2021年01月27日

2019年お先に味見


1月もも少しで終わり、って早い


今日は滅多に参加しない、オンラインセミナーに参加致しました
ルイ・ジャド 2019バレルテイスティングセミナー
です。

毎年、業界向けに行われる試飲会なんですが、今年は開催できず、代わりにオンラインになりました。
招待だけのようですが。

ご存知の方が少なそうですが、
カーヴミツクラはルイ・ジャドのアンバサダー店舗になってます

2722AFE7-35C6-44A1-B56F-262DF73CA420.jpg
何故かそうなったんです

貴重なセミナーに参加させてもらえまして大変嬉しいです
しかも、今回はワインジャーナリストの山本昭彦さんの解説でしたので、それはいつもの試飲よりも有意義だったかも
とても良いお話でした、メモの取り甲斐がありました。

流石に現地からの挨拶は無かった
ブルゴーニュ、朝の7時なんでそりゃ無理でしょうな。


試飲も全てのサンプルは難しいので今日は二つだけ
プラボトルで送っていただきました ↓

FD6D824C-B6A0-426D-AAD6-9E76DEB6E422.jpg

ルイ・ジャド
ラドワ・ブラン ル・クロ・ドージュ2019
マルサネ・ルージュ ル・シャピトル2019


毎年しっかりした資料です ↓

446CBAA5-9C30-4FE0-9BB3-794ADF4F2B02.jpg

2019年の発売は今年の年末ですが一足お先に樽からのサンプルで試飲です


19年の特徴云々も大事ですが、それよりも非常に心に留めておくべきことがあります。

ブルゴーニュは今、変遷の真っただ中にあります

2018以降、温暖化により気候変動に具体的な対処をする必要が出てきています。
暑かったねー
アルコール度数上がったねー

と傍観するだけの年はもう十分過ごしました
各生産者が様々な対応を試みています。

何らかの対応をしないとワインが作れない、そして美味しくなくなる、くらいの危機的状況かもしれません

栽培方法の変更
台木の見直し
テロワールの再評価


どれもとても重要な事です

これ、書くととっても長くなるので、一度、ワインを飲みながらご説明したいところ
2月の下旬に集まれるようならば、ブルゴーニュ近況考察したいですね。
ダメそうならその内書くかも。

その一方で、大きな変更は必要ない、と考える重鎮もいたりして。
まだまだ時間をかけてみないと分からないことだらけです。


で、
2019年は前年や翌年のの18年、20年と同様に暑い夏が顕著なヴィンテージとなりました

冬も暖かいので春の芽吹きが早まり、そうなると霜害の懸念も増す訳ですが、霜害については19年は限定的な被害で済みました。
それでも6月には雨が多くて、多くの樹でミルランダージュが起こりました。
これは品質の向上には一役買っていますが、全体として収量は減少しました。

ですから、19年は少なめだけど高品質の年です

また、暑い年で知られる2003年がありますが(これが最初の熱波の年、ここから気候変動が意識されるようになりましたね)、
同じく暑さが語られた09年、気温だけではこの二つのヴィンテージによく似ているように思われますが、
19年はもっとずっとフレッシュでエレガントです

暑くてブドウが小粒になった分、赤も白も凝縮した濃い目の味になっていますが、ただ濃いだけじゃない

これは夜間に気温がちゃんと下がってくれたおかげです。

夜まで気温が高いとブドウが蒸散せず、樹液が回り続けて、昼間に光合成で作った養分を消費しちゃいます
しかも樹が休まないので立ち枯れしてしまう事もあるそうです。

その点、19年は夜間気温が低かったお陰で酸も温存でき、
凝縮した濃い液体でも酸味がはっきりしたフレッシュさを保ったワインとなったんです

えがったなー
んだんだ

試飲の白も赤も前情報通り、濃い目、しっかりしてます。
アルコール度数の表記はありませんが低くないだろうなぁ

白(シャルドネ)
香りは清涼感もあり、桃やリンゴっぽいですがグラスをゆすると樽の風味や甘草の香りもします
あんまりやってるとアルコールで粘膜がいたい
口当たりはオイリーで芯のある重たい味ですね。
でも、説明通り酸が上手くバランスを取ってくれています

既に十分美味しいなぁ

赤(ピノノワール)
これは、区画としてはシュノ―ヴの物です。
マルサネの北隣にある村がシュノ―ヴです。
19年からAOCの改正で唯のブルゴーニュからマルサネへ昇格しました
へー、知らんかった。

スミレっぽい香りにベリーの甘い香りがしますね〜
紫じゃなければ完熟して漬けた梅かな。
赤はアメリカンチェリーみたい、緑はほとんどない。

柔らかいアタック、白よりも軽やかに感じます。
さらっとしています。
ふくよかチャーミングという言葉がぴったりな味わい、後味も綺麗です
酸味は暖かく、これも非常にバランスがいい。

18年もですけど、こんなに早く美味しくっていいの?


他の生産者も19年の発売はこれからですが、期待できますね

変化の中にいるとどう変化してるのか見極めるのは難しいですが、少しでも鳥瞰的な視点を持ってこの数年のブルゴーニュを注視する必要があります
なのでカリフォルニアやオーストラリアなどと比較するのもいいかもしれません。
ここでも定点観測は有効。

日本は現地での変化やトレンドが消費に影響するのにある程度のタイムラグがあると思いますが、
名古屋はもっと遅い
反映されないままだったりもする。

流行は別にいいんですが、認識や思い込みが刷新されないのは本当に残念な所です
これは、ちゃんと飲んでないのに大口たたいてる人が多いからでしょうねぇ

ボジョレー(やガメイ)を一括りにして馬鹿にしてる人
生産者を一つも言えないのにサンロマンやマルサネを格下にしてる人


あなたはもう時代遅れです


名前云々よりも、先に目の前のお酒とちゃんと向き合うべき


これは飲み手の力量が試される事なので、心して飲まねばなりません。
今までミーハーに飲んでた事を悔やむならば、今からでも遅くない。

本当に良い飲み手、ワインを楽しんでる人とは知識じゃないと思うわたくし。











posted by cave MITSUKURA at 18:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする