2020年04月04日

いざ挑まん


今日は暑いくらいの名古屋です
日傘が欲しい


皆様、スリーヴァボトルってどんなのかお判りでしょうか??
大抵はスパークリングに使うのですが。

スリーヴァとは「袖」の意味の英語sleeveから来てると聞きましたが、確かなのかイマイチ確証がない。
テタンジェのノクターンが多分一番有名でしょう

スリーヴァボトルはガラスの瓶をフィルムでコーティングしてるボトルの事を差します
ピッタリ包んであるボトル、たまにありますよね。

ミツクラの店頭ではスリーヴァボトルと言えば、こちらの ↓

0B18736D-756D-4796-BCC1-93083EF36C2B.jpg

スラ ブリュット・トロピカルNV

インドのスパークリングが圧倒的な存在感を誇っています
カシミールの伝統柄であるペイズリーを採用した、印象的でかっこいいボトルです。
マグナムもあります

見た目のインパクトはかなりすごい

しかも、本格的な瓶内二次醗酵でピノノワールが主体です。
瓶熟の期間や輸送などもう少し課題はありそうですが、今後に期待できる素晴らしい蔵です
インドの発展を象徴するようなワイナリーです。



で、
そんなコーティングボトルの仲間で限定品が入荷しました

70092C2B-09DE-42F5-814B-F88E0C439DEF.jpg

ロジャー・グラート デサフィーオ 
ブラン・ド・ブラン2017 & ブラン・ド・ノワール2017


素敵なデザイン
もちろんぐるっと同じ模様です ↓

060E3DE9-9522-4DB9-A0C5-2A45D0695738.jpg

ロジャー・グラートは知ってる方が多いでしょう

スペイン、ペネデスのカヴァ・メーカーです
他社とは一線を画する素晴らしい蔵ですよ〜

何年か前にミツクラでもセミナーやっていただきました。

その時には、瓶熟期間の大切さを丁寧に解説してくれましたね〜
参加してくださったお客様は覚えてるでしょうか?

カヴァは元々産地でなく製法に与えられた独特のDOなのですが、シャンパーニュと同じく瓶内二次醗酵で作る事が義務付けられています。
しかしながら、多くのカヴァはシャンパーニュに比べてよりスッキリした軽いタイプの物が多いと思いませんか。

カヴァの法定瓶熟期間は最低9カ月なのですが、ここが大きな理由です。
瓶内二次醗酵で酵母の溶解が起き始めるのが10ヶ月くらいからと言う事が分かっています
即ち、法定の9ヶ月でデゴルジュマンして出荷すると、発酵の初期段階で酵母が取り込んだ旨みの元であるアミノ酸を持ったまま、澱として取り除かれてしまい、このコクや旨味がワインに反映されないままなのです

そこで、ロジャー・グラートでは全てのカヴァを最低でも12ヶ月から14ヶ月、平均で18ヶ月の瓶熟期間をかけて作っています
グランレゼルヴァでは48ヶ月以上も寝かせるボトルもあります。

また、ロジャー・グラートでは創業当時から全てのカヴァがヴィンテージ物で、全て単一年のブドウを使用して作られています。
安定したブドウ供給が見込めるスペインならではです。
シャンパーニュで言うキュヴェ(一番搾り)の果汁のみを使用、低温の地下セラーでゆっくり時間をかけて二次発酵を進める、拘りの生産です

スタンダードな物はスペインの土着品種を使っていますので、もちろんシャンパーニュとは全く違いますが、
繊細な泡立ち、シルキーな舌触り、長い余韻は流石の高品質です

そんなロジャー・グラートから限定のスリーヴァボトルが発売されました
それが今日の写真の2本です。

ブラン・ド・ブランはシャルドネ100%
ブラン・ド・ノワールはピノノワール100%(白です)

シャルドネやピノノワールと言った国際品種は昔はカヴァには認められていませんでしたが、2008年から使用が認可されました
多分コドーニュが頑張ったんだろう。

この限定品、味がいいのはもちろんでしょうが、見た目もすごく素敵です
見た目は大事だ

デサフィーオ=desafioとはスペイン語で「挑戦」という意味です
特別なカヴァへの取り組みを表した象徴的な言葉でロジャー・グラートの姿勢を示しています。

お手頃価格のスパークリングです、贈り物にもピッタリです
限定品なのでいつまでもある訳ではありませんがしばらくは大丈夫かと。
是非、飲んでみてください〜



そう言えば、最近のロジャー・グラートは何故か長州力さんとコラボしてますね
何故なのか不思議ですけど…






posted by cave MITSUKURA at 13:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする