2020年09月05日

パカレ・コレクション


台風の季節になって来ましたね、毎年「この何十年で最大の」なんて聞いてるように思いますが

暑さも豪雨も、もう自分が小さい頃の感覚では通用しないくらいの気候ですよね。
本当に危ない、避難も備えも空振り上等だと思います
何も無ければそれでいいんだし。



新しく紹介したいワインもあるんですが、今日はちょっと違う一覧を載せておきます

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フィリップ・パカレ
左から、
ビュル2018
コンドリュー2018
コート・ロティ2018
コルナス2016
ブルゴーニュ・ピノノワールVV2018
ラドワ・ルージュ2018
ジュヴレイ・シャンベルタン2018
ヴォーヌ・ロマネ2018
ムーラン・ナ・ヴァン2017


9本。
今年発売の2018、ヴォーヌロマネなんてたったの2本しか来なかったので、お客様にご案内する分がありませんでした
全部予約の割り当てで、ブルゴーニュ・ピノノワールもビュルも少ない〜

赤よりも一足先に発売になった白、コンドリューも初リリースです
パカレさん、最近はローヌに意欲が湧いてるようで、コート・ロティも初。
友達の醸造所を借りて発酵、熟成はブルゴーニュまで運んで行ってます。

パカレは有名なのでご存知の方が多いでしょう

ボジョレー、モルゴンのマルセル・ラピエールの甥に当たります。
ブルゴーニュで無農薬栽培、無添加ワインと言えばその第一人者がマルセル・ラピエール氏です、残念ながら彼は既に鬼籍。
蔵は奥様と息子さんが継承して今も素晴らしいワイン作りを続けています
今年のヌーボーも楽しみです

自然派ワインの代表である、そのマルセル・ラピエールと友人の醸造家であるジュール・ショベ氏に全てを教えられたというパカレさん、二人が亡き後もその道を継いでいます。

パカレと言えば、プリューレ・ロックの初代醸造長として有名になりましたが、
ご本人曰く「当時のワインは何か変だった」「迷いがあった」そうで、10年務めたロックを退職し、2001年に自分の蔵を持って独立しました

それから19年、年々パカレのワインはピュアになって行ってるように思います

「自然派」であるからという理由で納得させてた、変なアロマや瓶差、熟成の危うさが減り、素直に美味しいと言えるワインになって来ました
そーなんですよね、「理屈を捏ねてから美味しいと言ってもらえるワイン」ってどこか嘘だと思うんです
なんの説明もないままに、ただグラスの液体を飲んで美味しいと言えるワインが本物ではないでしょうか

だから、巷で廉価なチリワインが売れてるんでしょう
四の五の言わずに単純に美味しい(しかも安い)、ってとてもいい事だもん。

パカレはそういう、理屈は後からでもいいやっていう美味しいワインになって来ました
まぁ、飲み手の力量ってのも重要ですけどね

他の生産者でも早くから楽しめるものが多い2018年、パカレも期待できそうです

醸造は基本的に全房発酵セミ・マセラシオン・カルボニックと呼ばれる方法で樽発酵を行います。

セミ・マセラシオン・カルボニックって聞いた事ありますか??
マセラシオン・カルボニックと言えばボジョレー・ヌーヴォーを作る発酵の方法として知られていますが、これはブドウを入れたタンクを二酸化炭素で満たして置いておきます、そうすると破砕前のブドウの細胞内で色素が果汁に浸透し、ゆっくり圧搾する事で果皮の成分がある程度抽出された液体を得ることが出来ます。
この状態で細胞内では発酵が始まっており、より短期間で軽やかなワインとなり、フルーティさを持ったお酒の出来上がりです。

セミ・マセラシオン・カルボニックは二酸化炭素を人工的に投入せず、発酵によって発生する二酸化炭素を使って同様の効果を得るやり方です。

樽に入れたブドウを素足でつぶして放置、果皮に付いた自然酵母によって発酵が始まります。
温度管理はしない、なるがままに任せるのです。

発酵・熟成中にはSO2は一切添加しません
瓶詰めの時に少量使いますが、これは日本など遠方への輸送に備える為でもあります。
安全なお酒であるために必要な最低限の措置です。

そんなパカレですが、作っているワインの種類は多い
30以上ある、大変だろうなぁ
ですが、それぞれの生産量は多くないので予約で完売になるものが多い

18年は暑くて収穫の早い年でした。
その後、19年も20年も同様に早いので、もはやこれが定番なのかもしれません
8月の収穫が当たり前になって来た…

ニュイよりもボーヌのピノの方が豊かな内容だそうですが、茎までしっかり熟したブドウは全房発酵にはとても良い状態です
18年ヴィンテージを知るにはとても良い9本です(一部違うけど)

こちらは今年2020年の収穫風景です、SNSより ↓

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いいブドウですね、2020年も期待できます



ではワインを簡単に説明します。
と言ってもほとんど情報が無い

ビュル2018

エクストラブリュットのスパークリングです、クレマンは名乗ってませんので熟成期間が足りないのでしょう
ブレンドは毎年違うそうでアリゴテ100%の年もありましたが、18年はピノノワール、ピノブラン、アリゴテです。
日本入荷は600本のみ、既に完売。

コンドリュー2018

18年が初リリースです。
友達がコンドリューにいて(エルヴェ・スーオ)、その醸造所を借りて作りました。
樹齢50年以上の古木の区画を手に入れたそうで、一体誰から買ったんだろう
ヴィオニエ100%

コート・ロティ2018

シラー100%
これも新しい挑戦、生産は僅かに3樽のみ
1日2回ピジャージュ(発酵中に浮いてくる皮などの澱の塊を突き崩す事)を行った、リッチなシラー。

コルナス2016

これは16年、買ってみたもののまだ1回しか飲んだ事ない。
こちらもシラー100%、結構なフルボディです
コート・ロティは高いのでコルナスでもてんちょは十分です。

ブルゴーニュ・ピノノワール・ヴィエイユヴィーニュ2018

予約完売の割り当て品、店頭にまだ3本だけあります

ラドワ・ルージュ2018

このラドワ、白もあるんですが、16年が初リリースかな。
1級もありますがこちらは村名、これで十分美味しいはず

ジュヴレイ・シャンベルタン2018

これは比較的潤沢にあるらしい。
こちらも村名、1級のコルボ―や(日本販売なし)特級のリュショット等、素敵なんですけど値段もすごい
なので普通の村名で。それでも諭吉さんは必要です。

ヴォーヌ・ロマネ2018

これがたったの2本しか入荷しなかったヴォーヌロマネです。
2本って、どうすりゃいいんだぁ
と言う事でまとめておさらい用に。

ムーラン・ナ・ヴァン2017

ボジョレーなんでガメイ100%
元々ラピエールがモルゴンにある事もあり、ガメイとボジョレーの畑には関心を持っていたパカレ。

以上です。
他にもシャンボルや、ニュイサンジョルジュ、ポマール等興味深いワインばっかりなんですが。
予算の問題もありまして。
シャルドネもなし(店頭には16年のムルソーがありますよ)

また来年の19年のリリースまで待ちましょう








posted by cave MITSUKURA at 16:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする