2020年04月07日

ピュアな美味しさ


ついに、と言うかようやく緊急事態宣言出ますね
名古屋は対象外ですが。
閉店する店舗への補償を一切公約しないで、のらりくらり意味の薄い事を繰り返す首相には多くの人が失望してるんじゃなかろうか…

居酒屋やバーは閉店要請なのに、ファミレスや牛丼屋が営業可なのは腑に落ちません
昨日夜の情報なんで変更してるかもしれませんけど。


名古屋でも在宅勤務になった輸入元の営業さん達が多いです。
それでよいのでは



今日も新しいワインを紹介します
ずーっといいなと思っていたのに中々仕入できずにいました。
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デーンホフ ナーエ リースリング・トロッケン2018

ドイツワインですよ、リースリングですから白ワインです
トロッケンはドライの意味で、辛口です。
(因みに極甘口のトロッケンベーレンアウスレーゼのトロッケンも同じ単語です、
干しブドウ状の様子をドライ、乾いたという意味で使ってます)

ナーエはどこにあるか知ってますか?
ドイツワインの主要産地ですが、ラインガウ、ラインヘッセン、モーゼル、ファルツなど著名な産地はいくつかありますが、ナーエもドイツワインの中心地です。
ドイツ最大の産地であるラインヘッセンの西隣に続く地域がナーエです。

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ドイツワイン事典より、オレンジ色の地域がナーエです

ライン川の支流であるナーエ側の流域である事からそう呼ばれています。
ナーエは主要産地だと言っておきながら、てんちょ、ほとんど畑を知りません

ランゲンロスハイマー・ケーニヒスシルト
うーん??知らない

クロイツナッハー・カウツェンベルグ
これは一応聞き覚えがある

こう言う時にはやはり名酒事典が便利です

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写真付きだし。

しかし、ナーエ及びドイツワインは今後もっと重要で魅力的な産地として再度注目を浴びるはずです
一つには温暖化で冷涼な気候の産地が有利になる事、また、ドイツでのピノノワールの成功が著しい事、などがあります。

で、今日のデーンホフはナーエ最高の生産者と言ってもいいでしょう

Dönnhoff、これでデーンホフと読みます。
Oの文字の上にウムラウトが付いてて「エ」という発音になります。

デーンホフはナーエ川の中上流のオーバーハウゼンという村にあります。
ここ ↓

デーンホフ.png
毎度の縮尺、地理感の無い方にはこれくらいかと

オーバーハウゼンの名前に誇りを持つデーンホフの一族は18世紀に遡る公式の記録と、ブドウ栽培家としての家族の歴史を記した本に1784年の収穫の記録が残る大変古い家系です。
今のワイナリーは現当主の祖父が植樹したリースリングが成功を収め、個別の畑の名前をラベルに記載して販売し有名になりました。
ナーエワインの成功の功労者でもあります

美しいナーエの景色は自慢して当然かも ↓

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HPより、以下同様

歴史を感じさせるセラーに、近代的な設備、整然としていますね ↓

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デーンホフでは28haの畑を所有していますが、栽培しているのは全て白ブドウです
リースリングが80%、残りがピノ・ブランとピノ・グリ。
グリも(ワインは)白って事で。

今日のワインは単一の畑ではなくブレンドの広域ワインですが、それでも非常に美味しいです

デーンホフは正直、何を飲んでも素晴らしく美味いです

香りが豊かで、花や砂糖菓子の様なアロマ、過剰な石油香は若いリースリングにはなく、複雑でフィニッシュもいい香り
とろみが若干ありますが、綺麗な酸があっていい辛口になっています。

アルザスかドイツか、一概には優劣を語れませんが、こういうワインを飲めばドイツワインの素晴らしさが簡単に理解できるはずです。
やっぱり作り手ですね〜

飲んだ事ない方、是非お試しください










posted by cave MITSUKURA at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする