お久しぶりです

お店と家を往復するだけの侘しい毎日のてんちょです。
出かけないと格段に会う人の数が減ってしまいますね

この前ワイン会をしたのが遠い昔の事の様に思えます…

愛知県も飲食業など自粛要請が出たのでお休みするところが一層増えてるようです。
ミツクラは要請外なので営業してます

栄のセントラルパークが全面閉店で地下も通れなくなってて驚きました

あそこ通れないの不便だわ〜
世界のドメーヌやワイン組合ではヴァーチャルテイスティングのイベントを開催したり、知識クイズがあったり、自宅でできる様々なリクリエーションを提供してる所があります

しかし、残念ながらインスタだけだったり登録が必要だったりと、あんまり便利じゃないです。
面倒だもん。
さて、仕入れも控えめにするべき昨今ではありますが、割り当て品は例外です

そういう訳で新入荷です。
プリューレ・ロック2017 色々

これ以外にもあります、初めてマグナムが来ました

嬉しいですが、全てのお値段は一層の値上がりです…

10種類くらいありますが、どれも数本のみです。
相変わらずロックのワイン名は表を見てるだけでは分かりづらいです

どれもこれも「クル」だし。
しかも黒色の良い瓶を採用してるので赤と白の見分けが難しい

プリューレ・ロックは皆さん、良くご存知でしょう

ブルゴーニュでも比較的新しいドメーヌであるこの蔵は1988年創業です。
初代のオーナーはDRCの所有者の一人、アンリ・フレデリック・ロックさんです。
一昨年でしたか、鬼籍に入った知らせには非常に驚きましたし、残念です。
現在プリューレ・ロックはヤニックさんが代表となりロック氏のワイン作りを続けています。
そもそも、ルロワのマダム、ラルーさんの姉の息子であるアンリ・フレデリック氏には兄がいて、元々は長子である兄がDRCの株を引き継ぐことになっていました。
しかしながら事故により兄が急逝、弟のアンリ・フレデリック氏が全ワイン事業を継承する事になり、DRCの株も彼の元へ来た訳です。
そして兄弟二人が早くお亡くなりになって子供がいない為にDRCの株はルロワ家に戻ることになりました。
ちょっと話が逸れますが、1988年という年はロックの創業年でもありますが、ドメーヌ・ルロワの設立年でもあるのです

そしてこの88年を境にルロワは大きく発展していくことになるのです

それ以前の話ですが、現当主のラルーとその姉ポーリーヌ・ロック・ルロワの父、アンリはメゾン・ルロワの3代目で2度の大戦中にコニャックをドイツに販売して莫大な利益を得ます。
このメゾン・ルロワは最初、ブランデーなどのスピリッツを扱うネゴシアンでした(1898年創業)
その後ワインも並行して扱うようになるのですが、ワイン事業はごく小さな規模でした。
アンリ氏はブランデー販売の利益を42年に法人化されたDRCの株式の半分を購入するのにつぎ込みました

(半分はヴィレーヌ家が持っています)
これがルロワがDRCのオーナーになった起源です。
そして、フィロキセラ禍で荒廃していたロマネ・コンティのブドウを45年には全て植え替えさせたのが彼です。
終戦直後で働き手も少ない中で、非常に先見の明があったと思います

3代目の父が80年に没すると、DRCの株とネゴシアン事業は均等に二人の娘に相続されます。
父と一緒にネゴシアン業を小さい頃から見ていた次女のラルーは、従来の「お付き合い」でのブドウの購入を嫌い、高い代価を払ってでも本当に質の良いブドウだけを買いたいと思い、それを実践します。
しかし80年代の後半になると、これまでブドウを売ってくれていた栽培家が元詰めを始めるようになり、良いブドウの確保が一層困難になってきました。
こうした状況に危機感を募らせたラルー女史は、88年に6500万フランという大金をかけてシャルル・ノエラを買収する事にしました

(この時に高島屋にルロワの株式の3分の1を売却して資金調達に充てています)
こうしてリシュブールがルロワのラインナップに加わったのです

同じ年にはジュヴレイのフィリップ・レミーも買収、ヴォーヌ・ロマネのノエラのセラーを改築して積極的に醸造設備を新しくしました。
さらに同年、ドメーヌ・ドーヴィサを設立、これはマダム・ラルーだけの個人ドメーヌで姉とは無関係でした。
さらに株式会社でもありませんので配当や利益を真っ先に考える必要がなく自分の、やりたいように自由にワイン作りができる環境ができたのです。
相続で得た元々のオークセイなどの畑をこちらのワインとして販売しました。
この88年以降、ルロワはブルゴーニュの大ドメーヌとなり、ブルゴーニュワインをけん引する存在となったのです

03年のリシュブールが販売当初10万円でした、買っておけばよかったでしょうか。
今は値段を見ない方がいい、飲み物の価格じゃない

高島屋さんへ行ってからカーヴミツクラへ来ると、それはそれはお値打ちに感じますよ

で、ロックの新ヴィンテージに話を戻して。
今回17年にして初めて入荷したワインがいくつかありますが、その内の一つを紹介します

プリューレ・ロック ブルゴーニュ・ルージュ ピノトリ2017

えー、文字通り広域ワイン(レジョナル)なんですが…
裏 ↓
諭吉さん二人では買えないのです
おかしいでしょぉぉ
この一見ただの「ブルゴーニュ」ですが、実は大変生産量が少なく希少なワインなのです
おそらく最初は2010年、それからも毎年生産がある訳ではないようです。
ピノトリーとは独自の造語で、ピノノワールとトリ=TRI(選ぶ事)という二つの単語を組み合わせた言葉です
ビオディナミを行うロックでは、樹上完熟の状態で収穫したブドウを房ごと発酵させますが、毎年、気温や天気の影響で房になる全てのブドウの粒が均質に完熟する訳ではありません。
偏りが顕著な年には、収穫したブドウを選果台にて腐敗したブドウや過熟したブドウの粒を取り除きます。
この選果台をtable de tri=ターブル・ド・トリと言います。
除かれたとは言え状態の良いブドウは勿体ない…
そこで、自然に房から離れて落ちたブドウと共にワインを作る事にしたのがピノトリーです
こぼれブドウの粒から作ったワインですね
選果の様子がHPに載っています ↓
http://domaine-prieure-roch.com/en/accueil/le-vin/les-vins-de-soif/vin-de-soif-4/
あらゆる区画のブドウが混ざっているためにレジョナルとして販売しますが、ドメーヌの所有畑で厳格に栽培されたブドウなので「ロックの味」が十分に発揮されます
実際、かなり完熟したブドウなんでしょうね、ジューシーでジャミ―、ふくよかで難しい味じゃありません。
ラベルにPUREの文字がある通りです
問題は本数の少なさと値段だ
何で2万以上もするんだよぉぉ
何年か前のロックは、いかにもビオって感じでボトルにバラつきがあったり、アロマが乏しかったりする事がありましたが、
新しいヴィンテージになるほど自然でピュアなブドウの果実感が伝わる、クリアなスタイルになっていますよ
安い昔の物よりも、高いけど今の物の方が内容は格段にいいでしょう
(しつこですが、値段は優しくないけど)
今回からプラスチックの減量の為に、キャップシールは廃止しました

この一見ただの「ブルゴーニュ」ですが、実は大変生産量が少なく希少なワインなのです

おそらく最初は2010年、それからも毎年生産がある訳ではないようです。
ピノトリーとは独自の造語で、ピノノワールとトリ=TRI(選ぶ事)という二つの単語を組み合わせた言葉です

ビオディナミを行うロックでは、樹上完熟の状態で収穫したブドウを房ごと発酵させますが、毎年、気温や天気の影響で房になる全てのブドウの粒が均質に完熟する訳ではありません。
偏りが顕著な年には、収穫したブドウを選果台にて腐敗したブドウや過熟したブドウの粒を取り除きます。
この選果台をtable de tri=ターブル・ド・トリと言います。
除かれたとは言え状態の良いブドウは勿体ない…
そこで、自然に房から離れて落ちたブドウと共にワインを作る事にしたのがピノトリーです

こぼれブドウの粒から作ったワインですね

選果の様子がHPに載っています ↓
http://domaine-prieure-roch.com/en/accueil/le-vin/les-vins-de-soif/vin-de-soif-4/
あらゆる区画のブドウが混ざっているためにレジョナルとして販売しますが、ドメーヌの所有畑で厳格に栽培されたブドウなので「ロックの味」が十分に発揮されます

実際、かなり完熟したブドウなんでしょうね、ジューシーでジャミ―、ふくよかで難しい味じゃありません。
ラベルにPUREの文字がある通りです

問題は本数の少なさと値段だ

何で2万以上もするんだよぉぉ

何年か前のロックは、いかにもビオって感じでボトルにバラつきがあったり、アロマが乏しかったりする事がありましたが、
新しいヴィンテージになるほど自然でピュアなブドウの果実感が伝わる、クリアなスタイルになっていますよ

安い昔の物よりも、高いけど今の物の方が内容は格段にいいでしょう

(しつこですが、値段は優しくないけど)
今回からプラスチックの減量の為に、キャップシールは廃止しました

蝋栓はありますのでいいのでは。
今回はガメイもロゼも来ませんでした

追加があるように願っております。