2021年02月15日

当たりだよ


久しぶりに雨の名古屋、もう上がって晴れています(14時)


今日も新しいワインを紹介します

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コヴィデス シェニン・ブリュットNV

スペインのカヴァです

カヴァは日本人にも身近なワインですので飲んだ事ある方は非常に多いと思います


とりあえず、カヴァのお勉強を簡単にしましょう。

カヴァとはCAVA、カタルーニャ語で洞窟や地下室を差す言葉で、瓶内二次醗酵中のワインを寝かせておくカーヴに由来した名前です。

スペイン語でスパークリングワインの事をエスプモーソと言うんですが、その中でも条件を満たした物が名乗れるのがDOカヴァです

DOはフランスのAOCと同じく産地呼称であり、本来はブドウの依って来る場所を特定する名称なんですが、カヴァだけは非常に特殊な呼称でして、産地と言うよりは言わば「製法」に与えられた名称で、瓶内二次醗酵で作る、という点が一番重視されているのです

言ってみれば、産地呼称の根幹を無視した名称、って事になりますねぇ
えーんかい。

もちろん、製法だけを守れば何でも名乗れるわけじゃなくて、今では一応、産地も指定されています
一応って言うのはですね、指定産地が160もあるんですよ
多すぎ。
こうなると「何でもアリ」な印象はそぐえない


カヴァの法規制にはその誕生が大きく影響しています

シャンパーニュとは違ってカヴァは最初に誕生した経緯がはっきりしております。

カタルーニャ地方(バルセロナのある辺り)の名門ワイナリーであるコドーニュの当主の息子、ホセ・ラベントス氏が1872年にシャンパーニュの製法を取り入れて作ったのが最初です。
コドーニュは1551年創業の超老舗ワイナリーで、カタルーニャ一帯でブドウを育てワインを作る大会社でした。
畑で働くのはもちろん貧しい小作人ですが。

固有の発泡ワインが無かったスペインでは、シャンパーニュが人気の的で、自分たちにも発泡ワインが作れると考えたホセ(ラベントスは17世紀の婿養子の名字です)はシャンパーニュへ行き、その製法を学び、プレス機やピュピトルなどのシャンパーニュ作りに必要な道具を持って帰国したのが1872年。

どこの蔵へ行ったんだろう〜??
ルイナールかな、シャルル・エドシックかな

このスペイン固有の泡立つワインは大変な人気になり、その後マリア・クリスティーナ皇太后によって王室御用達に指名されています
今でもコドーニュのカヴァに1897と刻まれてるのは、この御用達になった年を記念しているためです。

余談ですが、
サンセバスチャンにあるホテル、マリア・クリスティーナは格式高くていいですよ
皇太后が保養地にしていた事に由来してるそうですが、バスクに行くことがあれば是非。


このスペイン固有の発泡ワインは瞬く間に周辺へ広がり、カタルーニャ地方では盛んに生産されるようになりました

特にバルセロナの南西にある、サン・サドルニ・ダ・ノイアと言う地域にはカヴァ専門の生産者も出現し、カヴァの中心地として発展していきます。

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DOCAVA公式サイトより

今でもここがカヴァの産地の中心で、カタルーニャだけで、全生産量の80%以上を供給しています

今日のコヴィデスもサン・サドルニ・ダノイアにあります ↓

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バルセロナから車で1時間かからないです
近所にはコドーニュあり、他にもワイナリーだらけ。

この19世紀の後半はフランスでフィロキセラがブドウに大きな被害をもたらした時期で、ブドウ畑を放棄してボルドーからリオハへ多くの醸造家が移住したり、スペインワインの発展にも影響のあった時期です。

フランスよりは遅れてですが、スペインのブドウ畑にもフィロキセラは広まっています。
カタルーニャ地方のブドウ畑では、黒ブドウや白ブドウが混植されているのが普通でしたが、樹が枯れて植え替えた結果、区画ごとに品種を統一し、カヴァに向いた白ブドウを多く植えるようになった事でカヴァの生産は一層後押しされました

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DOCAVA公式サイトより

で、人気と言えば聞こえはいいが、金になるとなった途端、色んな参入者があるのはどの分野でも同じ

少しでも安く作って儲けを増やしたい輩が出るのも当然、カヴァは製法も品種も決まりがなかったので文字通り「何でもアリ」になっていきます
そうなると、本来シャンパーニュを見習ってちゃんと作っていた人にも害が及ぶようになり、ようやく1970年になってカヴァという名称のワインについて法規制がされることになりました。

決まりは大きく二つ。

カヴァは瓶内二次醗酵でなければならない
使用品種はマカベオ、チャレロ、パレリャーダの3種(現在はシャルドネやピノノワールなども可)

さらにEUに加入することで製法と品種だけにとどまっていた産地呼称がEU法と適合しなくなり産地も規定されるようになったんですが、この時既にアラゴンやエストレマドゥーラでも生産があったので、カタルーニャ地方以外でも産地を指定した結果、160もの産地が出来た、という訳です。

遅いぞー
多いぞー

と、法規制は後手の極み、なのですが。

今、カヴァの産地は地方ごとに大きく分けて4つあります。

カタルーニャ地方(バルセロナの周辺、一大産地)
エブロ川流域(リオハなど)
アルメンドラレージョ周辺(エストレマドゥーラ地方)
レバンテ周辺(バレンシアの周辺)

多分上記の呼び名は馴染みのない方が多いでしょう
DOカヴァの公式サイトには127の生産者が載っています
これで一部。

今では、更に上級のカバ・デ・パラヘ・カリフィカードなる区画をした物が出現
その一方で、カヴァの名称に見切りをつけて、敢えてカヴァと呼ばないスパークリングワインにしている作り手もあります

玉石混交なカヴァ、変化は続いていますね〜


さて、ようやく今日のカヴァの話です

コヴィデスはカタルーニャ地方の巨大な組合で創業は1963年。
現在の組合員は650、ブドウ畑は1900haと桁違いの大きさ。
平均2400万キロのブドウを毎年収穫しています
生産の65%を40か国以上へ輸出

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HPより

カヴァのニコラ・フィアットですね

醸造所は3か所にあり、カヴァ以外にもDOペネデスなど沢山のワインを作っています。

…でもね、今日のカヴァの情報がないです
おーい

セパージュはマカベオ、チャレロ、パレリャーダの3種
瓶熟期間も表記がないのでおそらく法定最短の9ヶ月であろう

一番の魅力はお値段です

なんと税込980円

きりっとした辛口、軽いだけで嫌な香りのするカヴァとは違います。
安心して飲んでもらえますよ〜
良く冷やして夏に楽しむ感じではあります

このカヴァ、ラベルが上品でいいと思う

気軽に楽しめますので是非買ってください〜






















posted by cave MITSUKURA at 17:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする