2020年01月21日

ケンタッキーの隣じゃなくて


もう1月も下旬ですね
世間では受験やバレンタインが話題でしょうか、
あたしゃ、どっちも無関係だなぁ

シャンパーニュ福袋はめでたく完売いたしました
お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました
最後は大人買いのお客様がいらっしゃって、ベルエポック諸々お買い上げ〜

代わりではありませんが、店頭ではまた木箱を販売しております

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最近は段ボールが圧倒的に多いのであまり溜まりませんね
結構素敵なトランク型のなどありますので、買いたい方はお早めに。



さて、それではワインの紹介します
ずいぶん久しぶりの再入荷です。

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オルゴ サペラヴィ2016

見覚えある方いらっしゃいますか??
このワイン、数年前に一気に注目を集めたジョージアワインです

私にはグルジアって言った方が馴染みがありますね
ここです ↓

オルゴ ジョージア.png

旧ソ連です、因みにスターリンもグルジア人です。
黒海を横切ってマルマラ海に出ればもう地中海です。
今でもオセチアなど解決してない国境問題を抱えています。

黒海東岸にあって首都はトビリシ、独特のグルジア文字を持っています
なんか、丸くてミャンマー文字みたい。
ラベルにも書いてありますね、オルゴって ↓

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紀元前より8000年もの歴史があると言われるジョージアワインですが、固有の品種はソ連時代にはより生産性の高いブドウへと植え替えられ、ワインだけでなくブランデーの生産もさせられていました
伝統的なワインではなく、量が多く出来るお酒造りを強制させられていたんですね

ソ連から独立後、オルゴでは伝統品種を復活させ、今ようやく樹齢50年を超えるブドウ樹が畑に多くなってきました
ヘクタール当たり1.5キロしか取らない超低収量で、テロワールを反映したワイン作りを目指しています。

オルゴとはカメ(クヴェヴリ)に蓋をする為の石の呼び名だそうです
ここでは全てのワインをこのクヴェヴリ製法で作っています。

先祖がキリスト今日の司祭で、ミサの為にワイン作りを始めたのがそもそもの起源です。
(悲しい事に現当主の祖父はソビエト時代に信仰のせいで命を失っています)

ワイナリーは首都から東へ100キロ弱、コーカサス山脈の麓にあります ↓

オルゴ.png

畑の土壌も山からの土砂で2500万年前の物なんだとか・・・

今日のワインは赤ワインです
サペラヴィっていう土着品種でジョージア固有のブドウで赤の主要品種です。

白のルカツテリって言うのもありますが、そちらは残念、欠品してました

こんなブドウ ↓

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HPより、以下同様

葉っぱが小さめかな、よく分からないですね。

そのブドウをこうした地中に埋めたカメで発酵・熟成させますが ↓

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この甕をクヴェヴリと呼び、クヴェヴリ製法と言えばジョージア発祥の伝統製法を指します


今、このカメが世界中で大流行しています
ブルゴーニュでもシャンパーニュでも、ボルドーや新世界、猫も杓子も甕発酵してますよー

添加物はもちろん、人の手をできるだけ加えない製法なので、自然回帰がブームになってる昨今ではあちこちで話題にあるのは分かる
ただ、無添加・無農薬でも美味しくなかったら意味がないですよね…
実際、ビオワインの中には残念な状態の物もありますし、輸出(長期輸送)に耐えられない品質の物もありますねぇ

しかし、このオルゴはジョージアトップクラスの生産者です

無理なく上品で美味しいのですよ
凝縮させようとか、濃いワインに仕上げよう等の意図は一切感じさせない、それこそ自然な作りです。
綺麗ですね

今日のサペラヴィもミディアムライト、果汁に果皮を長く漬け込むと色が悪くなるので一カ月以上は一緒にせず、早めに取り出しているそうです。

香りもスッキリ、新世界の様な単純な甘い香りはしませんね
ちょっとミントみたいです。

ワインだけでも楽しめますが、何か食べた方が良さそうです。
あまりこってりしていない物で
お試しください〜







posted by cave MITSUKURA at 17:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする