2020年11月30日

ガメイも好き


晴天続きの名古屋ですが、気温は流石に少し低め
もう12月ですもんね。


昨日のブルゴーニュワイン試飲・販売会では参加者の皆様に楽しんでいただけて嬉しいです

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ありがとうございました。
満席で諦めた方には申し訳ありませんでした。

てんちょはポンソが一番好きでした

来年も何か小規模でもイベントやれたらなーと思っております



昨日のおまけのワインを紹介します
ただし、買えませんが(すいません)

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アルマン・ハイツ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2020

既に発売になったボジョレー・ヌーヴォーです。
これはヴィラージュ(収量などの規制が厳しい)
今年の分はもう買えませんので、来年の参考にしてください

意外に皆さん、知らないみたいだったので紹介します

アルマン・ハイツはブルゴーニュ、シャサーニュ・モンラッシェのドメーヌ・ハイツ・ロシャルデの2代目です。

それ以前、元々ボーヌでワイン商を営んでいたロシャルデ家が1857年にフィロキセラでブドウ栽培が出来なくなった畑を購入した事に起源を持っています。
その後、1983年に婚姻によってハイツ家の名前が加わり、ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデとなりました。
なので、畑の取得から数えると現当主のアルマン氏は4代目です。

こんな若い方です ↓

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爽やか〜

ドメーヌはシャサーニュ・モンラッシェにあり、グランクリュのシュヴァリエ・モンラッシェを筆頭にムルソーやポマール、ヴォルネイなどを生産しています。
さらにサントーバンやシャロネーズにも畑があり、少量ですがクレマンも人気があります

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HPより、ヴォルネイらしい

栽培はサステイナブル農法と再生農業、出来るだけ人工物や人の手が入らないようにしています。

「ワイナリーでするべき最高の仕事は椅子に座って何も干渉しない事」
というアンリ・ジャイエの言葉がHPにも載っています。
それだけ、畑でのブドウの出来が重要だという事ですね

アルマン氏は当初からビオディナミでブドウ畑を維持する事を決めていたそうで、2013年に自分の初めてのワインをリリースすると途端に評判になりました
毎年、新しいワインを出すたびにファンが増えていますが、生産量がそんなに多くないので割り当ての高値の花になりつつあるのが残念です

ミツクラの店頭に来た昨年のコラボワインもすぐに売り切れてしまいました。
若いアルマンさん、色んな事がやってみたいんでしょうね〜


で、今日のヌーボーなんですが、2018年アルマン氏は義理の兄と共にジュリエナに畑を持ちました
(義兄はドメーヌ・ラ・コンブ・ヴィヌーズという蔵を持っています)

ジュリエナはクリュ・ボジョレーと呼ばれる、ボジョレーでも北にある畑で、10個の独自のAOCを名乗る事が出来る村の一つです。
10の内、最も北にあるのがサンタムール、その南に続くのがジュリエナです
(10のクリュ・ボジョレー、北から言えますか?)

価格の高騰や、栽培の限界など様々な理由で、コート・ドールからマコンやボジョレーへ進出するドメーヌは多いですね
名声のあるドメーヌの進出で注目されるのはいい事ですが、あんまり過剰にならないでほしいかも。

そして、今年初めて、そのジュリエナのガメイを使ってボジョレー・ヌーヴォーを作ったんです
それが今日のワインです。

マセラシオンカルボニックで作られたこのヌーボーですが、元々アルマン氏は全房発酵を行っていますので違和感なく取り組めたでしょうね

今年飲んでみた2020年のヌーボーでは最も優しく軽やかです

色も黒くない。
透明度も高め。
香りもイチゴっぽいフルーティさが前面に出てます。
味わいもエレガントです、口の中でもイチゴキャンディな香りが抜けていきますね〜

自然な美味しさでピュアですよ

今年の凝縮したヌーボーも全部美味しかったですが(固くないし)、これもいいですね
ジャドやドミニク・ローランとは対極のスタイルだけど。
(とは言え、どっちも良いですよ、本当に)

参考上代は4400円、高い?安い??

来年までゆっくり考えよう〜











posted by cave MITSUKURA at 17:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする