オリンピックは1年も延期ですか…
確かに今の状況では今年開催は難しいですね

日本国内の感染者数も減りませんね、名古屋も罹患者は多い方でしょうが人出はそんなに減っていないように思います。
外出自粛など、もっと用心しないといけないのでしょか…
そう言いながら、昨日もお外で飲んでました

さて、今日はラベルを読みつつ、AOCを確認したいと思います

ちとややこしいのでご注意ください

まずはこちらをご覧ください ↓

先日、信頼してるソムリエさんが見せてくれたのですが。
生産者じゃなくてAOCがお判りでしょうか??
ラベルを読めばいいんですけど

このワイン見て「うん、分かるけど」って思った方、本当に分かってますか??

ラベルには、
Côte de Beaune =コート・ド・ボーヌって書いてありますよね

リューディはこの際無視で。
そこまでは楽勝。
で、コート・ド・ボーヌってどこを指定してるAOCか正確に言えますか???

先に言っておきますと、
このAOCは広域(地域)名アペラシオンではありません

コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
オート・コート・ド・ボーヌ
と同じ様なものだろうと思ったあなた、それも無理はないけど、違うんですよ

非常に似通った名前で紛らわしいですよね

えー、まずは。
AOCじゃない、土地の呼び名としてのコート・ド・ボーヌを見てみましょう

ここでもしょっちゅう、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌという名前は登場していますが、
コート・ド・ボーヌという名称(アペラシオンではない方ね)は、北のラドワ・セリニーに始まり南端のマランジュまでのブドウ栽培地を差します。
途中には、モンラッシェありムルソーあり、ポマールやヴォルネイもあります。
こちら、ブルゴーニュワイン委員会より、参照できるでしょうか ↓
30293.pdf
でもねぇー、アペラシオンとしてのコート・ド・ボーヌとは、ボーヌ村の最上部にある区画だけに与えられた産地呼称なんです


は? って感じでしょうか

ブルゴーニュワイン委員会の記述では、
1936年に2つのAOC Beaune が認定され、Beaune の一番高いところにある畑は、 Côte de Beaune となった。
Côte de Beaune を生産する村は Beaune だけなので、もう一つのアペラシオン CÔTE DE BEAUNE-VILLAGES と混同してはならない。
畑はそれほど広くなく、白を1/3( Chardonnay )、赤を2/3( Pinot Noir )生産している。
と、なってます。
なんですとー



って、なりませんでしたか?
(てんちょ、なりましたよ)
もう20年以上この業界にいてブルゴーニュワインも沢山扱って来たのに…

っつーか、そもそもこのアペラシオンの実物を多分この時(先日)初めて見たんじゃなかろうか、私…



と言う事で、お分かりいただけたでしょうか

コート・ド・ボーヌというAOCはボーヌ村の一部の畑にだけ与えられた村名アペラシオンであって、広域のコート・ド・ボーヌを差すものではない

そして、このAOCには赤白二つの種類があります。
前出した、Côte de Beaune-Villages=コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュはラドワからマランジュまでの14の村(ここにはボーヌは含まれない)を網羅した広域アペラシオンで間違いありませんが、赤ワインだけに与えられたAOCです

(なのに、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだと赤も白もOKなんですよ)
ちょー面倒臭い

紛らわしいじゃろー、ジャロに電話するぞ(←子供の頃流行りませんでした?)
しかし、コート・ド・ボーヌは小さいながらも良いテロワールなんですね

先のブルゴーニュワイン委員会の記述では、
「ボーヌ山の見晴らしのよい高所にあり、 プルミエクリュのすぐ上になる。
非常によい土壌であり、アペラシオンの Climat の一つ Mont Battois にブルゴーニュの試験畑がある。」と続いています

ウーライトと呼ばれる多孔質の柔らかい岩石とカルシウムからなる土壌で、水はけが大変良いのです

うーん、ニューマンも美味しそうですね

ミツクラのワインではありませんが。
そんな事、当たり前に知ってました‼️
というあなた、素晴らしい⭐️
厳格であるが故に品質を保つことができる、フランスのワイン法。
規定だけで生産のないAOCもありますが、例外がないので覚えた努力は裏切られません
頑張って勉強しよー
厳格であるが故に品質を保つことができる、フランスのワイン法。
規定だけで生産のないAOCもありますが、例外がないので覚えた努力は裏切られません

頑張って勉強しよー
ボーカステルの新芽を見て癒される ↓