2020年08月28日

ダイスとアルザス品種


久しぶりに雨が降った名古屋ですが、湿度が上がっただけ…
この湿度は耐え難いです

8月も今日を入れてあと4日、2020年の終わりが近づいてきた。


昨年、アルザスに行ってからもう1年以上経ってるんですねぇ、本当に早いです。
今日のワインはファンが多いダイスの新しいラベルを紹介します

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マルセル・ダイス アルザス・コンプランタシオン2018

素敵なラベルですね
これは17年までのアルザス・ブランが名前とラベルを変えて18年から新しくなったモノです。
中身は基本的に同じ。
他の1級も順次新しいラベルに変わっています

コンプランタシオンとは「混植」という意味です
(「移植」という意味で使われる事もありますが)

ダイスでは、全部の畑がアルザスの認可13品種全てを畑に植え、雑草や木も生やした畑になっています。
ブドウは垣根仕立てになっていますが、順番もバラバラです。
自然の山がそうであるように、ダイスの畑も色々な植物が混ざった状態が本来ある自然の姿であるという考えの元で、ブドウ栽培がされています

畑の多様性を重んじる、と息子のマチューさんが言ってました

ダイス40-img2469.jpg
HPより、以下同

ダイス21-bergheimaltenberg-avec-arbres-faible-resolution.jpg

木はリンゴやプラム、地面にはニンニクもあり。
去年行った時には前週の嵐でリンゴの木が折れてた

グランクリュでは若いブドウの樹は最低5年、植樹から経ないとそのクラスのワインには使わないそうです。

ダイスの畑も昔はリースリングだけ、ゲヴェルツだけ、という物でしたがマルセル・ダイス氏の代になって本来のアルザスのやり方、自然の在り方に戻そうと、彼たった一人でビオディナミを始めました
当初はかなり「変人」扱いされたようです
農民は保守的な人が多いので余計に変化を嫌うんですね…
(クレイデンヴァイスでも同じ事言ってました、最初は「気が狂った」と本当に噂されちゃったようです)

草もボーボーの畑ですが、何もしません。
ブドウもいずれ株仕立て等、気候に合わせて変わっていくかもしれません

ブドウ栽培が簡単で儲かるからやっているんじゃない、
アルザスの伝統を守っていくことに寄与している、

と真剣に語ってくれたマチューさん

新しいラベルになった2018ヴィンテージも是非試してみてください

2018年の情報はないですが、このワインにも認可の13品種が全て入っています
ローヌ南部のシャトー・ヌフ・デュ・パプじゃないけれど、全部言えますか??

1.リースリング
2.ゲヴェルツトラミネール
3.ピノブラン
4.ピノグリ
5.オーセロワ
6.ミュスカ・オトネル
7.ミュスカ・オトネル・ロゼ
8.ミュスカ・ダルザス
9.ミュスカ・ダルザス・ロゼ
10.ピノノワール
11.シルヴァネール
12.シャスラ
13.サバニャン(クレヴネール)


です
ミュスカが4つあるのがポイントでしょうかね

この順番には特に意味ありませんが、13のサバニャンはブレンドのみ、単独でワインにはできません

興味深いのが、3のピノブランと5のオーセロワの関係です

この二つのブドウ、どんな関係かご存知でしょうか??
アルザスではオーセロワはピノブランと表示することが出来るのです
なので、ピノブランというワインでもオーセロワ100%と言う事があり得る訳です。

何故一緒なんでしょう?
それなら区別する必要ないのにね

これはアルザスの伝統に大きく関わっています。
その昔、由来の不明なブドウや種類がはっきりしないブドウは全てオーセロワと呼ばれていました、これはアルザス以外でもフランス北東部の習慣だったようです。
更に市井では慣習的にそうした一連のブドウをピノブランとして扱っていました。
(ブルゴーニュでも19世紀のその昔は「シャルドネ」なるブドウは認識されておらず、白いピノ種としてピノブランと同一視されていました。
 DNAの研究が進んでブドウの違いや由来が明確になったのはまだ最近の事なんです)

そうした伝統を踏まえてピノブランと表記した場合は、
ピノブラン100%でもOK
ピノブランとオーセロワのブレンドもOK
オーセロワ100%でもOK
となってるんです。

でも、逆はダメなんですよ
ピノブラン100%でオーセロワという表記はできません。
ややこしや〜

そんな事を言っておきながらなんなんですが、
厳然とした事実としてピノブランとオーセロワは全く違う品種なんです

一緒じゃないやん… 
まぁ、伝統重視のフランスなんです
「昔からやっていたことは続けてもいい」という法の立場です。

これって前も書きましたかね?












posted by cave MITSUKURA at 15:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする