2020年02月11日

ますます希少な古酒


今日の最高気温は二桁あって、ここ数日では寒くない名古屋ですが、やっぱり風は冷たい

ドラッグストアで除菌スプレーやハンドソープ買おうとしたら、
「一人1点」と言われて驚き
同じ物じゃなくてもダメなんですかー
もはや名古屋まで…


そう言えば、わたくし、4日もブログ書いてませんでしたね
一体何をしていたんだろう(自問〜遠い目)


ワイン会やってて(大抵飲むだけですみませんが)、
次は何をやろうかなーと考えるのが楽しいです
ご参加いただける皆様のおかげです

ワインが揃って目途が立ちそうなワインとは別で、これもちゃんと飲んでみたいんです

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ラペ アロース・コルトン1988&コルトン・グランクリュ1988


どちらもブルゴーニュの赤、ピノノワール100%

ラペは昔から輸入があって有名ですのでご存知の方が多いでしょう
フランスワインのガイド本でも高評価の4つ星(ベタンヌ)、一つ星(メイユールヴァン)、ここ数年で特に評価が高まっています。

このドメーヌはペルナン・ベルジュレスにある老舗です、創業が1765年という。

フランス革命以前からあるんですね
現当主のヴァンサンさんとシルヴィーさんで何代目になるんでしょう??
こんなお二人 ↓

ラペvincentsylvette_jpg.png
HPより、お父さんにそっくり

ペルナン、サヴィニー、アロース、ボーヌなどに20haの自社畑を所有。
「ペルナンにある畑は緑に囲まれたのどかな場所で、のんびり散歩にも向いている」とHPに紹介されています
確かにそうかも、自転車でもいい眺めを楽しめますよ。

コルトンとペルナン、サヴィニー、ラドワの位置関係はお変わりでしょうか?

こんな感じ ↓

ラペ20312.jpg
ブルゴーニュワイン委員会より

グーグルの航空写真だと、コルトンの丘が分かりやすい ↓

ラペ.png
赤い印がドメーヌの場所、ペルナンの集落です

ここの畑はコート・ド・ボーヌ地区では珍しく南西を向いています
夕日も含めて非常に日当たりがいい。

コート・ド・ボーヌ地区の北端にあるこのグランクリュは複数の村にまたがっていて、少しややこしいかもしれません

ラドワ・セリニー
ペルナン・ベルジュレス
アロース・コルトン


の3つの村で決められたグランクリュの区画は、
シャルドネを植えた時にはコルトン・シャルルマーニュまたはコルトン(ただしコルトンの白は本当に稀)
ピノノワールを植えた時にはコルトンとなります。

(ただの)シャルルマーニュというグランクリュのAOCもありますが、現在は生産がなくコルトン・シャルルマーニュと同じ扱いになっています。
昔、ジャドがたまーに作ってたんですけど、もうないのですね

赤のコルトンには区画名を合わせて名乗る事が認められていて、
コルトン・ブレッサンド
コルトン・プジェ、など区画を見るとどこの村か一応分かりますよ
リュー・ディは25もあるんですけどね。

丘の上にある森が水脈を繋ぎ留め、上部にはシャルドネ、下部にピノノワールが植えられています。
シャルルマーニュの名前からも分かる通り、中世のフランク王国時代の別荘に相当する荘園があったことにコルトンの名前も由来しています

ラペもいい生産者の鉄則「いいワインはいいブドウから=畑仕事が第一」の考えのもと、循環可能な農法を取り入れています。
醸造も圧搾は非常にゆっくり、樽も過剰でないように気を付けて使っています


今日のワインはどちらも赤ワインですが、ラペは元々白で有名になったドメーヌです
コルトン・シャルルマーニュはお値段も手頃で狙い目ですよ。
飲み頃を待つ必要はありますけど。

今では赤も非常にふくよかで魅力的です
10年くらい前よりも少しボディがあるように感じますが、それでも十分に上品です。
香りがストレートにフルーツと花のアロマで、いいですね〜

多分熟成したら、もっとレーズンやプルーンジャムの様になっているはず
それに下生えやキノコが加わった感じだといいですねぇ

良い熟成をした飲み頃のワインは飲んだ後の余韻が若いワインとは全然違いますね
のどの奥から戻ってくるような香り、官能が奥の方に長く留まってくれます

くーっ、この二つの88年もきっとそんな感じでしょう
店頭にグランクリュは在庫あります、村名は既に完売。

いくつか集めてラペ会やりたいですね











posted by cave MITSUKURA at 19:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする