2020年06月02日

ジュラと一緒にしちゃだめよ


もう6月かぁー
コロナが無かったら今頃はフランス行きの支度をしてる所だったのに…

まだ夜の外食は控えてる方もいらっしゃるようですが、昼間はかなり人も車も多いです。


カーヴミツクラ6月も試飲会はお休みします
参加者を完全に把握するのが難しいこともあり、大事を取りまして休止。
7月からは通常通り開催する予定ですのでどうぞよろしくお願いいたします。



店頭にセール品以外の超特価ワインが入荷しました

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適当に集めて写真撮りましたが全て品質等に問題ありません

せーんぶ1000円以下
700円とか800円とか
赤も白もスパークリングもあります。
12本しかないワインもあるので、お早めにご来店ください〜



最近は飲んでいない新入荷ワインを紹介していますが、今日もそんな一つ

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ジャン・ペリエ クレマン・ド・サヴォワNV

フランスのスパークリングワイン、白です。
フランス8番目のクレマンです

クレマンってよく聞きますけど、どんな物か知ってますか??

クレマンは法規制されたスパークリングワインで、フランス国内に8つの産地が認定されています。
(フランス以外のルクセンブルクやベルギーでもクレマンと呼ばれる発泡ワインはあります)
ブドウ品種は各土地に根差した品種で、瓶内二次醗酵によって得られた泡でなくてはなりません。
瓶熟の期間は概ねの産地で9カ月以上と、シャンパーニュの12ヶ月と比べると短くなっています。

アルザス
ブルゴーニュ
ジュラ
リムー
ボルドー
ロワール
ディ


上記の7産地に、2015年から新しく加わったのがサヴォワです

因みに、先に認定されている7産地ではディを除き全て白とロゼの生産が可能で、瓶熟期間は9カ月以上。
ローヌ中部のクレマン・ド・ディだけは白のみ、瓶熟12ヶ月以上です。
ディではクレマンよりも、甘口のクレレット・ド・ディの方が有名ですね

リムーはラングドックの西にあり、シャンパーニュよりも古い瓶内発酵のスパークリングワインの歴史があります
フランス発泡ワインの祖はリムーです。

そして、新たなクレマン・ド・サヴォワですが、こちらも白だけ
瓶熟期間は12ヶ月以上とより厳し規定になっています。

これには、元々サヴォワにはヴァン・ド・サヴォワ・ムスーという発泡ワインがあり、それが瓶内二次醗酵で瓶熟9ヶ月以上が義務付けられていたので、上級品になるクレマンではそれを上回る規定になったという訳です
ムスーやペティアンという単語はフランスのビストロではとても馴染みがある言葉ですが、日本ではあまり聞かないかもしれません。
「泡」「微発泡」という意味。
そうでもない??お馴染みですかね

使用できるブドウは、

ジャケール 40%以上入っていなければならない
アルテス
アリゴテ
シャルドネ
モンドゥーズ・ブラン ←これに白ブドウあるの知らなかった
シャスラなど

ここまで白ブドウ
黒ブドウでは、

モンドゥーズ
ピノノワール
ガメイなど

土着品種のジャケールとアルテスが主体になる事がほとんどの様です。
アルテスはルーセットとも呼ばれています。

どっちも実はあんまりよく知らない
これがジャケール ↓

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生産者HPより、以下同様

樹齢が高そうですね〜

そもそもサヴォワは陸の孤島というか、秘境的な地域で冬には雪に閉ざされる山岳地帯です

こんな感じです ↓

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グラニエ山、スイスじゃない側でもこんな

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美しいですが冬が大変そう

スイス、イタリアと国境を接する冬のリゾート地で、冬季オリンピックが開催されたアルベールビルがあります。
有名な都市では、フレンチベルモットで有名なシャンベリーや少し南にはグルノーブルがあります。

が、正直言ってそこまでワインの一大産地、って感じではないかも

リヨンから西へ100キロくらい?
チーズに代表される酪農のイメージかも。

と、新たに認定されたクレマン・ド・サヴォワですが、意外と輸入というか生産がないみたい
買ってみたいなーなんて思いつつ、やっと入荷して来ました。

今日のクレマンは、ジャン・ペリエ・エ・フィスというドメーヌです

ドメーヌがあるのはここ ↓

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行ってみたいです

1853年にブドウ栽培を始めたというご一家は今、5代目です。
先代時代にはサヴォワで初めて元詰めを始めたという、このドメーヌは家族経営でも現在サヴォワでは最大級の生産者です

13.5haの自社畑を所有、3分の2が白ワインです。

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立派なドメーヌ

サヴォワには350余りのドメーヌがあるそうで(それだけしかないと言うべき?)、大企業が進出してない素朴なイメージの残る地域です。

今日のクレマンのセパージュはジャケール85%、シャルドネ15%
丁寧な選果でいいブドウだけを選んで大事に作られてます。
最低でも瓶熟12ヶ月なら酵母の香りが十分に移っていそうですね。

瓶内二次醗酵のロゼも作ってますが、クレマン・ド・サヴォワは名乗れないのでヴァン・ド・サヴォワになっている

ジュラに比べてサヴォワは飲む機会が少ないので、貴重な1本です
(まぁ、ジュラワインを日常嗜んでる方は少ないでしょうが)

お手頃価格ですし、是非お試しください〜





















posted by cave MITSUKURA at 19:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする