大好きなパイパーへ」って書かれたポスターが飾ってあります
こちらは1785年創業の古株、創業者のフローレンス・ルイは宮廷に出入りを許されたワイン商で、マリーアントワネットにシャンパーニュを献上したことがあるそうで。
レアはその当時の思い出を意匠に取り入れたデザインです
ラベル代わりのティアラ、ボトルネックの赤いリングは指輪を模しています。
70%シャルドネ、30%ピノノワール
2002年はシャルドネの当たり年でもう十分に熟成を経たいい飲み頃になっています。
6つ目に行きましょう。
これはヴィンテージじゃないNVですが、ピノノワールのレコルタンではおそらくNO.1間違いなさそう
エグリ・ウーリエは今から20年くらい前に初めて日本に紹介されたレコルタンで、その後のレコルタンブームで一気に人気が出て今や入手困難、値段の高いシャンパーニュになってしまいました
とは言ってもシャルドネのジャック・セロスほどではないけど。
特級アンボネイにある蔵は今ではお嬢さんが手伝っているそうです、4代目に当たるフランシス氏は大変気難しいらしいのですが、そのお陰かかなり話しやすくなったとか何とか
こだわりの個人生産者には愛想のいい人ばっかりじゃないという一例。
このボトル、以前はトラディションのが文字が入っていたんだけどなくなりましたね。
これが蔵の最もスタンダードです
ピノノワール75%、シャルドネ25%、デゴルジュマンの時期は2018年。
シャルドネは酸味を多く持つ東向きの斜面のものを使っているそうです。
久しぶりに飲んでみます
そして最後のシャンパーニュは珍品
フランソワ・スゴンデは特級シルリーで最も有名なレコルタンです
御当主が数年前に事故でお亡くなりなってしまって非常に残念ですが、生産が続けられているのはいい事です。
シャンパーニュという名称よりシルリー・ムスーとして宮廷時代から名声があったこの地の発泡ワイン、畑の面積は少ないのですがやはり素晴らしいシャンパーニュスゴンデが今でも作っています。
この蔵、スコンデだと思っていたんですが(Cだし)、スゴンデが正しいそうです
そして、お隣の幻の特級ピュイジューの名前を付けたシャンパーニュをついに発売したんです
2,3年前だったでしょうか。
びっくりしました、17あるシャンパーニュのグランクリュの中で唯一、ラベルに記載されない特級、それがピュイジューなんです
このスコンデ以外では見たことがありません
ピノノワールとシャルドネが半分ずつ、3つのヴィンテージをブレンドしてるらしいけど詳しくは分からん
いい黄金色ですね、非常に期待しています
という事で、全ては飲んでみなくちゃ始まらない
最後に需要事項のお知らせ、
ミュズレはてんちょの物ですので悪しからず〜
2019年12月08日
緑が入ってるラベル
今日って真珠湾攻撃の日だったのですね
終戦から74年しか経ってないのに年々意識が遠くなっていく。
てんちょの家も祖父やその弟たちが戦争に従軍してましたけど、生きて帰ったのは2人だけ。
会ったことのない若い大叔父のセーラーや白の詰襟姿の写真は仏壇に飾ってあったけど(一族みんな海軍だったので)、祖父から戦争の話は具体的に聞いた事がない…
お墓参りに行く時に、何故墓地じゃないお寺の敷地にある12,3のお墓を訪ねて、その内の3つだけにお参りするのか、大きくなるまで理由がピンときませんでした。
(戦死した大叔父たちはまとめて英霊として祀られているので家のお墓に入っていない、見た目は全部一緒のお墓でも身内の墓にしか参らないって事です)
多治見では県病院に焼夷弾が落とされた以外では空襲はなかったそうで、灯火管制を嫌った曽祖父が食卓の明かりを覆う黒い幕を自ら取っ払っていたらしい…
さて、ワインの話。
火曜日に入荷してくる新しいワインの紹介をします
アロム・ド・パヴィ2013
このワインは初めて扱います、従いまして飲んだ事ありません
パヴィの名前の通り、こちらはシャトー・パヴィのセカンドワインです。
ラベルに緑色が使ってある蔵はボルドーではとても珍しいですよね
ファーストがこちら ↓
パヴィってセカンドあったんですね…
2005年がファーストヴィンテージだそうで、まだ最近ですね
シャトー・パヴィはボルドー、サンテミリオンのコート地区にあります
世界遺産になった町の中心の修道院から南へ少し、丘を下ったところにあります。
オーゾンヌと同じ南向きの斜面です。
(もう一つの地区がシュヴァルブランのあるグラーヴ地区、ポムロル側です)
HPより、日当たりの良い斜面
てんちょ、2001年に行ったんです、シャトーの前まで
この話はため息が30回くらい出ますので聞きたい方は個人的にお尋ねください
シャトーの文句は1ミリもありません。
右岸でも特に古い記録があるパヴィ、その名声は知られていたはずですが、左岸のメドックに比べると小さな産地であったサンテミリオンはそれほど注目されずに20世紀を迎えています
メドックから遅れること100年、1955年に決められた格付けではシャトー・パヴィは第一特別級=プルミエ・グランクリュ・クラッセとなったのですが、最初の格付けは最高級の中のBクラス、オーゾンヌとシュヴァルブランだけがAクラスとなりました
ここでおさらい。
サンテミリオンの格付けは4つ
上から、
サンテミリオン・プルミエ・グランクリュ・クラッセ
サンテミリオン・グランクリュ・クラッセ
サンテミリオン・グランクリュ
サンテミリオン
となってます。
中の二つを混同してる方が非常に多い
もう10回は同じ事を書いておるのに
「サンテミリオン・グランクリュ」は名前こそグランクリュですが、収量の制限を守れ結構簡単に認可されるので(申請性)、そんなにありがたくないなんですよね
サンテミリオンではクラッセとつかなければあんまし意味がないのです
グランクリュだーって浮かれてる方を見ると、ジュヴレイの村名を特級シャンベルタンと混同してる方同様、策略にはまってるなーと思わずにいられません
で、
その後、「10年に一度見直しを行う」という規定のもとに格付けに再編がされるたびに、大揉め
いや、ほんとに揉めまくり。
これはメドックのクリュ・ブルジョワも同じだなぁ
そりゃそうだよ、下がった蔵は新しい格付けを受け入れる訳がないし、上がった蔵に賄賂疑惑があったり。
下がった蔵が裁判に訴えて「過去の格付けを有効とし、新たな格付けは破棄」とすれば、今度は昇進した蔵から反対に訴えが起こされて、いつまでたっても格付けは決まらないままー
結局、「上がった蔵はそのまま昇格、下がった蔵も元の格付を維持する」ことで落着
こうしないと全員が納得しないよねぇ…
そう、その格付けですが
シャトー・パヴィは2012年、ついにアンジェリュスと共にAクラスに昇格したんです
双璧だったオーゾンヌとシュヴァルブランに新しく二つのシャトーが加わったんです
でもねー、元の二つのAってば、6桁が当たり前くらいの高額だったんです
こんなの気軽に飲める訳ないだろー っていう値段で。
そこを行くと、パヴィやアンジェリュスはまだ頑張れば買ってもいいお値段だったんですよ。
そ、それが…
Aになった途端にびっくら値上がりで、うっそでしょーっていう価格になってしまった
何故だぁぁぁ
まぁ、てんちょ、濃いワインがそんなに好きじゃないからいいけど(負け惜しみ)
昇格に尽力したのは新しいオーナーです
シャトー・パヴィは1998年の右岸当たり年に、ジェラール・ペルス氏に売却されていますが、ボルドーの他のシャトー(モンブスケなど)を所有するペルス氏は元はパリ郊外のスーパーマーケットのオーナーだったんです。
「スーパーマーケットの経営者がシャトーを買うなんて」という批判もあった当時、てんちょも何以下の記事で読んだ事があります
(そんなこと言ったら、マルゴーを買ったメンツェロプロスもギリシャ系で同じくスーパーマーケット経営だったから、ものすごく批判&邪魔されたみたいですけど。
そんなに守りたいなら、しっかり良いワイン作っとけばいいのに〇ネ〇テも。まぁ批判は売り手がしてる訳じゃないけど)
この新しいオーナーのペルス氏が様々な設備投資をはじめ改革を行った結果、昇格となったのです
2013年には新しいシェが誕生、すごくかっこいいです ↓
作付け面積は37ha、メルロー60%、カベルネフラン30%、カベルネソーヴィニヨン10%
今日のセカンドのアロムには樹齢の若い葡萄を使用、十分な凝縮感があるフルボディです。
価格が魅力的
諭吉さん一人でおつりが来る。
飲んだ事ない方が多そうなので、持ち寄り会にも良いと思いますよ〜
これは私も飲んでみたいな
入荷は10日火曜日です
2019年12月07日
シャンパーニュの季節
12月らしい気温になってきましたね
ブルゴーニュでは霜が降りて真っ白になってますよ
2019年12月06日
5つの中でどれがいいですか
昨日くらいから寒いですね
風邪はもうほとんど治っているのに、なぁんか調子がイマイチです
更年期だし、こんなもんかなぁ
今日は自分の好きなブルゴーニュの畑のワインを紹介します
デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュ2016
デュジャックよりも畑の方の話を。
クロ・ド・ラ・ロッシュはブルゴーニュ全体に84あるAOCの内、頂点になる33の特別な区画の一つ、つまりグランクリュです
さて、特級33言えますか??
(忘れるとしたら何だろう、サンドニかな
因みにシャブリは「シャブリ・グランクリュ」という一つのAOCの中に7つの公式区画があるのです)
ボルドーのラフィットはポイヤックというAOCですので、法的にはランシュバージュやピブランと「同格」となります
それとは違い、ブルゴーニュでは「シャンベルタン」「ラ・グランリュ」という区画そのものがグランクリュとしてのAOCとなっており、それが属するジュヴレイ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネという村名AOCとは明確に区別されています
この違い、意外と分かっていない方が多いかも。
で、クロ・ド・ラ・ロッシュなんですが、こちらはモレサンドニ村にある5つのグランクリュの内の一つです
これがモレサンドニの畑 ↓
ブルゴーニュワイン委員会より、以下同
リュー・ディ(小区画)が書いてあって結構見づらいかも…
クロ・ド・ラ・ロッシュはここです(黒い囲い) ↓
クロ・ド・ラ・ロッシュの最大所有者はポンソ、デュジャックもそれに次ぐ面積を持っています。
全体でも16.62haしかありません、地図の通り7つのリュー・ディに分かれています。
モレサンドニのワインの名声は主にこの二人によって築かれたと言ってもいいかも
ルソーやマニャン、リニエももちろん素晴らしい
(でもね、正直、クロ・ド・タールを持つモメサンは80年代までは頑張ったとは言い難い状況かなぁ)
中世から評価されてきたシャンベルタンやヴォーヌ・ロマネのワインとは違い、モレサンドニのワインが高評価を得たのは少なくとも70年代後半から
めっちゃ最近です。
(確かにクロ・ド・タールは1141年開墾ですが世間の名声とはまた別)
AOCができる前は、ジュヴレイやシャンボルの名前で売っていたという節操の無さ
隣の有名ワインの名を借りるのは当然だったんです、ムルソーやブラニーと同じ。
しかし、今やもう無名のグランクリュなどとは誰も言うまい
その分値上がりもしてますけど。
モレサンドニには良い作り手がいーっぱいいますので楽しい
前述以外の生産者ではピエール・アミオも大好きです。
資料にはコカール・ロワゾン・フルーロが持ってるって書いてある、へー意外
ポンソのアリゴテの素晴らしさに感動したモンリュイザンの区画はクロ・ド・ラ・ロッシュにも続いていて同名のリュー・ディになっています。赤も白もあります、ポンソは1級モンリュイザンから繋がった特級クロ・ド・ラ・ロッシュの区画をジュヴレイとの境界からごっそり所有しています。
表土がとても薄いクロ・ド・ラ・ロッシュ、そのせいか味わいも非常にエレガントで繊細。
粘土質が混ざるクロ・ド・ランブレイや岩盤層までが少し厚いクロ・ド・タールが重厚なのも納得。
斜度はそんなにありませんが表土は十分肥沃に見えるですけどね
と、時間がある時には地図を見ておくと非常に良い予備知識が得られます、というお話でした
で、掲出のデュジャックのクロ・ド・ラ・ロッシュですが諭吉さん4人とあと少し
高くなったなぁ
店頭にはあと1本、飲んでみたーい
出て来た生産者の名前、全部わかりましたでしょうか
デュジャックよりも畑の方の話を。
クロ・ド・ラ・ロッシュはブルゴーニュ全体に84あるAOCの内、頂点になる33の特別な区画の一つ、つまりグランクリュです
さて、特級33言えますか??
(忘れるとしたら何だろう、サンドニかな
因みにシャブリは「シャブリ・グランクリュ」という一つのAOCの中に7つの公式区画があるのです)
ボルドーのラフィットはポイヤックというAOCですので、法的にはランシュバージュやピブランと「同格」となります
それとは違い、ブルゴーニュでは「シャンベルタン」「ラ・グランリュ」という区画そのものがグランクリュとしてのAOCとなっており、それが属するジュヴレイ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネという村名AOCとは明確に区別されています
この違い、意外と分かっていない方が多いかも。
で、クロ・ド・ラ・ロッシュなんですが、こちらはモレサンドニ村にある5つのグランクリュの内の一つです
これがモレサンドニの畑 ↓
ブルゴーニュワイン委員会より、以下同
リュー・ディ(小区画)が書いてあって結構見づらいかも…
クロ・ド・ラ・ロッシュはここです(黒い囲い) ↓
クロ・ド・ラ・ロッシュの最大所有者はポンソ、デュジャックもそれに次ぐ面積を持っています。
全体でも16.62haしかありません、地図の通り7つのリュー・ディに分かれています。
モレサンドニのワインの名声は主にこの二人によって築かれたと言ってもいいかも
ルソーやマニャン、リニエももちろん素晴らしい
(でもね、正直、クロ・ド・タールを持つモメサンは80年代までは頑張ったとは言い難い状況かなぁ)
中世から評価されてきたシャンベルタンやヴォーヌ・ロマネのワインとは違い、モレサンドニのワインが高評価を得たのは少なくとも70年代後半から
めっちゃ最近です。
(確かにクロ・ド・タールは1141年開墾ですが世間の名声とはまた別)
AOCができる前は、ジュヴレイやシャンボルの名前で売っていたという節操の無さ
隣の有名ワインの名を借りるのは当然だったんです、ムルソーやブラニーと同じ。
しかし、今やもう無名のグランクリュなどとは誰も言うまい
その分値上がりもしてますけど。
モレサンドニには良い作り手がいーっぱいいますので楽しい
前述以外の生産者ではピエール・アミオも大好きです。
資料にはコカール・ロワゾン・フルーロが持ってるって書いてある、へー意外
ポンソのアリゴテの素晴らしさに感動したモンリュイザンの区画はクロ・ド・ラ・ロッシュにも続いていて同名のリュー・ディになっています。赤も白もあります、ポンソは1級モンリュイザンから繋がった特級クロ・ド・ラ・ロッシュの区画をジュヴレイとの境界からごっそり所有しています。
表土がとても薄いクロ・ド・ラ・ロッシュ、そのせいか味わいも非常にエレガントで繊細。
粘土質が混ざるクロ・ド・ランブレイや岩盤層までが少し厚いクロ・ド・タールが重厚なのも納得。
斜度はそんなにありませんが表土は十分肥沃に見えるですけどね
と、時間がある時には地図を見ておくと非常に良い予備知識が得られます、というお話でした
で、掲出のデュジャックのクロ・ド・ラ・ロッシュですが諭吉さん4人とあと少し
高くなったなぁ
店頭にはあと1本、飲んでみたーい
出て来た生産者の名前、全部わかりましたでしょうか
2019年12月04日
どれにしようかな
何だか曜日の感覚がない…
1日が日曜だったからだろうか
今日は短めに。
昔から贔屓のシャンパーニュがドドーンと入荷して来ました
ウ・ジ1911もありますよ〜
(写真ありませんが、あのスパゲティやめて)
アンドレ・クルエはシャンパーニュのグランクリュ、ブジーにあるネゴシアンです。
ネゴスとっても規模は中堅レコルタンくらい、ブジーとアンボネイのピノノワールを中心にシャンパーニュを生産しています
ここのシルバーブリュットがスウェーデン王室の御用達になっているのは有名な話
あのラベルのシルバー色がメルセデスと一緒だとかで、一時メルセデスのイベントにも採用されてました。
ブジーは優れたピノノワールを生む特級として、隣のアンボネイと共に知られていますね
アイの方(南)からブジーへ行くと…
なだらかな登りが続くなかにユベールドーヴェルニュの大きな蔵が見えてきます、彼のフルール・ド・ブジーのボトルに付いているマーガレットが蔵の壁に大きく描かれていて目立ちますね〜
坂を上って集落の真ん中に協会があります。
その四つ角にエドモン・バルノーのショップがあって、これがブジーの中心。
他は小さな薬局があるだけで、なーんにもありません
そのショップの2,3軒隣がアンドレ・クルエです
入り口が普段しまってるので中は見えませんが、かなり奥まで広い敷地です。
一番奥に最新の醸造所があって、手前が一部畑になってます。
当主のジャン・フランソワ氏、かっこよかったなぁ(でも13年も前)
アンドレ・クルエのシャンパーニュは香りよし、味よし、後味よし、価格手頃、でいい事ばっかりです
妥協のない完璧を目指す当主の強いこだわりが見事に実現されています。
実際、ジャン・フランソワさんは話の旨い楽しい方なんですけど、厳格できっぱりした面もある。
仕事には本当に容赦ない、って感じでしたけど、プロフェッショナルだから当然
味には全く文句のないアンドレ・クルエのシャンパーニュですが
もう一つの魅力がラベルの綺麗さ
デザインは全て同じで色違い、こういうのにとても弱い私。
このデザイン、ずいぶん前にボランジェに訴えられて逆に勝訴したといういわく付
その昔、ボランジェRDのラベルがフレンチトリコロールのリボンで囲まれてた大きなデザインだった時代に、「うちの真似するな、パクリだ」と因縁を付けられたジャン・フランソワ。
争った挙句、結局アンドレクルエの方がボランジェよりも前からそのラベルを使用していたことが証明されて一見落着
(その後も面倒な話がありますけど、グランクリュの表示がない訳)
まー、そんな話は置いといて。
先の写真のドリームヴィンテージは一層鮮やかな色ですよね
03の黄色があれば完璧なのに
(今回は黄色の販売はなかった、これからもないかも)
ドリームヴィンテージとは古き良き時代を思って彼が作った限定の「シャルドネ主体」のシャンパーニュです
ピノノワール主体でブランドノワールを多く手掛けるアンドレクルエですが、友人のコートデブランのシャルドネと自分のピノノワールを交換してるそうで(友人のロゼシャンパーニュの為に)、そのわずかなシャルドネ(と自分のシャルドネ)でこの特別キュヴェを作り始めたそうです
ラベルの色は60〜70年代のキャデラックの色です
キューバ行けば普通にありそう。
本当に鮮やかです
すぐにでも楽しめるんですが、本当はピノノワールよりも熟成に時間をかけた方がいいですね
04や06を飲むのはいい感じ。
12や13はまだ待ちたいところ。
いずれにせよ数は少ないので、飲んでみたい方はお早目にどうぞ。
持ち寄りでも目を引いていいですよね〜
あなたなら何色にしますか??
2019年12月03日
気まぐれ特価
プロヴァンスのデスクランがモエ・ヘネシーグループに株式の55%を取得されたと言うニュースを見ました
悪い事ではないものの…
デスクランはガリュという超高級ロゼワインを作るプロヴァンスのドメーヌで、ボルドーのメドック4級、プリウール・リシーヌの次男さんだかその弟さんだかがアメリカ資本を得て起こした蔵です
当時からロゼのみを4種類生産していて、今から15年以上前、日本円でも3万円もするロゼに誰もがびっくりしたものです。
3万円… しかもロゼだよぉぉ ってな具合
誰が買うんじゃぁー、って思ったわ
このデスクランが今のフランス・ロゼワインブームを作ったんです
流石にガリュは高額過ぎて日本でもそうは売れないでしょうけど、下のクラスのウィスパリング・エンジェルでも十分上品で美味しいのです。
てんちょ、大好きです
LVMHと言えば、普通の方は最近のティファニーの買収の方がよくご存知でしょう
業界通ならば、14年にドメーヌ・ド・ランブレイを買収した事が新しいニュースでしょうか。
あれ、そんなに前だったっけ??
クロ・ド・タールの買収とイメージがごっちゃになってますかね
(モレサンドニの特級畑で900年に渡り細分化されることなく単独所有を保ってきたクロ・ド・タールは、17年にモメサンからシャトー・ラトゥールのオーナーであるフランソワ・ピノー氏の法人に売却されました。
売却金額は300億円とも400億円とも言われてました)
もー、ワイン業界は経済界の縮図です
有力企業が次々と名門を買収しブロック化してます。
設備投資や販売網の拡充など悪い点ばかりじゃないですが、価格は絶対に下がりませんね
こうして、富める者は更に富み… 以下省略
末端の我々にできる事って何もないんだなぁ
さて、特に理由がある訳じゃないんですけど、
1セットだけ超特価でブルゴーニュワインを販売します
アルマン・ルソー ジュヴレイ・シャンベルタ2013
と
メオ・カミュゼ ヴォーヌ・ロマネ2005
こちらのワイン、説明不要なくらいに有名だと思いますが、やはり人気なだけに高いです
店頭の税込価格で、
アルマン・ルソーが28520円
メオ・カミュゼが30350円
普通なら二つ合わせて税込58870円なんですが
1セットだけ、2本で税込40000円で販売します
ラベルやボトル、液面など特に問題がある訳ではありません。
じゃあ.なんでだ、と言われると、本当に特に理由はない、のです
何となく、数を減らそうと思って
取り置きしませーん、カード払いもOK
誰か買ってちょ
ちょっとだけ、メオ・カミュゼの説明しておきます。
有名なんですけど、あんまり露出がないかも。詳しくご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか
充実したHPがあります、これ見たらもう以下は読まなくてOK ↓
http://www.meo-camuzet.com/en/
メオ・カミュゼはお気づきでしょうか、メオ家とカミュゼ家が一緒になってできたドメーヌです。
因みに両家は親戚です。
ジョイントネームはブルゴーニュやシャンパーニュにはとても多いのです。
ルイ13世の時代から記録が残る名門のメオ家ですが、出身はディジョンの北にあるクロンジェという村で、現在はACブルゴーニュからは外れている場所です。
革命後一族の子孫はパリで活躍していたようです。
19世紀になって、当主のエチエンヌ・カミュゼはヴォーヌ・ロマネにブドウ畑を取得(婚姻によりコンフュロンの一族から継承)し、ここからドメーヌが始まります。
とは言うものの、ご当主は村長でもある名士なので、当然畑仕事は小作人たちが行い、彼は書類の管理やできたワインを堪能するのが主な仕事だったでしょう。
でもクロ・ド・ヴージョのお城を買うくらいのお金持ちだったのに、エチエンヌ氏は忙しくてワインどころじゃなかったみたいです。
そしてエチエンヌ氏の死後にドメーヌを継承した親戚のジャン・メオもパリ住まいの政治家でブルゴーニュに行く時間もないくらい忙しいという。
当然畑とワイン作りは任せっぱなしになっていたでしょうね。
ところで、
第一次世界大戦前までは、屋敷に使用人がいたり小作人がとても安い賃金で働かされていたのは当たり前の事で、生まれによる階級の差は絶対に越えられないと言う価値観が当然だったんです。
私達には、戦争と言えば太平洋戦争(第二次世界大戦)がもっとも直近の大戦争だという人が多いでしょう。
日本人も戦前と戦後では大きく価値観を転換させることになりますが、ヨーロッパではそれがグランド・ゲール(大戦争=第一次世界大戦)だったのです。
4つの帝国が無くなり、社会主義の台頭もあって、各国で領主さまが大きな地所を維持していくのが大変になって破産する貴族が続出。
ヨーロッパは戦前の価値観を大きく変える事になります。
フランスは革命でイギリスみたいな貴族がいなくなっていたのが、かえって無意識に階級意識を存続させたのかもしれません。
ちょっと話が逸れちゃいました、元に戻ろう。
小作の話と言えば、メオを語る時には絶対に名前が挙がるアンリ・ジャイエについて
社会構造が大きく変わったフランスですが、それでもブルゴーニュの様な「小さな田舎」ではブドウ栽培が連綿と続けられていきます。
戦後も名門メオ・カミュゼは小作人に所有する畑を任せて、折半耕作を行っていました。
ブドウ畑を貸与して、できたワインを領主と小作人で山分けするのが折半耕作で、ブルゴーニュでは賃金による小作制よりも多く行われていました。
メオ・カミュゼの小作人の一人であったアンリ・ジャイエは、あのリシュブールやクロ・パラントーの畑を任され、素晴らしいワインを作っていたんですが、1980年代の後半に折半耕作の契約期限が切れ、メオ・カミュゼではこれを更新せずに自社でブドウ畑を管理するようになりました。
そりゃ、メオ・カミュゼのリシュブールが美味しかった訳だよ
リシュブールの畑を失った事がアンリ・ジャイエを引退させた一番の原因だと言われています
もちろんメオ・カミュゼのドメーヌが悪い訳じゃない。
ジャンの後を継いだジャン・二コラはヴォーヌ・ロマネに引っ越し(パリの金融界で活躍してた金持ちなのに)、ワイン作りに取り組むことになったのが89年です。
今となってはもう3decadeの一昔ですが、当時のジャン・二コラの写真を見ると流石、若い(当たり前)
長ーい歴史がある特級畑の数々、今では価格が高騰しちゃって全然飲めやしない
いやそれよりも見かけもしない
日本への正規輸入では全くかすりもしない、うちのお店
案内すら来たことがない
と言う事で、特価の2本はフランス代理店からの輸入物です。
2万円で2本買ったと思えば超お買い得。
5人で8000円ずつ出し合って飲んでみる、とか。
お試ししてみてください〜
2019年12月02日
キラーコンテンツ
久しぶりの雨
年内は暖冬らしいけど、それでも今日はちょっと寒い
クリスマスには関心が低い私ですが、店頭では可愛いおまけがついてるワインがありますよ
サンテロ 天使のアスティ サンタの帽子付き
イタリアの甘口スプマンテです
アルコール度数も低くて飲みやすい。
この帽子、結構かわいいですね
ちゃんと作られてる。
手土産にしたら、「きゃー、かわいいっ」って女の子に喜ばれる事請け合い
女子にモテたいあなた是非買いましょう
この時期ならではのキラキラ&キラーコンテンツでっせ
2019年12月01日
北国ワインが本格的に始動?
イマイチ風邪から復調できなくて、かれこれ10日くらい凹み気味のてんちょです…
絶不調ではないんですけど、こういうの珍しいです。
外で食事しても何だか食べられないし、ちょっと飲むとすぐ酔うし
さて、今日から12月ですね
快晴の名古屋は風もなく穏やかな感じ
師走の実感が全然ありませんけど、今年もあと4週と少し。
では新しいワインを紹介します
アドリア・ヴィンヤーズ ピノノワール2017
ピノノワールですが、このワイン、なんとポーランド産なんです
アメリカ西海岸のポートランドじゃなくて、ドイツと旧ロシアの間のポーランドですよ。
ここ ↓
ワイナリーがあるのはザボヴィツエという町。
Zachowiceと綴りますけど、容易に読めませんね
ワルシャワにもオフィスがあるようです。
ポーランド語はさっぱり
しかし、ポーランドかぁ… 首都ワルシャワのイメージもあんまりない…
ポートランドの歴史と言えば、近世以降ロシア帝国やハプスブルグ家、プロイセンに何回も分割されて国が消滅したり、ナチスに侵攻されて収容所が国内あちこちにあった、とか暗い出来事しか思いつかない
ポーランドの皆さん、ごめんなさい。
ただし、ワイナリーのオーナーはシアトル生まれのアメリカ人、マイク・ホイットニーさんです
当初は英語教師として赴任したのですが、1年の勤務の後もかの地に留まり2001年にワイナリーを開業するに至ったのです。
こんな方です ↓
輸入元HPより
因みにワイナリーの名前は二人のお子さんの名前を組み合わせた物、アドリア海とは無関係でした
シアトルもアメリカでは寒い方ですので、気候的には違和感なかったんでしょうか??
ワイナリーもそんなに北ではありませんけど。
アメリカのジョークで「西海岸で一番寒い季節はシアトルの夏だ」って言うのがありますよね
畑は全部で8ha、主にリースリングなどドイツ系の品種を栽培しています。
収穫直前の畑、鳥よけのネットを掛けています
穏やかな光景ですね
この写真の穏やかなイメージと同じく、今日のピノノワールはとても綺麗で上品ですよ
ブルゴーニュ以外で難しいピノノワールを上手に作っています
香りのボリュームもいいですし、透明感のある軽やかなスタイルが成功していますね。
決して弱いワインではないので、ピノノワール好きにはお勧めしたいです。
でも、これもこの前のギリシャと同じで、ブラインド会に持っていくとお友達が減るのでやめておきましょう
「あー、これはポーランドだね」なんてなる訳がないないない
だはは
ワインはとても美味しいですよ、試す価値あり
ワインアワード・インターナショナルで銀賞を受賞しています、これ以外にも色んな受賞歴がありますよ
難しいこと言わなくても「あ、いいな」って思ってもらえるはず