2021年05月28日

アルザス最南端から


今日のブログは中身なし。
超短編で、読まなくてもOK



昨日のフランス、アルザスのツィント・ウンブレヒトのオンラインセミナーも非常に良かったです

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↑ ドメーヌの13代目で、セミナーの講師のオリヴィエ・ウンブレヒトさんはBIODYVIN(ビオディヴァン=ビオディナミの認証団体)の会長でもありまして、土壌やビオディナミの細かい話が聞けました。
土壌はさておき、ビオディナミの方はちょっくら難解かも。

その内、お客様と共有したいですね

そして、今から試飲します

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サンプル〜
試飲、つまり勉強だ

お店番も兼ねてね、うしし

オリヴィエさんはカナダのオカナガンバレーのファントムクリークのコンサルタントも務めています。
いいリースリングだなぁと思ったら、6000円??やっぱりね

ウンブレヒトのドメーヌがあるのはアルザスの中心、コルマール郊外なんですが、
持ってる畑は6つの村に分かれていて、グランクリュ最南端のタン(ランゲン)を所有してる事でも有名です。
アルザス・グランクリュって51もあるんだよなー

全部飲んでみたいですね

そうだ、アルザス・グランクリュ・マラソンやろう

全6回
そのうちね







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2021年05月26日

オンラインセミナー参加しました


今日の名古屋はいい天気
街路樹の金糸梅が綺麗です

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明日はまた雨みたい。



昨日はボジョレーワイン委員会のオンラインセミナーに単独参加しました

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流石に気が早いですが、今年の解禁は11月18日(木)
毎年、第3木曜日です

本当なら10人くらいで試飲も出来たのに、緊急事態宣言でやむなく中止
(昨日は一人なんで試飲はしておりません)
でも、来月末にでも日を改めて試飲セミナー開催したいと思っております。
セミナーの記録も資料も試飲ワインも取ってあります

今年の霜害や収穫の見通し、ボジョレーを取り巻く変化など、良いお話が聞けて色々と収穫がありました
良くないお知らせもあったけど

資料がとてもいいんです

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お金かかっとんなー




明日はアルザスのウンブレヒトのセミナーですが、こちらは業界向けです
(昨日は一般もアリだったような、ちがったかな)

早くみんなで共有したいです







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2021年05月24日

オクシタニアの泡


19日にシャンパーニュでが積もったらしい
5月なのに
1級トレパイユ(モンターニュドランス)の周辺限定みたいですが…

アンボネイのエリック・ロデスさんの写真を見てびっくり

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Eric Rodez facebookより拝借

春が早いと霜害があるし、夏の暑さも過剰なら完熟を通り越してブドウが焼けるし
自然は思い通りにならないものですが、極端なのは困ったもんだ。



ワイン業界ではこのところ、多くの訃報が続いてます
また一人、スペインワインの巨匠が逝った。

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スペイン大好き、彼のワインも大好き

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過去にやったワイン会、レストランのお陰もあって最高だった(もう4年も前だ)
RIP





では、今日のワインを紹介します

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ロジェ クレマン・ド・リムー テール・ド・ヴィルロング2018


リムーの名前は聞いた事ありますか?

クレマンなんちゃらで、フランスに8つあるクレマンの生産地域の一つですが、リムーはラングドック・ルションです
(他の7つのクレマンの産地を言えますかね

ここです ↓

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カルカソンヌの南ですね。
ラングドック・ルションのオード県で、この辺りはオクシタニアとも言います
(ラングドック・ルションは現在行政区としては統合されています)

テンプル騎士団の財宝が隠されたらしい?レンヌ・ル・シャトーも近い(余談)


リムーでの発泡ワインの歴史は非常に古く、16世紀にはその記述があるとしてシャンパーニュよりも早く発泡ワインを作っていた、という主張があります。
当時の記録に「ブランケット・ド・リムー」の記述があるからです
シャンパーニュ委員会は公式にはこれを否定しておりますが、どちらも最古の論争は譲れなさそうです。

こうした論争の元には、発泡ワインのでき方(作り方というよりは何故発泡ワインになるのかという過程)に大きな理由があります

当たり前ですが、世界中どこの産地でも秋に収穫したブドウを発酵させてワインを作り、瓶に詰めて出荷します。
昔は貯蔵設備が整ってなかったので時間を経るとワインは劣化していきました。
その為、熟成期間をさほどおかずに出来たらなるべく早く出荷しており、新酒=出来立てのワインが一番だったのです
ヌーボーやホイリゲなど、今でも新酒を祝うそうした習慣は残っていますよね。

ブドウは自然の物ですので年によって出来が違います
いいブドウは糖分が多く、発酵にも時間がかかりますが、秋の発酵時に途中で気温が下がると酵母は活動を停止して休眠してしまいます。
これはアルコール度数が十分上がって酵母が働きを終え死ぬのとは違い、冬眠するんですね

そうすると桶の中での見た目はシュワシュワしなくなって、発酵が終わった様に見えます。
そのワインを瓶に詰めておくと、翌年の春になって気温が上がり、寝ていた酵母が再び瓶の中で活動(=発酵)を始めます。
ワイン中に残った糖分をアルコールに変える過程で二酸化炭素が発生し、瓶に居られらたワインはシュワシュワしてくるという訳です

これがシャンパーニュの起源で、所謂、瓶内二次醗酵の発見なんですが、昔はワインが泡立つのは劣化の証拠とされ、嫌われていたんです
糖分が減って酸っぱくなりますし、泡は要らん、と言う事ですね

ただし、この現象は毎年起こる訳ではなく、糖度の高いブドウが採れ、なおかつ冬が早まった年にだけ起こったので、なぜそうなるのかは長らく謎だったんです。

ですから、発酵のメカニズムがパスツールによって解明されるまでは、どこのワインでも暖かくなって開けたらシュワシュワしてた、という事態はあり得たのです。
臨まぬ変貌ではありますけど。

このような理由から、中世でも僅かではありますが、「泡の出るワイン」の存在は知られていたようです。

リムーでは昔からモーザックと言う品種を用いてワインを作っておりましたが、この品種は葉の裏が毛におおわれていて毛布みたいなんで、ブランケット・ド・リムーと呼ばれていました
リムーの毛布、っていう通称だったんです。

それが1930年代にAOC認定される際に、発泡ワインに限った名前になった事で、16世紀の記述も発泡ワインであったかのように考える事もできそうで、そのことがリムーが最古の発泡ワインであるという主張の根拠なのすが、当時はやはり普通の白ワインを作っていたのだろうというのがシャンパーニュ員会の見解です

まぁ、どちらにせよ消費者としては、瓶内二次醗酵の技術が確立されてフランス全土に広まった後では、優れた発泡ワインが各地にあってあって喜ばしい事です


リムーには現在、非発泡ワイン(スティル)として赤と白が、
発泡ワインでは、瓶内二次醗酵のブランケット・ド・リムー(白だけ)とクレマン・ド・リムーがあり(クレマンはロゼもOK)、
さらにアンセストラル方式のリムー・メトー・ド・・アンセストラルがあります。

*アンセストラル方式とは、メトード・リュラル Methode rurale(ruraleは田園の意味です)=田舎方式とも呼ばれますが、
Ancestrale=先祖伝来の、という意味で昔ながらの方式をこう呼びます。
その方式は、一次発酵で発酵中のワインをそのまま瓶詰めし、残りの発酵を瓶内で行う方法で、その結果、弱い発泡が得られます。
春になって酵母が活動を再開仕手いた昔のワインを再現した手法です。



話を今日のワインに戻しまして、生産者のミッシェル・ロジェ氏は元々シャンパーニュ出身です
家業はワイン関連ではありませんが、1982年にリムー近郊へ移住し、奥様と一緒にワイン作りを始めました。

現在は年間65万本を生産する大ドメーヌに成長、世界16か国へ輸出するまでになっています

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HPより、以下同様

今日のクレマン・ド・リムーはシャルドネ80%、シュナンブラン10%、ピノノワール10%
瓶内二次醗酵で、瓶熟は12ヶ月

ヴィルロングはリムーの近所にある村の名前で、ロジェさんが移住の際に最初に住んだ場所です。
リムー以上に何にもない田舎で、ブドウ栽培にはぴったしかも
で、そこが手狭になったのでリムーへ移転したんです

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遠くには雪を被ったピレネー山脈が見られます。

今日のワインには土着品種のモーザックは入っていませんが、ブランケット・ド・リムーに使用されています。
そ知らもとても美味しい泡ですよ

ロジェのワインはどれもコスパに優れたものばかりです
お手頃価格ですが、納得の味わいです。

今日のクレマンも勢いよく細やかな泡立ち、香ばしい香りで良く、冷やしてこれからの季節には大いに楽しめそうです
さらにお値段も手頃なのが嬉しい

色んな泡を試してみたい方、是非一度飲んでみてください〜








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2021年05月22日

どっしり黒いメドック


梅雨の中休みの名古屋、今日は曇り空


店頭では輸入元からの特別価格で通常よりもお値打ちに買えるワインがいくつかありますが、
今日はその内の一つを超簡単に紹介します

特価と言っても正規品で来歴の保証など、ちゃんとしていますので安心して買えます
人気ワインがお得なのでホントおすすめです


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レ・パゴ・ド・コス2013
グレ・バイ・コスデストゥルネル2017

この二つのワインは、フランス、ボルドーのメドック2級シャトー・コス・デストゥルネルが作っています

シャトーはオーメドックの中のAOCでは最も下流にあるサンテステフにあります。
100ha以上もの畑を所有していて、今や白も含めて6種類のワインを作っています

ここの白は美味しいです、高いけど


レ・パゴ・ド・コスはシャトーのセカンドワインで、ACサンテステフですが、グレはACメドックです。

何故かと言いますと、
グレはメドックの中でも下流のバ・メドック(上流側のオー・メドックに対して下流側を差します)にあるグレという地区のブドウを使って作るからなのです。
なので、グレはACオーメドックでもありません。

ジロンド川は大西洋に向かって北上していますので、グレはサンテステフよりもにある事になります。
海に近いのでその影響を受けた海洋性の気候ですが、土壌は小石の混ざった水はけの良い砂礫土壌でとてもいいブドウが採れるそうです

コスの手腕が生かされたフルボディなので、2級コスは流石に高いですが,
こちらならもっとお手頃にその片鱗を伺えていいと思います
やっぱり濃厚、黒い外観。

メルロ 72% 、カベルネ ソーヴィニヨン 24%、カベルネ フラン 4%




セカンドのレ・パゴ・ド・コスのパゴは、ラベルにも描かれている、この角ばったオリエンタル調の建物の事です
パゴ=パゴダ、です。
コスはこの東洋風のシェ(シャトー)で有名です。

その昔、コスの最初のオーナーだったルイ・ガスパールは1791年にこの畑を取得し、すぐにその可能性を確信して特別なワイン作りに取り組みました。
とは言え、彼の専業と趣味は競走馬の飼育だったので、最初はワインはそのついでといった感じでした。
始めは馬の方が大事だったの。
(セギュール侯爵も競馬で大枚すったけど、競馬は社交界の嗜みと言えば聞こえがいい)

彼はある時、自分(の厩舎の雇人)が育てた自慢の競争馬をインドまで売りに行くことにしましたが、その時一緒に自分のワインも持っていくことにしました
馬とワインを売って儲けようという訳です。

インドへ行ってみると馬はいいのですが、ワインが思ったほど売れず、仕方なく彼はボルドーへワインを持ち帰りましたが、長い船旅を経てワインの味が良くなっている事に気づいた彼は熟成の可能性を知ります
そうして長熟のコスが出来上がっていくのですが、こういう逸話ってどこまで本当なんでしょうね

そのインドでの体験が大きく影響したようで、帰国したガスパール氏はシェをインド風に立て替えて、現在に至ります
のアイコンや置物が多いのもそのためです。
蔵の所有者は2000年にミッシェル・レイビエ氏に変わっていますが、哲学は受け継がれてます。
レイビエさんも実業家で大金持ち。

カベルネソーヴィニヨン 60%、メルロ 38%、カベルネフラン 2%

こちらこそがフルボディの黒々ワインですな。
粘土質の土壌を思わせる納得のどっしり感
タンニンもあって強い

いつもなら諭吉さん以上は必要ですが、今ならそれで野口君が何人か戻ってきます

どちらも、焼肉屋さんやステーキハウスには完璧に合いそう
夏よりも冬向きですが、お好きな方には満足なフルボディに間違いありません





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2021年05月20日

白い花の辛口


愛知県の緊急事態宣言は延長ありき、の話になってますね
最悪だわ


ずーっとイベントやっていませんできないし
HPのイベントページも更新できない。
セミナーやワイン会やりたーい

家以外でお酒が飲みたい






暗くなっててもしょーがないので、新しいワインを紹介します

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シャトー・クリマン・アスフォデル2019

てんちょ、初めてです。
そしてまだ飲んでおりません

このワインは、フランス、ボルドーの白ワインで、作っているのはソーテルヌ格付け1級のシャトー・クリマンです
ソーテルヌは甘口ですが、これは辛口。
セミヨン100%

2018年が初ヴィンテージなので、これで2ヴィンテージ目となります

因みにこちらが、シャトー・クリマンです

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少ないですがまだあります
てんちょ、ソーテルヌで一番好きなシャトーがクリマンだわ

見よ、この黄金色 ↓

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クリマンHPより

ソーテルヌはワイン好きなら必ず知ってる甘露な甘口、美食のお供に欠かせない存在ですが、格付けとなれば、やはりお値段は高額
デイリーに飲むという訳にはなかなかいかないです。

それに貴腐の極甘口は食中酒には向きませんので、1本飲むという感じじゃない
ワイン市場は完全に辛口志向ですし。

そうした事も相まって、最近はソーテルヌはあんまり売れ行きがよろしくないらしい…
素晴らしい味わいと余韻なのですけど。

さらに温暖化で貴腐が付きにくくなってるらしく、待っても貴腐ブドウが満足に収穫できない年もあります

なので、それらの対策として、ソーテルヌのシャトーはみ〜んな辛口も作るようになっております
辛口ならば収穫も早いですしリスクも減ります。
もちろん本家の貴腐もあるのですけど。

イケム → イグレック
リューセック → エール・ド・リューセック
スデュイロー → エス・ド・スデュイロー
ギロー → ルジェ・ド・ギロー
などなど

そして、
ついにクリマンも辛口を作り始めた
それが今日のアスフォデルです



ですが、ちょっと寄り道してソーテルヌの格付けのおさらいをしましょう

大前提ですが、ACソーテルヌの認定は格付けの後になってされたものです。
ソーテルヌ村の上流側にあるバルサック村もソーテルヌとしてAOC認定されています。
格付けにもバルサック村のシャトーが多数含まれてるからです。

しかし、バルサックも単独でAOC認定されていますので、バルサック村のシャトーはどっちの名前を名乗ってもOKなのです
まただよ、コウモリワインだ
はたまたカメレオンワインだ

こういうの意味あるんかいな?
全部ソーテルヌでいいやん。
だって、エシェゾー村だって特級こそAC(G)エシェだけど、村名だとACヴォーヌロマネだもん。
それでえーやん

もしや、認定当時に頑固な村長がいたとか。
「わしの村の名前がないとは到底許されん!」とかね
(こういうエピソードはあながち笑い話ではなく、現実味ありありなんですが)

もとい。
そして、ソーテルヌの名称は甘口の白ワインだけに認められています

ですから、各シャトーの作る辛口はACボルドー(またはシュペリュール)となりますのでご注意。
甘くないとソーテルヌではないのです。

ソーテルヌに使用できるブドウは、セミヨンソーヴィニヨンブランミュスカデルに限られています。

AOCではさらに上流のセロンス(最後のSは発音します)、対岸のサント・クロワ・デュ・モンルーピアックカディヤックも甘口白ワインだけの認定を受けています。
セパージュについてはソーテルヌと同じ。

なので、ネームバリューが低い分、これらの甘口はソーテルヌと同じブドウでコスパのいい物が多くていいですよ
(やっぱりセミヨンの甘口はいいですね、リースリングともカナダのヴィダルとも違う)

さて、

ソーテルヌの格付けは、1855年にメドックと同時に行われました。
メドックと同じく、以後170年近く変更なしで不動の格付けとなっています。

格付けは3ランクに分かれていて、上から、

プルミエクリュ・シュペリュール
プルミエクリュ
ドゥジェームクリュ

となっていますが、
プルミエクリュは1級、ドゥジェームクリュは2級って意味で、シュペリュールは「より優れた=better」という意味ですので、

1級優等(優等はてんちょが勝手に呼んだだけです、通称ではありません)
1級
2級


って感じです。
元々は1級と2級が選抜されたのですが、1級の中で特に優れた1銘柄をシュペリュールとしたので3ランクあります

一番上の1級優等には、偉大な有名シャトーの、
シャトー・ディケムだけが選出されています
今でも変わらず、ソーテルヌの頂点です

今日のクリマン1級です

1547年までその歴史を遡ることができる由緒あるシャトーなのですよ
ディケムの次に尊敬されているソーテルヌかもしれません。

1855年の格付けでは、1級には11銘柄、2級には15銘柄が選出されましたが、現在2級シャトーはあんまり巷でも見ないかもしれませんねぇ
Ch.ラネック、Ch.スオって、一度も扱った事ないです
(メドックの格付けのマルゴー3級4級みたいに返り咲く日が来るかしら)

詳しい格付けはこちらをご覧ください ↓
https://www.bordeaux-wines.jp/knowledge/bordeaux-wine-classification.html
ボルドーワイン委員会より

中ほどにソーテルヌの格付けがありますけど原語なんで頑張ってちょ



では、ようやく本題です。

シャトー・クリマンはバルサックにあります。
前にも書きましたが、16世紀に遡る古い歴史を持ったシャトーです。
2010年から有機栽培の認証を取得(demeter、AB)

周りにはブドウ畑が広がる静かな所です。
ここ ↓

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AOC認定された村、ファルグ、ボム、プレニャック等確認できますね
グーグルマップのストリートビューで見ると楽しい

もう少し引くとこうです ↓

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意外とボルドー市から離れてるかな

派手さはないけど落ち着いた佇まいのシャトーです ↓

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HPより

今日のワイン、
シャトー・クリマン・アスフォデルは、セミヨン100%辛口で樹齢の若いブドウ樹から取れたものを使用しています
ACボルドーです。

クリマンではセミヨンしか栽培していません
珍しい、潔いというべき?
畑全部セミヨンです

ワインは、ステンレスタンク発酵・醸造で樽の使用は無し

これもいいねーと思いまして

例えばイグレックや、エール・ダルジャン(ムートンの白)は新樽の風味がはっきり感じられるこってりした白ワインで、厚みがあってコクも余韻もどっしりしています。

それはそれでお好みの方も多そうですが、てんちょ、どーもあの付け加えられたように感じる樽が要らないんですよね…
個人の好みですので、ワインの質がどうの、じゃありませんが。
温暖化で簡単にハイアルコールのワインになってしまう昨今では、樽が余計に暑苦しく感じてしまうのです

なので、ブルゴーニュでさえも樽との折り合いの付け方は変わって来ていますし、それぞれの作り手の哲学と技術の見せ所でもあります

期待特大

アスフォデルは花の名前です、ラベルにも描かれていますね。
こんな花です ↓

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WIKIより

日本語だとツルボラン?

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四季の山野草より

HPは日本語ありますけど更新されてなくて、あまり情報がない

お値段は一葉さんとちょっと、お手頃とは言えないかなぁ
しかし、飲んでみる価値は大いにある。

早く飲んでみたい
あなたもどうぞ〜


































posted by cave MITSUKURA at 18:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月18日

今日は何曜日だ


今は降っていませんが、雨続きの名古屋です。

今年の梅雨入りはめちゃめちゃ早い
今日も蒸し暑い名古屋、湿度が高くて不快指数ダントツの街なんです

梅雨入りが早いって事は、梅雨明けも早いのでしょうか??



イタリアやスペイン、ポルトガルでは既にブドウが開花してて、やはり今年も早い
ボルドーでも開花が始まってるようです

こちらは5月11日の開花前の花芽 ↓

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シャンパーニュwaris larmandierさんSNSより

フランス各地では霜害で平均3割程度の減収になりそうですが、質の良いブドウになりますように
まだこれからです


お店はそれなりに営業しています
また明日〜














posted by cave MITSUKURA at 17:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月15日

パカレ2019新入荷


今日は予報よりも晴れている名古屋
明日から雨が多そうですが。

適度な降雨は夏の水不足予防や作物の成長にもいいんですが、ゲリラ&竜巻みたいな極端なのはやめて欲しいです



店頭には、ブルゴーニュの新ヴィンテージが入荷しました

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フィリップ・パカレ2019

ブルゴーニュ・ピノノワールVV
ラドワ・ブラン
ピュリニーモンラッシェ
モンテリー1erシャトー・ガイヤール

少ないです‼️

今回はブルゴーニュ・ピノノワール意外は白の入荷でした
赤の村名やビュル(スパークリング)はもう少し後です。

毎度、少量入荷のコンドリューは激戦で希望本数は来ないだろうなと思っておりましたが、
まさかのブルゴーニュ・アリゴテ3本しか来なかった

は?3本??

入荷は全体で180本しかなかったし
それ以外も少ない

モンテリーの話を書こうと思ったのに時間なくなってしもた

店頭にあるのは写真の通りです。
どうぞお早めに〜




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2021年05月14日

元祖ロゼのマグナムサイズ


今日からいきなりになりました、名古屋
暑いはずです、30度超え

こういう陽気だと冷たくして楽しめるワインが飲みたいですね


と言う事で、今日は新しい泡を紹介します

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ル・グラン・クロ ムスー レ・メトレス・ロゼ ブリュットNV マグナム

綺麗な色のロゼ・スパークリング
なんですが、てんちょの写真が下手で毎度すみません
綺麗なサーモンピンク、発色がいいはずなんだけど…

マグナムサイズ=1500ミリリットルです
普通のボトルの2倍ですね

これは南仏、プロヴァンス産

生産者のドメーヌ・デュ・グラン・クロは、フォークナー夫妻が興した蔵です。
詳しい経緯がイマイチ分かりませんが。

彼らはワインビジネスに大きな野望を持っていたわけではありませんが、20年前のプロヴァンスでは珍しく低収量の高品質ワイン作りを始め、コンクール等で注目を集めました
(プロヴァンスも昔は質より量だったんです)

ドメーヌは地中海から少し北へ上った丘の斜面にあります。
ブドウとオリーヴ、いかにも地中海沿岸っていう風景です
ドメーヌがあるのは、ちょうどマルセイユとカンヌの真ん中くらい、カルヌールという小さな町です ↓

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このドメーヌはプロヴァンス・ロゼの生産では先駆者として有名です

創業者の夫妻にはジュリアンさんという息子さんがあり、彼は早くからプロヴァンス固有のロゼワインを作ろうと取り組んでいました。
今では、その成功に多くの蔵が倣い、フランスでのロゼワインブームを作ったほどです
最高峰のロゼ、オーレリアは手ごろな価格ですが非常に高品質で美味しいと評判です。
(今日のキュヴェ、メトレスは愛人っていう意味です)

今日のスパークリングワインも大量生産はせず、本格的な瓶内二次醗酵で造られています
瓶熟はギリギリの9ヶ月、まぁ合格。

セパージュは、グルナッシュ、シラー、シャルドネ
ブドウ栽培では認定はありませんが有機栽培で、収穫は手摘みで行われてます

あんまり情報がありませんが、この外観に惹かれて買ってみました

何より、マグナムサイズはレギュラーボトルに比べて格段に味がいいのです

なんでなんでしょうね??
ウラッジがレギュラーボトルに比べて少なくなるから、
容量が多い方が安定しやすいから、
等、色々と理由がありそうですが。

シャンパーニュでも、美味しいボトルはマグナムだともっと美味しいです
熟成はゆっくり、なので寿命は長い
(開封したら同じですけど)

こういうボトルでお花見したら最高だったんですけどね
夏のビーチでもいいかも

大勢で集まるのはまだ先になるでしょうが、
集まりが許されるようになったら、候補に入れてみてください〜

追記:アウトドアではゴミ捨てのマナーなどくれぐれも守っていただけるようにお願いいたします。












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2021年05月12日

高地という名の泡


九州ってもう梅雨入りなのですか
今年は名古屋も早そうですね、週末からは雨続きみたいだし



名古屋も今日から表向きは巷の飲酒は一旦お蔵入りですね
禁酒令だ

これで効果あるのかなぁ
コロナ感染者、全く減っていませんし
ここがピークであって欲しい。

自粛要請を無視して営業してるお店が流行ってるのもどうかと思うしねぇ



そうそう、ドイツの生産者から、改めて英語でちゃんとした返事が来ました
親切丁寧な内容でした。
そして回答は〇だった
とても喜ばしい事なんですが、こういう状況になっちゃったんですぐに仕入れするかどうか迷うところであります



今日は店頭の新しいを紹介します
暑くなってきましたし、冷たいスパークリングワインが美味しい季節がやって来ましたね。

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コントラット アルタ・ランガ ミレッジマート パ・ドセ2015

レトロな雰囲気のラベルデザインです

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クープタイプのグラスって今ではむしろ貴重な存在かも。

ワイン名の1行に色んな情報が入っていますが、それぞれ説明できる方はいますか??
全部分かる方は中々のイタリアワイン通ですね

今日のワインは、イタリア、ピエモンテ州のスプマンテです

DOCGアルタ・ランガは、2011年にDOCGになった比較的新しい産地です。
ピエモンテ州と言えば、バローロバルバレスコの高級赤ワインやアスティの甘口がとても有名で、あまりスプマンテのイメージはないと思います。

歴史的にもやはり赤ワインの需要の方が大きく、辛口スプマンテの生産は少しだけ、それも隣のロンバルディアのブドウを使っていたりしたそうです

そうしたなかで、ピエモンテ州でも地元のワインだけで食卓を最初から最後まで満たす事が出来るように、スプマンテ生産に対する要望が大きくなっていきました。
これが1990年代、本当にまだ最近なのです。

そこでスプマンテ作りに乗り出した地元の生産者達は、やっぱり高品質のものが作りたい
という訳で、
隣の州にはフランチャコルタというイタリアを代表するような高級スプマンテがあるので、
それに負けない品質のスプマンテを目指すべく、アルタ・ランガの生産は始まったのでした

アルタ・ランガは、ピエモンテ州の南東部にある3つの県にまたがって認定された産地呼称です。
クネオ県
アスティ県
アレッサンドリア県
です。
(県の全てが認定地域ではありません、南部だけ)

ランゲ地方の高所なのでアルタ・ランガです。
(リオハ・アルタのアルタと同じ)

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モンテ物産HPより、以下コントラットも同様

結構広いのです
ピエモンテ州の南部からはすぐにリグーリア州の州都ジェノバです
北へ行くよりもこちらの方が近い。

DOCGアルタ・ランガのブドウ品種は、ピノネロシャルドネが主体でなければなりません。
製法は瓶内二次醗酵のみ、これは当然ですね。

生産地域や品種よりも、アルタ・ランガを特別にしているのは瓶熟期間の長さです

アルタ・ランガを名乗る為には最低でも瓶熟に30ヶ月を費やさないといけません

レゼルバを名乗るにはさらに6ヶ月増えて36ヶ月が必要になります

シャンパーニュの法定瓶熟期間は12ヶ月ですし、
(もちろん名だたる生産者はその何倍も熟成していますが、最低限は12ヶ月です)
ライバルのフランチャコルタでも18ヶ月です。

2年半を最低瓶熟期間とすることは、作り手にとっては大きな負担です
その間はお金に変えられない訳ですし、熟成の為に場所も必要です。
こうした厳しい規制を敢えて作る事で、アルタ・ランガが自動的にどれを飲んでも美味しい、納得の物なったんですね

フォンタナフレッダをはじめ、アルタ・ランガの取り組みを始めた生産者達はそこそこ資金力もあり、技術やカーヴなど設備面でも有利な立場だったので出来た事だったんでしょう

随分前ですが、トスカーナのバンフィのアルタ・ランガも紹介しています、ちと長いかも ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/459061009.html



今日のコントラットも同じく、イタリア国内でも一目置かれる重要な生産者です
ここは1867年創業のスプマンテ専門のワイナリーです、スプマンテしか作っていません。

コントラットの本拠地は、ピエモンテ州のカネッリとという村でバルバレスコの東にあります。
なのでアルタ・ランガからはちょっと北になります。

ここ ↓

コントラット地図.png

赤い丸がバローロとバルバレスコ
大きな都市のアルバはピエモンテ州の州都で、その西にあるブラはスローフード協会の本部がある町です。
(ピエモンテ州はどこにあるか分からない方、これ以上の大きな地図は自分で見てちょ

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畑は標高が高く、いい酸が温存できます

コントラットは1919年にイタリアで初めてミッレジマートでメトド・クラッシコのスプマンテを作った生産者です

ミレッジマートとはヴィンテージの事で、今日のアルタ・ランガは2015です。
メトード・クラシコは瓶内二次醗酵の事です。
(シャンパーニュの名称保護でシャンパーニュ方式って言わなくなったのです)

それまでビンテージ入りの瓶内二次醗酵のスプマンテってなかったんですね

コントラットには世界遺産にもなっている古いセラーがあります ↓

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地下32メートル、5000平方メートルもあります


因みにパ・ドセはノン・ドサージュの事。
ドサージュ=デゴルジュマン後に味を整え、減ったワインの量を調節する事ですが、パ・ドセではこの目的で加えられる甘いリキュールは入っていません。
(味付けなしの同じワインを足してるのかな)

この蔵は2011年にバルバレスコでも有名なスピネッタの所有になりました

普通の規定でも十分長いのですが、それよりも瓶熟に時間をかけた48ヶ月熟成です
流石の香りがします

とにかく泡が細かくて長続きします
辛口で洗練された味わい、余韻も長い
ノンドサージュですが、コクがあります。

深い味に感動します

これが一葉さんで買えますので、正直一部のシャンパーニュよりもいいかもです
この泡が嫌いな人はまずいないでしょう。

是非飲んでみてください〜





























posted by cave MITSUKURA at 17:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月10日

西班牙葡萄酒新顔


毎日営業してると曜日の感覚が無くなる時が多い。
今日は月曜ですか、これから毎日が休みみたいになるんだろうか…



ドイツの生産者に連絡したら返事がドイツ語で来て、
意味がよく分からない

困ったなぁ

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モーゼルの作り手さん

てんちょ、ドイツ語さっぱりです
(他の言語ならいいという訳でもないけど)
分かるのは超基本の挨拶とワイン産地とワイン名くらい。
ドイツ語圏でもレストランでワインリスト見てる時だけは無敵

英語で書いたら英語で返事くれると思ってた…
翻訳ソフトとか使って、多分こんな内容というところまでは分かったけど、肝心の返事が〇か✖かイマイチ曖昧という一番良くない事態だ
まぁ、これはやんわり✖だな。

ドイツワイン、もっと拡充していきたいです
ゆっくりやろう。




今日のワインを紹介します
ドイツじゃないけど。

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アルバロ・パラシオス グラッタヨップス2017

なんだか響きが面白い名前ですが、この生産者やワインをご存知の方はどのくらいいるかなー?

今日のワインはスペイン、プリオラートの赤ワインです
ガルナッチャ80%、カリニャン19%、その他1%

↑ その他、ってなんだ??

プリオラートは後発の産地ながら、リオハと並んでDOCに認定された高級(高品質)ワインの産地です

カタルーニャ地方でバルセロナから南西に60キロくらい行った、山間のド田舎がプリオラートです。
ド田舎は悪口ではない。

ここ ↓

アルバロ・パラシオス.png

今でこそワインの名産地として知られていますが、ほんの40年くらい前まではブドウ畑も耕作放棄されたような村でした
ブドウ畑は12世紀くらいにキリスト教の修道士によって開墾されたのですが、近代に入って大部分の畑で耕作が途絶えたままになっていました。
80年代後半でワイナリーが10軒ちょっとしかなかったそうです。

その誰もいないスレート土壌の斜面に目を付けた4人のワインメーカーが、プリオラートを有名にした、所謂「4人組」です。

余談ですが、4人組って聞くと、江青とかイメージ良くないのを連想しちゃうのはてんちょの年齢故ですかね
ホント余談


アルバロ・パラシオスはリオハ出身の醸造家で生家もワイナリーですが、彼はペトリュス等有名な海外のワイナリーで修業した後、自分のワイナリーをどこに持つか思案する中で、1989年にここを訪れ、海の影響を受け、とても乾燥したこの土地には大変いいブドウを育む条件が整っていると確信、周囲の反対を押してブドウ栽培を始めました

一緒に仕事を始めた3人は、それぞれ自分のワイナリーを立ち上げています。

ルネ・バルビエ → クロス・モガドール
カルラス・パストラナ → クロス・デ・ロバック
ジュゼップ・ルイス・ペレス → クロス・マルティネ

みんなご近所です ↓

アルバロ・パラシオス1.png
赤い印がアルバロ・パラシオス。
マルティネだけ少し南にあるのでこの縮尺だと載らないですが

乾いた土地の段々畑の様子が分かりますよね

スペインの乾燥具合は半端ないです。
大体スペインは日本人からしたら、バスクでも乾燥してると思うくらいなので、プリオラートの乾燥具合は著しいんでしょうね。
てんちょ、マドリッドに初めて行った時、初日で喉がダメになりました
のど飴と乾燥対策は必須です
洗ったものがすぐ乾く。


この4人組が有名になった当時、1980年代はワインの市場が急速に拡大し、流通が盛んになり、世界中でワイン作りが盛んになっていた頃です
どこでもシャルドネ、カベルネと言った国際品種が植えられ、より安価なワインが南半球から輸入され始めるとスペイン国内のテーブルワインを作る蔵は苦境に陥ります。
これは少し前のイタリア、その後のボルドーでも同じですが、安いなら南米のワインの方が美味しい、と価格競争が激化する一方で、ワインファンの好みも厳しくなり、低価格ワインを作る「質より量」のやり方は行き詰っていきます

プリオラートは急斜面が多く栽培が厄介な上に、低価格ワイン用のブドウ産地となっていたので、ワイン市場の変化に伴いその役割が急速に衰退してしまいます
金にならない、って悲しい現実。


こうした背景もあり、アルバロ・パラシオスはスペインの伝統品種・伝統製法に拘ったスペイン固有の高品質ワイン作りを目指していました

理想の土地を見つけた彼は妥協することなく自分のワインを追求し、すぐに世界中で高い評価を得ます
プリオラートの名前は一気に有名になったんです。

彼の作る最高峰のワインは、レルミタと言って1.4haの小さな区画ですが、今や1本15万円以上もします
高すぎる…

今、彼は3つのワイナリーを持っていて、今日のグラッタヨップスはプリオラートにある「アルバロ・パラシオス・ワイナリー」で生産されています

スペインワインファンの方には、出身地のリオハにあるパラシオス・レモンド・ワイナリーをご存知の方もいるでしょう
もう一つはデスセンディエンテス・デ・ホセ・パラシオス・ワイナリーでカスティーリャ・イ・レオンにあります。

グラッタヨップスって変わった響きに聞こえますが、地名なんです
プリオラートの小さな町から南西にあり、リコレリャという特殊なスレート土壌の畑です。
標高は400〜500メートル。

アルバロ・パラシオス2.png
HPより

うーん、土壌が分かるような畑の写真はないですね。残念

年間降水量が400mm以下、ものすごーく少ない
日本のゲリラ豪雨1回で1年分以上の雨が降る事になります
そりゃ、乾くよねぇ…

今日のワインはこのグラッタヨップス地区に点在する複数の畑のブドウで作られた物です

耕作放棄された畑はブドウ樹がそのまま手付かずで残っており、樹齢の高い樹があるという利点があります
急斜面の段々畑は機械が入らないので、人力が主体でラバを使う事もあるそうです。
労働は大変。

ブドウは100%除梗後軽く圧搾。大樽で発酵、ピジャージュ(櫂入れ=浮いてくる果帽を櫂で沈める作業)を行う。
その後マロラクティック発酵。15ヶ月バリックで熟成。
樽を少しずつ転がしてワインと澱を触れさせています。
(この辺りは伝統製法じゃないけど)

ワインはフルボディでリッチな味わいですよー
香りは甘いです、スペインワインによくあるスパイシーさはあんまりない。
ガルナッチャが主体だからでしょうかね

洗練された印象です、ただ濃いだけじゃなく複雑で落ち着きのある味わいがいいです
流石。
一葉さんでは足りませんので、そりゃ美味しくて納得。

スペイン料理を楽しむ時には、こういうワインをお供にしてもいいと思います
プリオラートって聞くけど、それなりに飲んでる人は滅多にいませんので。

あなたの選択肢にも入れてみてちょー

最後に、スペインって漢字で書くととても読めないかも。
西班牙
西、はいいんだけどなぁ








posted by cave MITSUKURA at 13:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月08日

爽快で繊細な泡を楽しもう


ちょーっ
(名古屋弁? ちょっと!っていう意味です)

まぁた、緊急事態宣言かね

なんたら措置も全然効果なかったけど、今度も同じやないの??
いきなり決まったし

はっきり言ってお酒の提供を続けるお店も結構ある、時短もしてない。
やってるお店に人が殺到する。
正直に従ってる人が馬鹿を見るのは良くない、が、従ってると生きていけないという現実もある。

はよ、ワクチン〜



ミツクラは小売なんで通常通り毎日12時〜20時で営業します

イベントやりたーい
みんなでレストラン行きたーい
ワイン会やりたーい
えーん



今日はお家飲みにおすすめの新しいです

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グリューバー グリューナーフェルトリーナー ゼクト ブリュット・レゼルヴ2016

オーストリアの泡です
コアラじゃない方ね、ウィーンの方です。

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ラベルがユーモラスで可愛いですね

辛口、瓶内二次発酵でヴィンテージ入り、レゼルヴなので瓶熟が長い高級品です
瓶熟期間が30ヶ月

グリューバーは店頭に定番で白のグリューナーフェルトリーナーがあります
こちら ↓

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このワインもリーズナブルで美味しいので人気があります。
これからの季節に冷やして飲むと最高ですよ
スッキリの辛口ですが、未熟な青さが全くない完璧なグリーンノートです。

前にもブログで紹介してます ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/465651571.html


グリューバー、覚えてる方もいらっしゃるでしょうね
いない?
2019年5月に輸出代理店のTOAから、代表のフランツ・ホフシュテターさんが来店してセミナーを開催してもらいました

いいセミナーだった
楽しかったし美味しいワインばっかりだった
セミナーの様子は少しですがこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20190515-1.html

もう2年も経ってしまったのね


で、当時も美味しくて好評だったグリューバーのワインですが、ゼクトあるの全然知らなくて最近知ったのです。
早速注文しました


ところで、
オーストリアのゼクトはいい物が多い

オーストリアゼクト委員会が2013年に立ち上げられ、細かく製法や瓶熟などの規定が定められている事も大きな要因です
現在、ゼクトまたはクオリテ―ツシャウムヴァインと表記されたスパークリングワインは、3つのクラスに分類されています。
(もちろんオーストリの名前を名乗る場合には国産ブドウ100%で、かつ後述する3つのカテゴリーでの規定に従わなくてはいけません)

最も高品質とされるのが、カテゴリーのトップ
グローセ・レゼルヴェ:葡萄は単一地域内で手摘みで収穫、プレスされ、瓶内二次発酵の伝統的製法のみで生産、最低30カ月間澱と共に熟成される

次は、
レゼルヴェ:葡萄は単一のオーストリア連邦州内で手摘みで収穫、プレスされ、瓶内二次発酵で生産、最低18カ月間澱と共に熟成される。

最後に、
クラシック:ブドウは単一のオーストリア行政州内で収穫・プレスされ、全てのスパークリングワインの製法が許され、最低9か月澱に触れて熟成する。

となっています。
今日のゼクトは真ん中のレゼルヴェです。

委員会の発足前から、
ゼクトの第一人者とも言われるカンプタールのシュタイニンガー
中欧トップのワインプロフェッサーのブリュンデルマイヤー
このどちらも瓶内二次醗酵で瓶熟の長いゼクトを生産していました
これにけん引されるように、新たにゼクトを作り始める蔵でも瓶内二次醗酵に挑戦するところが多く、そうした蔵はみんな熟成期間を12ヶ月以上取っています
(もちろんシャルマーやアンセストラルもあります、その多様性がまた楽しい)

この瓶熟期間ですが、瓶熟が9ヶ月未満とそれ以上では格段に違うって知ってました??

カバのロジャー・グラートのセミナーに出てた方は記憶があるでしょうか
思い出してみてください。
忘れました?

瓶内二次醗酵では、発酵が終わると酵母が死んで澱となって瓶内に沈殿します。
出荷前には、これを口に集めて取り除くのです(この過程をデコルジュマンと言います)が、それまでにどのくらいの時間を置くか=瓶熟の期間、が非常に重要なのです。

酵母は澱となった後、一定期間をワインに触れて経過すると自己溶解して発酵の初期に取り込んだアミノ酸を放出します。
これがワインの旨味やコクとなり、更にブリオッシュに例えられるような香ばしい香りを生むのです

その自己溶解が始まるのが大体9ヶ月後からだそうです

それ故、9ヶ月より早く瓶熟を止めると酵母の分解が始まらず、ブドウ由来のみのスッキリした味わいになります。
そうなるとシャルマー方式でもいいかなと思ったりして…
(瓶内二次醗酵は1本ずつ手間がかかりますし場所も時間も必要なのでコスト高になるので、タンクで沢山作るシャルマーの方がワインは安価になります)
似た物では短い熟成のカヴァはこの点が残念かも。
(カヴァは瓶内二次醗酵が法定なのです)

やっぱり瓶内二次醗酵のスパークリングワインは10ヶ月以上は瓶熟に費やした方が良いのでは、と思います

その点、今日のゼクトは完璧です

グリューナーフェルトリーナー100%でステンレスタンクで1次発酵、瓶熟には30ヶ月も費やしていますので、
とても香ばしく豊か、複雑な香りがあります
グリューナーフェルトリーナー(GVって略します)らしい爽やかな酸味もあり、良く冷やしても細やかな泡と香りで長らく楽しめます。
食中酒にも最高


生産者のグリューバーは、ニーダーエステライヒ州ヴァインフィアテルにあります
いい地図がない、グリューバーの紹介過去ブログ見てください。

ウィーンを囲むようにあるニーダーエステライヒ州は、オーストリアの最大ワイン産地で、ワッハウやカンプタールを含むDACを内包しています。
ヴァインフィアテルはその北東部に当たり、チェコの国境から南に、スロバキアの国境からは東に広大なブドウ畑が広がっています。

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グリューバーHPより、以下同様

知名度という点では、他地区にちょっと遅れを取ったかもしれませんが、今日のグリューバーヴァインフィアテルのお試しにとてもおすすめの高評価のワイナリーです

カンプタールと同じくルスと呼ばれる黄土の畑が多いです ↓

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ブドウはやっぱりグリューナーフェルトリーナーが最大品種です

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収穫してるのは3男のクリスティアンさんかな

価格は非常にお手頃、とは行きませんが、デイリーに飲んでもいいくらい
野口君3人とちょっとチャリンチャリン。

オーストリアゼクトは是非飲んでほしい泡ですね
ご来店お待ちしてまーす












posted by cave MITSUKURA at 19:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月05日

黄色ワインの素


今日は一日雨ですね、何だか薄暗いし寒いくらい
明日も明後日もお休み、という方も多いのでは。

ワクチン予約のネット申し込み、かなり分かりづらいらしく、パソコンが普通に使えても1時間くらいかかる、って聞きました
本当??
もうちょっと何とかならんのでしょうか




今日は店頭にあるワインを紹介します
マイナーかもしれませんが、非常に品質の高い物です

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ベルデ・ボンデ コート・ド・ジュラ サヴァニエ2017

前にも紹介した事ありますが、覚えてる方いらっしゃいますかね
去年のブログはこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/473618507.html

シャトー・シャロン会はこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20190321-1.html

写真は16年ですが、既に終売でして。
次は19年になるんですが、ラベルが大きく変わりましてこうなります ↓

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大幅にイメチェン。
これも決して悪くないけど、アンモナイトが結構鮮烈。

と、思っていたら輸入元の在庫に2017を6本だけ発見
入荷は5月7日金曜ですが、早速買ってみました。
17年は16年と同じラベルです



ジュラはブルゴーニュから西へ1時間ほど行ったスイスとの国境にある産地です
行きたかったなぁ… コロナのあほー
地質年代を表す「ジュラ紀」はこの地名を取って命名されたものです。

ジュラ全体で2000haほどのブドウ畑があり、7つのAOCがありますが、かつてその10倍はあったと言われるブドウ畑はフィロキセラで激減、そのまま現在に至ります。

この地域で最も有名なワインは何と言ってもヴァン・ジョーヌでしょう

黄色ワインと訳されるこの独特なワインは、樽に入れたまま注ぎ足すことなく酸化熟成させたワインで、液面に出来るフロールと呼ばれる産膜酵母の作用でナッツの様な風味がもたらされます
シェリーのフィノの熟成と同じです。
ブドウはこの土地の土着品種であるサヴァニャン100%のみ、最低6年の樽熟成が義務付けられており、クラヴランという620mlの瓶に詰められます。

ちょっとややこしいかもしれませんが、
ヴァン・ジョーヌとはワインの種類(製法)であってAOC(産地呼称)ではありませんのでご注意ください

先程ジュラには7つのAOCがあると書きましたが、例えばアルボワというAOCにはヴァン・ジョーヌもあれば、ヴァン・ド・パイユ(干しブドウを使った甘口)もあり、普通の赤白ロゼもあるんです。

アルボワから南に10キロちょっとのシャトー・シャロンは全てのワインがヴァン・ジョーヌです。
その南、ACエトワールはアルボワと同じく、ヴァン・ジョーヌもヴァン・ド・パイユがあり、あと普通の白ワインも名乗れます。

め、めんどくさい…かな…

あとの4つは、
アルボワ・ピュピヤン(アルボワとほぼ同じ)
コート・ド・ジュラ(今日のワインはこれ)
クレマン・ド・ジュラ(瓶内二次醗酵のスパークリングワイン)
マクヴァン・ド・ジュラ(甘口のヴァン・ド・リキュール)

この7つしかありませんので、そこまで複雑じゃないかも

ジュラで最も生産が多いAOCはアルボワで、ブドウ畑の3分の1以上がこの名称に当たります

今日のコート・ド・ジュラという名称も広く適用される名称です。
コート・ド・ジュラも普通の赤白ロゼが作れて、さらにヴァン・ジョーヌもヴァン・ド・パイユもOKです
これもだよ。

今日の写真のサヴァニエはスティル(普通の)白ワインになります

サヴァニャン100%
ブドウは全てビオで栽培されており、平均樹齢20年。
単一畑、手摘み収穫で除梗せずブドウの房全体を圧搾して発酵、その後10ヶ月ステンレスタンクで熟成しています、樽なし
(これとは別に樽熟成をした白ワインもありますので飲み比べしたら面白いかも)

樽を使用していないので、ブドウのアロマがはっきりと分かります
華やかなフルーツの香りがします、桃やグレープフルーツ、オレンジの様な柑橘の酸味を感じさせます。
結構冷やしても香りが沈まないのでこれからの季節にもいいですよ

