2019年12月11日

クリスマス先取りシャンパーニュ


12月ももう2週目なんですねー、全然自覚ないですけど

自宅のオイルヒーターを処分しようと思うのですが、粗大ごみにも出せずメーカーに有料で引き取りの依頼をしないといけなくて、
これがとーぉっても面倒です
まず電話がつながらない
音声案内でさんざんあちこち回されて、繋がらず延々待たされるという

オイルヒーター、暖かくていいんですけど全然使ってなくて勿体ない



さて、ではまとめてシャンパーニュの紹介・説明をします。

今度一度に飲むことになりました
どの会もせいぜい12名マックスなのでなかなか公募できなくて申し訳ございません。

シャンパーニュはこちら ↓

AAB8E358-772D-4BBD-BEE6-A46AB21F76DF.jpg

左から、
ゴッセ・セレブリス エクストラブリュット2007
ゴッセ・セレブリス エクストラブリュット・ロゼ2007
ウィリアム・ドゥーツ2000
ボランジェ 007リミテッドエディション2011 マグナム
パイパー・エドシック レア2002
エグリ・ウーリエ ブリュット・グランクリュNV
フランソワ・スゴンデ ピュイジューNV


7種類、8本分です
12月にふさわしい高級シャンパーニュばっかりです

左から簡単に説明いたします


ゴッセは有名なメゾンですね、御存知の方が多いでしょう
特級アイにある最古のメゾンです、アイというブドウ畑はアンリ4世の時代から記録があるなど優れたピノノワールの産地として知られています。
現在16代目にもなるゴッセですが、なぜか最古のシャンパーニュメゾンとしては認識されていません。
(一応公式にはルイナールです)

ゴッセのシャンパーニュの特徴は全てのキュヴェでMLFを行わないことです
アルコール発酵の後でマロラクティック発酵が起きると酸味が和らぎ、早くから飲みやすくなります。
これはスティルワインでも同じです。
ゴッセではこのMLFをブロックすることにより、ブドウ由来のリンゴ酸を保ったまま二次発酵へ移ります。

シャンパーニュは2回発酵を経て、さらに瓶熟の期間を長く取るために通常のワインよりも多くの酸を必要とします
そもそもの酸が少ないと、熟成中に味がぼやけてしまい、なんとも間の抜けたシャンパーニュになってしまうんです
高い酸度は長期熟成に必要不可欠な要素です

…だからサロンは出荷時点で収穫から10年以上経ってるのに固い

そうした確固たるこだわりがあるゴッセ、セレブリスは蔵の最高傑作です
アイを中心にグランクリュをブレンド(ただし100とは言及がない)、10年以上の熟成を経た本当の逸品です
シャルドネ57%、ピノノワール43%
ドサージュはわずかに3g

ロゼは、シャルドネ59%、ピノノワール41%(赤ワイン7%を含む)
どちらも良年のみの限定生産。

それからこのラベルですが、10年ちょっと前に何故か胴の部分のラベルをなくしてネックだけにしたんですよね〜
全てのボトルで

クーラーの中ではがれやすいからって聞いた気がしますけど、はがれない接着剤ありますよね
既にはがれた後のようなボトルがちょっと寂しいです…

が、香りと味は素晴らしいでしょう


次の、ウィリアム・ドゥーツへ。

ドゥーツも特級アイにあるメゾンです
ゴッセから歩いて行けます。

ドゥーツの創業は1837年、ウィリアム・ドゥーツとゲルデルマンの二人によって設立。
家族経営を続ける数少ないメゾンの一つ、人気があるものの露出が少ない通向けの銘柄になってますね
掲出のシャンパーニュは創業者に捧げたオマージュボトルです。
60%ピノノワール、30%シャルドネ、5%ムニエらしい。

ドゥーツは上品のお手本みたいなシャンパーニュなので、あんまり銘柄に詳しくなくレコルタンを語るほどじゃなくけど、ミーハーとは一線を画したい時は「ドゥーツが好き」って言っとけば体面はばっちり保たれます


んで4つ目、これまた特級アイ。
ボランジェの歴史はどこでも見られるんで今更ここで語る必要もないくらい有名
ヴーヴクリコやポメリーのように若くして夫を亡くした女性当主が活躍した蔵です。
今でこそ007が有名ですけど、イギリス王室は長く関りがあってロイヤルワラントも持っています。

掲出のボトルは、来春公開予定の25作目「007 NO TIME TO DIE」の発表記念の限定ボトルです
ボランジェがヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ以外で初めて作ったブラン・ド・ノワールです。
2011年のヴィンテージ

ボトルにエッチングされた25の文字にはこれまでの映画のタイトルが刻まれています。
ドクターノオ、オクトパシー、ムーンレイカーなど
マグナムなので非常に楽しみ
やっぱりでっかいボトルは正義だよ


5つ目はパイパー・エドシック レア2002

ピぺって言いたいけど、日本向けのマーケティングに合わせて不本意ながらアメリカ風にパイパーと呼ばせていただきます
マリリンモンローが好きだったこの銘柄は、カンヌ映画祭の公式シャンパーニュでもあります。
朝からシャンパーニュ飲んでたモンロー、パイパーの本社にはサイン入りで「大好きなパイパーへ」って書かれたポスターが飾ってあります

こちらは1785年創業の古株、創業者のフローレンス・ルイは宮廷に出入りを許されたワイン商で、マリーアントワネットにシャンパーニュを献上したことがあるそうで。

レアはその当時の思い出を意匠に取り入れたデザインです
ラベル代わりのティアラ、ボトルネックの赤いリングは指輪を模しています。
70%シャルドネ、30%ピノノワール
2002年はシャルドネの当たり年でもう十分に熟成を経たいい飲み頃になっています。


6つ目に行きましょう。
これはヴィンテージじゃないNVですが、ピノノワールのレコルタンではおそらくNO.1間違いなさそう

エグリ・ウーリエは今から20年くらい前に初めて日本に紹介されたレコルタンで、その後のレコルタンブームで一気に人気が出て今や入手困難、値段の高いシャンパーニュになってしまいました
とは言ってもシャルドネのジャック・セロスほどではないけど。

特級アンボネイにある蔵は今ではお嬢さんが手伝っているそうです、4代目に当たるフランシス氏は大変気難しいらしいのですが、そのお陰かかなり話しやすくなったとか何とか
こだわりの個人生産者には愛想のいい人ばっかりじゃないという一例。

このボトル、以前はトラディションのが文字が入っていたんだけどなくなりましたね。
これが蔵の最もスタンダードです

ピノノワール75%、シャルドネ25%、デゴルジュマンの時期は2018年。
シャルドネは酸味を多く持つ東向きの斜面のものを使っているそうです。
久しぶりに飲んでみます



そして最後のシャンパーニュは珍品

フランソワ・スゴンデは特級シルリーで最も有名なレコルタンです
御当主が数年前に事故でお亡くなりなってしまって非常に残念ですが、生産が続けられているのはいい事です。
シャンパーニュという名称よりシルリー・ムスーとして宮廷時代から名声があったこの地の発泡ワイン、畑の面積は少ないのですがやはり素晴らしいシャンパーニュスゴンデが今でも作っています。

この蔵、スコンデだと思っていたんですが(Cだし)、スゴンデが正しいそうです

そして、お隣の幻の特級ピュイジューの名前を付けたシャンパーニュをついに発売したんです
2,3年前だったでしょうか。
びっくりしました、17あるシャンパーニュのグランクリュの中で唯一、ラベルに記載されない特級、それがピュイジューなんです

このスコンデ以外では見たことがありません
ピノノワールとシャルドネが半分ずつ、3つのヴィンテージをブレンドしてるらしいけど詳しくは分からん

いい黄金色ですね、非常に期待しています

という事で、全ては飲んでみなくちゃ始まらない

最後に需要事項のお知らせ、
ミュズレはてんちょの物ですので悪しからず〜






posted by cave MITSUKURA at 21:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする