2020年12月18日

山吹色のゴルフボール


飲食店さんがみんな時短営業の告知を行ってますが悲しすぎる
この1週間が一番の稼ぎ時なのに…

「勝負の3週間」なんて、全然そんな空気じゃなかったように思います



今日も泡をご紹介します

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ニコラ・フィアット パルム・ドール ゴールドエディションNV

今日も限定品です

パルム・ドールはニコラ・フィアット最高のシャンパーニュです

しかも、今日のは従来のパルム・ドールではなく、キンキラキンの黄金色バージョンが限定販売になったんです

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これはヴィンテージではないNVです。
ベースワインが2005年との事。

普通のパルム・ドールはヴィンテージシャンパーニュなので、現行品だと2008年なんです。
これ ↓

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黒真珠をモチーフにシャンパーニュの泡を表現してるらしいです。
が、
てんちょ、ゴルフボールにしか見えません

パルムドールとは、カンヌ映画祭のグランプリに与えられる名前でも知られていますが、「黄金のヤシの葉」の意味で最高の栄誉を表す単語でもあります



ニコラ・フィアットは有名なのでご存知の方が多いでしょう

蔵の所在地はエペルネから東に車で10分のグランクリュ、シュウイイにあります
集落から少し離れた丘の上に巨大な工場が建っていますが、それがニコラ・フィアット社です。

敷地も広大です。
てんちょ、駐車場離れたところに停めちゃって歩くの大変だった

2019年の訪問ブログはこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20190610-1.html

昨年の限定ボトルはこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/470662702.html

年間生産本数9900万本、シャンパーニュ最大の協同組合CMです

57%が国内消費で、フランス国内の支持も確かです。
なんせ、13年連続でフランス国内最高販売を記録してるくらいですから

CM、ってお分かりでしょうか?

シャンパーニュの生産者は全て、シャンパーニュ委員会の認可を受けて販売することが義務付けられており、業態別登録記号と言うのがあるんです
(シャンパーニュ委員会の組織も複雑になってますねー、その内説明しましょう)

それが今日のニコラ・フィアットではCMなのです。

このアルファベット2文字の略字は、Cooperative de Manipulation(コーポラティヴ・ドマニピュラシオン)を表し、協同組合の事です。
栽培者が集まって一つのブランドを作ってるのがこれに当たります。
ボーモン・デ・クレイエールやマイイも同じです。

似たようなものにRC=Recoltant Cooporateur(レコルタン・コーポラチュール)がありますが、こちらは発酵タンクや瓶熟のセラーなどの設備を共有しますが、作るシャンパーニュは栽培家それぞれの名前になります。

一番有名なのが、NM=ネゴシアン・マニュピュランです
自社畑に加え、買いブドウを足してシャンパーニュを生産する形態で大手メゾンは全てこちらです。
モエ・エ・シャンドン
ヴーヴ・クリコ、の様な巨大企業から、フィリッポナやポルロジェの様な中堅、または小規模会社など多くの登録があります。

シャンパーニュのパラドックスというかアンビバレンツな点ですけど、
生産者は15000もあると言われているのに、上位20くらいの銘柄で流通の90%以上が占められている、という「偏り具合」がすごい
残りの10%足らずに、めちゃめちゃ多くの小さな銘柄がひしめき合っているという現状です

で、ネゴシアン・マニュピュランの反対に自社畑のみでシャンパーニュを造るのがRM=レコルタン・マニュピュランです。
小規模の家族経営がほとんどです。

後は少ないですが、
SR=ソシエテ・ド・レコルタン、と言って同族のグループ会社で作る形態があります。
昔はアンドレクルエがこれでしたが、買いブドウをしているためにNMへと変更しています。
行っていることは規模の小さいCMと同じなのですが、設立由来が異なるために区別されてきました。
もういらない形態かも。

そして、
MA=マルキ・ダシュテール、ホテルやレストランなど顧客の名前で生産販売される銘柄につけられる記号です。
ランスのNMであるジャカールがホテル「リッツ」の名前でシャンパーニュを作っているのがこれに当たります。

最後に、
ND=ネゴシアン・デストリビュトゥール、という物がありまして、これが最も手っ取り早くシャンパーニュを販売する方法です。
お金と時間がない人はこれ。

これは出来上がったシャンパーニュを買って、自分のラベルを張る(若しくは張ってもらう)という物です。
MAが最初に販売名ありき(なのでブランドイメージに合わせて細かく作る)なのに対して、こちらは出来上がったシャンパーニュありきなので、あまり中身にこだわりがないというか、とにかくお値打ちに作りたい会社には最善のやり方です。

あと、R=レコルタン、という孤高の?農民が作ってたものがありましたが、現在はとっくに廃止されています。
流通があるという話ですが、てんちょはこれまで見た事がありません。

というように、現在、Rを除いて7種類の業態記号があり、そのあとに続けて認可番号が書かれています
これはラベル表記が義務付けられていますので、どのシャンパーニュでも絶対に書いてあります。

ほら ↓

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まぁ、とにかく小さな字ですので、あまりちゃんと見てる方は少ないでしょうね

話が逸れましたね

パルムドール・ゴールドエディションは、ピノノワールとシャルドネが半分づつブレンドされています

ヴェルジーやアンボネイなどからピノノワールは100%がグランクリュであるのに対して、シャルドネがちょっと興味深いのです

シャルドネも97%がシュウイイ、アヴィズなどのグランクリュなんですが、3%だけ、モングーという村のシャルドネがブレンドされているんです

モングーって知ってる方少ないだろうなぁ・・・
クリュの格付けでは80%の最下位なんです
(今、これに大した意味はないっちゃない)
小さな村で作り手も20軒ありません。

ここです ↓

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トロアの西10キロくらい
ランスを入れようとすると、こんな縮尺になってしまう
ここはどこから行っても遠いぞー

このモングーのシャルドネを入れる事によって、グランクリュだけよりも力強さが表現できるらしいのです
へー

NVと言えども瓶熟14年以上の傑作です
美味しいだろうなぁ

透明のオリジナルバッグに入れられますのでプレゼントにもいいですよ〜












posted by cave MITSUKURA at 18:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする