今日は「スペインフード&ワイン商談会」という、毎年開催の業界向けの展示会に行ってきました

大使館主催じゃないかったかな。

FWS HPより
名古屋会場は申し込みが少ないらしく、確かにガラガラだった

たしかに、こんな状況では新しくバンバン買うという訳にも行きませんので、お馴染みの取引先の皆様にご挨拶しただけになったかも。
スペインワインの輸入では、ガリシアの白ワイン&スパークリングワインが非常に増えてました

アルバリーニョ、ゴデーリョの白や泡の扱いが伸びているようです
色んなアルバリーニョがありました

チャコリやカヴァに変わる新しい泡「コルピナット」も出ていました。
チャコリはバスク地方の微発泡ワインでアルコール度数も低めの軽い白が有名ですが、3つの産地がDO認定されていて赤もロゼもOK。
オンダラビ・スビという白品種で作るものがほとんどです。
コップに上の方から注いで泡立たせるのが伝統的な注ぎ方。
コルピナットは、2019年に新しくできた団体が掲げるスパークリングワインの名称です。
バルセロナ近郊のペネデスにある9つの生産者が、それまで所属していたカヴァの名称を捨てて、独自の規定で作ったスパークリングワインをコルピナットと名付けて売り出しました。
9生産者は、
グラモナ
レカレド
トレジョ
リョパール
ナダル
サバテ・イ・コカ
マス・カンディ
ウゲット・カン・フェイセス
フリア・ヴェルネット
小中規模の生産者です
このカヴァ脱退&独自名称の新設は、DOカヴァが玉石混交で低品質のものも多くあったために「安いけど美味しくない」という一部の評価が、高品質で時間をかけて作られた自分たちのカヴァの価値を下げているという懸念から起こった動きです。
自分達は「安いだけのカヴァ」とは違う、というプライドのなせる業です。
これより先に、ラベントス・イ・ブランもカヴァの名称を名乗るのをやめています。
カヴァの団体としては彼らに残って欲しかったようですが、意欲的な伝統生産者は納得せず、このような結果になりました

2016年には、より良いブドウを供給する区画を単一畑カバ・デ・パラヘ・カリフィカード(Cava de Paraje Calificado)として、13か所を「カヴァのグランクリュ」に指定しましたが、それも助けにはならず。
大手の寡占になってるカヴァの市場で小規模の栽培家が自分達の理想の泡をつくり出したのはいい事だと思います。
内容や規定が落ち着くまでにはもう少し時間がかかりそうです

展示ではいいワインが沢山あって良かったんですが、会場ではコロナ感染予防の為、試飲ワインを吐き出せなくて…
吐器なし

小さなプラコップでも飲むと酔う

お水もない

展示会や試飲会が開催されるのは嬉しいです

買いたいワインもあったので届いたらまた紹介します〜