これねー、是非皆様に飲んでみて欲しい

ピュアなブドウの個性がすごく美味しいです
キレのある酸味と、厚みのあるフルーツっぽさがいバランスです。
塩味を感じる=ミネラル、と解説にありますね、そうかも

ジュラはシャルドネの生産もあり、コート・ド・ジュラもシャルドネで作る事も可能ですが、やっぱり土着品種の方がより魅力的に思えます
ここにしかない、個性があります。

食事と合わせても素材の味を引き立ててくれそう、和食でも出汁の邪魔をしないので繊細な料理でもペアリングに挑戦してみたいところです

ちょっとお手頃価格とは行きません(一葉さんでおつり来る)が、たまにはこういうワインを飲んでみるのもいいですよ













posted by cave MITSUKURA at 18:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月03日

もはや希少な古酒


連休真っただ中、今日は気持ちい晴れの名古屋です
昨日の夜は寒かったー

コロナ感染者は全然減りませんが、街中の人出も全然減ってませんね
もうナントカ宣言には意味はないかも



昨日の消滅した記事のワインはすっぱり忘れてと思ったけど、再チャレンジ

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シャトー・ラルシ・デュカス1991

ボルドーの赤ワインです

おお、古典的なラベル。
今時はこういうラベル無いですね

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このワインがどこ産か、名前だけでラベル読まずにすぐに分かった方は結構ボルドー通ですね

デュカスって言うと、ポイヤックのグランピュイデュカスがありますけど、
今日のワインは対岸上流のサンテミリオン産です

現在、プルミエ・グランクリュ・クラッセBです
(それ以前の格付けではグランクリュ・クラッセでした)

しかし、この蔵を知ってる、ましてや飲んだ事ある方はかなり少ないかも
格付けシャトーで一番知名度が低いと言っても過言ではあるまい。
悪口ではありません。



それより先に、何度も書いてますけど、
サンテミリオンの格付けをちゃんと理解できていない方が非常に多いです

もう一回おさらいしましょう。

まず、サンテミリオンには2つのAOCがあります

(ただの)サンテミリオン、と
サンテミリオン・グランクリュです。

このサンテミリオン・グランクリュという名称は、グランクリュとついているが為に、あたかもブルゴーニュの特級のごとく価格も品質も高い物であるかのような錯覚を抱かせますが、それは間違いです

サンテミリオン・グランクリュとは、一定の収量を守り官能検査に合格すれば、ほとんど誰でも名乗る事が許される緩い認定なのです。
申告すればいいだけ。
実際、ブドウ畑はただのサンテミリオンの3倍くらいサンテミリオン・グランクリュになっています。

そして、このサンテミリオン・グランクリュの中から選抜されたシャトーが格付けシャトーとなり、
それは、
プルミエ・グランクリュ・クラッセ(AとBがあります)
グランクリュ・クラッセ
と2つのランクに分かれていて、
現在プルミエ・グランクリュ・クラッセは18シャトー、グランクリュ・クラッセは64シャトーが格付けされています。
(当然、格付けに入らないグランクリュは多数あります)

このプルミエじゃないグランクリュ・クラッセとAOCのグランクリュを混同してる方が非常に多いんです

分かります??
「クラッセ」とついてるかどうかで全然違うんですよ

しかも、この格付けがまた混乱の元です

サンテミリオンの格付けは、メドックの格付けがされてからちょうど100年後の1955年に初めてなされました
その時、不動のメドックとは異なり「10年に一度見直しをする」という決まりが出来たのですが、これが混乱の原因です。

とても公正な規定だと言いたいですが、
当時は誰もワインが巨万の富を生むとは思ってなかったんでしょね…

その後、1969年、1986年、1996年と見直しがありまして、ここまでは平和だった
その後は、もうワインを取り巻く環境が前とは違い過ぎる
2000年のミレニアムもあって、ワインは世界中で一躍食卓に欠かせない存在となり、価格は高騰し始め、人気のワインは品薄になり始めた頃。
その次の2006年の格付けでは、これがもろに影響します。

格付けから降格になったシャトーが審査の不正を提訴、しかも判決は06年の新しい格付けを無効としてしまいます。
暫定措置として前回の96年の格付けを復活させようとしたところ、今度は06年に新たに昇格したシャトーが提訴

まぁ、そりゃそーだ。
不合格の側の訴えが通って、合格者が「あんたやっぱり不合格ね」と言われて納得できるはずがない

と裁判合戦の結果、結局は96年も06年もどっちも格付けされてるシャトーは名乗って良し、となりました
折衷案、中庸の精神の発揮で一応一件落着。

その後、12年に再び格付けが行われ現在に至ります
(この時も揉め事ゼロではないけど、大事件にはならず)
もう10年に1回も見直しやってられませんよ

と、サンテミリオンの格付けはこういう内容です。


で、今日のラルシ・デュカスですが、シャトーはサンテミリオンの丘があるコート地区にあります
ここです ↓

ラルシ・デュカス.png
パヴィの隣

広域ではこんな感じ ↓

ラルシ・デュカス1.png

この丘には世界遺産に認定された教会と修道院があり、中世にはイベリア半島のサンチアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼がここへ立ち寄り、一晩の宿と食事を与えられ、出発の時にはワインを水筒(革袋)に詰める事が許されたそうです
(丘の南西にはオーゾンヌがあります、シュヴァルブランはグラーヴ地区と言ってポムロル側の平地にあります)

このラルシ・デュカスは16世紀から記録が残る古いシャトーですが、有名になったのは2002年にル・パンのオーナーであるティエンポン家に管理を委託したことで品質が向上したからだと言われてます
まだ最近の話ですね
所有者一族は変わっていません。

そして、コンサルタントはステファン・デュルノンクールさん。
この方、あっちもこっちも沢山のシャトーの面倒を見てて、本当に忙しそう。

作付け面積はメルロー77%、カベルネフラン23%

南に向かった斜面にある畑は大変日当たりが良く、見晴らしも最高です ↓

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HPより、以下同様

段々畑になってますね、何百年も続いてきたブドウ作りの歴史を感じます

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ラルシ・デュカスGrotte-calcaire-2.jpg
石灰岩の穴は昔の石を切り出した跡

ギャラリーの写真を見る限りでは、完全除梗の上に選果、熟成は新樽を含めて樽熟成みたいです。
あまり詳しく情報がない。

今日の91年はティエンポン家が関わる前の物ですが、
1991年は天候に恵まれず、収穫が少ないヴィンテージとなりましたので今となっては一層貴重です

91年が誕生年や記念の年方はお早目の確保をお勧めします


















posted by cave MITSUKURA at 17:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

沈むなぁ


書いた記事が消えちゃって、もう一度書いたのに
それも消えてしまった
もう3回目書く気になれません💦


昨日の夜、突然の訃報にショック
南仏で一番好きなワイン、
グランジュデペールのオーナー、ヴェイラック氏が急逝したそうです。


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ドメーヌはこれからどうなるんでしょう
あの素晴らしいワインは幻になってしまうのか

あー、色々暗い
posted by cave MITSUKURA at 20:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする