昼間、一瞬ですが白い物が舞っていたような…

寒いのは仕方ありませんが、雪は降らないでぇぇ
段々と店頭の温度と冷蔵庫の温度が変わらなくなってきましたので、冷えてるワインをお求めの方は店頭の物でも十分ですよ

今日はワイン徒然です


ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト

左から、
サガR ボルドー・ブラン2018
ポイヤック レゼルヴ・スペシアル2016
シャトー・デュアール・ミロン2011
カリュアド・ド・ラフィット2011
シャトー・ラフィット・ロートシルト2012
シャトー・リューセック2005
5本の矢で有名なラフィットグループ、ボルドーのみならず今や世界中に進出してます

スペインのマカン
アルゼンチンのカロ
チリのロス・ヴァスコス
中国のロンダイ
どのワインもいいですね、流石のお金持ち〜

フランス語だと「ロートシルト」とは聞こえないですけど。
ロスチャイルド家の歴史はワイン以外でもよく知られています、。
元は神聖ローマ帝国時代の金融業者(要するに金貸しですが、ユダヤ人にできる仕事は限られていたの)で王侯との取引により財力を増し爵位をもらってます。
一族では代表的な存在である、18世紀のマイヤー氏の5人の息子たちがオーストリアやイギリス、フランス、イタリアへ移住しました。
これが5本の矢の起源です。
ロスチャイルド家とワインの事を知るにはこの本がいいですよ ↓

ロスチャイルド家と最高のワイン ヨアヒム・クルツ 日経BP

あ、絶版してますかね

いい本ですので是非。
今日はエリック男爵の方、5本の矢では5男ジェームスの家系です。
(因みにムートンがイギリス系のナサニエル、2003年にラベルになってた方です)
で、ワインですが。

サガは「伝説」のSAGA,です

ソーヴィニョンブラン70%、セミヨン30%のボルドーブレンドですが、ヴィンテージニョって違います。
タンク発酵、澱と共に熟成ですが樽は不使用です。
スッキリした軽やかな辛口。

ラフィットとデュアールミロンのブドウも一部使われています。
コスパはこれが最高かも

カベルネソーヴィニヨン70%、メルロー30%
温度管理のタンクで発酵後、6割だけ樽で熟成させています。

カリュアドの方が格下と言うべきかもしれませんが。
飲む順番に迷うところ。
メドック格付け4級。カステジャ家が所有していたこのシャトーを1962年にロスチャイルド家が取得しました。
その後、ブドウ樹を植え替えたり畑を広げたりとかなりの改革を行っています。
カベルネソーヴィニヨン75%、メルロー25%
7月の多雨、9月の雹など心配もありましたが、健全なブドウが収穫できた11年。
新樽50%で14ヶ月熟成

1級ラフィットのセカンドワインです。
カベルネソーヴィニヨン55%、メルロー39%、カベルネフラン3.5%、プティヴェルド2.5%
ラフィットのブドウ畑全体から1級のラフィットになるのは僅かに30%と言われています。
その選別に漏れたワインの内、更に半分以下がセカンドのカリュアドとして発売されます。
区画の中の「カリュアド」という丘の名前を取ってつけられています。

これぞボルドーの頂点、間違いなく一等賞です

エリック男爵曰く「裸の地球を天国に変えてくれる」存在です。
この年はカベルネ比率が高い、
カベルネソーヴィニヨン91%、メルロー8.5%、プティヴェルド0.5%
春から雨が多く、多湿な夏で病気の心配がありました。
ラフィットは健全なブドウだけを厳しく選別しています。
新樽100%で18ヶ月熟成のフルボディ、です。
くー、感動できるか

勝負だ。
ラフィットはDRCよりもずーっと難しいワインだと思う

同じ回数飲んだとして、ラターシュに10回感動したとしても、ラフィットは2回かも知れない

ラトゥールやオーブリオンみたいな分かりやすさもあんまりない、っていうか。
親しみがない、っていうか。
難しい時は本当に難しい

でも、その分、感動する時は爆発的にうまいです



ブルゴーニュなくてもいいんじゃないかっていうくらい(いや、いりますけどね)


こちらはソーテルヌの貴腐ワイン、グランクリュ1級。畑はイケムの隣。
極甘口です。
セミヨン90%、ソーヴィニョンブラン8%、ミュスカデル2%
多くの赤ワインで大当たりとなった05年ですが、ソーテルヌでは水不足が顕著になった年です。
文句なしの甘露飴、紅茶キャンディでしょう。
店頭にもヴィンテージ違いであるワインもありますので、お試しください〜