2021年07月10日

異国情緒あふれるワイン達


湿度が高すぎて息苦しいくらい… 名古屋は久しぶりに晴れてます
九州や中国地方はまた大雨で気の毒です

お酒にまつわる政府の対応にはため息しかない
オリンピックだって1年以上も前から決まってた事なのに、国際的にも後手の政策が失望されているんだろうな



今日は備忘録的ワイン記事です
好奇心ワインです。

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左から、

タカル エクストラブリュットNV

ゾラ
ヴォスキ2015
ヘリテイジ・チラー2018
カラシィ2016
イェラズ2013


アルメニアワインです

ミツクラの店頭には3番目のカラシィがあります
前に飲んでとてもエレガントで美味しかったので、揃えてみた次第です

ラベルも素敵

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アルメニアのお酒と言えば、アララットというブランデーが有名だと思います
ワインが注目されるよりずっと以前の、もう何十年も前から輸入されています。
アララト山は旧約聖書でノアの箱舟が漂着した場所だと考えられていて、宗教的には重要な山なのです
それに因んだ蒸留酒です。
(ただし、山はトルコ領にあります)


で、
アルメニアってどこにあるか知ってます??
南コーカサス、って言われても??、という方も多いと思います

ここです ↓

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さらに拡大して、ここ ↓

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アルメニアは海が無いんですね
ジョージアの南、アゼルバイジャンの西で、アルメニアの西がトルコ、南にイランです。
旧ソ連の構成国でした。

カスピ海と黒海の間です。

紀元前から歴史の中に登場し、キリスト教、イスラム教と沢山の支配者が現れたこの土地。
アルメニア独自の文字もあって、可愛い見た目です

人口300万人しかいないんですねー
やっぱりトルコとは外交がないみたい

第一次世界大戦中にはトルコ人(オスマン帝国)の迫害で強制移住させられたり(移住先に徒歩で連行されてたどり着けずに亡くなった人が多い)、アルメニア人の不幸は聞くに堪えない物が多いかも。
残念ながら、日本人にはほとんど馴染みがないと思います


似た響きの地名もありますので、間違えませんように

アルバニア ← ギリシャの北西にある国で、アドリア海に面しています
        オスマントルコ領だったことからヨーロッパにあってもイスラム教徒が多い

アルメリア ← スペイン南部アンダルシア州の街
        乾燥した地中海の街で観光客も多い

余計、ごっちゃになったりして



アルメニアは隣のジョージアと並び、歴史上で最も早くワインを生産していた地域だと考えられています
その歴史は紀元前4200年から始まっているとか。
なので、ワイン作りの歴史は6200年にもなる事を国内のワイナリーはどこも誇っています


今日のワインの最初のスパークリングは参考商品です

タカルはAWCという会社が持つブランドの一つで、輸出向けに作られた2006年設立の新しいワイナリーの様です。
アルマヴィルという、首都エレバンから西へ車で1時間くらいの街にあります。
スティルの生産もあります、これ以外のブランドもあって結構規模の大きな会社みたい。

スパークリング・エクストラブリュットはカングンという土着ブドウ100%

カングン… 何それ???

畑は標高1000メートル、手摘みで収穫の後、冷蔵車でブドウを運搬して醸造。
収量は5500キロ/ha、なので良心的です。
(スパークリングではかなり少ないです、シャンパーニュでは最大12000キロまで取れますし、平均でも10000キロは取りますので)
泡はシャルマー方式によって作られています

HPには2016の記載があるなぁ…NVじゃないのか


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HPより、近代的でお金がかかってる設備

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遠くの山がアララト山でしょうか?? すごい眺め

ブドウについての言及無し
白ブドウか黒ブドウかもわからん

ベルリン・ワイン・コンクールで金賞になっています
どんな香りと味なんでしょうねぇ???
因みにこれ、ロゼもあるんですよね、綺麗なピンク色なのです



そして、ゾラ
このワイナリーは大手の輸入元が扱っていますので、巷でもお目にかかる事が割とあると思います

確かずっと前にここでも紹介したんですが、見つけられません

ゾラも新しい蔵で初ヴィンテージが2010年です
設立は2001年で、イタリア在住のアルメニア人、ゾリック・ガリビアンという方が始めました。
迫害を逃れて国外に移住したアルメニア人は多くいるそうで、イタリアにも沢山のアルメニア人が住んでいます。

ゾラがあるのは、ヴァヨツ・ゾル地方リンド村というこちらは首都から南へ車で3時間くらいの場所です。
ソビエト崩壊で独立国となったのを機に国に戻ったガリビアン氏は、共産時代には全く開発もされず放っておかれた手つかずの自然が残っている土地を開墾してブドウ畑にしたそうで、標高1400メートルの高地の畑に自根のブドウでワインを作っています

旧共産圏では近代化が遅れたのが、ワイン作りでは今になってかえって幸いしてる皮肉

アルメニアで最も重要な固有品種がアレニ・ノワールです
黒ブドウです。
古代品種の一つで、病害に強く、寒暖差の大きな厳しい環境にも絶える品種だそうです。

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HPより

ブドウを見る限りでは黒い強そうな外観ですが、高地で栽培されることもあり、ワインはかなりエレガントな印象です
てんちょ、店頭にあるカラシしか飲んだ事ありませんが。

カラシィはこのアレニ・ノワール100%で、カラシィとは醸造・熟成用の甕、アンフォラの事です。
ステンレスタンクとコンクリート槽で発酵の後、アンフォラ(カラシィ)で12ヶ月熟成瓶詰めして6ヶ月熟成させて出荷しています。

フィロキセラのいない高地の畑は、雪も積もって冬はかなり寒そうです
株づくりのブドウ樹が侘し気で怖い、出そう。

ワインが前後しちゃいましたが、

ヴォスキは白ワインで、ヴォスキアット50%、ガランドゥマック50%、これまた土着ブドウで想像もつかない品種です

ヴォスキアットとは「黄金の種」という意味で文字通り薄い果皮と黄金色のの外観で、アルメニアで最も高貴な白ブドウだとされています。
ガランドゥマックは「太った尻尾?」とかいう意味らしい、小さめの房で酸を有する固い品種?みたいです。
アンフォラ熟成ではないのかな? 樽はなし。

ヘリテイジ・チラーチラー100%、これも未知のブドウだ
白ワインです。
古代ブドウを無くさないように作られているそうで、こちらはアンフォラも使用、樽なし。

ゾラ4つ目の赤、イェラズもアレニ・ノワール100%
アンフィラで1年熟成後、3100リットルのカスク(樽)で1年熟成しています。
年間平均生産量が3500本しかありません、なのでお値段も諭吉さん一人じゃ買えません

アルメニアワインも輸出に力を入れていて、これからもっと色んな銘柄が飲めるかもしれません
まだ始まったばかりの新しいワインの歴史の、最初の数ページを記憶しておきたいものです
















posted by cave MITSUKURA at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする